検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

パキラの剪定方法!成長を見極めて、正しい時期とやり方で増やしてみよう!

お洒落なカフェやオフィスで見かけることのできる観葉植物"パキラ"。エレガントな見た目とは裏腹に手入れや剪定が簡単で初心者にもおすすめされております。パキラ剪定の正しい時期と方法を覚えてお洒落なお部屋作りを目指しましょう。
2020年8月27日
Nov
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

パキラとは

パキラについて

パンヤ科パキラ属に分類される植物で、中南米原産ということから乾燥や暑さに強く初心者でも簡単に育てられることから高い人気を誇っております。 人気の理由はお手入れが簡単ということだけでなく、スタイリッシュでかわいらしい風貌が人気を呼んでいます。本来は日当たりの良い場所に生息しますが、日陰にも耐性を持っているため室内でもお気軽に育てることができます。 観葉植物として有名なパキラですが、原産地では10mを超える高さまで成長する巨大な植物です。室内でも2m程の大きさまで成長しますので、伸びすぎた場合は適度なお手入れをしてあなた好みのかわいらしいフォームを維持しましょう。また、剪定や肥料を与える時期をコントロールすることで成長スピードを早めたり、幹や枝を太くすることができます。

パキラの剪定方法

パキラには成長期が存在しています。剪定の時期や部位を誤ると思った通りに成長しないことがあります。伸びすぎたからと言って無闇に幹や枝をカットしてしまうとパキラに余計なダメージを与えてしまいますので、理想の樹形を想像し、適切な部分ををカットするように心掛けてください。

剪定のタイミングはいつ?

適切な剪定時期

成長時期:5月後半~10月前半 剪定時期:5月~7月 パキラの原産地である中南米は日本よりも気温が高く日差しも強いので、私たちの住む日本では現地と異なる育成方法を施します。原産地の平均気温が"20℃前後"ですので、日本では気温が上がり始める5月頃からが成長期となります。パキラは最低5℃まで耐えることができますが、できる限り冬場でも20℃に近い温度を保ちましょう。また、冬場は成長が緩やかになりますが、年間通して適正温度(20℃前後)を維持できるのでしたら一年中平均的に成長させることができます。

剪定はとても負荷がかかる

剪定は人間で例えると手術のようなものです。枝が伸びすぎたという理由でハサミで切りすぎると切り口が痛む恐れがあるので要注意です。成長期に剪定を行うことで十分な栄養と日光を与えて回復と成長を促すことができます。逆に成長期以外に剪定を行うことは樹全体に十分な栄養が行き届かずに枯れることもあります。ですので剪定の適正時期は、気温が20度前後になり始める"5月中旬"からがおすすめです。

冬がくる前に手入れを

剪定の時期が遅くなると回復する前に冬を迎えることになるので早めに手入れしてあげましょう。 また冬場でも成長はしますので、伸びすぎた葉っぱや枝が邪魔になるようでしたら少量であればカットして頂いても結構です。

パキラを剪定する

適切な道具を用いる事


剪定を行う際にはよく切れる剪定用のハサミを用いてカットを行いましょう。切れ味の悪いハサミによって幹や枝の繊維を痛めたり、美しく成長しない恐れがあるので、必ず切れ味の良いハサミを使うように心掛けましょう。

切り戻しと呼ばれる方法

パキラの剪定方法には"切り戻し"という方法を用います。 "切り戻し"は伸びすぎた枝や幹を短くカットする事を指し、葉っぱや枝を減らすことで新芽やその他の葉っぱに栄養を回して成長を早めることができます。さらには、切り戻しによって樹全体の形を整えることもでき、特に室内で飼育する場合は葉っぱが伸びすぎて邪魔になることもあるので時期を守って手入れをしましょう。 適切な時期と部位を切り戻すことで幹をより太くすることもできますし、うまくコントロールすることでお望みのフォルムに成長させることもできます。

剪定する箇所

"成長点"を意識する

パキラは再生能力が高く切り戻しを行った場合、すぐに新しい芽が生えてきます。剪定する際"成長点"と呼ばれる部分を意識して切り戻しをすると綺麗なフォルムを生み出すことができ、切り戻し後の成長もスムーズにすることができます。 成長点の確認方法は、枝や幹から伸びている枝の周囲にコブ(節)が存在します。そのコブの部分が成長点なので、その部位周辺をカットすることで綺麗に新芽が生えます。枝を生えさせたい部分などを狙ってカットをすれば狙った部分に枝を伸ばすことができますので、成長点を狙うのがポイントです。

剪定した後のケア

いくらパキラの再生能力が高いとはいえど、伸びすぎたからという理由で何度もカットしていると衰弱してします。ですので剪定後にはよく日光に当てて成長を促す必要があります。また注意が必要なのが、早く成長させたいからと言ってお水を与えすぎてはいけません。切り戻しによって葉っぱと枝が減っていますので、以前と同じ量の水を与えてしまうと蒸散できるキャパシティをオーバーしてしまいます。剪定後は水の量を調整することが大切で、以前よりはほんの少し少なめを意識しましょう。 また、剪定後にはパキラの成長を早めたり幹や枝をより太くするために肥料を与えるのが好ましいです。

パキラの増やし方

簡単なパキラの増やし方

"挿し木"と呼ばれる植物の増やし方はご存知でしょうか。増やし方と聞いて難しそうと思われる方も多いとは思いますが、前述の通りパキラは生命力が高く成長スピードも早いので、挿し木も比較的容易に挑戦することができます。

挿し木のタイミング

挿し木によるパキラの増やし方は意外にも簡単です。もし根腐れを起こしてしまった場合でも、元気な枝を用いることで新たな株として復活することができます。枯れそうになったとしても挿し木を習得することで何度でも元気なパキラを育てることができます。 挿し木での増やし方も剪定の時と同じように、成長期を狙ってあげると上手く成長させることができます。したがって、5月中旬を狙って挿し木をするのが好ましいです。

挿し木に適した部位と挿し方


挿し木に用いるのは新鮮で葉を持つ枝を選びましょう。枝の長さは10~20cm程を目安にカットし、葉は2~3枚残すようにしましょう。葉が大きい時は葉の先端を切って枝の転倒と水分が無駄に蒸散するのを防ぎましょう。 また、土は清潔でなければ育ちにくいので、清潔なものを選びましょう。なお、ホームセンターに行けば挿し木専用の土が販売されておりますので、そちらを利用すれば容易に作業を進めることができます。 土に枝を挿す際には、枝の先端に"発根促進剤"を使用することで挿し木を失敗する可能性を減らすことができます。

挿した後のケア

挿した後は水をたっぷりと与え、風通しの良い場所に設置します。水やりのタイミングは従来のパキラと同じように土が乾いたら水をあげましょう。水のやり過ぎと乾燥には十分に注意しましょう。 挿し木に成功すれば2週間程度で芽が出ます。幹から新芽が生えたのであれば挿し木は成功となります。 この増やし方を用いれば好きな時に新しいパキラを育てることができますし、元気な枝一本さえあればいつでも簡単に育てることができますので覚えておいて損はありません。パキラを飼育しているのであれば一度はこの増やし方に挑戦してみてはいかがでしょうか。

剪定以外に守るべきコト

パキラは成長能力が高く初心者にもおすすめな観葉植物ですが、どんな気候や環境に対応できるというわけではありません。剪定のほかにも守らなくてはならないルールが幾つかあります。

パキラの置き場所

夏の置き場所

パキラは日陰でも育てられますが、本来日当たりの良い場所を好む植物ですので、日当たりの悪い場所に放置していると全体の成長にムラが生まれます。成長期にしっかりと日光を当てることで幹や枝を太くすることができます。室内で飼育する際でも成長期には時折屋外で日光を当ててあげましょう。 しかしここでも注意が必要で、強い日差しは葉に負担が掛かるので、午後の強い日差しではなく、午前の弱い日差しを当てることをおすすめします。

冬の置き場所

冬季の置き場所につきましては基本的に室内で管理することを心掛けて下さい。また、室温が5℃以下にならないように注意し、日当たりの良い場所を選んで設置しましょう。窓際への設置もおすすめですが、夜間は気温が下がるため注意が必要です。

水をしっかり与えること

植物にとって水やりは最も重要な要素です。パキラをより元気に立派で太くするには適切な水やりを行う必要があります。タイミングは"土の表面が乾いたら水を与える"という基準で問題ありません。与える水の量ですが、植木鉢の受け皿まで水が出るまで与えて、受け皿に水を残さないようにしてください。受け皿に水を残すことで根腐れの原因になりますので要注意です。 特に冬場は成長スピードが遅く、吸い上げる水の量も少ないので水を与えすぎると根腐れする可能性が高くなりますので冬場の水やりのペースと量は葉っぱや土の様子を見計らって適切に行いましょう。

剪定後は肥料を与えること

パキラに肥料を与えるタイミング

肥料を与える時期は"成長期"だけにするのを忘れないようにしましょう。成長期に肥料を与える事で剪定にのダメージを回復させ、幹を太くすることもできます。また、冬場は成長が緩やかになるため肥料を与えても成長を促すことができず、逆に枯れてしまう可能性があるので注意が必要です。

肥料選び


おすすめ肥料はじっくり時間をかけてと効果が出るタイプの"化成肥料"がおすすめです。また、それとは別に成長期には即効性の液体肥料や活力液を一ヶ月に一度のペースで与えることで幹や枝の成長を促し、より太くすることができます。 しかし、肥料をたくさん与えれば良いという訳ではなく、与えすぎは逆効果となります。肥料を購入する際は必ず商品のパッケージを確認して適切な量を与えてください。

葉水をしましょう

葉水とは霧吹きで葉っぱに水を吹く手入れのことを指しており、葉っぱに適度な湿気を与えて乾燥を防ぎ、さらには病害虫の発生を抑えることにも繋がります。 手入れ方法はそこまで手間ではなく、葉が乾いている時に少量の霧を吹くだけで大丈夫です。ここでも霧の吹きすぎは要注意で、葉から雫が垂れるほど吹く必要はなく、ほんの少量で結構です。

病気に要注意

病気はパキラの天敵

人間と同じくパキラにとっても病気は大敵です。十分な日光を浴びせ、肥料や水も与えているのに元気がない場合は病気や害虫によって被害を受けている可能性があります。春~秋の成長期には虫も繁殖期を迎える為、十分に注意しましょう。

虫がパキラの天敵

害虫は"アブラムシ"や"ハダニ"が発生しやすく、パキラの葉っぱに大量発生します。それらの害虫はパキラの栄養を奪うだけでなく病気の原因にもなりますので早急に駆除しましょう。それぞれの害虫には専用の薬剤がありますので見つけ次第対処してください。

代表的な病気

病気はアブラムシの排せつ物によるものが多く、代表的な病気に"すす病"と呼ばれるものがあり。これに感染してしまうと葉っぱがススで汚れたように黒ずんでしまい光合成ができなくなります。すす病になると葉っぱは元に戻りませんので他の葉っぱに伝染する前に躊躇なくカットしましょう。

まとめ

"パキラの剪定"というテーマでしたが、実はその他にも気を使うことが多く、特に剪定した後にも幾つかのケアを施していただく必要があります。それもその筈、剪定という作業はパキラにとって大きな負荷となっており、栄養を与えて休める必要があります。人間と同じくパキラもまた生きており、怪我した後は休養が必要ですし、より太くするためには栄養のあるものを摂取しなくてはなりません。 お手入れが簡単だとは言えど、しっかりと手間暇かけて育てた植物には愛着が湧きますし、綺麗に育ってくれた時は我が子の成長のように嬉しくなりますのでしっかりと面倒を見てあげましょう。