コニファーとは
コニファーの基本情報
コニファーは、球果をつけ、針のように尖っている葉を持っている針葉樹の総称です。一般的に観賞用の庭木として普及している針葉樹の樹種です。鉢植えなどの育て方も普及しているコニファーは、冬の時期はクリスマスツリーとして活躍します。 育て方もシンプルで、特別な仕立て方をしないでいても、樹形が整ったものに育ちます。日本ではシンボルツリーとして普及していたり、観賞用の庭木として人気を持つ植物です。 観賞用に鉢植えで育てる一般家庭も多く、鉢植えの場合、自分好みの仕立て方を簡単に出来ますので人気があります。
コニファーには自然と丸く育つ樹形のものがあったり、円錐形の樹形になる種類があります。また、多種多様な種類の葉色が魅力で、冬の時期、クリスマスツリーとして使用されています。飾り付けなどをすれば、より一層コニファーの美しさが際立たす事が出来ます。
コニファーの名前の由来
コニファーとは針葉樹の総称の事で、裸子植物が丸みを帯びている実を付けている事からコニファーと名付けられました。
コニファーの分布地域
コニファーの多くの植物は、温帯からあ熱帯地域に分布しています。コニファーは比較的寒さに強く、暑さには弱い植物です。ですが、亜熱帯値域でも生産されています。 コニファーの中には南太平洋やアフリカ原産の品種もございます。それらの品種は暑さには強いですが寒さには耐久性がなく、冬の時期は暖かい室内で管理しなければならない品種もあります。
コニファーの花言葉
コニファーには「不変」や「永遠」などの花言葉があります。
コニファーの栽培条件
コニファーの育て方として、一般的に日光を好みますので、日陰よりかは日光のよく当たる場所の方が、生育は旺盛になります。 ですが、種類にはよりますが、日光があまり当たらない場所でも栽培は可能です。コニファーの耐陰性の強い種類に、スギやヒノキがあります。
コニファーの特徴
コニファーの色
また、コニファーの葉の色は、明るい黄色から緑、深緑色、少し青みがある緑など様々な種類のコニファーがあります。青みを帯びているコニファーの葉の色は、コニファーのみが持っている特徴でもあります。 春〜夏の時期にかけての新芽の季節に色鮮やかな品種のコニファーが多く、秋〜冬にかけては褐色に色が変化するコニファーもあって、一年を通して色を楽しむ事が出来るのも特徴の一つです。
コニファーの樹形
コニファーは松ぼっくりに似た球果をつけます。コニファーという名は針葉樹の総称です。円錐形にまとまったコニファーや、直立しているコニファーなど、様々な樹形があります。
この特徴のある樹形のコニファーを組み合わせる事により、庭を立体的にデザインする事も出来ます。コニファーは自然に樹形が整いやすい植物ですが、強い刈り込みにも耐えるので、様々な樹形に仕立てる事も出来ます。
コニファーの生育
コニファーは種類によって高さが数十メートルにまで成長するものから、複数年経ってもわずか数十センチにまでしか成長しないコニファーもございます。このように生育差が激しい植物でもあります。 樹種や品種により、成長速度や樹形が異なってきますので、植栽の感覚は、そのコニファーの品種がより綺麗な成長中期を考慮しつつ、決めます。
コニファーの香り
コニファーには昔から森林を漂わせるかのような豊かな香りが備わっています。その効能は、リフレッシュ効果を放ち、イラつきを抑える効果があったり、消臭、脱臭作用があります。コニファーの中でもブルーアイスという品種は、そばにいるだけでも独特の香りを漂わせています。
コニファーの耐陰性
コニファーのような針葉樹に分類される植物は、太陽光を好む性質を持っています。しかし、種類によっては日光に当たらなくても育つものもあります。 コニファーの色が薄めの品種は茎葉に葉緑素が少ないため、光合成能力が弱く、日陰では生育が促されない性質を持っています。
日陰に強い品種でも、幼木時は生命力がありますので環境への変化にも強いのが特徴ですが、だんだんと年数が経つに連れて、樹勢も衰えてきてしまいます。
日陰に耐久性がある品種
主にスギ、ヒノキ、サワラ、ニオイヒバが挙げられます。
日陰に耐久性がない品種
主にトウヒ、ヒマラヤスギ、ビャクシンが挙げられます。
コニファーの種類
ゴールドクレスト
ゴールドクレストはコニファーの中でも最も一般的で、円錐形の葉が特徴で、山椒の香りに似た独特の匂いがします。 また、ゴールドクレストは、耐寒性が強く、日光はよく当たる場所と水はけの良い環境を好みますが、高温多湿な場所には耐久性がないです。
ヨーロッパゴールド
高さが5m程にもなるコニファーです。時期により葉の色が変化する人気の品種で、柑橘系の香りがするのも特徴の一つです。
ブルーアイス
銀白色の葉が美しさを際立たせているコニファーの中でも人気がある品種です。香りはどの品種の中でも最も香りが強いのが特徴で丈夫で初心者でも育てやすい品種です。
コニファーの育て方
コニファーの植え付け
コニファーの地堀り株の植え付けの時期は樹種により、少し異なります。時期に適しているのは秋〜春にかけてです。秋の場合は晩秋に植えるのがおすすめです。 ですが、ポット仕立ての株なら一年を通して植え付けする事が出来ます。コニファーは根が荒れやすいのが特徴です。一般家庭ではポット仕立てでの育て方が無難だと言えます。
コニファーの植え替え
コニファーの植え替えは、二、三年を目安に植え替えを行うのが良いでしょう。適している植え替えの時期は春の時期にあたる4月頃か、秋の9月〜10月頃が良いでしょう。鉢植えで行う場合の植え替えは、鉢底から根が伸びている状態や、水はけなどが悪くなった時が替え時です。 これらを注意して植え替えを行いましょう。鉢は一回り大きめの鉢を用意して、やりやすいよう工夫して植え替えする事もポイントの一つです。
使用する用土
コニファーは水はけのよい土を好みます。使用するのは市販の鑑賞植物用に使用する土が適しているでしょう。
コニファーへの水やり、肥料
コニファーの育て方として、鉢植えで行う場合は、コニファーの生育が活発となる3月、6月を目安に液体肥料を与えるようにしましょう。地植えの場合には、3月の比較的暖かい比較的、油かすなどの肥料を与えます。 コニファーの品種の一つ、ブルーアイスは肥料の与えすぎによって、生育が旺盛になってしまい、樹形が崩れてしまう恐れもございますので、肥料を与える際は、適量を心がけて与えましょう。
コニファーの日当たり、置き場所
コニファーは日当たりの良い場所を好む植物です。ある程度は日陰の部分でも育ちますが、やはり、育てる場所は日光のよく当たる場所ですくすくと育ちます。
コニファーが枯れてしまう原因と対処法
コニファーは生育時期の2月〜4月の時期に葉先が茶色に変色し、枯れてしまうのは度々見かける光景です。こうしたコニファーが枯れてしまう原因として、直射日光や高温多湿な環境、または乾燥などが原因です。 こうした枯れる原因の元となる直射日光を当たらないようにする為にも独自の対策が必要です。シンプルな方法では、日光が当たらない場所に移動したり、藁を敷き、地面の温度が上がるのを防いだりする方法です。 一度枯れてしまった枝は元には戻らないので、枯れてしまっている絵だから優先的に切り取ります。枯れている葉っぱを手でとってしまうのも良いでしょう。 コニファーの品種によっては、金属等に触れてしまうだけで葉が枯れてしまう品種もありますので、注意しましょう。
コニファーにつく病害虫
コニファーの天敵となっている病害虫は、乾燥や暑さを好んでいるハダニが挙げられます。その他にも、スス病には気をつけなければいけません。葉が黒くなってしまい見栄えも悪くなってしまいます。ハダニやスス病の原因にもなっているアブラムシは薬剤を使い、対処しましょう。
他にもカビによって発症する、葉枯病などにも気をつけなければいけません。その名の通り葉が枯れてしまう病気です。この葉枯病の原因として、高温多湿な環境が引き起こすとされています。 適度に確認をしつつ、葉先が枯れているところを見つけた場合、病変している箇所を取り除いてあげるのがよいです。そのまま枯れている箇所を放置していると、さらに病気が広がってしまいますので、日常管理を怠らないようにしてあげてくださいね。 対処法としては、剪定を行って風通しを良くしてあげるか、殺菌剤を散布して、鉢植えを風が当たる場所に移動したりするのが良いでしょう。
コニファーの育て方・日常管理編
こちらの動画は一般家庭での鉢植えのコニファーの管理のポイントを教えてくれています。短時間ではありますが、鉢植えのコニファーの管理方法を学べますので為になる動画です。ご興味ございましたらご視聴してみてくださいね!
コニファーの刈り込み方動画
様々な仕立て方により、色々な形を楽しむことができるコニファーですが、そんなコニファーの仕立て方を教えているのがこちらの動画です。 お家でも簡単に出来る鉢植えのコニファーの仕立て方を知りたかった方などは是非視聴してみてください。ポイントなどを教えてくれますのでおすすめですよ!
コニファーの剪定方法
コニファーの切り戻し剪定
こちらの動画では、コニファーの切り戻し剪定のやり方をレクチャーしています。コニファーを育て方がいまいちよくわからない方や、剪定方法が知っているが、上手にできない方向けにしっかりと教えてくれていますので、勉強になります。 こちらの動画をご視聴すれば剪定をやったことのない方でも出来るようになりますので、是非ご視聴してみてください。
コニファーの剪定
こちらの動画でもコニファーの剪定方法を教えてくれています。初心者向けに分かりやすく教えてくれますので、慣れれば簡単に出来るようになります。ご参考にしてみて、チャレンジしてみてくださいね!
コニファーについてのまとめ
いかがでしたでしょうか?今回はクリスマスツリーとしても使用されているコニファーについてご紹介してきました。コニファーは、様々な仕立て方により、庭をデザイン性のある空間に仕上げることが出来る人気の植物です。初心者でも鉢植えなどのシンプルな方法で育てることができます。 これを機会にご興味のある方は、是非コニファーを育ててみてください。自分独自の仕立て方をしてみて、可愛いデザインのコニファーに出来ますので楽しいですよ!