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スイセンとは?元気に長く育てる方法と手入れの仕方をご紹介!

スイセンの花の育て方や手入れ方法を知っていますか?いい香りが特徴で、たくさんの種類があるスイセンですが、すこし育て方や手入れ方法を間違えてしまうと花が咲かなくなってしまいます。そんなスイセンの育て方や手入れ方法についてご紹介していきます。
2020年8月27日
naru
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スイセンってどんな植物?

スイセンは、ヒガンバナ科スイセン属の12月~4月にかけて花を咲かせてくれる球根植物です。花色は、白と黄色があり種類によって少し変化はありますが、基本はラッパ状の花を咲かせます。原産地は、ヨーロッパから北アフリカで、日本には平安時代に中国経由で伝わってきました。ほのかな香りが特徴で、天然香料として香水の原料としても使われています。スイセンの別名は、「ナスシサス」「雪中花(せっちゅうか)」です。育て方も比較的簡単で、スイセンは愛好家もたくさんいます。

スイセンの花言葉

花言葉:「自己愛」「うぬぼれ」

スイセンの花言葉は、「自己愛」や「うぬぼれ」といったものがあります。また、花色別にも花言葉が存在します。白いスイセンの花言葉は、「尊敬」や「神秘」というものがあります。黄色いスイセンの花言葉は、「もう一度愛してほしい」や「私のもとへ帰って」という花言葉があります。

スイセンの花は、見た目が清楚に見えますが花言葉の印象は真逆に感じます。白いスイセンの花言葉の由来は、「ナルキッソス」という少年のギリシャ神話が関係しています。黄色いスイセンの花言葉の由来は、ぺルセポネと冥界の王ハーデスのギリシャ神話が関係しています。

「スイセン」の名前の由来

スイセンの別名である「ナルシサス」の由来についてご紹介します。実は、花言葉にも由来しています。ナルシサスという名前は、ナルキッソスという少年が登場するギリシャ神話に由来しています。ナルキッソスはとても美しく、たくさんの人たちに言い寄られていました。そのため、自分の容姿にとても自信を持っていました。そんな彼のことを、森の妖精が好きになります。ですが、その森の妖精は言葉を繰り返して話すことができない呪いにかけられており、ナルキッソスはそんな森の妖精といることを退屈に思い、見捨ててしまいました。

それらを見ていた神民ネメシスは、ナルキッソスを山の泉に呼び出します。そして、ナルキッソスは泉に写っている自分の姿に恋をしてしまうのです。そしてナルキッソスは、その場から動けなくなりそのまま死んでしまいました。ナルキッソスが死んだ後に、スイセンが咲いていたそうです。このエピソードから、スイセンのことをナスサシスと呼ぶようになり、花言葉に「自己愛」や「うぬぼれ」というものがつきました。

スイセンの種類や品種

スイセンは、品種改良がたくさん行われていて、今では1000を超える種類が存在しています。その中でも有名な「ラッパスイセン」と「ニホンスイセン」と、古くから親しまれている品種「フサザキスイセン」と品種改良の親にもなっている「シクラミネウス」、少し変わった種類の「バルボコディウム」についてご紹介します。

ラッパスイセンについて

ラッパスイセンについてご紹介します。ラッパスイセンは、花全体が黄色いのが特徴です。花がラッパに似ていることからラッパスイセンという名前がつきました。スペインやポルトガルなどヨーロッパに分布していて、ウェールズの国花にもなっています。

ニホンスイセンについて

ニホンスイセンについてご紹介します。ニホンスイセンは、白い花の中央が黄色いのが特徴です。日本のスイセンといえばこの品種が有名です。日本の気候などにも適しているため、いろんな場所に自生しています。

フサザキスイセンについて


フサザキスイセンは、野生のスイセンとして見かける種類です。小さな花を咲かせるのが特徴的で、他の種類より強めの香りがします。このフサザキスイセンは、色々な亜種や変種が存在しています。ニホンスイセンもその一つです。

シクラミネウスについて

シクラミネウスは、黄色の小型種です。スペインやポルトガルに多く分布しています。シクラミネウスは、鉢花としてよく出回っており、花の姿がシクラメンに似ています。

バルボコディウムについて

バルボコディウムは、すこし変わっているスイセンです。育て方などに違いはありませんが、花の見た目がとても大胆なスイセンです。花の形は、メガホンのような形でスイセンとは結び付きにくいです。花の大きさはちいさめで、別名「フープ・ペチコート」といわれています。

スイセンの植え付け方

スイセンの植え方についてご紹介します。スイセンの植え付け時期は、10月です。霜が降りてくるまでに植え付けて、しっかりと根を張らせることができれば寒さに強くなります。スイセンを植え付けるとき、鉢植えにすると蒸れやすいため腐りやすくなります。なので、地植えがおすすめです。スイセンの球根は、土からすこし頭を出すようのして植え付けていきましょう。

植え付けるときに、球根に小さい球根がくっついていてもそのまま植え付けてあげましょう。球根が大きく育つと自然にとれます。スイセンは、球根植物なので植え替えはせずに球根を掘り上げて手入れしておきます。そうすることで、また翌年の10月に植え付けることができます。

スイセンの育て方

管理場所

スイセンの育て方で最も重要なのが管理場所です。スイセンの管理場所は、日当りのいい場所にしてあげましょう。この日当り次第で花が咲くか咲かないかが決まってくるほど重要です。球根の成長のためにも、日当りの居場所で管理してあげましょう。他のも注意してきたいことがいくつかあります。スイセンは、茎が細いため簡単に折れてしまいます。なので、風の当たらない場所で管理してあげましょう。

スイセンの花は、太陽の方向へ向きます。なので、太陽の向きを考えて植え付けを行わないと花が家のほうを向いてしまわない可能性があります。注意しておきましょう。スイセンの開花は、寒くなってからです。なので、秋の気温が高い場合は開花時期が遅れてしまう場合があります。秋に気温が高かった場合は、開花が遅れてもあわてず待ってあげてください。

用土

スイセンを植え付ける土は、市販のものでも問題ありません。配合するのであれば、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1を混ぜたものを使いましょう。通常の土より水はけのいいものを使用しましょう。

肥料の与え方

スイセンの育て方には、肥料があまり必要がありません。肥料を与えると、花もよく咲き、球根も太りやすくなります。しかし、たくさん肥料を与えてしまうと病気の原因になってしまいます。球根に肥料が当たると根が成長しなくなり、球根が太らなくなってしまう場合もあります。なので、肥料を与えるのであれば生育期に液体肥料をすこし与える程度にしておきましょう。


スイセンの水やり方法

季節別に分けた水やりの方法をご紹介します。基本は土が乾いてから水やりを行いますが、季節によってすこし水やりの仕方を変えてあげましょう。水を与えすぎると球根が腐ってしまうので注意しましょう。品種や種類によっては、水やりの方法はすこし変わってきます。気になるようであれば、品種別に枯れてしまう理由を調べてみてください。

季節に応じた水やり方法

・秋の季節の水やり スイセンは、秋に植え付けを行います。植え付け後は根が伸びているので土が乾いたらたっぷり水を与えてください。 ・冬の季節の水やり 冬も同様、土が乾いたら水やりを行います。夕方を過ぎてから水やりを行うと夜の間に水が凍ってしまう可能性があります。水が凍ってしまうと、球根を傷つけてしまいかねないので水は必ず午前中に行いましょう。

・春の季節の水やり 冬と同じように水やりを行います。すこし暖かくなるので水きれにならないように注意してください。 ・夏の季節の水やり 夏は暖かいので水やりが毎日必要に思いがちですが、スイセンは夏の間休眠します。なので、水やりは必要ありません。

スイセンの増やし方

スイセンの球根を夏に掘り上げたとき、球根を増やすことができます。スイセンは、球根植物なので「分球」という方法で増やしていきます。掘り上げたときに、球根がいくつかくっついて来たら手で優しく分けていきます。球根は大きいものでないと花が咲きません。なので小さいものはそのままくっつけておいて、次掘り上げたときに大きくなっていたら分球してあげましょう。 掘り上げた球根は、種類別に分けておくと便利です。

スイセンの手入れ方法

球根の手入れ方法

球根は、夏の季節になると堀り上げてあげましょう。スイセンの葉がなくなり次第掘り上げていきます。ネットに入れて日陰につるして保存しておきましょう。きちんと球根を手入れしておけば、10月の植え付け時期に植えることができます。

花がら摘み

スイセンの花の手入れは、花が終わったら摘み取ってあげましょう。花茎の付け根からハサミを使って摘み取ります。葉については伸びていても完全に枯れてしまうまでおいておきましょう。

スイセンの見頃の季節

スイセンの花の開花時期と見頃の季節についてご紹介します。スイセンの開花時期は、冬の間である12月~4月の間です。冬の間も花壇をにぎわせてくれます。スイセンは海辺に植えられていること多く、満開の季節になるとスイセンが咲き誇す名所がいくつも出てきます。いろんな種類のスイセンを見ることもできます。冬の間の観光のなかに取り入れてみてはいかがでしょうか?

スイセンには毒があるってホント?

スイセンの葉や球根には「アルカロイド」という毒があります。この毒は、下痢や嘔吐のほかに頭痛などの中毒症状を引き起こします。スイセンの葉や球根を誤って食べてしまい、年間で20人ほど病院へかけつけています。誤飲の原因として、スイセンの葉はニラ、球根は玉ねぎに似ています。畑や花壇などに植え付けておくと間違えて食べてしまう人が多いようです。植え付けるときは、間違えないように注意しておきましょう。

スイセンの花が咲かない理由と対処法

スイセンを育てて、花が咲かなかったという人がいるのではないでしょうか?誤った育て方をしてしまうと、育て方が簡単なスイセンも花が咲かない可能性があります。スイセンに花が咲かなかった原因と対処法についてご紹介します。


スイセンの花が咲かなかった理由として一番多い原因は、花が終わった後花と一緒に葉も切ってしまうことにあります。花が咲きおわると葉もたくさん伸びてきます。見た目が悪くなってしまうため、切ってしまう人がほとんどです。ですが、葉を切ってしまうと光合成ができなくなり、球根に養分を蓄えることが出来なくなってしまいます。花が咲き終わった後は、葉が自然に枯れてしまうまでおいておくようにしましょう。 花が咲かなかった球根は、月に2回のペースで液体肥料を与えます。3年ほど続けるとまた花を咲かせてくれるようになります。

スイセンがかかりやすい病気

モザイク病について

スイセンがかかりやすい病気に「モザイク病」とい病気があります。この病気は、アブラムシが原因の病気です。葉に黄色いすじのような斑があらわれます。モザイク病にかかっている部分はすべて取り除きましょう。植えてある土も新しいものに変えてあげましょう。

アブラムシ対策もきちんと行ってあげることでも予防することができます。アブラムシが発生している場合は、テープで取り除いていくことができます。できるだけ粘着力の低いものを使用しましょう。他にも、スイセンと一緒にアブラムシのよってこない植物を寄せ植えすることで予防することもできます。キンレンカなどが花も鮮やかでおすすめです。

スイセンを寄せ植えしてみよう

スイセンは、冬が開花時期というのが一つの魅力です。そんなスイセンを同じ冬が開花時期の花たちと一緒に寄せ植えしてみませんか?おすすめの花をご紹介します。 スイセンとの寄せ植えにおすすめの花の一つは、「ムスカリ」という花です。ムスカリは、スイセンと草丈が同じです。紫色の花は、スイセンの花色を際立たせてくれるのでかわいい印象の寄せ植えにすることができます。

寄せ植えの印象を清楚な感じにしたい場合は、スイセン同士違った種類のものを寄せ植えするものおすすめです。スイセンの種類には、花の大きなものや小さなものまでさまざまです。花色も、黄色と白で統一することができるので清楚な印象を付けることができます。寄せ植えするときは、育て方や手入れ方法にあまり違いのない植物を植えることをおすすめします。 同じ球根植物であるチューリップも寄せ植えにおすすめですが、堀り上げのときに球根がわからなくならないように注意しておきましょう。

ほのかな香りを楽しもう

スイセンは、ほのかな香りがとても癒される植物です。庭に植えておくと、風に乗って香りが飛んでくるのですがすがしい気持ちになります。スイセンは、育て方も比較的簡単でガーデニング初心者にもおすすめの植物です。手入れにも難しい工程物はなく、季節によって水やりの方法もすこし変えなければいけませんが、それほど難しいものではありません。きちんと球根の手入れをしてあげていれば、毎年花を咲かせてくれます。

たくさんの種類が存在しているので、自分好みのスイセンを見つけて育ててみてはいかがでしょうか?葉がニラに似ているので、食べてしまわないように注意してくださいね。