ハイビスカスティーについて
真っ赤なハーブティーといえば思い出すお茶が2種類あるでしょう。 ひとつはローズヒップティー。それと並んでか、それよりもっと有名なのがハイビスカスティーです。 両方とも酸味のあるハーブティーですが、女性には嬉しい効果があるといわれています。
今日はこの中からハーブティーに焦点をあてて飲み方や効果・効能、副作用などを見ていきます。 ハイビスカスティーについて知識があれば、正しく効果的な飲み方ができるでしょう。
特徴①アントシアニン
ハイビスカスティーの鮮やかな赤色は着色料などまったく使っていないアントシアニンの赤色です。 酸性で赤くなるこの成分はハイビスカスティーが「酸っぱい」ことの証明でもあります。 酸味が苦手な人は飲みやすくして飲むことが必要となるでしょう。
特徴②抽出に時間がかかる
ハイビスカスティーに限らずハーブティーはお湯を入れてすぐに出来るというものではなく、抽出時間が必要となります。
そのためにポットを冷まさないようなティーコゼを用意したり、抽出時間も楽しく過ごすために音楽やおしゃべりに時間を使うという大らかな気持ちが必要です。 ハーブティーは優雅な飲み物なので、のんびりと穏やかな気持ちでいただきましょう。
特徴③産地
ハイビスカスティーもエジプト産、中国産などでそれぞれ味に特徴があります。 酸味が上品といわれていたり、色が特に鮮やかだったり色々です。 ハイビスカスティーを買うときは、自分のこのみの味を見つけてその産地にも注意してみてください。 次にハイビスカスティーを買うときの参考になるでしょう。
ハイビスカスティーの効能・効果①むくみ解消
ハイビスカスティーには、ナトリウム過多によるむくみを解消してくれるカリウムが入っています。 ナトリウムはいわゆる塩分です。体の中に多くあると、喉が渇くという状態になり水分を多く摂取、ナトリウムを薄めようとします。 この状態が「むくみ」です。
ハイビスカスティーなどに含まれるカリウムは、ナトリウムを一緒に体外に排出する働きがあります。 そのためにむくみに効果があるといわれています。
ハイビスカスティーの効能・効果②疲労回復
ハイビスカスティーは酸っぱいハーブティーであるというお話をしました。 その成分は「クエン酸」や「ハイビスカス酸」と呼ばれるすっぱい成分です。 クエン酸は疲れた時にとると良いという話を聞いたことがある人も多いでしょう。 クエン酸が運動によるストレスを解消して、「疲れた」という感覚を和らげる働きがあります。
ハイビスカスティーの効能・効果③疲れ目
ハイビスカスティーの赤みであるアントシアニンはポリフェノールの一種です。 このポリフェノールの働きにより、疲れ目を回復させる効果があります。
ハイビスカスティーの効能・効果④ダイエット
ハイビスカスティーの中の酸っぱい成分には、リンゴ酸も含まれています。 このリンゴ酸は脂肪を分解する働きがあります。 またリンゴ酸だけでなくハイビスカス酸にはデンプンを糖に変えるアミラーゼ活性を阻止する働きがあります。 炭水化物を食べても糖になりにくいのでダイエットに効果があります。
ハイビスカスティーの作り方
ハイビスカスティーはあの真っ赤なハイビスカスの花を乾燥させて煮出すのかな?となんとなく想像している人もいるでしょう。 市販のハイビスカスティーを買うと何やら細かい花びらのようなものが入っていますね。 ハイビスカスティーの作り方を知ると、きっとあなたの驚く事実がわかるでしょう。
原料・材料
ハイビスカスティーの原料といえばあのハイビスカスと思っている人が多いでしょう。 実はハイビスカスティーはベニアオイ(ロゼリ草、またはローゼル)のガクを乾燥させてお茶にしています。
ハイビスカスもアオイ科の植物なのでまったく別物ではありませんが、あのハイビスカスの花は乾燥させてもお茶にはなりません。 観賞用と食用はハイビスカスの種類が違うということですね。
ハイビスカスティーの作り方レシピ
市販のハーブティーではなく、ローゼルからのハイビスカスティーの作り方をご紹介します。
材料
生ローゼル3個 熱湯150cc お好みで蜂蜜適宜
作り方
1.ローゼルの種を取る 2.細かく刻む 3.ローゼルをカップに入れ、熱湯を注いで蓋をして3~5分蒸らして出来上がり
ハイビスカスティーの上手な飲み方
ハイビスカスティーはかなり酸味の強いお茶です。この酸味が美味しいと感じる人もいますが、逆に酸味が苦手という人も中にはいるでしょう。 ハイビスカスティーの飲みにくさの原因となる酸味を目立たなくする方法を2つご紹介します。
ハチミツと混ぜる
酸味を中和させるには甘みが良いです。 コーヒーが飲めない人が砂糖を入れると飲めるのは、コーヒーの酸味を中和するからです。 ちなみに苦味を中和させるのがミルクの役割です。
コーヒーにミルクと砂糖を入れると癖が全くなくなって、苦手な人でも飲みやすくなるのです。 話が脱線しましたが、同じ考え方でハーブティーに入れるなら、同じ花からとれたハチミツが相性が良いでしょう。
アイスならカルピスと混ぜる
ハイビスカスティーを飲みやすくする方法として、カルピスの原液とブレンドする飲み方があります。 カルピス10mlに対してハイビスカスティーを150mlの割合でブレンドします。
ハイビスカスティーの副作用
ハーブティーには飲むのを避けた方が良い人、控えて欲しい人など副作用についての注意書きがあります。 ここでは、ハイビスカスティーの副作用、特に妊娠中の女性や、母乳で子育て中の女性が飲とハイビスカスティーについてご紹介していきます。
副作用①妊娠中
妊娠初期の妊婦さんがハイビスカスティーを飲むと、流産が誘発される恐れがあります。 妊娠中の女性はハイビスカスティーを飲むのは控えた方がよいでしょう。 ハーブティーといっても成分によっては副作用があります。
植物だから大丈夫、自然のものだから安心という安易に考えず、大丈夫かな?と思ったら販売元やネットで調べてみることが大切です。
副作用②授乳中
出産した後ならハイビスカスティーを飲んでも母体は大丈夫です。 しかし、母親が口にしたものが母乳の成分を変えることもがあります。 母乳をあげているお母さんは、ハイビスカスティーの中に強いビタミンCが乳児には強いことがあります。 どうしても飲みたい時は、薄く煮出し成分も薄めて飲むようにしましょう。
副作用③カフェイン
ハーブだけのハイビスカスティーにはカフェインは入っていません。 しかし、市販のハイビスカスティーには紅茶とブレンドしたものも含まれています。 そのようなものはカフェインを多く含んでいるものもあります。
妊娠中の方でカフェインの摂取を控えている人は市販のハーブティーを買う時はハーブだけのハーブティーか、紅茶とブレンドしているものか確かめてから購入するようにしましょう。
ハイビスカスティーを飲む時の注意点
妊娠中の人、産後の子育て中の人だけでなく、ハイビスカスティーに限らずハーブティーは薬ではありませんが、まだ解明されていない成分がどのような副作用を生むのかわかっていないことも多いです。
濃く抽出したものをいきなり飲まず、初めて飲むハーブティーは薄めに抽出したものを1日1杯から様子をみましょう。 ハーブティーは飲み過ぎには注意が必要です。たとえ紅茶とブレンドされているものであっても、成分が入っていますので、何杯もがぶ飲みするのは避けましょう。
まとめ
ハイビスカスティーにはハイビスカスは入っていないというのが一番の驚きだったという人も少なくないのではないでしょうか。 ハイビスカスティーはローゼルという、日本ではベニアオイと呼ばれる植物のガクを乾燥させたもので作られている飲み物でした。
ハーブティーは植物ならではの成分があって、副作用もあります。 飲む量や濃さに気をつけて、特に妊娠中や子育て中の女性は飲むのを控えたいハーブティーでした。 ハイビスカスティーが好きだという妊婦さんもいるでしょうが、赤ちゃんに影響がなくなったらまた飲むことができるので少しの我慢です。