星型の花がかわいい!パイナップルリリー
小さなつぼみや花をたくさんつけ、まるでパイナップルのような見た目をした植物を見たことがありますか?パイナップルリリーと呼ばれて親しまれているこの花は、若い女性を中心に人気を集めている注目の植物です。 お手入れが比較的簡単なため、ガーデニング初心者の方でも大丈夫。星形の花をつけるかわいいパイナップルリリーについて、詳しく見ていきましょう!
パイナップルリリーってなに?
パイナップルリリーはヒヤシンスの仲間
パイナップルリリーと一般的に呼ばれているのは、「ユーコミス」という球根植物です。ヒヤシンスの仲間で、南アフリカや中央アフリカの湿地に自生しています。 パイナップルリリーが日本に渡来した際は、星形の花から「星万年青(ホシオモト)」と名付けられました。40〜80センチメートルほどまで成長しますが、根があまり広がらないため、鉢植えでも育てることができます。
夏にかわいい花が咲く!
パイナップルリリーの開花時期は、7月から8月の暑い季節。白や緑をはじめ、品種によってはピンクや薄紫色の控えめでかわいい花を咲かせます。 6枚の花びらを持つ花が散りばめられた様子は、まさにパイナップルのようです。パイナップルリリーの名が定着したのも頷けます。夏場に咲く色鮮やかな植物と比べると、彩りは控えめながらも確かな存在感を主張します。
パイナップルリリーの花言葉は?
パイナップルリリーの花言葉は「完璧」や「完全」です。パイナップルの花言葉が「完全無欠」であることに由来します。身なりや性格、素晴らしい仕事ぶりを称える際に、この花が贈られることがあるようです。 8月4日と12月20日の誕生花の一つとなっているのが、パイナップルリリーです。誕生日に花を贈る時に候補に入れてみてはいかがですか?
パイナップルリリーの品種をご紹介!
シンプルな白や黄色い花が特徴!アウツムナリス
日本で最も流通しているとも言える、パイナップルリリーの代表的な品種です。背丈が60センチメートルほどにまで成長します。白色や黄色の花をつけ、お庭をさりげなく彩ってくれます。 花が淡い色をしているため、一番パイナップルに似ているアウツムナリスは、近所の園芸店でも簡単に手に入れることが可能です。パイナップルリリーを初めて育てる方にもおすすめです。
コモーサは色鮮やかなのが魅力!
背丈や見た目はアウツムナリスと良く似ていますが、よりカラーバリエーションが豊富であるのが、コモーサという品種です。薄紫や淡い黄色など、個体によってさまざまな色の花をつけます。 赤紫色の長い花茎を付けた姿はとってもゴージャス。夏のギラギラした太陽に負けることなく、頼もしく庭を彩ってくれるでしょう。
個性的な品種のバンデルメルウェイ
バンデルメルウェイは、背丈が10センチメートルほどにまでしか成長しない、小型のパイナップルリリーです。アウツムナリスやコモーサと比べても、より鉢植えで気軽に育てやすい品種と言えます。 特徴は何と言っても、葉に現れる赤い斑点です。濃い赤色の花を付けた姿は個性的で、他の品種にはない魅力があります。
パイナップルリリーの育て方とは
日当たりと水やりのコツは?
パイナップルリリーは暑い地域を原産とする植物ですが、乾燥にはあまり強くありません。日当たりの良い場所に置き、水をたっぷりと与えるようにしましょう。表面が乾いたら水やりのサインです。 まとまりのある根に対して、葉は横に広がり多くの場所を取ります。複数植える場合は、葉が重なって日光が当たりにくくならないように注意しましょう。
パイナップルリリーは冬に強い?
実は意外と寒さに強いパイナップルリリー。鉢植えで育てる場合は、雨の当たらない場所に置いて休眠させます。庭に植える時は、葉が枯れたのを合図に球根を掘り起こし、乾燥させて春を待ちましょう。 休眠期間に当たる11月から3月の間は、水をあげないようにします。夏が終わって気温が下がってきたら、少しずつ水やりの回数を減らしていきましょう。
植える際のポイントとは
3月から4月は、パイナップルリリーを植えるのに最も適した季節です。植え付け時と5月頃、花が咲き終わった9月に肥料を施しましょう。 庭植えの時は葉が広がることを考えて、球根同士を30センチメートルほど離して植えます。緩行性肥料を使用するのがおすすめです。 鉢植えの際は、7号ほどの鉢に球根1つが目安となります。草花用培養土で充分元気に育ちます。
簡単!お手入れと増やし方のコツとは
咲き終わった花茎は切り取ろう!
花が咲き終わったら、必ず花茎を切り取るようにしましょう。そのままにしておくと実がなってしまいます。 パイナップルリリーは分球という増やし方によって株を増やしていきます。実がなってしまうと、球根に養分が行かなくなり、成長しにくくなります。
パイナップルリリーの増やし方
パイナップルリリーの増やし方についてご紹介しましょう。はじめに植えたパイナップルリリーの球根の下に、小さな球ができます。元々の球根を親球、新しくできたものを子球と呼びます。 植え付けをする春先に、ナイフなどを使って親球と子球を分けることで、株を増やすことが可能です。切り口を不必要に傷つけすぎないように注意しましょう。
パイナップルリリーを育ててみよう!
いかがでしたか?今回はパイナップルリリーの育て方についてご紹介しました。鉢植えで簡単に育てることができるパイナップルリリーには、かわいい魅力がぎゅっとつまっています。 今までパイナップルリリーを知らなかった人も、育てるのにあと一歩踏み出せなかった人も、ぜひこの機会に挑戦してみてくださいね。