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ツツジの種類は?古くから栽培されているツツジの仲間を紹介!

ツツジは人の手により交配、品種改良が行われ、仲間であるサツキやシャクナゲなどを加えると非常に種類の多い植物です。日本人には古くから親しまれていて、県花、県木、市の花などに指定している地域は212もあります。今回はそんなツツジの種類をご紹介します。
2020年8月27日
佐藤3
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目次

ツヅジの種類について

日本ではツツジの種類を細かく分類してそれぞれ違う名前で呼んでいます。そのため○○ツツジという名前がついているものだけがツツジの種類だと思っている人も多いでしょう。しかし海外ではツツジの仲間であるサツキやシャクナゲも同じツヅジの種類としてカウントしており、それほど細かく意識してはいません。 日本人は昔からツツジという木、またはツツジの花を身近に感じ、それぞれの木や花の違いを意識して、大切に愛でている国民なのです。そんな日本人に愛され続けているツツジの種類について、今日は見ていきましょう。

ツツジの花

ツツジの花といえば、幼いころ花を摘んではその花の根元の蜜を吸ったという人もいるのではないでしょうか。車の往来が多い都会の子供たちは、親から「体に悪いからそんなことしてはダメよ」と注意されたなどという思い出がある人もいるでしょう。 ここでは、ツツジの種類による花の違いをご紹介します。

種類によるツツジの花の大きさや形

ツツジの花の形といえば、特徴的なのは全ての花がガクについている部分でつながっているジョウゴ型だというところです。ツツジの種類が違っても、このジョウゴ型の花の形は変わりません。 しかし、品種交配によりその花の大きさ、花びらの形には微妙な違いがあります。一般的によく知られることとしては、つつじと同じ種類のサツキは花の大きさが小ぶりだということです。花の大きさでこの2つの花の種類を判断する人も多いでしょう。

ツツジの葉


サツキ、シャクナゲは見分けが付かないという人も多いくらい、ツツジとよく似た同じ種類の植物です。海外などはそれら全てをツツジの種類として判断するくらい近い種類となっています。当然葉の形もよく似ています。

葉の形は

花の大きさと同じく、やはりツツジより小さいことで見分けるのがサツキです。またサツキの木は枝分かれが多いので「小さな葉が密集している」と感じる人も多いでしょう。 シャクナゲの葉も形は似ていますが近くで良く見ると葉に毛が生えているのがわかります。シャクナゲとツツジの葉を見分けるにはこの毛の有無が一番ハッキリとわかりやすいでしょう。

常緑樹と落葉樹

実はもっとわかりやすい、ツツジの種類の葉の特徴があります。それはツツジは落葉樹で花がついた後新芽が出て古い葉は落ちます。 サツキとシャクナゲは常緑樹で木が丸坊主になってしまうことはありません。このことでもツツジの種類の見分けがつくでしょう。

ツツジの種類による性質や特徴

ツツジの品種とその特徴1.自生種

ツツジの交配・品種改良の原点といえる日本に自生するツツジの品種には17種類あります。原種に近いものでそんなにあるの?と驚かれる人も多いでしょう。 自生する品種として有名なのが「ヤマツツジ」「キシツツジ」「モチツツジ」です。「サツキ」も自生するツツジの品種の仲間としてこの17種類の中に入っています。 これらのツツジの品種は丈夫で育てやすいツツジの仲間の中でも特に丈夫な種類となっています。

ツツジの品種とその特徴2.古い品種改良種


ツツジは古くから日本人に愛される花といいましたが、その品種改良の歴史から見てもそれがわかります。 江戸時代からツツジの品種改良が行われており、とても綺麗なツツジの品種が作られています。代表的なものには大輪の花と明るい赤紫色の花が特徴的な「大紫」。真紅の色を持つとても花がたくさん付く品種の「本霧島」。二重の花びらを持ち、鮮やかなピンクが目を引く「麒麟」などがあります。

ツツジと乾燥

ツツジは野生でも自生して耐えずに現代まで続いているくらい丈夫な木です。しかし、根があまり深くまで張らないという特徴があるので、土の乾燥にだけは弱いという性質を持っています。 ツツジを鉢植えや庭木として育てる場合は、特に夏場には乾燥に注意してあげることが必要です。

ツツジの害虫

ツツジの害虫も乾燥と大きな関わりがあります。乾燥しやすい季節にはハダニやツツジグンバイムシという害虫がつくことが多いので注意しましょう。

ツツジの交配と種類


交配種の代表クルメツツジ

ツツジの交配種といえば、これといわれるくらい有名なのがクルメツツジという品種です。クルメツツジは先程の江戸時代に品種改良された「麒麟」系品種のひとつともなっています。 江戸時代に久留米藩の坂本元蔵という方がヤマツツジなどを元に交配・品種改良して作られた品種です。 色鮮やかでたくさんの花を作る品種としてツツジの中でもこのクルメツツジを更に交配・品種改良して新しい美しいツツジが作られています。

西洋で交配され広まったアザレア

ツツジの交配で日本に存在するツツジとはまた違った進化をたどったのが海外からのツツジの仲間の逆輸入の花「アザレア」です。 このアザレアは「アザレア色」「アザレアピンク」などと呼ばれ鮮やかな赤紫色の名前にもなるくらい、海外でもポピュラーなツツジの仲間の交配種です。 日本に逆輸入されアザレアを元として作られたツツジの品種に「トウヤマツツジ」「ケラマツツジ」などがあります。

まとめ

ツツジは日本人に愛され古くから品種改良・交配が続けられて美しい花が作られつづけているということがおわかりいただけたことでしょう。 乾燥に気をつければ元々山野に自生している木なのでとても丈夫で育てやすい植物です。 鉢植えや庭木としてツツジの木を育て、その燃えるような鮮やかな花を愛でてみてはいかがでしょうか。