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タウナギとは?味や食べ方、釣り方など生態情報まとめ!ウナギとは違う?

今回は田んぼや用水路に生息するタウナギについてご紹介していきます。タウナギは泥の中を好み、穴を掘る習性がある生物です。そんなタウナギを釣る際のポイントや、その味や食べ方をご紹介していきますので、ご興味ある方は是非ご参考にしてみてくださいね!
2020年8月27日
hanashin
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タウナギとは

タウナギは河川に生息するウナギではなく田んぼなどに生息するウナギです。漢字ではその名の通り「田鰻」と書いてタウナギと読みます。元来、日本に生息していたウナギではなく朝鮮半島から観賞用として持ち帰られたタウナギが逃げ出したと考えられています。 日本ではタウナギを食べる習慣がほぼ皆無に等しく、台湾や中国などで一般的に食べる事で知られています。その食べ方は炒め物や麺料理に使用されていて、火を通して食べる料理が多いのも特徴的です。

侵入年代は1900年頃と考えられていて、その影響は、あぜに穴を掘るなどの習性がございますので、水田の水が抜けてしまうなどの被害もあります。 そのタウナギの生息地である田んぼでは、生活の為に田んぼ農家を営んでいる方を多く悩ませています。

タウナギの分類

タウナギはタウナギ系タウナギ目タウナギ科タウナギ属に分類されています。学名では「Monopterus albus」と呼ばれています。

タウナギの外国名

タウナギは外国名では「Asian swamp eel」と呼ばれています。ウナギと名前に付いていますが、全く別の種です。

タウナギの名前の由来は?

タウナギは浅い池沼や水田や田んぼに生息することからタウナギと呼ばれるようになりました。別名ではカワヘビやメクラウナギ、チョウセンドジョウとも呼ばれているウナギです。

タウナギの生息地域や分布地域

タウナギは、国内では、東京、静岡、愛知、三重、京都、奈良、大阪、和歌山、徳島、香川、愛媛県などに分布しています。本州各地に生息しているタウナギは移入種です。田んぼや用水路などに生息しているウナギです。 朝鮮半島、台湾、大陸中国南通、インド、マレー半島、東インド諸島、琉球列島などに分布されているウナギです。台湾に分布しているタウナギと中国南部以南に分布するものとは遺伝的に異なっているとされており、在来である可能性が高いようです。

タウナギの生態とは

タウナギは夜行性で体はウナギのように細長いのが特徴で、田んぼや石積みのある用水路などに生息しています。大きなタウナギでは体長が80cm程にもなります。主に捕食しているのは小魚や甲殻類の小さなエビ類、水棲昆虫や糸ミミズやアカムシなどを捕食しています。 その他の生態的特性としては、口腔の粘膜部で空気呼吸をしており、かなりの断水にも耐える事が出来ます。タウナギはエラが退化していて、空気呼吸をしないと窒息して死んでしまいます。 本種のタウナギは性転換します。幼魚はメスで大型魚はオスとされています。アジアでは食用として親しまれていて、中国では薬用とされています。

他にもタウナギはメスからオスへの性転換を行う事でも知られています。繁殖期は6月〜7月になり、産仔数は100程です。オスが口の中で子供を育てます。

タウナギの特徴


タウナギは最大の体長のものでは、80cm前後あり、その体は円筒型で長く、頭部部分は丈夫で尾の先端は尖っており、鱗がなく、体表は粘膜で覆われています。 体の色は黄色い褐色をしていて、斑紋が体全体にあります。胸ビレと腹ビレはなく、背びれと尾びれと尻びれは繋がっています。眼は小さいのが特徴で、体にある斑紋と混じって分かりづらいのも特徴の一つです。

タウナギの釣り方

タウナギは夜行性のウナギですので、日中は田んぼの泥を掘って、巣穴などに静かに生息している為、日中の間に釣り上げるのは少々難しいです。ですので夜間に行うのが理想的です。 田んぼの他の場所としては、石積みのある用水路や、コンクリートの隙間などにも生息しています。竿に餌の小エビやミミズのほか、魚の切り身などを小さくしたものをつけて行います。

普通のウナギと比較しても泳ぎはあまり得意なウナギではなく、捕獲し損ねても、容易にまた捕まえる事が出来ますので釣りの難易度は低めです。初心者でも比較的容易に釣り上げる事が出来るでしょう。

タウナギを釣る際に用意する竿は、折れることのない強い竿や、折れても問題ない竿を使用するようにしましょう。この理由としてタウナギ釣りでは竿に重力がかかり、かなりの負荷を要するからです。また、短めの竿を使用する事もポイントとなります。

タウナギ釣りで使用するルアーはなるべく見やすい色の物を選択するようにしましょう。捕食が下手なタウナギは、口元の餌でさえ容易に食べる事が出来ませんので、焦って引っ張り上げるとなかなか上手く行かないですので、フックが完全にタウナギの口の中に入るまでは我慢しましょう。 十分食い込んだら、釣竿を煽りアワセを入れるようにします。タウナギは口周りの骨がとても丈夫で、思い切りアワセをしてやらないと、針が簡単に取れて、逃げてしまう可能性もあります。

タウナギの夜間釣りのポイント

夜間時にタウナギ釣りを行う際は、まず用水路や田んぼにライトを当てて、目を凝らしてタウナギの姿を探す事から始まります。浅めの水路に黄色い褐色色をした細長い影を見つけましょう。

そして、その姿を捉えたら、そっとタウナギの鼻先にルアーや餌を垂らします。この時、ライトにはあまり警戒しない為、弱い光を当てながら釣りをする事は大丈夫ですが、地面から伝わる振動などには注意が必要です。 タウナギに近づく時、地面に振動を与えると、タウナギは警戒し、住処に隠れようとするからです。タウナギは住処から引きずり出せば、無抵抗で初心者でも簡単に釣り上げる事が出来ます。泳ぎはウナギですがとても下手な為です。 タウナギを持ち帰る際は水はほとんど不要です。その理由としてタウナギは空気呼吸を行いますので、魚体が濡れる程度の少量の水の中に入れておけば良いです。多量の水の中に入れておくと、息継ぎが出来ずに溺死してしまう恐れもありますので注意が必要です。

タウナギの釣り方動画1.水路の怪魚タウナギ!

こちらの動画ではタウナギの釣り方を学ぶ事が出来ます。普通のウナギと比較しても、泳ぎがあまり得意ではないタウナギは初心者でも容易に釣り上げる事が可能です。ご興味ある方は是非やってみてくださいね!

タウナギ釣り動画2.ガザ網でタウナギ捕獲!

こちらの動画では大型のタウナギをガザ網で捕獲している動画です。タウナギが生息している用水路での捕獲を試みています。竿以外でもガザ網などを使用して捕獲する事も可能です。釣り経験が乏しい方などにはおすすめです。是非こちらをご視聴してみて、コツを覚えてチャレンジしてみてくださいね!

タウナギの釣り方動画3.石神井公園で釣り、タウナギ食べて夏バテ予防


こちらの動画では、東京都にある石神井公園内でタウナギを捕獲して、実際に捌く工程〜料理までをして、食している動画です。ご興味ある方はご視聴してみてください。

タウナギの味は?

タウナギは日本では食用として流通されている事は少なく、台湾や中国などで食用のウナギとして食べられています。仮に日本で釣り上げたタウナギを食べるとしたら、焼きがメインになります。捌き方はウナギやアナゴと同様の捌き方です。 タウナギの肉は、赤黒いのが特徴です。初めてタウナギの身を見る方は奇怪な印象を持たれる事でしょう。蒲焼にしたら普通のウナギの蒲焼との区別はなくなりますが、いざ食してみると脂は少なく、肉質は硬いのが特徴です。一言に美味しいとは言えない何とも言えない味です。

タウナギの栄養価

日本ではあまり食用とされていないタウナギ。こちらのタウナギに含まれている栄養価は気血を補ってくれる効能と筋骨を逞しくしてくれ、弱った体を逞しくしてくれる効能が備わっています。 他にもタウナギの血は昔から漢方薬として使用されていましたが、もし、日本で捕獲しても血をそのまま摂取するというのは危険です。タウナギのような淡水魚には、寄生虫がいる可能性もございます。ですので、タウナギをもしも食べるとしたらやはり火を通して食べるのが一般的になります。

タウナギの調理法

タウナギは日本ではほぼ食用として食される事はなく、身も硬めで脂も少ない為、料理方法も限られています。料理方法は蒲焼や炒め物で食べられる事が多いです。 日本ではあまり食される事のないタウナギは、原産地でもある台湾や中国では一般的に普及されていてポピュラーな食材です。中華料理や台湾料理では普通のウナギよりもタウナギが重宝されています。 捌き方はウナギやアナゴと同様です。中華風の炒め物や麺料理などにして提供されています。調理法によって、食感はサクサクとした食感やプリプリとした食感を楽しむ事が出来ます。台湾にある屋台などでタウナギ料理を召し上がる事が出来ます。台湾や中国にご旅行の予定がある方は是非一度試してみてくださいね!

タウナギ料理について

タウナギを食す際の美味しい食し方や、気をつけるべき点、栄養価などを解説している動画となっています。タウナギを食べてみたいと思っていた方は、是非こちらの動画をご視聴してからご検討してみてください。

素人がタウナギを捌いてみた

こちらの動画では実際にタウナギ釣りの初心者がタウナギを釣ってきて、捌いてみたという動画になっています。まだ経験した事のない方はご視聴する価値は十分ございますので、是非ご参考にしてみて、実際に自分でも行ってみてくださいね!

タウナギ調理法1.蒲焼き

普通のウナギと比較しても、その味は歴然で、まず食感が違うのが特徴です。本来のウナギであれば、ふわっとした食感と良質な脂が口いっぱいに広がります。 しかしタウナギは脂が少なく身質も硬い為、一言で美味しいとは言えず、初めて食される方はその味に幻滅する方もいるようです。どうしてもその味を確かめてみたい方は、試してみてくださいね!

タウナギ調理法2.麺料理

台湾などでは一般的に普及して好まれている食べ方です。スープはとろみをつけてあり、少々見た目は悪いですが、味は悪くないと言われています。


台湾の市場などで食べる事が出来る麺料理です。一見焼きそば風に見えるのが特徴ですが、台湾ではこちらのタウナギと一緒に炒めた麺料理が一般的に普及して好まれています。 弾力のある肉質のタウナギとコシの強めの麺がうまくマッチし合って美味しく召し上がる事が出来ます。現地に出向いた際には屋台などではたくさんのタウナギ料理が食べる事が出来ますが、その中でも麺料理はおすすめです。是非試してみてくださいね!

タウナギ調理法3.炒め物

続いてのお料理は炒め物です。台湾や中国などではタウナギを火を通して食べるのが一般的です。香ばしく炒めたタウナギは、プリッとした食感を楽しめ、美味しく食べる事が出来ます。現地に旅行に行った際は是非一度召し上がってみてはいかがでしょうか。

タウナギの農家被害

タウナギは田んぼ農家を営む方にとって悩ましい生物となっている事でも有名です。見た目はウナギや蛇、海の生物ではウツボによく似ています。別名では「川に住むエイリアン」とも呼ばれています。

なぜ田んぼ農家にとって悩ましい存在なのかというと、タウナギは泥の多い環境を好んで生息しています。そこではさらに安全な場所を求め、穴を掘りその中に住み着いてしまう習性があるのです。 そんな中、体長が大きな物でも40cmを超えるタウナギもいますので、そのタウナギが穴を掘ってしまうと田んぼの中にある水が流れ出てしまう可能性があるのです。このタウナギによって、田んぼを干上がってしまったなどという実例もあるようです。

タウナギによる被害の主な対策

タウナギは田んぼの中に水が入ってくると同時に流れに乗って侵入してきます。どうしてもタウナギだけを入ってこないようにする事は難しいようです。日本よりもタウナギを食べる習慣があり、生息数が多い東南アジアでは、収穫を終えたオフシーズンになると、タウナギを捕獲しているようです。 捕獲したタウナギはそのまま食用とされていて、この時期は食べる事が多くなるようです。日本ではあまり頻繁には行われてはいませんが、中国などのアジア圏の方では一般的にタウナギ釣りが行われています。

タウナギに飼う際の注意点

タウナギは外来種の生き物です。繁殖力も強く、タウナギの穴を掘ってしまうという習性から、田んぼが被害を受けてしまう事もしばしばございます。タウナギを現在飼われている方は、被害を生まない為にも、放流だけは避けるようにしましょう。

タウナギについてのまとめ

いかがでしたでしょうか?タウナギは日本では一般的に食用として食べられることは少ないですが、台湾や中国などのアジア圏の国々では、屋台などで比較的簡単に食すことができます。 田んぼや用水路などに多く生息しているタウナギは、泳ぎが普通のウナギと比較しても、決して上手いとは言えず、初心者でも簡単に捕獲することが出来ます。 日本に生息しているタウナギの味はウナギと比べても美味しいとは言えませんが、召し上がった事のない方は一度その味を確かめてみる価値はあります。気になった方は是非こちらをご参考にしてみて、釣り上げてみてくださいね!