天板とは
「天板」という漢字を何度か目にしたことがあるという人は多いでしょう。例えば、ノートパソコンの蓋(?)の部分のパカッと開く部分も「天板」と呼ばれています。 この他棚やタンスの一番上の部分も説明書に「天板」と書かれているのを見たことがあるのではないでしょうか。テーブルや机、システムキッチンなどの物を置き作業をする部分も天板と呼ぶ人もいます。
天板の読み方とは
天板の読みですが「てんばん」でも「てんいた」でもどちらでも通じます。 国語辞書で天板を調べて見ると「てんばん」または「てんいた」とあるので「てんばん」と覚えておくのがよいでしょう。
甲板(こうはん)
ちなみに、一般的には天板と呼ばれるテーブルやキッチントップの板を建築業界では甲板(こうはん)と呼びます。 建築では具体的に天板(てんばん)とは足場にするための板(足場板、アンチとも呼ぶ)のことを指しますので、一般的に天板と呼ばれるものは別の呼び名をすることが多いです。
床の間の板は天板とは呼ばない
テーブルと同じような木製の板であってもフローリングの床や床の間の板は天板とは呼びません。 床であって天ではないということでしょうか。つい言ってしまいそうなので、天板ではないということを覚えておくと恥をかかずに済むでしょう。
支輪(しりん)
棚やタンスの上の平らな板は天板の他に支輪(しりん)という呼び方をします。 この写真は角が全て丸くなっている耳付き天板です。天板の耳は、人が当たりやすい高さなどのものに対して加工されていることが多いようです。
料理における天板とは
料理をする人なら、オーブンの皿を「天板(てんばん)」と呼ぶでしょう。 オーブンによっては天板のついていないものもありますが、天板の有無によって焦げ具合が変わってきたりもしますので、オーブン料理をされる方にはオーブンの天板はよくつかう馴染みの深いものではないでしょうか。
天板の使用例①テーブル・机
テーブルや机の天板とは、人が手を触れたり物を置き、日常的に使用する部分の板のことを指します。 材質は木材である場合が多く、傷や汚れ対策にコーティングされている場合がほとんどです。DIYなどで自作の机やテーブルを作るひとも増えています。 テーブルや机の角が丸みをおびていることを「耳」と呼びます。片耳天板、両耳天板、耳なし天板などという使い方をします。
テーブル・机のおすすめ天板
テーブルの天板でおしゃれで汚れや傷にも強いのがガラス製です。 モダンなインテリアを揃えているひとには特におすすめです。 重くて硬いものを落とすと割れてしまうという心配がありますが、最近の強化ガラスはなかなか割れにくくなっているので、そのデメリットもあまり気にせずに使うことができるでしょう。
天板の使用例②棚
棚の天板は一番上の平らな一枚の板のことを指します。 本棚など何段にも同じような板が渡されている家具でも、天板と呼ぶのは一番上の板だけです。二番目の板からは「棚板」と呼びます。棚板と同じで天板といわれてもあまりピンとこないのが棚の天板の悩みです。天板をおしゃれにするのではなく、棚全体でおしゃれな雰囲気を出していくと成功しやすいでしょう。
棚のおすすめ天板
棚の天板にはあまり気にしないという人も多いのではないでしょうか。 そもそも棚だと棚板と同じ素材で天板まで作られていることが多く、天板と意識することも少なくなっています。 それならば、モダンな枠組みにナチュラルな棚板と天板で質実剛健、堅実な美しさを出してみてはいかがでしょうか。
棚のおすすめ天板②
形が整えられていたり人工物だから傷や汚れが目立つという逆転の発想。 天然の木材を切り出して塗装をしたナチュラルな棚なら傷も汚れもそれほど目立ちません。とっても素敵な棚ですね。
天板の使用例③傷対策
例えば、スチールラックやパソコンデスクなどの場合板といっても金属製の板が使用されていることが多いでしょう。 それらは傷がつくとそこからサビが発生したりと他の問題につながることも多いです。これらの天板の傷予防として行われるのが塗装方法です。一般的にはメラミン塗装加工をして、金属の装飾性を高めて防錆性(防食性)を高めます。塗装による金属の傷対策は薬品などにも強くなるというメリットがあります。
傷対策におすすめ天板
このような形でも天板と呼んでもよいのであれば、これは傷もつきにくくおしゃれなカウンターの天板です。 ここまで思い切って個性的な天板にするのも勇気が必要ですが、おしゃれな天板の参考にしてみてはいかがでしょうか。
傷対策におすすめ天板②
天板も一色だと傷や汚れが目立ちがちです。 このような天然石を切り出したような模様が入っているものなら、一色のものよりも傷や汚れが目立たずおしゃれなのでおすすめです。
天板の使用例④汚れ対策
汚れ対策におすすめ天板
金属よりもやわらかく傷が気になるのが木材の天板です。 金属は汚れをはじいてくれますが、木材は汚れを吸い込んで変色してしまうのが困り物です。 たとえば、キッチンのテーブルにおしょうゆが垂れたおしょうゆ瓶の形に汚れが付いてしまったという人もいるのではないでょうか。
おすすめ汚れ対策①バッドを敷く
このような木製テーブルへの調味料瓶の汚れを防ぐには調味料入れの下にバッドなどを置いてから天板に乗せる方法があります。 一般の家庭ならテーブルに置くブラスチック製の調味料入れなども販売されているでしょう。
やはりブランド物の天板は強い
キッチンのカウンタートップ天板へ強さや汚れにくさを求める人も多いでしょう。 食べ物を扱うところだからいつも綺麗にしておきたいという心です。自作でカウンターキッチンを作る人もいますが、天板の強さや汚れにくさでいったらやはり一流メーカーのカウンタートップの天板がおすすめです。 いつもでも真っ白なキッチンを使うには専門家が何年も研究開発した天板には勝てません。
天板の使用例⑤おしゃれ
おしゃれでおすすめトラブル対策①テーブルクロス
日常的に物を置き、使用する部分である天板は傷や汚れがつきやすい場所です。 天板の板は大きくて綺麗な一枚板であることも多いのでやすやすと交換するということも難しいでしょう。机やテーブルの天板の傷、汚れ対策として使用されるのがテーブルクロスです。おしゃれの役割も果たします。
おしゃれでおすすめトラブル対策②マット類
天板の汚れ防止やおしゃれな使い方で、テーブルクロスではなくランチョンマットがあります。 これはテーブルや机に置いて食器が当たるのを防げばランチョンマットですし、棚やタンスの上に置いてその上に置物などを置く場合は同じ天板保護ですが、ただのマットと呼ばれるでしょう。意味は天板の保護、汚れよけ、置き物から天板の傷を防ぐことが目的です。
おしゃれでおすすめトラブル対策③ガラス
テーブルや机の天板だけでなく、キッチンのトップコートにもガラスが使われていることがよくあります。 これはガラスが汚れや傷がつきにくく、ついた場合も落としやすいという特性を持っているからです。ただ、瀬戸物などで強くこするとさすがのガラスでも傷がついてしまうことはあります。
おしゃれでおすすめトラブル対策④鍋敷き
テーブルやキッチントップに熱い鍋などを置いて焦げ跡がついてしまうこともあります。 そんな時に使いたいおしゃれでおすすめな方法は鍋敷きです。鍋敷きも色んなデザインや素材、形が揃っているのであなたの部屋の雰囲気にあったおしゃれな鍋敷きを使って天板の保護をおしゃれにしましょう。
まとめ
天板とは、てんばんと読み机やテーブル、棚などの一番上の一枚板のことを指す言葉だということがわかりました。オーブンの中に入れる料理を乗せる板も天板と呼ばれているのは、料理をしている人でないとあまり知らない場合もあったのではないでしょうか。 また、家具などの専門の建築関係の専門家は天板の呼び方にも一般の人とは違った決まりがありました。天板の汚れや傷のおすすめの防止方法もご紹介しましたので、ぜひいつまでも天板を綺麗な状態に保つために参考にしていただければ幸いです。