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ハイビスカスの育て方!気になるポイントをおさえて綺麗な花を咲かせよう!

ハイビスカスは、熱帯のビーチや青空を連想させる、トロピカル的な原色が美しく、可愛い花が特徴的な低木です。鉢植えとしての育て方もとても人気があり、世界中に輸出されています。今回はハイビスカスの育て方として開花のポイントや基本情報等、詳細にご紹介します。
2020年8月27日
adanokinawa83
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ハイビスカスとは

ハイビスカスの原産

ハイビスカスは、ハワイ、中国南部が原産地といわれます。熱帯から亜熱帯の暖かい気候の地域に自生する植物です。原色の綺麗で大きめな花弁が特徴で、想像するだけで、南国が浮かび上がりますね。その花弁が綺麗な事からハワイでは首飾りや髪に指し、愛用されます。ハイビスカスはアオイ科のフヨウ属の低木の総称です。ハイビスカスは、元々雑種植物なので、花の色や形状が多種にて多彩です。一日花で、朝花弁を広げ夜にはしおれてしまうはかない花ですが、次々に力強く咲くハイビスカスを見ると、元気がもらえますね。

ハイビスカスの基本情報

ハイビスカスの種類は想像以上に多く現在も品種改良され、その数は5000種もあるといわれます。沖縄県の伊江島では、ハイビスカスを品種改良していて、10㎝以上の大きな花弁の物もあります。品種改良によって様々ですが、基本は花弁が5枚で、中心には丸い小さな花粉が付いた雌しべ・雄しべが長く突出します。葉は小さい托葉で、密生度は高く鋸葉状(のこぎりばじょう)の艶があります。ハイビスカスは亜熱帯の島嶼(とうしょ)地域などでは鑑賞より暴風、防潮の目的で多く植樹され、人家や畑の周りで多く見られます。沖縄では年中咲いていますが、日本での開花時期は5月~10月です。

ハイビスカスの分布地域

世界中の熱帯、亜熱帯地域の人家の周りで目にする事が出来ます。特に沖縄やハワイ等の海洋性亜熱帯気候地域に多く見られ、また品種改良なども盛んに行われています。沖縄では春秋に一斉に咲き誇る事や、日本の真夏にしおれてしまう等の事例から、適温は25℃位で、熱帯のサバンナや内陸は適さず、海洋性の気候で風になびいて、真夏でも気温降下する地域が最適です。

ハイビスカスの名前の由来

ハイビスカスの名前の由来、地方名

ハイビスカスという花の名前の由来はエジプトの神話の女神「Hibis」に由来します。女性に似合う優し気で綺麗な花ですね。ギリシャ語の「isko=似る」を合わせて「hibisucus=ハイビスカス」となりました。沖縄では移入の歴史が解らない程古くからある植物で、生垣として人家、畑、海岸で暴風防潮を担っています。沖縄では「仏桑華=ブッソウゲ」または「アカバナー」と呼ばれ、古くは葬式や法事に用いる死者に手向ける「後生花」で、琉球民謡にも歌われています。もう一つの原産地の中国では「扶桑花」と呼ばれ沖縄でのブッソウゲはこれが転化したものです。英語ではハイビスカスと原産説から「チャイナローズ」とも呼ばれます。

ハイビスカスの特徴

ハイビスカスの花の特徴

ハイビスカスは赤い色の花弁が印象的ですが、カラーは品種改良によって増え、白色、ピンク色、紫、オレンジ、黄色など様々あります。また花弁は5枚のものが基本ですが、フウリンブッソウゲ(コーラルハイビスカス)という花弁が細かく深く裂けるタイプの近縁種があり、ハイビスカスには在来原種の5弁花と、このフウリンブッソウゲの中間種の様な物もあります。八重ハイビスカスやコーラル系ハイビスカスと呼ばれます。また品種改良したものは大輪系と呼ばれ、花弁が丸く大きい物が特徴で、カラーも様々です。在来種は赤色が基本色で、花弁が小さくはっきりと5枚に分かれていることが解るのが特徴です。


ハイビスカスの利用

綺麗でトロピカルな雰囲気のハイビスカスは、非常に人気が高い品種で、世界中に鉢植えとして広まり、鑑賞されています。南国では首飾りやブーケでお馴染みで、沖縄などの島嶼地域では暴風、防潮や生垣で多く植樹されています。沖縄の海人はハイビスカスの葉が水中眼鏡の曇り止めに良いと愛用します。またハイビスカスティーのハイビスカスは、この観賞用とは違う種類を使用します。

ハイビスカスの育て方(通常管理)

ハイビスカスの育て方(選び方)

鉢植えを選ぶ方法は葉数、枝数が多く、葉艶の良い濃い色の物で、つぼみの多い物を選びましょう。葉の裏側や葉先が黄色い物や、茎の皮がはがれている物は避けます。また鉢植えは矮化剤(わいかざい)を使用していますが、草丈が低い物は、薬が効きすぎている事があるので避けましょう。

ハイビスカスの育て方(置き場所)

ハイビスカスは日当たりの良い場所を好む植物ですので、年間を通して日当たりの良い場所に置きます。熱帯性の植物ですが、日本の真夏の気温、日差しで弱る事がありますので、夏場だけは半日陰に移動します。気温が15℃を下回る晩秋から春までは家の中で冬越しさせます。日当たりの良い場所で、保温管理で冬越しさせます。日照不足では開花せず、成長も止まりますので、日光浴を充分にさせてあげましょう。

ハイビスカスの育て方(土壌つくり)

ハイビスカスは種まきから育てることができます。水はけの良い土壌が理想です。地植え、鉢植え共に赤玉土と腐葉土を6:4の割合で混ぜます。水はけがよくない場合にはバーミキュライトを2割位混ぜ込んで通気性、排水性を改良します。

ハイビスカスの育て方(水やり)

ハイビスカスの上手な育て方のコツは水やりです。春から秋は生育期なので、鉢植えの表土が乾いたらたっぷり与えます。夏場の水切れはハイビスカスが弱る原因となりますので、初夏から秋の気温が高い時期は朝晩の2度、お水を与えます。気温の降下と共にハイビスカスは水の吸い上げが弱まりますので、回数を減らします。20℃を下回ったら、表土が乾いたのを確認してやります。冬場は乾燥と寒さで根を痛めめますので、保温して時間が経った後、水やりと霧吹き掛けで保湿し、冬越します。

ハイビスカスの育て方(冬越し)


ハイビスカスは在来種以外は寒さに弱いので、最低温度を5℃以上で冬越しをさせます。熱帯植物は、冬越しが育て方の大きなポイントといえます。暖房や、保温球で保温し、葉の表面が乾いたらこまめに霧吹きで保湿します。また水やりは少量で、暖房などの保温が効いている状態で行わないと、根腐れをしますので、様子を見ながら与える様にしましょう。日中は日当たりの良い出窓や、小春日和の日は、外に出して日光浴させます。

ハイビスカスの育て方(植え替え)

ハイビスカスは毎年植え替えします。植え替えの時期は春先が理想ですが、購入した際に、鉢と苗木のバランスが悪ければ行った方が無難です。元々、低木ですが、それでも4~5mまで育つ「木」なので、根の成長は速くすぐに根詰まりをするので、大きな鉢で育てる必要があります。春先の気温が上昇し、気候が安定した際に植え替えを行います。一回り大きな鉢を用意して、土と根を30%位、切取り植え替えます。赤玉土、腐葉土、バーミキュライトを混ぜ合わせ、根鉢を迎えて植え替えます。この植え替えが花を多く咲かすポイントで、上手な育て方のコツです。

ハイビスカスの育て方(肥料、施肥)

植え替えで腐葉土は必ず混ぜて肥料としますが、花が咲かない事やつぼみが出来ても、開花しない場合は、栄養不足が原因の一つです。草花用の液体肥料を水で希釈して、こまめに与える様にします。様子を見ながら、メーカーの指示の希釈で、少なめに薄めに回数を増やして施肥し様子を見ながら行う事が、上手な育て方です。

ハイビスカスの育て方(増やし方)

ハイビスカスの育て方(挿し木)

挿し木は暖かい時期に行います。葉が多く付いている枝を剪定し、挿し木に使用します。葉が大きな物は半分に切り取ります。コップなどに水と市販の植物活力液を混ぜ、枝を半日以上付け、水揚げをさせます。小さなポットに保湿した用土を入れ、挿し木を植えます。挿し木は根が育つまで弱いので、半日陰で水やりし管理し、根付いたら、植え替えを行います。

ハイビスカスの育て方(剪定)

ハイビスカスの育て方(剪定のやり方)

ハイビスカスの剪定は、花が咲き終わった10月~11月頃に行います。剪定は苗が休眠状態に入るのに、適した状況にする為に行います。全体の1/3~1/2まで枝を落とします。切り戻し剪定とも言い、剪定後は水やりは通常通りですが、液体肥料をこまめに施肥し、切り戻しの状態が安定するまで様子を見ます。

ハイビスカスの育て方(病害虫)

ハイビスカスの育て方(病害虫駆除)


ハイビスカスは病害虫があまりつかない種ですが、放っておくとアブラムシやハダニの被害にあって花を咲かす事の障害となります。小さな鉢なら、手で取り去るか、粘着テープで取り除きます。大きな苗では困難なので、薬剤で早めに駆除しましょう。

ハイビスカスの育て方(栽培のポイント)

ハイビスカスの育て方(温度管理)

ハイビスカスは熱帯の植物ですが、都会のコンクリートの輻射熱には弱く、夏場は半日陰の輻射熱の影響が少ない、木板の上などで管理します。冬場は外気の10℃以下を下回る状況では、ハイビスカスは耐えられませんので、室内で保温、保湿を行って育てます。暑さにも寒さにも気を付ける事がハイビスカスの花を咲かせる最大のポイントで、開花の適温は20℃~25℃と覚えておく事です。

ハイビスカスの雑学

ハイビスカスの花言葉

ハイビスカスの花言葉は全般的な物と、カラーによっても花言葉を持ち合わせてます。全般的な花言葉は「繊細な美」「新しい恋」です。深紅のハイビスカスは「常に新しい美」「勇敢」白いハイビスカスは「艶美」ピンクのハイビスカスは「華やか」黄色のハイビスカスは「輝き」と総じてポジティブで良い花言葉の表現ですね。

ハイビスカスまとめ

南国を感じさせる原色の花

ハイビスカスは丈夫な花木ですが、育て方によって開花の増減が変わるのも特徴的です。綺麗な花が毎日咲くような育て方が出来れば、生活に彩が増します。冬の寒い時期を上手な育て方で共に超えて、初夏に咲き始めるハイビスカスとの生活も素敵なもので、おすすめします。