オリーブの特徴
地中海で多く作られえているオリーブの木。その木に成るオリーブの実は、世界中で使われています。日本でもオリーブオイルなどで有名ですよね。このオリーブの実は、血をサラサラにしてくれるなど、健康にいいことから、近年ますます人気が高まっています。
また、乾燥に強く、水を頻繁にあげる必要がないため、家庭用栽培としても注目されています。見た目も涼しげでなんともおしゃれなので、おしゃれなお部屋づくりなどに活躍してくれます。
ただ、そんなオリーブも何年か育てていると、植え替えをしなくてはいけなくなります。この後は植え替えのタイミングや方法についてまとめていきます。
オリーブの植え替え時期
オリーブの植え替えは、1~2年に一度行うのが良いでしょう。夏は花が咲いているため、春や秋に植え替えるのが良いです。植え替え時期としては、基本的には、暖かくなってきた3〜4月に植え替えをするのが良いでしょう。
オリーブの植え替えの時期には、いくつかのサインがあります。まず、オリーブは土の栄養がなくなってくると、下の方の葉っぱが黄色くなったり枯れたりしてしまいます。
これは、土の栄養が足りておらず、酸性土となってしまったというサインなので、植え替えと肥料が必要です。 また、オリーブは根っこの成長が早い植物なので、鉢に根っこがパンパンになってしまうと、地表面に根っこが浮いてしまいます。
このまま植え替えを怠ると根っこが窒息してしまうので要注意です。植え替えの際には、伸びすぎた根っこを除去してあげる必要もあります。
植え替え方法
まずは、土ごとオリーブの根を鉢から引き抜いてください。根詰まりを起こしているときは、抜き取ることがかなり大変ですが、シャベルなどを使えば抜き取れます。
抜き取れたら、土を落としながら、根っこをほぐします。ほぐす過程で、伸びすぎている根っこや腐ってしまった黒い根っこなどはしっかりと切り落としましょう。
フォークなどを使うと根っこはほぐしやすいようです。ここで、土は全て落とさないで、少しだけ残しておきましょう。全てを新しい土にしてしまうと、オリーブも突然の環境変化に慣れなくて枯れてしまうことがあります。
根っこの処理ができたら、鉢の底に軽石を2~3センチほどの高さまで埋めましょう。そしたら、新しい土を追加して、根っこを埋めていきます。土の作り方については後述します。土は、隙間ができないように、できるだけ大量に入れてください。そうすることで、オリーブの木がより立ちやすくなります。
木を植えられたら、そばに支柱を立てましょう。支柱と木を最低二箇所ほど紐で結びましょう。あまりきつく締めるとオリーブの成長を妨げますので、注意してください。これで植え替えは完成です。
植え替えの際オリーブに合う土は?
オリーブに合う土は、アルカリ性の土です。酸性の土はあまり好まず、葉っぱが黄色くなって枯れてしまったりします。土が酸性になってしまった場合は、マグネシウムなどが不足している場合がほとんどなので、石灰石を足すなどすれば良いでしょう。
オリーブに合う土の作り方としては、赤玉を6割、腐葉土などの肥料を4割ほどで混ぜると良いようです。もし自分で土を混ぜなくとも、オリーブ専用の土があるので、それを利用するのも一つの手です。
日当たりについて
オリーブは、地中海性気候で育つ植物なので、やはり日当たりの良い場所を好みます。また、湿度が高いところは苦手なので、基本的に風通しの良いところに置いてあげると良いでしょう。
冬の寒さが厳しい場合には、室内で育てる必要がありますが、そうなると、日照時間が不足してしまいがちなので、冬の時期は昼間だけでも外に置いてあげることをおすすめします。
ただし、夏の時期は直射日光を当てすぎると乾燥しすぎて枯れてしまうため、2~3時間程度に留めると良いでしょう。日光に当てすぎると、免疫力が下がって、病気にかかってしまったり、病虫がついてしまったりするため、注意してくださいね。
植え替えの際のオリーブの肥料について
肥料はオリーブの植え替えのタイミングで一緒にあげるのが良いでしょう。葉っぱが黄色く枯れてきてしまったら、肥料をあげる時期です。肥料の種類としては、腐葉土などや、苦土石灰のようなアルカリ性のものが適しています。
肥料をあげることで、葉っぱが黄色くなるのを防げ、オリーブの木もしっかり育ちますよ。
植え替えのついでにオリーブを増やす方法
オリーブの植え替えのついでに、挿し木をして増やすのも良いでしょう。まずは、元気そうな若い枝を10センチほど切ります。枝についている葉っぱは、栄養を吸い取ってしまうため切り落としましょう。
そしたら、たっぷりと水を含ませた土に挿して置いてください。根がつくまでは水はこまめにあげるようにしましょう。ただしあげすぎは枯れる原因となるので要注意です。
植え替え後のオリーブの水やりについて
オリーブの木は、ある程度育ったらあまり水をあげる必要はありません。もともとオリーブの原産地である地中海沿岸は、夏にとても乾燥するため、オリーブ自身も乾燥に強い植物となっています。そのため、土がカラカラに乾いていたら、鉢皿に水が流れ出るくらい水を与えるのが良いでしょう。
毎日あげる必要はなく、あくまでも土がカラカラに乾いているかが、水をあげるタイミングです。あげすぎると根っこが腐ってしまう場合もあるので、注意してください。
オリーブを植え替える際の鉢の選び方は?
オリーブの木を大きく育てたいなら、植え替えの際に、鉢を変える必要があります。鉢は一回り大きのを用意しましょう。ただし、鉢が大きくなっても根っこの処理はしっかりと行う必要があります。大幅に切り落とさなくとも、ほぐして根っこが育ちやすくなるよう整えることは怠らないようにしましょう。
植え替えの際に注意!オリーブにつく害虫について
オリーブは害虫があまりつかない植物ではありますが、それでもいくつかの害虫がついてしまう場合もあります。ここでは、オリーブの木につきやすい害虫について紹介します。
オリーブアナアキゾウムシ
オリーブアナアキゾウムシは、その名の通り、オリーブの木につきやすい害虫です。この害虫の面倒な所としては、木の中に寄生することです。
そのため、最初はオリーブアナアキゾウムシがいることに気がつかず、気がついたらオリーブの木が枯れてしまったなんてこともあります。
見分け方としては、もし株元に木のクズが落ちていたら、オリーブアナアキゾウムシが寄生している可能性が高いです。どこかに穴が空いているため、そこからオリーブアナアキゾウムシを見つけてピンセットなどで取り除きましょう。
予防方法としては、オリーブアナアキゾウムシが発生する3月から11月には、それ専用の殺虫剤を定期的に撒くことです。
ハマキムシ
ハマキムシは、オリーブの木の新芽を食べる害虫です。こちらの虫は、比較的見つけやすいので、オリーブアナアキゾウリムシと同じように、ピンセットでとって、発生期に殺虫剤を撒くことで予防できます。
そのほかオリーブについてのおすすめ情報
オリーブは「平和のシンボル」
今や食卓でも愛されているオリーブですが、オリーブのあの素敵な葉っぱの形は、実は「平和のシンボル」として有名なのです。そのため、アクセサリーなどでも、オリーブの葉っぱをモチーフにしたものが作られることが多く、特にクリスマスの時期には大人気です。
オリーブの色々な利用方法
健康に良いとして人気なオリーブですが、オリーブオイルなど以外にも、実は様々な使用方法があるのです。
例えば、オリーブの葉っぱをお茶にして飲むと、香りも良く、血の巡りも良くなります。 また、浴槽に入れて楽しむ方法もありますし、葉っぱをクローゼットに入れて防虫剤として使用する方法もあります。 実だけではなく、葉っぱもしっかり使うことができるため、様々な方法で楽しみましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。この記事では、オリーブの植え替え方法や肥料の与え方などを中心に解説しました。食料品としても便利なオリーブなので、家でしっかり栽培して楽しめると良いですね。 最後までお読み頂きありがとうございました。