ブライワックスとは
ブライワックスはとても伸びの良いワックスで、主に木材の保護や色付けに使われます。しかし、使える材質は木材だけでなくレザーやレンガにも着色することが可能です。
ブライワックスの基本情報
ブランド名:ブライワックス、BRIWAX 原産国:イギリス 種類:油性ワックス 内容量:400ml 塗装可能面積:約4㎡ 参考価格:3,000円~3,600円
ブライワックスの色
ブライワックスは木材の保護を目的としたワックスではありますが、多くの人が色付け目的を主として使用しています。それはブライワックスがとても豊富なカラーバリエーションを持ち、自分の欲しい色で塗装することが可能だからです。
ブライワックス組み合わせで168通り
ブライワックスのカラーバリエーションはクリアを含め15色です。ワックス14色に同じブライワックスのウッドダイ(水性の木材用カラー)12色との組み合わせで全168通りの色合いを楽しむことができます。 アンティーク・ブラウン/アンティーク・マホガニー/アンティーク・パイン/クリア/ダーク・オーク/ハニー/ジャコビアン/ミディアム・ブラウン/オールド・パイン/ラスティック・パイン/スパニッシュ・マホガニー/チーク/チューダー・オーク/ウォルナット その中でも人気の高い色をご紹介します。
ブライワックスの人気色①
08. ジャコビアン:こげ茶色。チョコレートのような色合いで、1回の塗装で使い込んで何度も重ね塗りされたワックスが染み込んだ木材のような色合いにすることができます。
ブライワックスの人気色②
11. ラスティック・パイン:飴色。はじめてブライワックスを使う人が選びやすい薄い色合いで、濃すぎるという失敗がありません。
ブライワックスの人気色③
04. クリア:ほぼ透明。一般的なニスなどを塗ったような状態になり、木材の保護だけが目的の場合はこちらを選ぶのが良いでしょう。
ブライワックスの正しい使い方
ブライワックスの使い方①
塗装する面の汚れをとっておきます。この工程は汚れていない新品の木製品なら省略可能。 その後サンドペーパーをかけ、表面をたいらにしておきます。
ブライワックスの使い方②
水性ステイン(着色剤)による下色を塗ります。固めのスポンジなどを使うと塗りやすいです。この工程は省略してワックス塗りだけで色付けすることも可能です。
ブライワックスの使い方③
シーラー塗装という表面のデコボコをならし、穴を埋めるための塗装を行います。この工程も省略することが可能ですが、ツルツルに仕上げたい人には欠かすことができない大事な工程です。
ブライワックスの使い方④
いよいよブライワックスの塗装です。着古したTシャツなどを丸めたものでブライワックスを取り、木目に沿って塗装していきます。 全体に塗装が終わったら15分ほど触らずにそのまま乾燥させます。
ブライワックスの使い方⑤
ワックスの艶出し作業となる最終工程は、ブラッシングを行います。季節によっては乾燥まで30分かかることもありますが、すっかり乾いたあとにこのブラッシング作業を行ってください。 硬いブラシかタワシでしっかりゴシゴシと擦ることで、色がより定着してツヤが出てきます。ブラッシング作業が終わったらできあがりです。
ブライワックスのレンガ塗装
ブライワックスはレンガやレザーなどにも塗装が可能です。 使い方は木材と同じく、古いTシャツなどにつけて塗り込んでいくという簡単な方法でできあがります。 仕上げのブラシで磨くことが大切です。 白いペイントの上から軽くブライワックスを塗って、すぐ拭き取ることでヴィンテージ感あふれる塗装をすることもできます。
ブライワックスの注意点
ブライワックスは柔らかくて塗りやすい固形ワックスですが、とても溶けやすいので20度以上の気温の下では液体化してしまうこともあります。
換気
トルエンを使用しているブライワックスは、気化したワックスを吸い込むことは体に有害です。 しっかり換気をした部屋や屋外で使いましょう。
可燃性
ブライワックスは可燃性です。 吸気への配慮と共に、締め切った部屋や火気のそばでの使用は絶対に避けましょう。
注意する場所
ブライワックスはワックスですから滑ります。床などには使うことはおすすめできません。 また色落ちもしますので、テーブルや椅子などよく触れる場所に使う時は色落ちに対する処理(ワックスの上からニスなどを塗る等)をすることをおすすめします。 また、ブライワックスを塗っただけでは水拭きをすることもできませんので、とくにダイニングテーブルなど頻繁に水拭きしたい時はブライワックス仕上げだけでは不十分です。 ブライワックス+仕上げをすることでダイニングテーブルにも使うことができるでしょう。
ブライワックスを使った家具画像
キッチンの収納棚はよく見ると釘がそのまま出ていることから手作りでしょうか。ブライワックスで仕上げていることで、そこに注目しなければそこそこよいお値段がする市販品のような素敵な仕上がりです。
100均などでも手に入る木製のキューブにブライワックスで塗装をするだけで、小物を飾る素敵なスペースが出来上がります。 100均の無垢の木目の小物とブライワックスとの相性は抜群です。 ニスなどが塗られているものは、ヤスリをしっかりかけて落としてからブライワックスを塗るのがコツです。
文字オブジェにブライワックスで塗装、その上からサンダーをかけることでより使い込んだヴィンテージ感が出ています。 一度塗ったブライワックスをやすりで落としてしまうという上級者のテクニックのよい見本です。
リサイクルで買った古い文机をサンダーで汚れや古い塗装を落としてブライワックス仕上げしています。 元々がしっかりした作りの家具なので、表面の汚れを落とし再塗装、ワックスで綺麗にしてあげるだけでまだまだ十分現役で活躍してくれるでしょう。 リサイクルの精神あふれる作品です。
クリーム色の壁にブライワックスの木目が映える素敵な窓枠です。この木目の窓枠のおかげで、中に掛けたレースのカフェカーテンもとっても引き立っています。 とても素敵なセンスに脱帽です。
ブライワックスを色んな素材に
ドール用のシューズです。ブライワックスは色落ちするので普段人が着用したりよく触れる小物には不向きですが、インテリアとしてのレザーやレンガなら使うことができるでしょう。
ホームセンターなどで売られているレンガの色が気に入ったものがないとき、ブライワックスで着色してしまうことが可能です。 余っているブライワックスの利用にも便利なブライワックスの使い方です。木材以外でもブライワックスを使っている人は少ないので、SNSでもいいねがもらえそうな使い方としておすすめです。
ところどころ違う色合いのレンガを入れたい時には、わざわざ買ってこなくても自分で染めてしまいましょう。 余っているブライワックスが活躍してくれそうです。 ワックスなので滑りやすくなる場合もあるのでレンガの道を作るときはすべり止めの注意が必要です。
手作りの花壇づくりにブライワックスで塗装したレンガが活躍してくれるでしょう。 気に入った色がなければ自分で作ろうというDIY精神あふれる素敵な作品になってくれそうです。
まとめ
ブライワックスは1缶で4㎡も塗ることができて、初心者でも伸びがよく使いやすい英国発の塗装&ワックスです。ブライワックスだけでも14色ありますが、同じくブライワックスブランドの水性ステインと組み合わせると何と168種類の色の中から自分の気に入った色を作ることができます。 くたびれてきた家具のリサイクルから、100均商品のリメイクまで幅低い用途に使用できます。レザーやレンガの着色もできることから、花壇をイングリッシュガーデン風に仕上げるのにも使えそうですね。 あなたのアイデアでブライワックスを使いこなして、素敵な家に仕上げてみてはいかがでしょうか。