シリカゲルについて
シリカゲルについてご存知でしょうか。シリカゲルとは、お菓子や海苔などを買った時に乾燥剤がついてきますが、その中に入っている粉状のものをさします。シリカゲルは、二酸化ケイ素という物質からできております。
二酸化ケイ素は、表面にくぼみがいくつもあり、水分などを吸着させる働きがあります。
もともと、シリカゲルは無色なのですが、水分が吸収されたかどうかを測るため、乾燥しているときは青色で、湿気ているときはピンク色となるよう改良されています。一度吸水をしても、乾燥させて復活させることができるのも特徴です。
今回は、このシリカゲルを使ったドライフラワーの作り方や使い方について解説します。
シリカゲル以外の乾燥剤
シリカゲル以外の乾燥剤を使ったドライフラワーの作り方もあるため、ここでは様々な乾燥剤についてご紹介します。
石灰乾燥剤
石灰乾燥剤は、酸化カルシウムが使われており、強いアルカリ性の物質となっております。
この石灰乾燥剤は、強力な乾燥剤で、コスパが大変良いため、色々なものに使われているのですが、水に濡らすとかなり発熱するという欠点があります。また、シリカゲルとは異なり、一度使ったら、二度と使うことはできません。
脱酸素剤
脱酸素剤は、その名の通り、酸素を取り除くことで、食品の水分をしっかりと取り除きます。成分としては、ホッカイロと同じような還元鉄が入っております。こちらもシリカゲルのように復活させることはできません。
シリカゲルを使ったドライフラワー作り方メリット1
上記で紹介したように、乾燥剤は色々ありますが、ここでは、シリカゲルを使ってドライフラワーと作るメリットについていくつか紹介します。
まずは、何よりも花の色がしっかりと残ることです。シリカゲルを使うと、短時間でドライフラワーとなるので、色素を落とすことなく作ることができるようです。
シリカゲルを使ったドライフラワー作り方のメリット2
シリカゲルを使ってドライフラワーを作るメリットの二つ目として、簡単であることが挙げられます。
ドライフラワーは、もともと作るのがかなり難しく、失敗する人も多いようですが、シリカゲルを使ったドライフラワーはもっともドライフラワーの作り方の中で簡単なため、初心者の方でも挑戦しやすいでしょう。
シリカゲルを使えば、ドライフラワーも簡単に子どもと一緒に作ることもできます。
シリカゲルを使ったドライフラワー作り方メリット3
シリカゲルを使ってドライフラワーを作るメリットの3つ目として、簡単な道具で作ることができるということがあります。 シリカゲルも100均で買うことができるし、そのほかの道具もご家庭にあるもので十分足ります。思い立ったらすぐに作ることができますね。
シリカゲルを使ってドライフラワーを作るデメリット
シリカゲルを使ったドライフラワーの作り方の中で、デメリットとなるのは、花のみしか乾燥させることができないことです。 もし、茎や葉っぱと共に乾燥させたいのであれば、自然乾燥の方が適しています。
シリカゲルを使ったドライフラワーに使う材料
シリカゲルを使ったドライフラワーを作る際に使う材料は、簡単に揃えられるものだとご紹介しましたが、ここでは具体的な材料についてご紹介します。
シリカゲル
兎にも角にもシリカゲルは必要ですよね。シリカゲルには、粒状のものと粉状のものがあるのですが、使い方次第でどちらでも乾燥させられます。もし食品を買った際にシリカゲルを使った乾燥剤がついてきているのであれば、それを復活させて使いましょう。
復活のさせ方はあとでご紹介します。
ただし、シリカゲルを使った乾燥剤は、表面にシリカゲルと書いてあるので、必ず使う前に確認してください。ほかの乾燥剤は使うことができません。 もし家になくとも、シリカゲルは100均で売っています。安く手に入るのも嬉しいぽいんとですね。
乾燥させるために使う容器
シリカゲルでドライフラワーを作る際に必要なのが、何か密閉することのできる容器です。基本的には、タッパーなどで大丈夫ですし、ジャム瓶なども使えます。
ドライフラワーにしたい花
ドライフラワーにしてい花を用意しましょう。お花は、摘み取ってから少し時間を置いてから使いましょう。もしすぐに作りたい場合は、花屋さんで売られている切り花を買うといいです。
摘み取る際は、花の部分だけ切り取るのが基本ですが、大きな花の場合は、少しだけ茎を残しておいてください。
ハサミ
剪定ばさみがあればいちばんですが、切れ味の良いハサミだったら大丈夫です。
手袋
シリカゲルは水分をすぐに吸着してしまうので、素手で触ると肌が荒れてしまう可能性があります。しっかりとゴム手袋等をつけて扱うようにしましょう。
シリカゲルを使ったドライフラワーの作り方1
まずは、菊を少し残して花を切り取ります。花の中心からワイヤーを通して、茎の方へと通しておくと、あとで使いやすいです。
シリカゲルを使ったドライフラワーの作り方2
容器に乾燥したシリカゲルを敷きつけ、その上に花を載せます。 ひまわりなどのように、花が平面状になっている花の場合は、蕾を底に向けるようにして置きます。
逆に、立体的な花の場合は、茎をシリカゲルに差し込むようにして立てましょう。
そして、花びらの間にもしっかりとシリカゲルが入り込むようにしてあげます。この立体的な花の場合のみは、粒状のシリカゲルではなく、粉状のシリカゲルを使いましょう。
シリカゲルを使ったドライフラワーの作り方3
容器にびっしりとシリカゲルを敷き詰めて、蓋をしたら、2~3日から1週間ほど置いておきます。 十分乾燥させたら、シリカゲルから取り出して完成です。
電子レンジを使ったドライフラワーの作り方
シリカゲルを使ってドライフラワーを作る際のデメリットとして、時間がかかりすぎるというのがあると思います。 もしすぐにドライフラワーを作りたいという方は、電子レンジを使うことで、あっという間にドライフラワーを完成させることができるのです。
準備するものは、先ほどと同様ですが、容器は耐熱性のもの、シリカゲルは粉状のものを使いましょう。 まずは上記と同じようにシリカゲルに花を埋めますが、この時蓋はしません。
電子レンジは600Wに設定して、20秒ごとに止めて様子を見ましょう。レンジの温度を上げて一気に温めると花がバラバラになってしまう可能性があります。全体で、1分半ほどかければ十分です。
レンジで温めたら、花をシリカゲルの中から素早く取り出してください。取り出す際は、ピンセットなどを使うと火傷をしなくて安心です。ここで取り出さないと、花が焦げてしまうので注意しましょう。
取り出した後もシリカゲルは非常に熱くなっているため、しばらくは触らないようにしましょう。
電子レンジを使った簡単なドライフルーツの作り方
ちなみに、フルーツも、電子レンジを使うことでドライフルーツとすることができ、ドライフラワーのように装飾として使うことができます。
フルーツは、花よりも水分が多く含まれているため、レンジでも多少時間はかかりますが、繰り返し熱すれば大丈夫です。
まずはドライフラワーの時と同じように、耐熱性のある容器にシリカゲルを敷き、その上にお好みのフルーツを置きます。フルーツを置いたら、その上にシリカゲルを再び被せましょう。
そしたら電子レンジでまずは1分半ほど熱します。電子レンジは500Wに設定してあげると良いでしょう。
1分半経ったら、電子レンジを止めて一度乾き具合を確認します。この時シリカゲルが大変熱くなっているのでピンセットなどを使ってフルーツを出して上げましょう。
もしもう少し乾かしたいと思ったら、再びシリカゲルにフルーツを埋めて、今度は電子レンジで20秒ずつ熱して上げてください。あまり熱しすぎると、焦げてしまう可能性があります。
ドライフルーツができたら、飾り付けに使ったり、瓶に詰めたりして完成です。電子レンジで簡単にできますよ。ただし、このドライフルーツは、食べることはできませんので、ご注意ください。
ドライフラワーの使い方1:リース
ドライフラワーの定番の使い方として、リースに飾りつけるというのがあります。リースの作り方を見ていきます。
必要な材料
・ドライフラワー ・リースの土台(100均 ) ・リボンなどの装飾品(100均 ) ・ボンドなどの接着剤(100均 ) ・ワイヤー(100均 ) 100均で売っているリースの土台を使うことによって、簡単にリースができちゃいます。 ボンドは、グルーガンというものを使うとスムーズに接着ができるようです。(こちらも100均で購入することができます)
作り方
まず、30センチくらいのワイヤーを二つ折りにして、ドライフラワーの中心から茎に向かってさします。 そしたら、そのワイヤーをリースの土台に巻きつけて行きましょう。
まずは大きい花から巻きつけていくのがポイントです。100均で葉っぱなども買っておくと、全体的にバランスが取れます。
ワイヤーで巻きつけたら、より花を固定させるために、花の裏に接着剤をつけて、しっかりと土台につけます。 リースの3分の2くらいを花で埋めたら、残り3分の1にはリボンを巻きましょう。
全てを花で埋めてもいいのですが、リボンを一部巻くことで可愛らしい出来栄えになります。リボンを巻く際にも、ところどころボンドをつけておくとしっかり固定されます。
ドライフラワーの使い方2:ネイルアート
小さなお花などは、ネイルのワンポイントとして取り入れても使えます。そんなネイルアートでのドライフラワーの使い方についてまとめました。
材料
・ベースコートとトップコート(100均) ・ドライフラワー(爪にのるサイズ) ・つまようじ(100均) こちらも100均アイテムで揃えることができます。
ドライフラワーネイルの作り方
ドライフラワーの使い方として、まずはドライフラワーをピンセットなどで優しくつまみ、裏側が前を向くように指先に載せます。そしたら、花の中心をつまようじの太い方でゆっくりと押してください。
花が平らにするイメージです。ドライフラワーが平らになると、しっかりと爪に密着するようになります。
次にベースコートを塗ります。ドライフラワーが映えるためには、ベースコートのみを塗るのが良いでしょう。そのため、ベースコートは二度塗りして厚みを少し出します。
ベースコートを塗り終えたら、ドライフラワーの裏側に、トップコートを少し塗ります。ドライフラワーが浮かないようにしっかりと爪に沿ってつけてください。 ドライフラワーをつけたら、上からゆっくりとトップコートを塗ってください。
この時、上から垂らすようにトップコートを塗ってあげると、ドライフラワーがよれずに定着します。 最後にしっかり乾かしたら完成です。簡単にできるのでぜひ試してみてください。
ドライフラワーの使い方3:ボタニカルキャンドル
ドライフラワーの使い方として、ボタニカルキャンドル作りがあります。作り方もとっても簡単なのでぜひ試してみてください。
必要な材料
・ジェルワックス ドライフラワーが際立つためには、ジェルのような透明感のあるものを使うのが良いでしょう。このジェルワックスですが、100均で簡単に購入することができます。
色は、透明、グリーン、イエロー、ピンク、ブルーなどがありますので、自分の入れたい花に合わせた色を選ぶと良いでしょう。
・キャンドルウィック キャンドルウィックとは、ロウソクの中心となる芯のことです。こちらも100均で4本売りしているので、簡単に購入できます。 ・ドライフラワー 好みのドライフラワーを準備してください。
・そのほかサンドなど ドライフラワーだけでなく、透明感のあるサンドなどを使うと、全体的にキラキラします。
ボタニカルキャンドルの作り方
まずはジャム瓶などを用意します。瓶の中心にロウソクの芯を立て、その周りにドライフラワーを敷き詰めてください。この時のポイントとしては、花はできるだけ瓶の外側に敷き詰め、芯と接触しないようにすることです。
次にジェルワックスを電子レンジで温めます。ジェルワックスは火がつきやすいので、必ずレンジで温めてください。
完全に液体状になるまでしっかり温めましょう。 温まったら、ジェルを瓶に流し込みます。この時、空気が入らないようにゆっくりと入れることが大切です。
また、香りをよくするために、アロマオイルを数滴混ぜるのも良いでしょう。 あとはゆっくりと固めたら完成です。とてもおしゃれなボタニカルキャンドルができます。
シリカゲルを使ったドライフラワーは失敗しやすい?
シリカゲルを使ってドライフラワーを作った際に、失敗するケースがいくつかあります。その失敗例をいくつかご紹介します。
シリカゲルを使ったドライフラワーの失敗例1
シリカゲルを使ったドライフラワーの失敗例の一つ目として、粒状のシリカゲルを使ってしまうというのがあります。
もし、花が平らなタイプだったり、花びらが少なかったりする場合には、この粒状のシリカゲルでも問題ないのですが、バラなど、立体的な花の場合には粒状のシリカゲルは適しません。
花びらの間にもしっかりとシリカゲルが入り込むように、粉状のものを使うと良いでしょう。
粒状のものは、食品系の乾燥剤としてよく使われており、家庭によくあるためすぐに使いやすいですが、花によってはうまく乾燥させられない場合もあるので注意してください。
シリカゲルを使ったドライフラワーの失敗例2
よくある失敗例として、花びらをシリカゲルに埋め切らないというものがあります。
シリカゲルを敷いて、その上に花を置くだけでしっかりと乾燥させることができると考えている方もいるようですが、それでは花びらがシワシワになってしまうだけです。必ず花びらはシリカゲルの中に埋めてあげましょう。
シリカゲルでドライフラワーを作る際の注意点1
シリカゲルを目や口に入れないようにすることです。シリカゲルは食べられません。 特に粉状のものは細かいので注意してください。また、子供と作る時も気をつけてあげましょう。
ドライフラワーを作る際の注意点2
ドライフラワーは、作った後の保存方法にも注意が必要です。 もし綺麗に作ることができても、湿気の多いところなどに置いておくと、しなびてしまったり、退色してしまったりします。
そのため、瓶のそこにシリカゲルをひいて、その上に花を載せて保存するのが一番良いです。瓶はしっかり蓋をして密閉しましょう。
シリカゲルを使ったドライフラワーが失敗しないポイント1:乾燥させる
ドライフラワーを作る際に、最も大切なのが、乾燥させた状態を保つことです。湿気の多い場所だと花は乾燥できず、場合によっては腐ってしまう場合もあります。シリカゲルを被せた花は、湿気の少ない場所に保管することがポイントです。
シリカゲルを使ったドライフラワーが失敗しないポイント2:風通しを良くする
これは乾燥させることにも通づるのですが、風通しが良い場所でドライフラワーを作ることが大切です。たとえ夏の湿気が多い季節でも、風通しさえよくすればドライフラワーを作ることができます。
シリカゲルを使ったドライフラワーが失敗しないポイント3:直射日光を避ける
ドライフラワーの使い方のポイントとして、直射日光を当てないというのがあります。日光を当てると花はシワシワとなってしまい、綺麗なドライフラワーとなりません。シリカゲルを被せた花も、できるだけ室内で管理するようにしましょう。
シリカゲルを復活させる方法
シリカゲルは、上述した通り、乾燥している時には青色で、水を吸着したらピンク色へと変わります。このシリカゲルを復活させるには、フライパンで炒るという方法があります。
この方法だと早く水を飛ばすことができますし、レンジでやるよりも様子を見ることができるので、簡単に加熱をやめられます。
ドライフラワーの作り方まとめ
いかがでしてでしょうか。この記事では、シリカゲルでのドライフラワーの作り方と、その様々な使い方についてご紹介しました。
市販で買うと結構高いドライフラワーですが、自宅で簡単にドライフラワーができると嬉しいですよね。
使い方の工夫次第で、様々なものに変身するのも嬉しいポイントなので、ぜひお試しください。 最後までお読みいただきありがとうございました。