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ソテツ(蘇鉄)の育て方!植え替え・剪定の時期と方法を解説!株分けで増やすコツも!

どこか南国を感じさせるソテツ(蘇鉄)は、地植え・鉢植えともに古くから親しみ深い樹木です。ソテツ(蘇鉄)は成長がゆるやかで、土壌を選びませんので比較的管理が楽ですが、育て方を知れば早速育てたくなるはず。そこで育て方やおさえておきたいポイントをご紹介します。
更新: 2021年12月24日
crowd87
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ソテツ(蘇鉄)とは?

ソテツ(蘇鉄)は、ソテツ科、ソテツ属の常緑低木です。どこか南国を思わせる見た目で、海岸近くの岩場に植えられているイメージですよね。 アフリカやオーストラリア、中国大陸南部、日本では九州の南端に生育するというように、非常に広い範囲に生育しています。

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ソテツは見た目から「ヤシ」という名前がつきそうだと思ってしまいますが、ソテツという名前は「枯れてしまいそうな時に鉄くぎを打ち込むと、元気を取り戻した」と言われているためです。

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ソテツは、生育のスピードがゆるやかですが8メートルを超える成長を見せます。 また、土壌がやせた土地でも生育が可能で、枯れることなく丈夫にたくましく育ってくれる強い樹木です。

ソテツの株について

ソテツはオスとメスの株がある「雌雄異株」です。 雄雌異株の場合は片方の株だけでは受粉ができません。

ソテツの幹の特徴

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ソテツの幹はどっしりとした円柱形で、デコボコした表面のインパクトが強いですが、これは「葉跡」です。 ほとんど枝分かれすることはなく、頂部から葉を茂らせます。

ソテツの葉の特徴

ソテツの葉は線状のたくさんの小葉から作られる羽状複葉で、幹から直接横へ反り返るような見た目が特徴です。 また、葉先は鋭くて少し当たるだけでもとても痛いので注意が必要です。

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ソテツの葉は、一度茂らせた後はすぐに枯れることがなく、長く維持ができる特長があります。 そのため葉のお手入れの頻度が少なく、見た目もきれいなことが育てやすいと言われる理由でもあります。

ソテツの花の特徴

ソテツには6月から7月頃にかけて花が咲きます。 実は、ソテツは株の成長に応じて10年~15年に1度花を咲かせると言われるくらい、開花を見ることが貴重な樹木です。 また、雌雄異株であることから2種類の花がありますのでご紹介します。

雌花

雌花は幹の先端にドーム状に近い形の花がつきます。

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フサフサした褐色の綿毛に覆われた、見た目が独特で印象的な花を咲かせます。花もどこか南国の雰囲気ですよね。 花が開花した後は実が赤色に熟します。

雄花

雄花は円柱形で70㎝ほどに伸びます。 淡い茶色の、鱗で覆われたような見た目で、非常に目立つ花です。

ソテツの実の特徴

ソテツの花が咲いた後に見られる赤い実は、古くは食材として食べられていました。 しかし、ソテツの実の中に含まれる成分である「サイカシン」は体内で分解されると「ホルムアルデヒド」に変化してしまうので、中毒症状を引き起こす原因になってしまいます。

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そのため、食用として実を食べる場合は毒抜きをしてから食べる必要があります。

ソテツ(蘇鉄)を育ててみよう


ソテツは基本的に日当たりが良くて、風通しの良い乾燥した場所を好み、耐寒温度が5度とやや寒さに弱いという特長があります。

暖かい地方であればシンボルツリーとして庭植えも可能で、鉢植えであれば寒い間は室内に移動させることができますので枯れる心配がありません。 比較的育てやすい植物ですので初心者の方でも挑戦しやすいです。

蘇鉄の種や苗を手に入れよう

蘇鉄の実を拾うことができそうにないという方でも大丈夫。 蘇鉄の種や苗はネットで購入することができますのでぜひチェックしてください。

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ソテツ(蘇鉄)の植え付けについて

ソテツの植え付けは気温が上がってくる5月頃が適しています。土は水はけさえ良ければ土質を選ぶ必要はありません。 ソテツの植え付け方法は、「種まき」と「苗植え」です。ただし、種まきの場合は成長に時間がかかるので、基本的には苗を購入して植え込むことをおすすめします。

種から育てる場合

種まきといっても、種を植えてすぐに芽が出るというわけではなく、まずは種から発芽をさせる工程が必要になります。 種は花が終わる10月頃に採ることができ、お店で購入することもできます。

野菜の種くらいのサイズを想像するかもしれませんが、それよりも随分大きく、種というよりも実のような見た目が特徴です。

ソテツの種を発芽させる手順

1.ソテツの種を発芽させるために、「赤玉土」を入れた小さ目の鉢に浅植えします。 2.日陰に置き、水やりをしながら管理します。 3.3~6か月後に発芽してきたら、日当たりの良い場所へ移動します。

実がパカっと割れた断面が可愛らしいですよね。

発芽後に植え付ける手順

1.苗として植え付けられる大きさになるまで、1年ほど水やりなどの管理をしながら育てていきます。 2.しっかりと育ったら、一回り大きな鉢、もしくは地植えとして植え付けます。

蘇鉄を種から育てる一連の流れを見ると分かるように、非常に成長がゆっくりなので、インテリアとしてすぐに飾るといったことができません。 ゆったりとした気持ちで大きく成長していく過程を見たいという場合は、種から育てるのも楽しみが増えて良いですね。

ソテツの地植えについて

ソテツを地植えするのは5月から9月の暖かい時期が適しています。

庭植えに適したサイズや、役所や駅のロータリーにあるような立派な大きさまであります。 緑を保ち、枯れる心配が少ない蘇鉄は地植えに適しています。

ソテツを地植えする手順

1.購入したソテツの苗の根っこの部分がすっぽりと入る程度の穴を掘ります。 2.株元が地面よりも30~50センチほど高くなるよう調節しながら穴に置きます。 3.高さが決まったら苗に土をしっかりとかぶせます。 4.水をたっぷり与えます。


ソテツを鉢植えする手順

1.用意した苗よりも一回りほど大きなサイズの鉢を用意します。 2.鉢の底に鉢底石を入れて土を3分の1入れます。 3.根本を少し出して固定をしながら土を周りに入れます。 4.その後は水やりをして風通しの良い場所に置きましょう。

ソテツ(蘇鉄)の基本的な育て方

蘇鉄の植え付けの手順が分かった後は、基本的な育て方と管理方法についてご説明していきます。

蘇鉄の育て方1/7.置き場所

蘇鉄は日当たりが良くて、風通しの良い場所を好みます。また、乾燥した場所が適していますので、水はけが悪い場所は避けた方が良いです。 日の当たらない場所に置くと成長にも悪影響が及びますので、庭植えの場合は水はけが良く日を遮るものがない場所を。鉢植えの場合はしっかりと日が当たる場所を選んで置くようにしてください。

蘇鉄は寒い環境が苦手なので、鉢植えの場合は冬場は外から中に入れるなどの対策が必要です。

インテリアにもピッタリ

蘇鉄はコンパクトなサイズから存在感のある大き目なサイズまでさまざまな大きさの鉢植えがあり、見た目もお部屋のインテリアにぴったりです。 お好みの鉢の色や質感、ソテツのサイズを選んでみましょう。

小さなお子様がいるご家庭の場合は、棚の上に飾ることができるサイズであれば葉が当たることなく安心です。

蘇鉄の育て方2/7.冬越し

蘇鉄は気温が5度を下回ってくると元気がなくなって枯れる原因になってしまうことも。そのため冬越しには防寒対策が必要です。 庭植えの場合は、下葉を3分の1ほど切り落とし、葉をロープやヒモでひとくくりに束ね、幹にワラやコモで巻いておく方法が一般的です。

鉢植えの場合は、軒下や室内に入れるなどの工夫で冬を乗り切ります。 枯れることがないようにできるだけ日中は日光を当てるようにしてください。

蘇鉄の育て方3/7.水やり

<地植えの場合> 蘇鉄は乾燥に強い性質を持つので、特に根付いた後の庭植えの蘇鉄は基本的に水やりの必要がありません。極端に乾燥をした時で十分です。 庭に植え込みをした後はたっぷりと水を与えてください。

<鉢植えの場合> 土が乾ききってから水やりをします。他の植物よりも控えめにすることを心掛けると良いです。 どちらかというと、蘇鉄は水が足りなくて枯れるというよりも、水を与えすぎてしまったことによる根腐れが原因で枯れることが多いので注意してください。

また、冬場は休眠期ですので、さらに水やりの間隔をあけてください。目安としては土が乾いてから2~4日開けて、鉢がやや軽くなった頃です。

蘇鉄の育て方4/7.肥料

蘇鉄は土質を選ばないと言われるほど、環境に適応する樹木です。 そのため肥料も基本的に必要ありませんが、あえて肥料を与えるのであれば、植え付けをする時や、4月から5月の暖かく、成長をする時期に固形肥料を根元にまいておくと良いです。

蘇鉄の育て方5/7.株分け


蘇鉄は、種や苗から増やすことの他に、株分けという増やし方があります。

不定芽で株分けする

蘇鉄はあまり枝分かれしませんが、幹から「不定芽」という芽を出すことがあります。見た目は子株が顔を出しているように見え、大きさがこぶし大になったら芽を切り取って鉢に株分け(植え付け)をします。

株分けの時期

株分けをする時期は、植え替えと同じように5~9月に行うと良いです。 ソテツを株分けをするために切り離した不定芽は、すぐに地植えとして植え込むよりも、鉢植えで育ててから地植えをした方がスムーズです。

上手に株分けができれば、苗を植えこむのと同じように育て始めることができます。 苗を購入しなくて済み、とてもお得なので株分けを覚えておくと便利です。

蘇鉄の育て方6/7.剪定

蘇鉄を庭植えをしている場合や、大きな鉢で育てている方は、剪定の必要があるかどうか気になりますよね。

こまめな剪定は不要

蘇鉄は成長をするスピードがゆるやかで、葉のきれいさを保つ性質がありますので、基本的に剪定の必要が少ないです。 毎年剪定する必要はありませんが、古くなってしまった葉が黄色く垂れ下がった場合は付け根から切り取っておくと見た目もきれいです。

年間を通してきれいな葉色を保ち、剪定の必要が少ないという点が、蘇鉄がお手入れが楽と言われる理由のひとつだと感じます。

蘇鉄の育て方7/7.植え替え

蘇鉄を鉢で育てている場合は、植え替えについて気になりますが、蘇鉄は成長のスピードがゆっくりなので、3~5年ほどたった頃に植え替えをする程度で良いです。 植え替えは5月から9月の気温が暖かい時期に行いましょう。

植え替えする目安として、「鉢底から根が出てきた」「蘇鉄が成長してきて鉢とのバランスが悪い」「水はけが悪いような感じがする」といった点があります。 植え替える手順は植え付けの手順と同じ要領で行います。 一回り大きい鉢を用意して植え込んでも良いですし、根を優しくほぐして同じくらいの鉢植え替えても良いです。

まとめ

ソテツ(蘇鉄)の育て方を見て、比較的育てやすい植物であることが分かっていただけたでしょうか。 寒さに弱い面をしっかりと対策してあげることや、水の与えすぎを避けて日当たりの良い場所に置くことを心掛けることができれば、問題なく育てることができるはずです。

また、ソテツを増やす方法である株分けは、植え付けの手順と同じなので覚えておくと便利です。そして、育てていくうちに剪定が必要であるか気になりますが、定期的な剪定はしなくて良いので安心してください。 これから蘇鉄を育てたいという方はぜひチェックしてみてください。