自転車 パンク修理 DXセット
パークツール(ParkTool) パッチキット パンク修理用パッチキット ヤスリ付 VP-1C
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クロスバイクとは
クロスバイクは、フラットハンドルでロードバイクよりも太めのタイヤを装着しているのが特徴です。ロードバイクほどのスピードは出しにくいですが、タイヤの太さとハンドルの広さがありますので、安定した乗り心地があります。 もちろんクロスバイクは多段変速ギアも搭載しているので、長距離サイクリングをするのにも向いています。
クロスバイクの種類
一口にクロスバイクと言っても様々なタイプがあります。 ロードバイクに近い性能を持たせ、車体の軽さやスピードを重視させたタイプや、マウンテンバイクほどの太いタイヤを装着させ、サスペンションも搭載させてクッション性を高めたタイプのクロスバイクもあります。
スポーツバイク初心者におすすめ
どれを選んでもクロスバイクは、誰でも快適にサイクリングができるような性能を持ち合わせていますので、スポーツバイクを初めて購入する人には、とてもおすすめできるバイクです。
クロスバイクがパンクした場合の対処法
さて、クロスバイクのタイヤはロードバイク並に細いものも多く、そのようなタイヤは比較的パンクしやすいものです。クロスバイクがパンクした場合の対処法はいくつかあります。 時間や費用やパンクした状況などを考えて、その時の自分にあった方法で修理しましょう。
自転車屋に修理依頼をする
パンクの修理キットを持っていない人は、パンクしたクロスバイクを自転車屋に持ち込んで、修理してもらうのが一番手っ取り早い修理方法でしょう。 パンク修理にかかる時間はプロにかかれば、おおよそ10~15分くらいです。値段は一ヶ所1,000円前後のお店が多いでしょう。
スポーツバイクを扱っていないお店は少し注意
ママチャリなどの一般車だけを取り扱っている自転車屋の場合、クロスバイクのようなスポーツバイクの修理を受け付けていないお店もあります。クロスバイクなどのスポーツ車をパンク修理してくれる自転車屋に持ち込みましょう。
パンクしたチューブを交換する
一部の特殊なタイヤを除いて、タイヤの内側にはチューブというものが入っていて、そこに空気を入れてタイヤを膨らましています。クロスバイクのタイヤがパンクした場合のほとんどは、このチューブに穴が空いて空気が抜けてしまっているのです。
チューブ交換はより確実なパンク修理の方法
パンクしたチューブを新しいものに交換してしまえば、比較的時間をかけずにパンクを修理できるわけです。また、チューブの穴をパッチで塞ぐ修理方法よりも、より確実にクロスバイクを修理することができます。
パンクしたチューブを自分で修理する
あとひとつは、この記事の本題であるクロスバイクがパンクした時に、チューブの穴にパッチを当てて修理する方法です。先に紹介した自転車屋での修理も、多くはこの方法でパンクを修理します。 それほど特殊な技術が必要な方法ではありません。修理に使うアイテムは値段も安く、簡単に手に入るもので十分です。
パンク修理はすぐに習得できる!
そして手順通りに作業すれば誰でもできます。最初のうちは時間がかかるかもしれませんが、慣れれば時間もそれほどかからず修理できます。その上クロスバイクのパンクを自転車屋で修理してもらうより値段も安くすみます。
クロスバイクのパンク修理に必要なアイテム
クロスバイクのパンク修理に必要なアイテム ①タイヤレバー
車輪のリムからタイヤを外す時に使います。これがないと始まりません。 プラスチック製や金属製のタイヤレバーがありますが、性能に大差はありません。値段が数百円で手に入るもので十分です。
クロスバイクのパンク修理に必要なアイテム ②空気入れ
クロスバイクでサイクリングに行くなら、常に携行しておきたいアイテムの一つです。 手で押して空気を入れる、コンパクトで軽量なものがおすすめです。
クロスバイクのパンク修理に必要なアイテム ③紙ヤスリ
チューブの穴周辺を削ってザラザラにし、ゴムのりが付きやすくするために使います。チューブの表面がツルツルのままだと、パッチがすぐに剥がれてしまいます。
クロスバイクのパンク修理に必要なアイテム ④ゴムのり
チューブとパッチをくっ付けるために使います。 普通のノリとは違い、ノリを塗った後少し時間を置いて乾かしてから、パッチを貼り付けます。時間を置いて乾かさずにパッチを貼ると、すぐに剥がれてしまいますので気をつけましょう。
クロスバイクのパンク修理に必要なアイテム ⑤パッチ
チューブに空いた穴を塞ぐためのアイテムです。 パッチは穴の大きさなどによってサイズを使い分けたいので、普通のサイズと大きめのサイズの2種類持っておくといいでしょう。
クロスバイクのバルブの種類
タイヤ(正確にはチューブ)に空気を入れる時に、気にしておかないといけないのが「バルブ」です。 クロスバイクに使われているバルブは数種類あります。
英式バルブ
ママチャリに使われていることが多いタイプのバルブです。 中に虫ゴム(バルブコア)と呼ばれるものが入っています。このゴムは経年劣化するため、定期的に交換が必要になります。 英式バルブは空気圧が測れないので、クロスバイクなどのスポーツバイクにはあまり使われていません。
米式バルブ
米式バルブはマウンテンバイクなどの、太めのタイヤによく使われています。 頑丈で空気圧の微調整ができますので、車やバイクには米式バルブが採用されています。
仏式バルブ
クロスバイクやロードバイクに最も使用されているのが仏式バルブです。高い空気圧に耐えることができ、米式バルブと同じく空気圧の微調整も容易です。もちろん空気圧を測定することもできます。
専用の空気入れが必要!
バルブ自体が細いので、スリムなデザインのクロスバイクに見た目的にも合います。普通の空気入れでは対応できないので、専用の空気入れかアダプターが必要となります。
クロスバイクのパンク修理の基本的な手順
クロスバイクの構造やパンクの原因によっては若干手順に違いは出ますが、パンク修理の基本的な手順は同じです。 ここからはチューブに空いた穴を塞ぐ修理方法を、順を追って説明していきます。
クロスバイクのパンク修理の手順 ①車輪を外す
まずはパンクした方の車輪をクロスバイクの車体から外します。 クロスバイクの場合、ほとんどが車輪にもブレーキにもクイックリリースレバーというものを採用しています。これのおかげで、車輪を外すのに工具が不要になります。
ブレーキにもレバーが付いてます
最初にクロスバイクのブレーキ本体に付いているレバーを緩めて、リムとブレーキシューの間に隙間を作ります。 次に、クロスバイクから前輪を外すときはレバーを緩め、レバーを反時計回りに数回回すてネジを緩めます。すると簡単に車体から車輪を取り外せます。
後輪はチェーンにも気を配る
後輪を外すときは予め、チェーンを後輪の一番小さいギアにチェンジさせておきましょう。その後レバーを緩め、ゆっくり後ろに車輪を引くと車体から外れます。この時リアディレーラーも手で後ろに引っ張ると外しやすいです。
クロスバイクのパンク修理の手順 ②タイヤとチューブを外す
クロスバイクの車体から車輪を外したら、次に車輪からタイヤを外します。 まず先に、バルブの根本にナットが付いていたら、緩めて外しておきましょう。
タイヤレバーを2本使ってタイヤを外す
次にタイヤレバーをリムとタイヤの隙間に突っ込み、タイヤレバーのカギになっている部分をスポークに引っ掛けます。タイヤとリムの間に隙間ができたら、その近くからもう一本のタイヤレバーでタイヤをこじるようにして、リムの外側にタイヤを外していきます。
タイヤレバーをリムに沿ってスライドさせて、タイヤを外す
2~3回タイヤをこじてある程度外れたら、後はタイヤレバーを滑らすようにリムを一周させて、タイヤを全周リムから外します。 タイヤが一周外せたら、チューブと一緒に車輪から外します。
クロスバイクのパンク修理の手順 ③チューブの穴をチェック
チューブが取り外せたら、チューブに空気を入れて膨らませます。空気を入れすぎると、チューブが破裂してしまう恐れがあるので気をつけましょう。 ある程度膨らましたら、空気の抜ける音や感触で穴を探し、その位置をしっかりと覚えておきましょう。穴を指で抑えておくか、適当な色のマーカーなどのアイテムで印を付けておくといいでしょう。
大きな穴とは限らない!
ごくごく小さい穴の場合、漏れている空気も少量でわかりにくい場合もあります。よく探さないと見つからないこともあるので、焦らずに時間をかけてしっかりと探しましょう。
水が使えるならより確実なこの方法で!
自転車屋でパンク修理をしているのを見ると、ほぼ必ずといっていいほど、チューブを水に漬けています。 水に漬けることで、空気が漏れていると泡となって見えるわけです。パンクの穴の位置がより確実にわかる方法なので、水と適当な大きさの入れ物が用意できるのであれば、下の写真ような方法で穴を探しましょう。
クロスバイクのパンク修理の手順 ④チューブの穴付近をヤスリで削る
穴の位置がわかったら、次はその穴の周辺を紙ヤスリで削って、チューブ表面に傷をつけます。これはのりを付けやすくするための作業です。使うパッチより少し大きめの面積を削っておきます。 表面に傷がつけばいいので、むやみに力を入れてガリガリと削る必要はありません。
クロスバイクのパンク修理の手順 ⑤ゴムのりを塗る
ヤスリを当てた後は、その部分にゴムのりを塗ります。 チューブの空気を抜いて、平らな地面に置いて作業しましょう。 ゴムのりを少量取って、穴周辺に塗布します。ゴムのりを塗るコツは、「薄く、均等に、広めに」です。分厚く塗ってしまうと、パッチがしっかりとチューブに引っ付かなくなります。
ゴムのりは指でのばす!
おすすめは指の腹を使ってゴムのりを伸ばす方法です。 指でクルクルと円を描くようにチューブにノリを伸ばしましょう。筆などののりを塗るアイテムを使うよりも、のりを薄く均等に塗りやすいはずです。
ゴムのりはケチらず、広めに塗り広げる
ゴムのりが付着していない部分は、当然パッチが引っ付きませんので、パッチよりも広めの面積に塗り伸ばすようにしましょう。 パッチからはみ出ていても、何ら問題はありませんので、おおげさに塗っておくくらいの方が失敗が少なくて済みます。
クロスバイクのパンク修理の手順 ⑥ゴムのりを乾かす
ゴムのりは普通ののりとは違い、乾かしてから物を貼り付けます。 きちんと薄めに塗れていると、5分ほど放置しておけば自然乾燥します。気温が低い冬場などはもう少し時間をおいて乾かしてください。
ただし乾き過ぎもダメ
ゴムのりは揮発性が高いので、割りと短い時間ですぐに乾きます。 なので数十分もの長い時間放置してしまうと、カラカラに乾いてしまい、逆にパッチが付かなくなってしまいます。指で触って、少しべたつくけど指にはのりが付かない程度が目安です。
クロスバイクのパンク修理の手順 ⑦パッチを貼り付ける
ゴムのりがいい感じに乾いたら、パッチを貼りつけて穴を塞ぎます。 パッチの中心に穴が位置するように、パッチとチューブの間に空気が入らないように気をつけながら貼り付けます。貼ったパッチは手で押さえてしっかりと押さえます。
パッチとチューブを圧着させる
ハンマーなどで軽く叩いたりして、パッチとチューブをより圧着させると、しっかりとパッチが付きます。タイヤレバーなどでパッチを擦って圧着させるのもいいでしょう。 特にパッチの端がめくれ上がらないように、チューブと密着させることを意識しておきましょう。
下準備が大事!
ここでパッチがきれいに付いていないと、空気が漏れてしまうことにもなり得ません。ですが、ヤスリがけ、ゴムのりの塗布と乾燥がきっちりできていると、パッチはしっかりと付きます。手順④~⑥で手を抜かずに丁寧に作業すると、ほとんど失敗はありません。
クロスバイクのパンク修理の手順 ⑧チューブに空気を入れる
パッチを貼り終わったら、手順③と同じようにチューブに空気を入れて、穴がきちんと塞がっているかチェックします。空気がパッチの周辺から漏れていなければOKです。
他にも穴が空いていないかチェック
パンクの穴は一箇所とは限りません。念のためチューブ全体を数回チェックして、他にも穴がないかを調べておきましょう。もし穴が見つかれば、同じ要領でパンク修理を行います。
クロスバイクのパンク修理の手順 ⑨タイヤとリムをチェック
タイヤに金属片やトゲのようなものが刺さったことが原因でパンクした場合、タイヤにそれが残っている場合も多々あります。 目で見て探すか、手でゆっくりとタイヤの内側をなぞり、異物がないか確認しておきましょう。くれぐれも怪我をしないように、ゆっくり手を動かして確認してください。
タイヤとリムもチェック
また、タイヤが劣化していたり、表面の溝がすり減ってなくなっていないかも、よく確認しておきます。 リムはチューブに当たる部分に異常がないかもよく見ておきます。リムテープが劣化していたら、ついでに交換しておきましょう。
クロスバイクのパンク修理の手順 ⑩タイヤとチューブを車輪に取り付ける
パンク修理後の一通りチェックが済んだら、タイヤとチューブを車輪のリムにはめ込んでいきます。 まずはタイヤにチューブをセットします。チューブが捻れないように注意しましょう。チューブにほんの少しだけ空気を入れるとセットしやすいです。
掌を上手く使ってタイヤをはめ込む
次にリムのバルブ穴にバルブを通し、タイヤの片面をリムにはめ込んでいきます。 その後タイヤのもう片面の、まずバルブ周辺をリムにはめ込みます。そしてタイヤ全体をリムに収めていきます。掌の親指の付け根辺りを上手く使うと、はめ込みやすいでしょう。
クロスバイクのパンク修理の手順 ⑪チューブに空気を入れる
クロスバイクの車体に車輪を組み付ける前に、タイヤとチューブがきっちりリムに収まっているか確認します。 タイヤとリムの間にチューブが挟まっていたり、タイヤがリムにきれいに収まっていないと非常に危険です。走行中にチューブが破裂してパンクしたり、タイヤが外れてしまったりする恐れがあるためです。
違和感があればタイヤをはめ直す
チューブに空気を入れて膨らまし、タイヤとリムの間を一周見渡します。 きれいに収まっていない場合、歪な形になっているのでひと目でわかります。もしタイヤが変な形になっていたら、空気を抜いて車輪からタイヤを外し、もう一度はめ直しましょう。
クロスバイクのパンク修理の手順 ⑫車輪を車体に取り付ける
車輪にタイヤとチューブがきれいにはまったら、クロスバイクの車体に車輪を取り付けましょう。 取り付けは外すときの逆で、クロスバイクのフレームに車輪を取り付け、クイックリリースレバーをしっかりと締めて固定します。その後、ブレーキのクイックリリースレバーも締めるのを忘れないようにしましょう。
クロスバイクのパンク修理の手順 ⑭空気を適切な空気圧まで入れる
クロスバイクの車体に車輪がしっかりと取り付け出来たら、最後にタイヤに空気を入れましょう。 タイヤの側面に「6.0-10.0bar」や「85-145psi」などのような表記があります。ほとんどのゲージ付きの空気入れはbarもpsiもどちらも表示があるので、メモリを見て使用しているタイヤに適した空気圧まで空気を入れます。
動画でチェック
パンク修理のやり方は人によって若干違いがあります。 動画も参考にして自分がやりやすい修理方法を覚えましょう!
数回やれば慣れる!
最初はどうしてもパンク修理に時間がかかってしまいますが、慣れると15分もあればできるようになります!
おすすめのパンク修理キット
クロスバイクを自分でパンク修理するのに必要なアイテムがセットになった、パンク修理キットが数多く販売されています。
おすすめのパンク修理キット①
自転車 パンク修理 DXセット
アイテム内容:パッチラバー(Sが2枚、Mが2枚、Lが1枚)、エコゴムのり1本、タイヤレバー(樹脂製)3本、虫ゴム2本、サンドペーパー3枚、バルブキャップ2個、らくらくワックス1個、説明書 値段:約890円
タイヤレバー、ヤスリ、パッチ、ゴムのりがセットになっているので、まだパンク修理キットを持っていない人は、これと空気入れを購入すれば、クロスバイクのパンク修理ができます。
おすすめのパンク修理キット②
パークツール(ParkTool) パッチキット パンク修理用パッチキット ヤスリ付 VP-1C
アイテム内容:丸型パッチ(25mmφ)×4枚,・角型パッチ(25×35mm)×2枚,・パッチ専用溶着剤,・紙ヤスリ 値段:約450円
タイヤレバーをすでに持っている人におすすめです。パッチも2種類がキットに含まれているため、横長のパンク穴などにも対応できます。
おすすめのパンク修理キット③
SCS ETC 自転車用工具 パンク修理 自転車修理 ポケッタブル マルチツール 六角レンチ
アイテム内容:16 in 1多機能ツールキット、10 in 1六角レンチ(6-15mm)、ポータブルバッグ、タイヤレバー(2本)、タイヤパッチ(6枚)、やすり(1枚)、虫ゴム(2本) 値段:約1,300円
六角レンチがキットセットとなっているので、パンク修理のついでにネジの締め直しもできます。ただしゴムのりがキットに含まれていないので、別で購入する必要はあります。
まとめ
クロスバイクのパンク修理が自分でできるようになると、サイクリング中のパンクでもその場で対処できるようになります。そして、クロスバイクにより愛着が湧くものです。 パンクはしないに越したことはないですが、ここで紹介した方法を参考に、いつでもパンク修理できるようぜひ習得してください!
値段:約430円