ハゼ釣りとはどんな釣り?
夏休み前のなると釣り好きの子供たちの話題に上がるハゼ釣り、正確にはマハゼなのですが、このマハゼはハゼ科の魚で、仲間には有明海に棲む『ムツゴロウ』も実はハゼ科の魚です。 ハゼは海水、淡水どちらかに住み、底が砂泥地になったところを好んで暮らし、面白いことには、魚であるのに泳ぐのが苦手で、もっぱら這いまわることで移動しています。
ハゼ釣りは初心者向け?
ハゼという魚は実に簡単に釣れる魚の代表のようなもので、事実、8月以降の釣りシーズンにもなると、あちらこちらでビギナーが入れ喰い状態になっているのをよく見かけます。
ハゼの3つの釣り方!
まず手始めのハゼの釣り方を説明すると、ウキ釣り、ミャク釣り、チョイ投げ釣り等の方法があります、それぞれの釣り方とそのコツを初心者向けに解説しましょう。
1.ハゼのウキ釣りへの入門!
ハゼのウキ釣りは簡単な仕掛けで、子供や家族連れ、そしてカップルまでも誰もが楽しめるのがウキ釣りで道具も準備も簡単です。 仕掛けに玉ウキを使えば、ぽこぽことしたアタリで釣り人を楽しませてくれます。 ハゼは秋の時期になれば彼岸ハゼと呼ばれ、人気の釣りモノの一つです。
ウキ釣りにつかう道具や竿の準備?
まず、ウキ釣りに使う道具から説明しますと、使うサオはのべ竿で長さが3.6m〜4.5mのものを使います。 この他に、渓流竿やハエ竿でもOKで、ミチイトはナイロン1.2〜1.5号のものを用い、天井糸を穂先部分につけるのがコツです。
浮き釣りに使うウキはどんなウキ?
ウキは小型ウキか玉ウキを用い、ハリスはフロロ0.8号で15cm程度、ハリはキス針の6〜8号を使います。
ハゼのウキ釣りの方法と時期や場所は?
釣り場所は河口付近で海の底が砂地の場所が良く、潮の満引きがあるポイントを狙います。 時間帯としては、潮が満ちてくる時合になるとハゼが寄って来るため、ベストは潮の干満の差が多きい、大潮の時期を狙うのがコツです。
ウキ釣りの方法!
釣り方は単純で、まず流れの上に仕掛けを投入し、流れに任せて流し、再度流れの上流に仕掛けを投げ入れる、この事の繰り返しを行います。 流れの途中で一度ウキを止めたりして、ハゼに誘いをかけながら釣るのがコツです。
ハゼの浮き釣りに使うエサは?
エサはミズゴカイが柔らかなので食いが良いのですが、手に入らない場合はイシゴカイでもOKです。 エサの付け方は、一匹指しでハリにチョンがけにするか、数匹まとめての房掛けでもOKで、あとはポイントに投げ入れれば食いついて来ます。
エサの長さを加減する?
垂らしが多すぎた場合はエサだけ取られますので、その場合はハゼのサイズに合わせて垂らしの部分を調整するのが、釣果をあげるコツです。
ウキ下調整は?
ハゼの浮き釣りのポイントは、水面からハゼが泳いでいる海底までのウキ下の調整で釣果が変わってきます。 ハゼは底を這いまわっている為、エサが底より浮いた状態では食いが悪くなります。 逆にスイベルやオモリまでもが底に着いてしまった状態ではアタリがわかりません。 つまりエサだけを取られてしまいます。 ベストな状態は、ハリスの下半分が底をするように持っていくと良いです。
具体的なウキ下のとり方は!
手順としては、初めにウキが寝るほどのウキ下をとり、その状態から徐々にウキが立つようになるまで、短くしながらウキ下の調整を行います。
アタリとアワセで釣果が期待できる?
ハゼのアタリは、最初”チョンチョン”とウキを押さえてきます、その時に竿を立ててアワセを入れるのですが、チョンチョンと来てもエサの先を咥えているときはかかりません。 そんな時はウキが沈むまで少し待てば、合わせることが出来るので釣り方は簡単です。 ハゼをうまく釣るコツはすぐに飲み込めます、そのため初心者でも子供でも簡単に釣ることができ楽しさが一杯です!
2.ハゼのミャク釣り準備するものは?
江戸前でハゼを釣っていた時代から、ミャク釣りは盛んに行われていました。 現在のようなリールを使った投げ釣りではなく、またウキを使ったウキ釣りでもない釣り方で、ハゼが食いつくと竿先に直接アタリが来て感動しますよ! 難しいテクニックなど無し、なんとも楽しさいっぱいのミャク釣り、ぜひやってみましょう!
ミャク釣りにこんな欠点も!
ミャク釣りは、竿の長さの届く範囲のハゼは釣ることが出来ますが、少し沖合にいるハゼや、釣り場が根がかりしやすい場所には不向きな釣りなんですね。
ミャク釣りの竿とは?
市販の振り出し竿を使い、長さは3m〜4.5m蔵のものを使います。 江戸時代には竹の竿を使っていました、現在でも竹の竿を使うと楽しい釣りが出来ますよ。
ミャク釣りの仕掛けとは?
竿のながさと、とミチイトとハリスの長さが同じくらいになるように調整し、オモリはできるだけ軽めのオモリをつけ、ハリスは短めに5〜7センチぐらいにします。
3.ちょい投げハゼ釣りとは?
ちょい投げ釣りに必要な竿と道具は?
まずチョイ投げ釣りの場合は、遠投することはあまりありません。 そのため操作がやりやすく、またアタリが分かりやすい竿を選ぶのがコツです。 竿の長さですが、おすすめは1.8〜2.4mほどのシロギス竿、または万能竿を使います。 この他にメバルやアジ釣り用などの軽量なルアーロッドでも十分いけます。 リールは、竿と重量やバランスのあう小型スピニングをセットし、ミチイトには感度重視のPEラインか、食い込みを重視するならナイロンラインをセットしておくことです。
ちょい投げハゼ釣りの仕掛け!
チョイ投げ釣りの基本的な仕掛けは、イト絡みの少ない小型テンビンを使ったものが使いやすくて良いと思います。
ハゼ釣り道具に使うパーツ類は?
ハゼのチョイ投げ釣り用に使う道具は、慣れてくれば自分で作ることも出来ます。 テンビンはボートシロギス用のテンビンを使い、この場合腕の長さは10センチを目安にすると良いでしょう。 次にテンビンに使うオモリは、ナス型の3号〜5号のオモリを使うとベターです。
ハゼ釣りセットは売ってる?
初心者が市販の道具を選ぶ場合は、ハゼ釣り用として売られているもので、全長は50センチ以下の短いタイプを、そしてハリのサイズは6〜8号がおすすめです。
ハゼ釣り使うエサは?
チョイ投げハゼ釣りのエサは、通常アオイソメかジャリメを使います。 ハリにつける場合は、通し刺しにして長さが5センチくらいになるようにツメでカットします。 時期的に釣り場にエサが豊富な場合や、ハゼの喰い気の悪い時は長さを変えることが釣果を上げるコツで、エサを大きめにすることで良くなることもあります。
ハゼ釣りの釣り方のコツは?
ハゼの習性を知っておく!
ハゼを釣るため押さえておく大切な事は、場所もそうですが、なにより潮の干満を知っておくことが大事です、それとハゼの成長によって、浅場からだんだん深い場所へと棲む場所を変える習性が有ることも知って置かないといけません。
ハゼ釣りのコツやポイントは?
例えば満潮の前後は岸よりがポイントで、干潮時になると少し深い場所にハゼは集まります。 基本的にはエサが溜りやすい場所が狙いめになり、堤防周りのカケアガリや船道やミオ筋、そして障害物の周りや、捨て石のキワなどがスポットになります。
ハゼの魚体の成長でポイントが変わる?
釣りシーズンに入ったばかりの時期のハゼは魚体が小さい為に浅場に集まりやすい傾向があり、成長するに従い深場で釣れるようになります。 時間帯は、やはり潮の動きが有る時が一番のポイントになりますので、干満の時期は把握しておくことが、釣果に結びつく一番のポイントになります。
実際の釣り方!
ハゼ釣りは仕掛けで誘う?
実際に釣る場合は、狙ったポイントに仕掛けを投入し、仕掛けが底に着くまで待ちます。そしてミチイトを軽く張った状態でアタリを待ちましょう。 ハゼの習性として、頭上からゆっくり落ちてくるエサに興味を示します、そのため仕掛けが底に着いた直後がアタリのチャンスです。
アタリが来ないときは?
アタリが来ない場合は、根がかりが少ない底の状態なら、軽く引くと良いです。 もし根がかりしやすい状態なら、仕掛けが軽くジャンプさせて誘いをかけます。 どちらにしても、仕掛けで誘ったあとは誘いを数病止めて、食わせのタイミングを与えることも大切です。
アタリのパターンとアワセは?
ハゼのアタリはシーズンの初期と、シーズンが深まった時期とは違ってくるものです。 初期のアタリは、明確に感じられるアタリで、竿先を通じて手元にまで伝わります。 この場合は速やかに竿を立ててアワセを入れ、ハリがかりを感じたらリールを巻いて魚を取り込みます。
時期によってアタリが変わる?
季節が深まると、だんだんとアタリは小さくなります、竿先に違和感を感じたら、タイミングを図りアワセを入れます。 ただしアワセもその日の状況で早合わせが良かったり。逆にアワセを遅くした場合が良かったりとまちまちですので、色々試すことが大事です。
アタリを見逃したら?
万一、アタリを見流してしまった場合は、1分ほど待ちましょう、再度アタリが来ない時はエアを取られている場合が多いので、仕掛けを回収してエサを取り替え、再度アタックするといいです。
初心者の準備は?
ビギナーには特別に道具がいるような釣りではありません。 竿は降り出し竿で十分で、リールを使用しての投げ釣りをしなくても、足元にイトを垂らせば’釣れる』そんな、簡単な釣りです。
ハゼ釣りは子供や家族連れも?
ハゼはどんなものにも食いつく大きな口を持っています”ダボハゼのような・・・”という、言い回しが有るように、エサと見ればすぐに食いついてくるのが『ハゼ』です。 従って、小さな子どもからお年寄りまで楽しんで釣ることができる魚です。もちろん家族連れでワイワイ言いながら釣るのも。この魚釣りの楽しみの一つといっていいでしょう。 江戸時代には『江戸前』の釣りとして盛んあったハゼ釣り、あの歌麿も船でハゼ釣りを楽しむ女性の姿を絵に残しています。
ハゼ釣りの場所や時期は?
ハゼ釣りが楽しめる場所は汽水域で、主には河口や干潟の周りが釣り場になります。 また河川が近くにある港の堤防付近や岸壁なども、絶好の釣り場と言えますが、ハゼが釣れる場所は毎年同じような場所と決まっていますので、普段から情報を集めて置くことをお勧めします。
ハゼのシーズンは夏から始まる
実際のシーズンは、ハゼの体長が10センチ位になる夏頃から始まって、晩秋まで続きます。 また場所によっては翌年の2月くらいまで釣ることができる場所もありますが、主なシーズンは夏から秋と考えていいでしょう。
ハゼ釣りよく釣れる時間帯は?
ハゼがよく釣れる時間帯はといえば、やはり潮の干満で流れが生じている時間です。 満潮時や干潮時で潮の流れが止まっているときは食いつきが悪く釣れません。
ハゼ釣りのまとめ
江戸時代に花開いた『釣り遊び』の文化が現在にまで続いています。 江戸時代に一番盛んに行われた『ハゼ釣り』その釣り方の色々を解説しました。 ものの本によりますと、幕府が江戸にあったからこそ、釣りの文化が花開いたそうです。そんな時代のことを思いながら、あなたもハゼ釣りに参加しましょう。 ハゼのてんぷら美味しいですよ!