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ヒイラギ(柊)の育て方!剪定や挿し木など季節ごとのコツをご紹介!

ヒイラギ(柊)ってギザギザの形の葉が特徴ですがセイヨウヒイラギとは別の植物で実の色も赤ではなく紫色で、クリスマスではなくて節分に飾る物。魔除けと言われ風水学でも悪い運気を追い払ってくれると言われています。ここではそんなヒイラギの育て方を季節ごとにご紹介します。
2020年8月27日
sarabande
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ヒイラギ(柊)という植物は?

紫色の実

★科・属名・・・モクセイ科モクセイ属 ★学名・・・Osmanthus heterophyllus ★原産地・・日本 台湾 温暖な場所で生息する常緑樹の種類で、日本にも昔から多く生息しています。クリスマスの飾りとして知られるヒイラギとは赤い実の「セイヨウヒイラギ」でこれとは違い、ヒイラギの実の色は濃い紫色で節分に飾ります。とげとげしい葉とは真逆で花は小さな白いかわいい物で、同じモクセイ属のキンモクセイに似た香りを放ちます。

ヒイラギに似た違う種類の植物

ヒイラギと名がついていたり、ギザギザの葉がよく似ているけれど実は全く違う種類の植物があります。ここではそのいくつかをご紹介しますね。

セイヨウヒイラギ

★モチノキ科モチノキ属 別名、「クリスマスホーリー」「ヒイラギモチ」と言われており、いわゆるあのクリスマスに飾られるヒイラギで赤い実が特徴の植物です。春に開花してちょうどクリスマスの時期に実がなります。柊の実は紫色で春になるので色も時期も違いますね。この赤い実はとても苦くてそのために鳥などに食べれてしまう事なく、そのままでいつまでも楽しむ事ができます。

ヒイラギナンテン

★メギ科ヒイラギナンテン属 メギ科の種類で常緑低木。葉がギザギザで実の色も非常に柊と似ていることから名付けられた植物。ナンテンとは同じナンテン属なので似ていますが実の色はナンテンは赤色なので違います。開花期は春と秋の2回で秋に実がなります。実の色はヒイラギと同じように濃い紫色。冬になると少し紅くなる部分があります。こちらも挿し木で増やす事ができます。

ヒメヒイラギ

★モチノキ科モチノキ属 セイヨウヒイラギと同じモチノキ科。その名の通り、葉が小さくて2~3㎝ほどの大きさでセイヨウヒイラギと同じように10~12月に実がなります。しかし雌雄異株なので雄株の木は実がなりません。 その小ささを利用して寄せ植えなどが人気で、クリスマスの時期では単体で3号くらいの小さな鉢でまたハイドロカルチャーで家の中に飾ったりできます。


ヒイラギの季節ごとの育て方

ヒイラギと言っても間違えやすい植物が多くあります。実がなる時期が違ったり飾る季節も違います。ここでは日本に昔から生息している「ヒイラギ」の育て方を季節ごとにコツを交えてご紹介します。

ヒイラギの育て方:春(生育期)

植え付け

一般の植物と同じように春が新芽が伸びる時期です。この時に植え付けをすると良いでしょう。土の中に堆肥を混ぜ込んでしっかりとした土づくりをしておきます。地植えであれば大きくなるので成長した時の事をよく考えて植える必要があるでしょう。耐陰性もありますが比較的日当たりの良い場所を選んで植えます。

昨秋の花が結実する時期

株全体が成長するこの時期に、去年の秋に咲いた花が結実する時期でもあります。楕円形の物で最初は緑色であり、段々と濃い紫色の実に変わっていきブルーベリーのようです。食べる事はできますが苦みがあってあまり美味しい物ではないようです。赤い実のセイヨウヒイラギとはまた違った趣があり、シックな感じを漂わせてくれます。

ヒイラギの育て方:夏(休息期)

剪定の時期

春の成長が一時的に止まる時期です。この時に少し強めに剪定をすると良いでしょう。秋の開花後に更にもう一度剪定しますが夏過ぎた後に第二の成長がきます。その後に出てくる新芽が冬の霜で枯れる為に、この夏の休息の時期に一度強剪定すると良いですね。

ヒイラギの育て方:秋(開花期)

キンモクセイに似た香り


ヒイラギはとげとげしい葉ばかりではありません。その花は小さくて白くてとても繊細な感じです。同じモクセイ科であるようにキンモクセイの花の香りも形も似ています。この時期にやさしい香りで和ませてくれて、可愛らしい小さな白い花を充分に見て楽しみましょう。、

ヒイラギの育て方:冬(休眠期)

節分には魔除けとして飾る

風水や花言葉でも「魔除け」と言われているヒイラギ。ギザギザの葉が悪い物を寄せ付けないという事から来ています。そんなヒイラギを日本でも昔から親しみ、節分になると「柊鰯(ヒイラギイワシ)」と言われる物を飾る風習があります。 ヒイラギの枝の先にイワシの頭を飾る物ですが、この由来は江戸時代から広まりこの葉のトゲやイワシの臭みによって鬼などが入らないように玄関に飾られていたようです。

ヒイラギの挿し木の仕方

6~7月が適期

ヒイラギの挿し木をするのは、梅雨時期から猛暑前までの6~7月が適しています。 ①なるべく今年出た元気の良い枝の中間部分を15㎝くらい切り取る。 ②鋭利な刃物で斜めにカットして水にしばらく(1時間くらい)つけておく。 ③下の部分の葉を落とし、上部に出ている葉も半分くらいカットする。 ④赤玉土の入った鉢に静かに挿し、日陰で毎日水やりをする。 ⑤発根するのに2~3ヵ月くらいかかり充分に根が伸びたら植え替えする。

ヒイラギを鉢植えで

大き目の鉢で

ヒイラギは根がはりすぐに大きくなるので、鉢植えにする場合大きくなる事を想定して大き目の鉢に植え付けます。また葉のギザギザが当たると痛いので中々植え替えが大変な事も考えてある程度の成長でとめた方が良いでしょう。 蒸れたりすると枯れる原因なので、鉢底石は多めに敷き詰めて鉢も素焼きなどの方が通気性があって安心です。 クリスマスの時期には鉢ごと動かして、玄関の目のつく所まで移動したり、風水によってそのまま好きな場所への移動ができるのが鉢植えでのメリットだと言えるでしょう。

ヒイラギの花言葉

花言葉①:用心深さ

見た通りのギザギザの葉が当たると痛いので、そばを通る時は用心深く通るようにという事から、またその反対の周りの鳥や害虫などの敵から自分を守るために鋭い葉で用心深く護身しているという由来です。

花言葉②:剛直

ヒイラギの幹は太くて固く年月が経つほどますます固くなっていきます。この事から意思が固く、信念を曲げずに貫きとおす人の様子と合わせて花言葉とされたと言われています。


花言葉③:保護

こちらもトゲの葉の様子が身をまもる保護の言葉の由来だと言えるでしょう。またキリストが十字架でつけた冠を表している柊。これらも悪霊から身を守るという為だと言われているようです。

花言葉④:先見の明

まず「先見の明」とは「将来がどうなるかを前もって見抜く意識。」という意味です。これがヒイラギとどう重ね合わさるのか?それはヒイラギというのは若い葉はトゲがありますが長い歳月を経ると段々と葉のトゲが無くなり丸くなります。ギザギザの葉を見ても後には丸みを帯びた葉に変わる事を念においておくようにと、この事が由来となっているのですね。

花言葉⑤:歓迎

悪い事を寄せ付けないという事とは真逆な意味の「歓迎」。 ヒイラギの花というのはその刺々しい葉とは裏腹なかわいい小さな白い花です。しかもキンモクセイに似たようにとてもいい香りがする事から、この花言葉がついたのだと言われています。

害虫対策は?

ヘリグロテントウノミハムシ

とても長い名前の虫ですが、見かけがテントウムシに似てノミのように跳ねる事からつけられた名前の虫です。3月ごろに新葉に卵を産み付けて春に孵化した幼虫が葉を食い荒らします。さらに成虫もまた葉をむしばんでいく厄介な虫ですね。 オルトランを撒いておく事で吸い上げた薬が葉に行き渡り害虫を寄せ付けないようにします。即効性がある「スミチオン」などは見つけた時にすぐに噴射しておくと良いでしょう。

まとめ

風水でも「鬼門(北東)にヒイラギを置くと悪運が来ない」などと言われているヒイラギ。魔除けとして玄関に飾ったり、白い花が咲く時期には心地よい香りでお客様を出迎える事ができますね。 またクリスマスには葉だけを利用してリースを作ったり、節分には「ヒイラギイワシ」を飾ったりと季節ごとにも楽しめます。 大きくなるのが苦手だと言う人はまずは鉢植えでヒイラギを育ててみませんか?運気が上がるかもしれませんね。