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イセゴイ特集!マズイと噂のイセゴイの生態と基本情報まとめ【魚図鑑】

イセゴイの生態や釣り方、料理方法をまとめた魚図鑑です。噂ではマズイと話題のイセゴイですが実際はどんな味なのでしょうか?そんなイセゴイをおいしく食べる方法はあるのでしょうか。今回はイセゴイの生態やゲットするための情報などについてもご紹介していきます。
2020年8月27日
cnet0926
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イセゴイとは(分類)

カライワシ目イセゴイ科イセゴイ属

カライワシ目イセゴイ科イセゴイ属 味がよくないことで有名でほとんど市場に流通していないことからゲームフィッシングをする人以外でこの魚を知っている人はかなり物知りで魚好きの人と言えますね。

古代魚とも言われている

硬骨魚類としては原始的で、昔からほとんど形状を変えることなく現代まで生き延びた古代魚とされています。側扁な体で青みがかった大きなウロコが美しく、大きな口と目が特徴で南米などにいる古代魚のような雰囲気を持っておりかっこいい魚です。 食用としては向かない一方、体長70㎝以上の大物も多く、引きも強いためゲームフィッシュとしての魅力がありその方面では有名な魚でもある一面も持ちます。

イセゴイ/外国名

Indo-Pacific tarpon

釣り人の間ではイセゴイの外国名をとって「ターポン」と呼ばれることが多くあります。 ターポンには大きく分けて2種類おり、日本ではイセゴイのことを指すインドパシフィックターポンとアトランティックターポンと呼ばれる種類がいます。この2種類は外観が非常に似ていますが、大きさに違いがありインドパシフィックターポン(イセゴイ)は一般的に体調が50㎝~100㎝なのに対してパシフィックターポンは2m以上、体重も100㎏以上のものが存在します。

世界的にも人気

この大きさからアトランティックターポンもゲームフィッシュとして世界的に人気のある魚です。 また生息地にも違いがあり、インドパシフィックターポンはその名の通り日本を含む太平洋の暖海沿岸部に生息し、アトランティックターポンは大西洋の熱帯から亜熱帯地域に多く生息します。

イセゴイ/学名

Megalops cyprinoides

Megalops=イセゴイ属 cyprinoides=インド という意味があるようです。

イセゴイ/由来(漢字)

伊勢鯉


伊勢鯉という名前の由来は正確には不明なようですが、一説にはイセゴイという名は、鯉に似ていることからきているというものがあります。 イセの部分は偽物という意味の「エセ(似非)」から来ているという説や「磯」から転じたものなど諸説あります。実際、三重県においては伊勢鯉とは本来ボラを指すとされています。 また日本国内では外国名のターポンという呼び名のほかに「ハイレン」とも呼ばれています。

イセゴイ/生息地域・分布

主に沖縄や奄美などの南西諸島

イセゴイは太平洋の暖海沿岸部に広く分布する魚です。 日本では日本海側では新潟県以南、太平洋側では東京湾以南に棲息するとされており南にいけばいくほど分布は多くなります。特に国内で生息数が多いのは沖縄や奄美、西表島などの南西諸島が主な生息地域として知られています。イセゴイを対象としたゲームフィッシングを楽しむのであればこの辺りの地域が狙い目ですね。 西表島ではカヤックフィッシングも楽しめるスポットもあります。また、海外においてはインド、西部大西洋などの暖かい地域に多く生息しています。

イセゴイ/生態・生育環境

小魚を好む肉食性

食欲は旺盛で、主に小魚を主食としています。 台湾では重要食用魚のサバヒーという魚を貪食することから害魚扱いにされている程です。このような習性から釣りをする際は小魚を意識したタックルで挑むことをおすすめします。ルアーフィッシングでは主にミノーやスプーン、メタルジグなどがメインルアーになります。

淡水域にもいる

イセゴイの稚魚はレプトケファルス幼生と呼ばれるイワシ型のひらべったい特殊な形をしています。 また生息域も港から淡水域まで広い範囲で存在が確認されています。成体になったイセゴイも同様に淡水域でも確認されており、大阪府の河川などでの捕獲状況が報告されていたりと広範囲に生息していることが分かります。

イセゴイ/特徴・形態

30㎝~100㎝

平均的な体長は50~100㎝ぐらいと言われていますが、実際に沖縄などで釣りをしていると40㎝前後の釣果報告が多い印象ですので釣りの際のアベレージはそれぐらいと考えていいでしょう。

一方で70~80㎝台のものもよく釣れているようです。ブラックバスでいえば80㎝はワールドクラスの大きさ。かなりの引きを楽しめそうですね。日本で確認されている最大のものでは体長1.5m、体重18kgのものが記録として確認されています。

イセゴイ/釣り情報

ゲームフィッシュとして隠れた人気

味は不評な一方、純粋に魚の引きや駆け引きを楽しむゲームフィッシングの分野では人気の高い魚種です。 似たような形で大きさがもっと大きいアトランティックターポンは海外ではさらに人気が高く、釣り人の憧れでもあります。


サイズは違えど同じような感覚を求めて日本の釣り人はイセゴイを狙うんですね。 またイセゴイは食用ではないためブラックバスのように同じ釣り場にライバルが多くいることもないところが魅力の釣りと言えます。 釣り方は肉食、貪食性の高さからシーバスなどと同じようにルアーフィッシングが多く、また人によってはフライフィッシングで行う方もいます。イセゴイの釣りについて釣りの時期と場所、ルアーフィッシングについてご紹介していきます。

釣りの時期と釣り場

イセゴイは季節を問わず1年中釣れる魚ですが、特に6月~10月の暖かいシーズンがベストシーズンとされています。釣りができる時期が多いのもゲームフィッシュとしては魅力の一つですね。 生息地は日本全国、特に南側の温暖な場所にいるイセゴイですが、ゲームフィッシングとして楽しむなら沖縄や奄美に行けば全域に生息する場所ですので釣り場も多いです。イセゴイはその中でも特に、ベイトフィッシュの集まりやすい河口や水路で釣りやすいようです。時間帯も昼、夜一日中釣れる魚ではありますが、夜間の常夜灯周辺に集まりやすい習性を持っており夜間の釣りをオススメする声が多く聞かれます。

狙うポイント探しが難しい

どこにでもいる反面、ピンポイントでイセゴイが集まっているポイントを探すのは難しいです。できれば事前に地元の人やインターネットなどで釣り場の細かい情報を集めておきましょう。 活性の高い時、イセゴイは群れで行動しており数秒間に一度呼吸の為に水面にローリングしてきます。その様子を見逃さないように水面に目を凝らしながらポイントを移動するのが基本的な立ち回りになります。

オススメはルアーフィッシング

ブラックバス用やシーバス用ロッドが使えるルアーフィッシングがイセゴイゲームをするのに一番適していると思います。リールもブラックバス、シーバスで使うような小型のものから中型のものを選びましょう。 イセゴイの歯はヤスリのようになっており糸を切られやすいので、リーダーは5号前後のフロロカーボンのラインを使う方が多いようです。 ルアーはベイトの小魚に似せたミノ-やペンシルベイトをはじめ、食わせやすい小型のワームやメタルジグなど自由度が高く楽しめます。ルアーのアクションはシンプルで大丈夫。スローに巻いて魚を誘いましょう。

合わせが大切!

イセゴイを釣る上で最も難しいのはフッキング(合わせ)です。イセゴイの口は堅く針が貫通しにくい為、アタリを感じたらしっかりとフッキングするように意識しましょう。 しっかりとフッキングできたらあとはファイトです。イセゴイはあきらめの悪い魚とも言われており、フッキング後はジャンプなどをして最後まで釣り人を楽しませてくれます。

イセゴイ/味・選び方

金属のような臭みのある味

ネット検索すると『マズイ』というキーワードがすぐに出てくるイセゴイ。Wikipediaにも味に対しての言及がされているなどある意味有名な魚でですね。どちらにせよ、そこまで時間と手間をかけてまで食べたい魚かと言われると正直疑問ですね。

実際どうなのか

大きく分けると2点、味自体の問題と食感や身崩れの問題です。 身の味は金属のような臭みと、金属をなめたような味がするようでとても食べれるものじゃないという意見。 また見崩れしやすく料理をするときもさばきにくい、「小骨が多い」、「食感が粘土みたい」、加熱しても「身がパサパサで硬い」などほとんどいい噂がありません。 一方で血抜きや釣った後にすぐ身を締めて鮮度を保てば見崩れはある程度防ぐことができ、食べられるレベルだったという噂もあります。いずれにせよ、鮮度が高いことと下処理を丁寧に行うことが重要なことは間違いなさそうでそこまで労力を費やして食べたい魚でもなさそうです。

市場にはめったに流通しない

イセゴイは「マズイ」と有名な魚で市場に流通することはめったにありません。 死後、身崩れが激しく鮮度を保っておくことが難しいことも要因でしょう。よってイセゴイを手に入れるには自分で釣り上げるしかありません。一説にはそこまでまずくないという情報もあるので、その真相は自分で釣って確かめましょう。

イセゴイ/料理・調理方法


そもそもおいしく食べることが難しいイセゴイ

これまで何度も触れていますがイセゴイは味がよくないことで有名で、料理のレシピを調べることは非常に困難です。300万件近いレシピを掲載している大手レシピサイトで「イセゴイ」「ターポン」「ハイレン」などと検索してみても1件もヒットしないほどです。 そもそも誰も食べようとしないイセゴイ料理をなんとか見つけることができないかと、いろいろと調べてみました。

食べない理由は?

まず、刺身ですがイセゴイは非常に見崩れしやすく捌くのが非常に困難です。加えて、金属のような臭みと粘土のような食感があるようなので刺身には向いていないでしょう。 また、身がパサパサで硬く、脂ものっていないイセゴイは焼き魚で食べるのも望み薄と言えます。唐揚げにしても小骨が多く食べにくいという評判も聞きますのでおススメはできません。

「あえて」紹介するなら煮つけがおススメ?

※写真はイセゴイの煮つけではありません。

一方でイセゴイ(ターポン)を使った料理を「美味い」「マズくない」と評する人たちがいるのも事実です。イセゴイ自体のレシピ(公表されているもの)はほとんど存在しませんが味を濃くつける煮つけ料理は普通に食べられるという情報が多いです。 焼き魚同様、身の仕上がりはパサパサとして身が硬いのに変わりはないようなので、そのような煮魚が好きな方は試してみる価値はありそうです。ここでは代表的な煮魚のレシピをご紹介しておきます。

材料 (3人分) 魚(3切れ) 水200cc 醤油・酒・みりん4:3:3 砂糖大さじ4 顆粒だし 少々 しょうが 半分

1 赤魚にウロコが付いてないか確認 2 鍋に水と調味料を入れます。 その時に生姜の1/3は擦って入れます 3 一煮だちしたら味を確認 少しの甘めと塩っぱ目になってるかチェック 4 赤魚を入れて残りの生姜を切って入れます 5 強火から中火で煮てください。 身に色が付いてきたら裏返しして煮ます 6 裏面も同様に色が付いたら出上がり

またイセゴイを少しでもおいしくいただくためには内臓の下処理などを丁寧に行い、できるだけイセゴイ特有の鉄臭さをなくす努力が必要です。

小骨問題を解決するためにも、身をほぐした後にフードプロセッサーにかけて唐揚げにする料理を出しているお店もあるようなので一度試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

マズイと有名なイセゴイですが実際には海外では食用として食べられているようですし、日本でも料理として出すお店は少ないながらあるようです。 イセゴイ料理を食べること自体が貴重な経験でしょうから、釣り好きや珍しい体験をしたいという人はぜひチャレンジしてみてください!