はじめに
ケイトウの歴史は、奈良時代に中国から伝わったといわれています。その名の通り鶏のトサカのような形をした赤い色が主流でしたが、その後の品種改良などにより様々な色、形のケイトウの種類が増えています。 その種は嫌光性で光があると発芽しなかったり、移植に弱かったりしますが、それさえ気をつければ育て方は比較的簡単で自宅でケイトウを育てて楽しんでいるいる人も少なくありません。
ケイトウの種類と特徴
ケイトウには色の種類が多いですが、花言葉は全体を表すものだけが存在します。花言葉の意味は海外から伝わって日本の花言葉として登録されているものがメインですが、種苗会社やそのフラワーショップ独自のものも含めるととても数が多くなります。 今回ご紹介するケイトウの花言葉は、海外から伝わっている古くからある一般的な花言葉です。
ケイトウの花言葉
花言葉:おしゃれ
ケイトウ全般の花言葉には ・おしゃれ ・気取り ・風変わり という意味があります。
英語のケイトウの花言葉
英語のケイトウも日本の花言葉とほとんど同じですが、「"男の"おしゃれ」と男性限定の意味になるところが変わってきます。
「おしゃれ・気取り」の花言葉由来
花言葉の中でもおしゃれと気取りの2つは、ケイトウの名前の意味ともなった鶏の姿からきています。 にわとりが真っ赤なトサカを頭に乗せておしゃれに気取って歩いているように見えることから、この花言葉がつけられました。
ケイトウの種類と花言葉
ケイトウは品種も花色の種類も豊富ですが、花言葉は全体を指すものしかありません。 色によってケイトウの持つ花言葉の意味は変わらないので、選ぶ時にどの色を選んでも失敗しないというメリットがあります。
ケイトウの誕生花:8月
ケイトウは3つの誕生花になっています。 8月24日、8月29日、9月5日
開花時期
ケイトウの開花時期は夏がメインです。 暖地で遅まきで育成した場合12月中旬頃まで開花の時期を迎えることもできます。
ケイトウの種類:遅まき種の開花時期
通常のケイトウの種まきの時期は春から梅雨前までの時期です。 しかし、ケイトウの種類の中には夏に種をまく遅まき種が存在します。この遅まき種は秋からその年いっぱいくらいまで花をつけてくれるので、長く開花を楽しめる品種といえます。
ケイトウの花言葉の贈り方
こんな人におすすめ
ケイトウを母の日に母親に贈ってみてはいかがでしょうか。 ケイトウの花言葉の中には「家庭的」というものがあります。 このことから母の日にカーネーションの代わりにケイトウを贈る人もいます。
ケーキに見立てて誕生日にも
ケイトウは赤やオレンジ、黄色などキャンドルの炎のような色がそろっています。ミニケイトウ・キャンドルと呼ばれる品種をたくさん円形に並べるとまるでケーキに刺されたロウソクが燃えているように見えます。 「おしゃれ」という花言葉の意味とあわせて、美しさにこだわりのある女性への誕生日プレゼントにもおすすめです。
プレゼントの贈り方
母の日にケイトウを花束にして贈るのがおすすめです。ケイトウは色数が非常に豊富で、ケイトウだけを色んな色を集めるだけでもとても見栄えが良い花束を作ることができるでしょう。 いつも家事をがんばってくれているお母さんに、家庭的なケイトウの花をたくさん集めて素敵な花束を贈ってみてはいかがでしょうか。
花と一緒に贈るおすすめグッズやアイテム
家事でお疲れのお母さんには「温泉にでもいってきて」と旅行券を添えたり、疲れを癒やすアロマと一緒にケイトウの花束を贈るのがおすすめです。
ケイトウの飾り方
ケイトウの飾り方で今密かにブームになっているのは「キャンドル」と呼ばれる羽毛ケイトウの種類をたくさんカゴの中に吸水スポンジに立てるように飾り、ケーキのように飾る方法です。 ケイトウをバースデーケーキのキャンドルに見立てた素敵な飾り方ですね。
風水情報
ケイトウそのものに風水の意味はありませんが、色と飾る方角に意味がある風水には色数が豊富なケイトウは上げたい運気に合わせて花色と方角を選ぶことで、色んな使い方ができるでしょう。 飾り方例: 赤のケイトウは南や南西・北東に飾って幸運度をアップ 黄色のケイトウは南西・北東か西・北西に飾って金運アップ
ケイトウの基本情報
科名・属名
Celosia cristata L. 燃える、燃焼という意味のギリシャ語がこの名前の由来です。 ヒユ科ケイトウ属 一年草
和名・英名
和名:ケイトウ 英語名:Cockscomb
原産地
インド
花名由来
ケイトウは「鶏頭」とも書き、鶏頭の意味は和名、英語名共に鶏の頭(とさか)に花の形が似ていることから名付けられました。
ケイトウの名と中国の言い伝え
ケイトウという名前が付けられた由来として、中国の言い伝えがあります。 ある男が山で女性を助けます。その女性を休ませるために家に連れ帰ると飼っていた雄鶏がその女性に向かって激しく鳴き、うるさくて手がつけられません。困った男は女性を麓の集落まで送っていくことにしました。 しかし、その途中で女性は恐ろしい魔物に姿を変えます。そのために雄鶏は激しく鳴いていたのです。そこに後をつけてきた雄鶏が果敢に魔物に挑みますが、魔物を倒し自分も力尽きてしまいます。 男は雄鶏に感謝して手厚く葬ったところ雄鶏の墓からまるで雄鶏のトサカをつけたような花が咲きました。その花の名前を雄鶏にちなんでケイトウと名付けました。
ケイトウの品種・種類
ケイトウの主な種類には、ノゲイトウ(C. argentea var. argentea)ケイトウ(C. argentea var. cristata)羽毛ケイトウ(C. argentea var. plumosa)キモノケイトウ、5種類の品種があげられます。キモノケイトウは花屋で売られるときは「ミニケイトウ」と呼ばれることもあります。 ミニケイトウというのはケイトウの品種ではなく商品名のような扱いとなっています。
キャンドルは品種ではなく商品名?
ケイトウの中でもキャンドル、またはハッピーキャンドルという名前のケイトウを作る人が増えています。このキャンドルという名前はケイトウの品種ではなく、いわば商品名です。 種類的にいえば羽毛ケイトウの一種とみられる形をしているケイトウです。
ケイトウの育て方
難易度
ケイトウの育て方難易度は中くらいです。種まきや植え替えなどで初心者には難しいところもありますが、少しお花を育てたことがある人なら失敗することは稀でしょう。
種まき時期
寒地:5月から6月 寒冷地:5月から6月初旬 温暖地:5月中 暖地:GW頃を目安に この他温暖地や暖地なら遅まき種を8月から9月中旬までに種まきで育てることができます。
種まきの注意
ケイトウの種は嫌光性がありますので、暗い所で種まきをします。
肥料
肥料は与えなくても良いくらいです。鉢植えなら薄めた液体肥料を2週間に1度与える程度で。 肥料を与えすぎると葉ばかりが育って花よりも葉が目立ってしまいます。蕾が見えてきたら肥料を与えるのをやめます。
水やり
土が乾いたらたっぷり水を与えること。水が濡れているうちは水を与えないようにします。
育て方の注意点
ケイトウの種は光があると発芽しませんが、ケイトウは明るい場所を好む植物です。ポットに種を植え付けて暗所で発芽させある程度育ててから定植してあげるとよいでしょう。移植はを嫌う植物なので露地植えにするなら植え替えをしないこと。 寄せ植えなどに利用する場合はポットで育てましょう。
まとめ
日本に古くから存在するケイトウは、野の花としてもよく見かけるものでした。真っ赤な色が一般的でしたが、最近は種類も花色も増えてケイトウのイメージが明るく、前向きなものに変わり一般家庭でもケイトウを栽培したり飾ったりする人が増えています。 ケイトウには「おしゃれ」という意味の他にも「家庭的」という意味もあります。このことから母の日にケイトウをプレゼントする人も増えています。 キャンドルという名前が付けられたケイトウをケーキ型の花束にして贈れば、誕生日のプレゼントなどにも向いています。 花色も形も豊富なケイトウで、個性的な花束を楽しんでみませんか。