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クワズイモは本当に食えない!クワズイモの基本情報【植物図鑑】

クワズイモは、丈夫で育てやすい観葉植物で、「復縁」の花言葉を持つことから、復縁や仲直りのおまじないとし育ててる方も多いようです。また、出世芋という別名を持つことから、開店・開業祝や、就職祝いにプレゼントしても喜ばれます。クワズイモの育て方をご紹介します。
2020年8月27日
『カメレオン』
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目次

クワズイモとは

科名

サトイモ科アローカシア属

学名

Alocasia odora

花名由来

サトイモによく似ていますが、全草に毒があって食べられないことからこの名が付いたと言われています。

クワズイモ/花言葉・開花時期

花言葉

復縁

由来

大きなハート型の葉が、人の心を取り持ち復縁させるといわれることが由来となっています。

開花時期

4~8月頃

クワズイモ/育て方・栽培方法

難易度

比較的容易。初心者向けです。

時期

クワズイモの育成が活発になる時期は、5~10月頃です。植え付けや植え替え、株分けなどは真夏を避けた5~6月くらいに行いましょう。肥料を与える時期は、4~10月頃です。 耐寒温度は5度程度と、観葉植物にしては比較的耐寒性が高いです。 日本国内にも自生地があり、関東でも屋外で越冬している例もあるようなので、実際の耐寒温度は環境や育て方、株の大きさによっても異なります。 5度は目安として考えましょう。


植え付け

成長が早く、品種によっては2m近くまで成長することもあります。 太い根茎が立ち上がり、大きな葉をつけるので、植え付ける際はバランスを崩して倒れないような鉢を選びましょう。 植え付けの適期は5~6月で、水はけの良い土を使用します。

増やし方

クワズイモは生命力の強い植物で、強めの剪定にもよく耐えます。 増やし方はその強い生命力を利用し、挿し木や株分けが一般的です。 上手に育てると花を咲かせ、花をそのままつけておくと、うまく受粉すれば実がなります。 この実から種を取り、種から増やすことも可能です。 ただ、花芽をそのままにして種を作らせると、そちらに養分を取られて株が弱ることもあるので、特別種を取る目的がなければ、花芽は早いうちに切ってしまった方が無難です。 株分けや挿し木の適期は、育成期の5~10月ですが、真夏は株の勢いが弱まりますし、秋に行った場合は株が育ちきらないうちに寒くなってしまうので、できれば5~6月くらいまでに行うのが良いでしょう。 種を蒔く場合は、種を乾燥させると発芽率が下がるので、取り蒔きといって、種を収穫してすぐに蒔く方法が良いでしょう。

株分け

クワズイモの増やし方で、最も安全で成功率が高い方法が株分けです。 クワズイモは、育てているの根元から子株を生じることがあります。 これは充実した株には当たり前に起こる現象なので、枯らさないように育てていれば、どなたでも行うことができるはずです。 株元に出てきた子株は、根茎の一部を親株にくっつけた状態で成長していきます。 鉢から掘り返して、子株に付いた根を切らないように、親株から子株を切り離して、土に植え付けてやれば完了です。 このとき切り口から雑菌が入るとそこから腐ることがあるので、できるだけ清潔な土を使用してください。 適期は育成期の5~10月ですが、5~6月頃に行う方がリスクが少なくなります。 子株は、ある程度成長した親株から生じるので、植え替えのタイミングで行うとよいでしょう。

挿し木

立ち上がった根茎を途中で切り、清潔な土に挿して動かないように固定し、土を乾燥させないように保っておくと、比較的容易に発根します。 ただし、あまり湿度が高すぎると腐るので、土に挿す前に切り口をよく乾燥させましょう。 また、葉が大きく、葉からの水分の蒸散が多いので、できるだけ葉を落とし、数枚の葉を残し、残った葉も半分に切ってしまうとよいでしょう。 発根するまでは半日陰で風の当たらない場所に置き、挿し穂が動かないように注意してください。 挿し木の適期は、育成期の5~10月になりますが、梅雨時はカビが生えやすいのであまり向いていません。 また、秋に行った場合、根が出たばかりの弱い株で冬を越すことになるので、寒さ対策がシビアになります。 できれば5~6月頃に行い、その後の育成期を利用して株を充実させてから越冬の準備に入りましょう。 切り戻した親株の方は、切り口の下あたりから脇芽を出してくるので、もとの株もそのまま育てましょう。

種まき

開花期が4~8月頃で、花が終わると赤い実が付くことがあります。 果肉には発芽抑制物質が含まれるため、収穫した実は果肉をよく落とし、しっかりと水洗いしてから土に蒔きます。 種を乾燥させたり長期間保存すると発芽率が下がるので、原則採取したらすぐに蒔く取り蒔きという方法で行います。 発芽までは一か月程度かかるので、その間水を切らさないように、土の表面が乾いたら灌水します。

水やり

葉が大きく、葉からの水分の蒸散が多いため、水を多く吸い上げる植物で、比較的多湿を好みます。 高温多湿の環境を好むものの、土が常に湿った状態だと根腐れを起こしやすくなります。 育成期の5~10月頃は、土が乾いたらたっぷりと与え、11月頃から徐々に灌水の間隔を空け、やや乾燥気味に管理して耐寒性を上げます。 一年を通して時々葉水を与えるようにするとよいでしょう。 水やりの翌日に、葉から水が垂れてくることがあるので、床などに垂れて困るようなら置き場所を検討してください。

肥料

育成期の5~10月に月に2回程度、液体肥料を与えると育成がよくなりますが、室内で育てていて大きくなりすぎても困る場合は、ひかえめでかまいません。 その場合は、緩効性の固形肥料を、2~3ヶ月に1回与える程度で大丈夫です。 肥料がなくても育ちますが、その場合徒長したり、下の方の葉から黄色く変色して枯れることがあるので、できるだけ必要量の肥料は与えましょう。

剪定

成長が早く、大きくなるものもあるので、室内のみならず、屋外で管理している場合でも剪定が必要になります。 葉が古くなると、黄色く垂れ下がってくるので、その部分は取り除いてかまいません。 それ以外の若い葉でも、鉢とのバランスを見て、倒れそうだったり風通しが悪い場合は、混み合った部分をハサミなどで切り取ってしまいます。 長く伸びた根茎を途中で切ってしまっても、脇芽が伸びてきますので、大きくなりすぎた場合は、好みの高さで切り戻してしまいましょう。 育成期であれば、大胆に切り戻しても、切り口のすぐ下あたりから脇芽を出してきます。 切り取った先端部分は、挿し木に使えます。

置き場所

あまり強い日差しを好みません。 屋外で管理する場合は、一日中直射日光が当たる場所を避け、木漏れ日程度の日差しや、半日陰に置くとよいでしょう。 屋内の場合は、窓際でレースのカーテン越しに日が当たる場所が適しています。 ただし、エアコンの風が直接当たるような場所に置くと、葉が傷みやすいので注意しましょう。 強い日差しは好みませんが、ずっと日陰のままだと下の方の葉から黄色く変色して枯れてしまいます。 比較的耐陰性の強い植物ですが、完全な日陰では育ちにくいということは覚えておきましょう。

寄せ植え


クワズイモは葉が大きく、成長が早く、株自体も大きくなるので、現状の姿を長く維持することが難しい植物です。 そのためあまり寄せ植えに利用されることはありません。 また、比較的乾燥気味に管理する植物なので、そういった環境を好まない植物とは寄せ植えできないと思ってください。

植え替え

クワズイモは成長の速い植物なので、数年に1度は植え替えが必要になります。 植え替えるタイミングは、鉢と株のバラナスが悪くなったり、水をやった際に吸い込みが悪くなってきたり、鉢底から根が出てきているようなら植え替えた方がよいでしょう。 特に水をやったときに、いつまでも吸い込まずに土の上に溜まっていたりすると、根詰まりのサインになりますので、植え替えを行わないと根腐れのリスクが上がります。 植え替えは育成期の5~9月頃に行いますが、できるだけ真夏の前に済ませておく方が無難です。 植え替える際は、いま植わっている鉢より一回り大きな鉢を用意し、古い鉢から株を抜いたら、傷んだ根や古い土をできるだけ落としてから植え替えます。 植え替え後は水の吸い上げが悪くなるので、普段より水やりの間隔を空け、土が乾いたのを確認してから水やりをしてください。 普段通りの間隔で水やりを行うと、土が占めた状態が長くなり、根腐れの原因になります。

クワズイモ/特徴

サトイモとの違い

クワズイモの葉は、サトイモとほぼ同じです。 最大の特徴は、サトイモは土の中に芋を作るのに対し、クワズイモは根茎として太い根が立ち上がってくるところです。 地下に芋を作らず、芋のような太い茎が立ち上がってきます。

食べることはできません

クワズイモは、サトイモとよく似ていますが、毒性として全草に不溶性シュウ酸カルシウムを含みます。 シュウ酸カルシウムの結晶は、針状になっていて口に入れるとすぐに刺すような刺激があり、ひどい場合は中毒症状を起こします。 切り口などから出る汁が皮膚に付くことで皮膚炎を起こすケースもあるので、剪定や植え替えなどの作業を行う際は、ゴム手袋などで肌との接触を避けるようにしましょう。

加湿器代わりにもなります

クワズイモは、大きな葉を持ち、葉からの水分の蒸散が非常に多い植物です。 その特性を利用して、寝室などに置いておくと、葉から適度な水分を蒸散し、加湿器としての役割を果たしてくれます。 ただ、水やりの翌日などは、葉のふちからぽたぽたと水が垂れることがあるので、周囲に濡れて困るようなものは置かないようにしましょう。

クワズイモの品種・原種

原産地

中国、台湾、インド等。

分布域

中国南部、台湾、インド、インドシナなどの熱帯・亜熱帯地域を中心に広く分布しています。 日本でも四国南部、九州南部、沖縄などに自生地があり、長崎県五島市の八幡神社にある自生区域は、天然記念物に指定されています。

品種


クワズイモという名の植物は、アロカシア・オドラとアロカシア・ククラータの二品種があり、一般的にクワズイモと呼ばれるのは、アロカシア・オドラです。 アロカシア・ククラータは、シマクワズイモと呼ばれ、アロカシア・オドラに比べると小型の品種です。 それぞれ斑入りの品種もあり、斑入りのものは流通数が少なくなっています。

クワズイモの風水

クワズイモの風水的効果

クワズイモの花言葉は「復縁」や「仲直り」で、人間関係を修復するおまじないとしてよく用いられます。 また、成長が早いことから「出世芋」の別名があり、開業・開店・就職・転勤の際の贈り物としても喜ばれます。 こうした花言葉や別名から、縁起の良い植物とされているので、風水に用いる方も多いようです。

クワズイモを風水に用いる場合の置き場所

風水とは建物や物の配置によって運気をよくするものです。 観葉植物は陽の気を発するものなので、風水では運気を上げるアイテムとしてよく用いられます。 同じ観葉植物でも、置き場所によって効果が変わってくるので、より効果を発揮できる場所を選んで置きましょう。

クワズイモの風水/対人関係

丸みを帯びた葉を持つ観葉植物は、対人関係を良好に保つ効果を持つとされています。 また、対人関係に影響を与える方位は南東と言われているので、復縁や仲直りの効果を狙う場合は、南東の方角にクワズイモを配置するとよいでしょう。

クワズイモの風水/仕事関係

葉が上に伸びる性質のある観葉植物は、仕事運を上げると言われています。 また、丸い葉を持つ観葉植物は、金を上昇させるとも言われます。 仕事運に影響のある方位は、未来の希望を象徴する方位である東か、一家の主や地位を象徴する北西です。 この方位にクワズイモを置くことで、仕事運がアップすると言われています。 玄関は新しい運気が入ってくる場所でもあるので、玄関にクワズイモを置くのも効果的です。

クワズイモの風水/その他

クワズイモは丸くて大きな葉を持ち、上に伸びていく性質があるため、風水的には運気を上げる植物として重宝されます。 陽の気を発するので、枕元に置くと、気持ちが高ぶって入眠の妨げになる場合もあるので、寝室に置く場合は足元に置きましょう。 家電製品は、風水では運気を下げると言われます。 そのため、家電製品が集中しがちなリビングに置くと、悪い運気を中和し、全体的な運気を上げてくれます。 トイレは悪い気が溜まりやすい場所とされていますので、トイレにクワズイモを置くのも全体的な運気を上げるのに効果を発揮してくれそうです。

まとめ

クワズイモは、成長が早く、丈夫で育てやすいうえに、観葉植物としては比較的寒さに強い植物です。 また、復縁のおまじないや、仕事運アップのアイテムとして人気があり、比較的安価で手に入るのも魅力です。 観葉植物初心者の方からベテランの方まで、幅広く楽しんでいただける植物かと思います。 風水のアイテムとして購入するのも良いですし、就職や開店・開業のお祝いとしてプレゼントするのも喜ばれます。 新たに観葉植物を購入することをお考えの方は、候補に入れてみてはいかがでしょうか?