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アラカブってなに!?その正体と特徴・生態まとめ

アラカブとはどんな魚で、どんな場所に潜み、どんな釣りで狙う魚で、どんな食べ方がおすすめできるのかなどと幅広い視点でアラカブという魚を見ていきます。あまり知られていない呼び方や魚屋さんなどで使える選定方法もあるので、是非ご活用していただきたいですね。
更新: 2023年4月11日
riockdododoto
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目次

アラカブについて徹底解説!

スズキ系スズキ目カサゴ亜目メバル科カサゴ属

カサゴ目フサカサゴ科に属すると書かれた記述もあります。 基本的には、釣りでロックフィッシュと同じく分類されるメバルやハタ系の魚と同じようにスズキ系スズキ目に属しています。 ちなみに、フサカサゴには危険な毒魚としても知られているミノカサゴが存在します。

アラカブ/外国名

Japanese stingfish

stingfishというのは、虎魚(おこぜ)のことを指します。 直訳すると日本の虎魚となります。 釣りに行くとよく釣れるハオコゼやオニオコゼなども分類をたどればスズキ系スズキカサゴ目ハオコゼ科(オニオコゼはカサゴ亜目オニオコゼ科)という風にかなり近い分類なのはお判りになるかとおもいます。

とはいえ、虎魚ではないので、直訳せずに、Japanese stingfishという固有の種類と考えるべきでしょう。

アラカブ/学名

Sebastiscus marmoratus

Sebastiscusは、セバスティスクスと読むのですが、ラテン語の属名を指している言葉で、もとは尊厳という意味を持つギリシャ語のセバストスから来た合成語である西欧人の名前でもよく聞くセバスチャンの同根語からきています。

後ろのmarmoratusは、マルマラトゥスと読むのですが、大理石を意味するラテン語であるモルモルから由来しているとされます。

アラカブ/由来(漢字)


笠子(瘡魚)

アラカブは、主に全国的な名称としてはカサゴで通っています。 カサゴという名称は、「笠子」や「瘡魚」から来ているとされています。 まず、「笠子」ですが、頭部が大きく、笠をかぶったようなフォルムからでまわった俗称です。

もう1つの由来である「瘡魚」という俗称ですが、瘡蓋(かさぶた)のような見た目から出回っているともされています。

各地での呼び方の違い

この魚は全国的にはカサゴと呼ばれている魚ですが、全国各地でいろいろな呼ばれ方をしています。 アラカブという呼び方は、長崎や鹿児島といった九州方面で呼ばれている俗称です。

また、頭が大きい所から頭(カシラ)という呼び方が少し変わり、ガシラやガシと関西では呼ばれています。 他にも、山陰地方では、ぼっか、広島・愛媛周辺では、ほご、宮崎周辺では、ががら、ほごなどとも呼ばれているようです。

アラカブ/生息地域・分布

基本的に日本全国に分布しています。 細かく言うと、寒すぎない北海道南部から九州地方にかけて、海外も含めると朝鮮半島、中国、台湾、フィリピン周辺の諸島にわたるまでかなり広い地域で生息しているので幅広い環境に適応できる魚種であるのがお分かりになるかと思います。

アラカブ/生態・生育環境

基本的には、防波堤(テトラ隊を含む)場所から水深200メートル付近という深い場所の岩礁地帯に生息しています。 体色が生育環境によって変わるので船で釣りあげたものが赤かったり、磯の方で釣りあげたものが緑っぽかったりと見るだけでも面白い魚ですね。

基本的に虫やエビやカニのほかに小魚なども捕食します。 物陰を特に好んで、昼間は身を潜めて、夜になると餌を求め活動する魚です。 夜釣りのターゲットにもしやすいですね。 卵胎生魚なので、何回かにかけて子供を産む魚です。 稚魚まで育つと、プランクトンを食べて成長し、約3年で成熟して、海底ので身を潜めて活動するようになります。

アラカブ/特徴・形態


眼と口が大きいのが特徴的ですね。 海釣りなどでは、水深が深い場所から引き揚げたアラカブはかなり目を飛び出したものもよく見るのではないでしょうか?

ひれに微量な毒が有り、刺さると少ししびれたりするので注意はしておくことをおすすめします。また、なかなかに分かりにくいですが、くらい色の横帯があるのがわかります。

アラカブの釣り情報

アラカブ釣りといっても、様々な釣り方が存在します。 ポイントも幅広い所で釣れますし、1年通して釣れる魚です。 特に釣れる季節、アラカブ釣りおすすめのポイント、おすすめの釣り方の3つをお話していきましょう。

①アラカブを狙いやすい季節っていつ?

ロックフィッシュといえば冬といいますね。 このアラカブもロックフィッシュに属する魚種なので、寒くなる季節に狙うターゲットとなります。とはいえ、1年通して釣れる魚なので、狙いたくなった時に狙えるのがこの魚のいい所です。

真冬の寒い季節になると、他の魚の活性が落ち、釣れにくくなる季節になります。その規則に反して、ロックフィッシュが一気にシーズンに入るのでやはり冬に狙うのが楽しいですね。

②アラカブ釣りのおすすめポイント

アラカブの生態がわかっているとだいたいどのような場所で釣れるかはお分かりかと思います。 主にアラカブは、隠れやすい場所が多い所こそがポイントであるといって間違いありません。

例えば、防波堤の際であったり、藻が生い茂った場所であったり、穴釣りに適したテトラ隊の底の方であったで釣ることが可能です。 また、駆けあがりや磯などにも隠れやすい場所があるのでその辺を狙うとかかってくる可能性が高いです。

③アラカブの釣り方

アラカブは、そこに潜む魚なのでそこの方に仕掛けを落とす釣り方であればだいたい狙うことが可能です。特におすすめなのは、餌釣りであれば、胴付き、穴釣りの2つで、ルアーのガシリングもルアーフィッシングの入門としては是非、お勧めしたいですね。

胴付きは、底を叩いて誘うという基本的な誘いを覚えることができます。 穴釣りは、穴に魚さえいれば釣果につながる釣りなので無難な釣り方だなと思います。 ガシリングもルアーの誘いの基礎を学べる上、メバル、アジなども狙える釣りなので、難しく考えず、初めて釣りをする人でもおすすめできる釣り方です。

アラカブはどんな味?いいアラカブの選び方は?

アラカブの鮮度のいいものを選ぶには、大きく分けて2つのポイントをチェックするのが良いです。 1つ目は、エラです。新鮮なアラカブは少し紅っぽいカラーをしています。鮮度が落ちていくと、どんどんくろっぽくなります。

次にもう1つチェックすべき点は鮮度が落ちると粘り気がでてきます。実際に手に取って、その辺を確認したいですね。 勿論、鮮度のいいものがいいに越したことありませんが、更にうまみを引き出すために薄く塩をして、 少し寝かせておくのもよいでしょう。


アニサキスに要注意!

アラカブはヘルシーな魚で、かなり良質なたんぱく質を持っています。 そんなアラカブですが、最近よく騒がれている寄生虫、アニサキスがやはりついていることがあります。中には、アニサキスの卵がついている個体もいるようです。

アニサキスは、目に見えるので調理する前に取り除くことが可能です。全てがすべて、調理前に処理できるとは思えません。 熱にも弱いので火を通す料理をする場合はそこまで頭に入れる必要はないでしょう。

または、よく噛むことを意識しましょう。食事の基本ではありますが、刺身などを食べる際は特によく噛むようにしましょう。

アラカブの料理・調理方法

カサゴは、様々な調理方法が合い、非常においしくいただける魚です。特に、おすすめしたいのはカラッと丸ごと揚げる唐揚げですね。 作っとした触感、少し濃いめの味とふわっとした触感がたまりません。

調理方法もシンプルなもので、下準備を済ませた後、少し切り込みを入れて、唐揚げ粉をしっかりとつけて高温で揚げるだけです。 他には煮つけや塩焼きなどもおいしいですし、大きいサイズのものでしたら刺身やしゃぶしゃぶの具材としても、 いい仕事をしてくれます。

釣り場では細心の注意を!

アラカブを狙いやすい釣り場は、危険な釣り場も多いです。 テトラ帯や地磯などは、足場が悪いため、細心の注意を払わないとケガをしたり、最悪の場合、海に放り込まれることもないとは言い切れません。自分に合った釣り場で無理のないように気を付けたうえでそれぞれの釣りを楽しんでください。