ヒイカとはどんなイカ?特徴や生態をご紹介!
ヒイカは、ツイカ目ヤリイカ科ジンドウイカ属の軟体動物です。関東の市場では「小イカ」とも呼ばれており、全長は約14㎝ほどと、ヤリイカや剣先イカと比較すると小ぶりなサイズとなっています。
地方によってさまざまな呼び方をされており、静岡県では「ジンドウイカ」や「アカイカ」と呼ばれていて、「ボウズイカ」や「ハナイカ」などとかわいらしい呼び名で呼ばれることもあります。
ヒイカの生息地
ヒイカは海水生で、朝鮮半島南部、北海道南部以南の沿岸部に生息しています。内湾の比較的穏やかな場所に棲息しており、小魚などを食べて生活しています。
昼間は、上を泳いでいる敵になるシーバスなどの魚から身を守るために底に潜んでいます。11月から4月の時期にかけて、内湾の水深1~10m付近で産卵をします。
また、単独ではなく群れで移動をしているため、釣り人にとっては、一度当たれば爆釣りが期待できる嬉しいイカです!
ヒイカの基本情報
ヒイカは、ヤリイカなどの幼イカに比べると時期を問わずに、比較的安価に手に入れることができます。売っている惣菜の具としても使用されることが多く、日本人にはなじみ深いイカといっても良いでしょう。漁では、福島県や茨城県沿岸にて底引き網を使って引き上げられます。
ヒイカの下処理
イカと言えば、皮をむいて、軟骨を引き抜いて、刺身の際は細く切ったりと下処理が面倒なのが難点です。しかしヒイカは一般的な他のイカに比べてサイズが小さく、皮や軟骨も薄くやわらかいため、他のイカに比べて下処理がしやすい点が魅力です。
刺身などにしない場合は、とくに気になることがなければ面倒な皮むきをしなくて済みます。
そんなヒイカの下処理のおおまかな手順は、①胴を開く②内臓を取り除く③ゲソをカットするの3工程です。さっそく詳しいヒイカの下処理方法を見ていきましょう!
上手なヒイカの捌き方!
胴を開く
ヒイカの胴部分を開いていきます。ヒイカは小ぶりなので、捌く際は包丁よりもよく切れるキッチンバサミのほうが捌きやすいためおすすめです。まずはヒイカを前向きに置き、目と目の間からハサミを入れて、エンペラの先までそのまま切り開きます。ち
なみに、ヒイカの前面には目と目の間にこぶのようなでっぱりがあるため、目印になります。
内臓を取り除く
胴を開いたら、指でつまみながら足の部分を引き抜くようにして、胴から内臓を引きはがします。内臓の裏側には柔らかい骨のような軟骨が張り付いているため、そちらも取り除きましょう。
ゲソをカットする
次にゲソをカットします。胴と切り離した足の部分の、できる限り目玉よりをカットしましょう。そうすることで、ゲソ側に口がついてきます。その口も取り除きます。
その後、気になるようであれば皮をむいて、下処理は完成です!ヒイカはとても簡単に調理ができるため、親しみやすい食材ですね。
美味しい!ヒイカのおすすめ食べ方 選!!
王道の刺身!
ヒイカの刺身は、つりたて新鮮ならではのヒイカの楽しみ方です!独特の甘みと歯ごたえがやみつきになります。刺身で召し上がる際は、皮をむいてから食べると歯触りがよくなるでしょう!
ヒイカの沖づけ
ヒイカの美味しい食べ方のひとつに「沖づけ」があります。墨と海水を吐かせ、気になる場合は目を取り除いてから、下準備しておいたづけ液に浸しておくだけで完成というとても気軽な調理方法です。
づけ液は醤油:酒:みりんを2:1:1の割合で混ぜ、鍋で煮たててアルコールを飛ばしてつくります。
この液を釣りに持参し、釣れたヒイカの墨と海水を吐かせて、どぼんとづけ液に漬けるだけで完成です!お酒のあてにはもちろん、ご飯もすすむヒイカならではの一品です!
ぽんぽん焼き
ヒイカのぽんぽん焼きは、ヒイカ釣の漁師が船上で作っていた漁師飯といわれています。ヒイカをガスバーナーの強火で炙るだけの簡単な調理方法です。
ぽんぽん焼きの名前の由来は、強火で炙ることで、イカがぽんとはじけるように裏返るためとされています!刺身とはまた違った、火の通ったヒイカの食感をお楽しみください!
ヒイカのトマトソースパスタ
下処理が簡単なヒイカは、小ぶりであるため身もやわらかく火が通りやすい利点があります!
そんなヒイカは、味が淡泊なのでどのような料理にも合わせやすく、トマトソースなどのイタリアンにもピッタリ!にんにくと唐辛子を熱したフライパンでヒイカを焼き、トマトソースと固めにゆでたパスタを絡めて、塩コショウで味をととのえれば、簡単にパスタが完成します!
ヒイカを使って、お洒落なシーフードパスタを作ってみてはいかがでしょうか。
ボイルヒイカの簡単さっぱりサラダ
旬なヒイカは、イカ独特の臭みも少なく、かるくボイルするだけで、お野菜との相性もばっちりです。レタスやトマトのみではなく、ゆでたブロッコリーやアスパラガスなどのボイル野菜と、マヨネーズやポン酢で和えてサラダにして食べると、お手軽でとても簡単に食べることができて、おすすめです。
目指せ爆釣り!ヒイカの釣りのポイント
ヒイカは小さな種類のイカであるため、エギングでも、餌釣りでも釣ることができます。また、ヒイカ用のタックルを準備する必要はないため、タックルにお金をかける必要がない点も嬉しいポイントです!防波堤や漁港がねらい目です。
ヒイカ釣に最適な時期
ヒイカは、産卵の時期が11月~4月です。産卵の際に岸に近づいてくるので、その時期がヒイカ釣りに最適な時期と言えるでしょう。夜には常夜灯を用いて釣ることができますが、昼間でも底を中心に釣ることができます。
年末年始などのお休みが多い時期にたくさん釣ることができるのは、嬉しいポイントです!
ヒイカ釣に必要なおすすめタックル
ヒイカ釣にはいくつかのおすすめタックルがあります。しかし、特別なタックルを使用せず、ライトゲーム用のタックルをそのまま使う事ができるため、便利です。群れで行動しているヒイカは爆釣りが狙えるので、タックルも最適なものを選んで、爆釣りを楽しみましょう!!
ヒイカ釣のロッド
ヒイカ釣に使うロッドは、特別な配慮を必要としないため、道具代もあまりかからないことが利点のひとつです!餌釣りをするのであれば、チョイ投げ釣の際にもちいる万能竿などの竿で十分つることができます。
ロッド選びとしての最低限のポイントは、エギングであれば、アジングなどのライトゲーム用ロットを使用することです。ラインの動きであたりを見るため、7~8ftのティップの柔らかさであれば問題ありません!
ヒイカ釣のライン
ヒイカ釣にもちいるラインは、ロッドと同様にライトゲーム用のもので構いません。100メートルもあれば十分ヒイカ釣を楽しむことができるでしょう。
ヒイカ釣におすすめの仕掛け
ヒイカ釣は、エギングでも餌釣りでも行う事ができるため、どちらかお好みの方を選ぶようにしましょう。エギング・餌釣りそれぞれにおすすめの仕掛けをご紹介します!
エギングの場合
アオリイカなどのほかのイカに比べて、ヒイカが小型のイカになるため、エギングの際に使用する仕掛けであるエギも小さめのものとなります。2号以下の小さいサイズの仕掛けで、アオリイカ用のエギを用いることもおすすめです。
もちろんヒイカ用のエギも販売されているため、そちらを用いてもエギングすることができます!
餌釣りの場合
餌釣りの際の仕掛けは、モエビの活きエビがよく釣れます。餌釣りの場合、仕掛けの関係上遠投がしにくいので、エギングにくらべると夜釣りの方が当たりやすい傾向にあります。
これで爆釣り!ヒイカの釣り方
ヒイカの釣り方の基本は、しゃくり+フォールの繰り返しの釣り方です。イカ全体の釣り方のポイントは、フォールの時間を確保し、イカがエギを抱く時間を作ることです。
しゃくりが多く、フォールの時間が短い釣り方は、ヒイカが仕掛けにかからない原因となる可能性があるため、避けた方がよいでしょう。
昼間のヒイカ釣では、ヒイカが海中を泳いでいる天敵の魚類から身を隠すために底付近に身をひそめていることが多く、そのため底付近で釣れる確立が高いです。
エギングの際に用いるヒイカのエギは軽めのため、底についた感覚がわかりにくい場合は、ラインにおもりを付けたしたり、ワンサイズ大きいエギをもちいるとよいでしょう。
さあ!ヒイカの爆釣りを楽しもう!
いかがでしたでしょうか?ヒイカは、仕掛けやタックルにこだわらず、どなたでも楽しみやすい釣りのひとつです!釣り方も比較的簡単で、他のイカの釣り方と大きく変わりはありません。
下処理が簡単で、おいしい食べ方もたくさんあり、時期や時間・ポイントを押さえれば爆釣りが期待できます!ぜひ釣り方や道具などををマスターし、爆釣りを目指してください!