ニオイバンマツリってどんな植物?
ニオイバンマツリという植物を知っていますか?ニオイバンマツリは、何といっても花の色がとてもきれいで、においもとても癒されるいい香りがします。
ニオイバンマツリは、ナス科のブルンシア属です。別名は、ブルンフェルシアといいます。和名では、匂蕃茉莉と書きます。漢字からも、香りがいいということが伝わってきます。
ニオイバンマツリの特徴
ニオイバンマツリの特徴をご紹介します。ニオイバンマツリの最大の特徴は、花の色が初めは濃い紫ですがやがて白に変わっていくところです。紫と白の色合いはとても上品で、見ているだけで癒されます。
そして、数十メートル先までニオイバンマツリの香りが漂うほどいい香りが続きます。香りは、昼間より夜間のほうが強くなります。一般的には、鉢植えで育てられていますが、暖かい地方だと地植えで大きく育てている場合もあります。
ニオイバンマツリの開花時期は、5~6月と9月~10月と2度にわたって花を咲かせてくれます。地植えはもちろん鉢植えでも楽しむことができます。地植えにすると株が大きく育って花もたくさん咲いてくれます。
なので、その一帯ニオイバンマツリの香りに包まれます。たくさん花を咲かせたい場合は地植えがおすすめです。 ニオイバンマツリの高さは約3mほどでそれほど高くはなりません。寒さには少し弱いですが暑さには強い特徴があります。
ニオイバンマツリは育て方が簡単!
ニオイバンマツリは、植物を初めて育てる方でも比較的簡単に育てることができます。ニオイバンマツリは、丈夫な植物なので育てる難易度は少なめです。日当りのいい場所で、ほどよく水分を与えておくと意外と育ってくれます。
なので、ニオイバンマツリの育て方の基礎をしっかり覚えておきましょう。また、増やし方も挿し木で簡単に増やせるのでおすすめです。
ニオイバンマツリの花言葉
ニオイバンマツリの花言葉は、「浮気な人」「夢の名」「幸運」「熱心」です。ニオイバンマツリの花色は毎日変わっていきます。このことから、気持ちが移り変わる様子が連想され「浮気な人」という花言葉がついたとされています。
ニオイバンマツリの育て方
ニオイバンマツリの育て方についてご紹介します。ニオイバンマツリは、秋から春まで日当りのいい場所で管理します。葉焼けなどをしないように夏の時期は半日陰へ移動します。少し、花付きが悪くなりますが、午前中だけ日当りがいい場所に置いておいても花は咲きます。
鉢植えの場合は、夏の間の乾燥に気を付けましょう。ニオイバンマツリは、寒さに強いので霜に当てなければ冬越しも難しくありません。 これから育て方について詳しくご紹介していきます。
ニオイバンマツリの水やり
ニオイバンマツリは、乾燥を嫌います。なので、7月から9月の暖かい時期には乾燥をしないように毎日水やりを行います。開花時期も、水をたくさん必要なので毎日水やりを忘れずに行いましょう。
地植えの場合は、水やりは基本必要ありません。ですが、水がたくさん必要な開花時期や夏場の乾燥が気になる時期には水やりをしてあげましょう。
ニオイバンマツリの肥料
ニオイバンマツリの肥料を与えるタイミングは、春から秋の成長期を言われる時期に与えます。緩効性化成肥料を二か月に一回与えて株の成長を肥料で助けてあげましょう。開花時期は、花の咲くタイミングに合わせて10日に1度液体肥料を水やりの代わりに与えてあげましょう。
冬の育て方
暖かい地域での冬越しはあまり気をつかわなくても大丈夫ですが、寒い地域の冬越しは注意してあげることがあります。寒い地域では、日当りのいい室内へ入れて冬越しをしましょう。
水やりは控えめに、肥料も必要ありません。霜に当てないように注意してあげましょう。この時期は、挿し木などをしないでください。
育て方の注意点
ニオイバンマツリを育てていくうえで気を付けたい害虫がいます。毒性があるので害虫がつくにくそうですが、実は害虫が寄ってきます。その害虫についてご紹介します。 ニオイバンマツリにつく主な害虫は「ハダニ」と「カイガラムシ」です。
ハダニは、高温で乾燥した場所を好むので乾燥や温度の上昇には注意しましょう。もし、発生してしまったらすぐに殺虫剤で駆除しましょう。カイガラムシが発生してしまった場合は、ブラシなどでこすって落としてあげましょう。
ハダニの予防法として、ときどき葉に水をかけて湿度を保ってあげることでハダニがつく予防になります。すこしのハダニであれば、葉に水をかけてあげるだけで駆除にもなるのでおすすめです。
植え替え時期
ニオイバンマツリの植え替え時期は、鉢の底から根が出ていたり土に水がしみ込まなくなったら植え替えの時期です。鉢植えの場合は、1~2年単位で植え替えしてあげましょう。4~6月に植え替えをしてあげましょう。
植え替えの方法
ニオイバンマツリの植え替えの方法についてご紹介します。まず、今使っている鉢より一回り大きな鉢を用意します。水はけのいい土も必要です。赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた土を使用します。もし、準備が面倒であればホームセンターなどで売られている草木用培養土を使いましょう。
苗を鉢から出したら、古い土を取り除いていきます。古い土をできるだけ取り除いておいたほうが、その後の成長が良くなります。鉢にすこし土を入れたら中心に苗を置きます。苗の周りに土を入れていき株を安定させたら完了です。植え替え後は、水やりをして土を苗になじませてあげましょう。
増やし方
ニオイバンマツリの増やし方である挿し木についてご紹介します。ニオイバンマツリの主な増やし方は、挿し木をして増やす方法です。挿し木をする時期は、4~9月がいいです。その年伸びた新しい枝を10cmほどの長さで切って、1時間ほど水につけておきます。
そして、バーミキュライトなどの土にさします。これで挿し木の完成です。あとは、土が乾かないように水やりを行い日陰で管理します。一か月ほどで根が出てくるので植え替えをしましょう。
ニオイバンマツリを挿し木で増やす場合、枝を水につけておきますがその水に発根促進液を入れておくといいです。1時間後に土に差した後の水やりでも発根促進剤を使うことによってしっかりと根が出てくる確率が上がります。
発根促進剤は、挿し木で増やす増やし方をするときにおすすめです。ニオイバンマツリ以外でも、挿し木をするときは発芽促進剤をつかってみるのもいいでしょう。
剪定時期と剪定方法
剪定時期はいつ?
ニオイバンマツリの剪定時期についてご紹介します。ニオイバンマツリの剪定時期は、7月中旬~下旬の花が終わってすぐのタイミングです。何年も放置していると株のバランスが悪くなってしまいます。なので剪定はニオイバンマツリにとって必要です。時期をみて剪定してあげましょう。
ニオイバンマツリの剪定方法
ニオイバンマツリの剪定方法についてご紹介します。まず、剪定時期になったらハサミを準備します。伸びすぎている枝や他の枝とのバランスが悪い枝は切っていきます。
細い枝は付け根から切り戻しましょう。剪定しすぎてしまうと、次の年に花が少なくなってしまうので全体のバランスを見て毎年少しずつ剪定していきましょう。
育てる上で注意したい毒性
ニオイバンマツリで中毒症状がでる?
最近では、ニオイバンマツリを食べてしまった犬が中毒症状を起こしてしまい病院に運ばれるケースが増えています。ニオイバンマツリの花、特に種の部分を食べてしまった犬は嘔吐や下痢だけでなく、手足がマヒしてしまったりけいれんしてしまったりする可能性があります。
ニオイバンマツリ毒性は非常に強いもので、食べてしまうと1時間以内に症状が現れます。ニオイバンマツリを犬や猫が食べてしまったらはやく病院へ連れていきましょう。
ニオイバンマツリに含まれる毒
見た目はとてもかわいらしいニオイバンマツリですが、木の全体に毒を持っています。ニオイバンマツリには「アルカノイド」という毒が含まれています。非常に強い毒性なので注意が必要です。 ですが、庭先に植えて楽しむだけであればさほど気にする毒性ではありません。
風で毒がとんだりなどはないので栽培自体になにも支障はありません。犬や猫、子供などが誤って口に入れてしまわないように気を付けてあげましょう。
ニオイバンマツリのアレンジ方法
ニオイバンマツリは、とても香りがいいのでそれを生かしたフラワーアレンジ方法をご紹介します。紫から白へのグラデーションが美しいのでそれを生かして花だけを水に浮かべて飾ってもとてもきれいです。
ニオイバンマツリの花が水に揺れてとてもきれいです。濃い紫と薄めの紫、白い花びらと花びらの色合いもとても美しいです。
ニオイバンマツリは、たくさんの花をさかせてくれるのでたくさん花が咲いたら花瓶に差して楽しんでもお部屋の中が彩ります。注意しなければいけないのは、犬や猫を飼っている場合は誤って口にしてしまわないようにすることです。
お部屋の中に、ニオイバンマツリを飾ることによっていい香りがお部屋に広がります。癒し効果もあるのでおすすめです。
ニオイバンマツリを育てよう
ニオイバンマツリは、地植えで育てると草丈は低いですが株がとても大きく育ちます。増やし方も簡単なので挿し木をして増やしてあげたり、挿し木で増やしたものを鉢に植えてプレゼントにしたりすることもできます。
ニオイバンマツリの毒性はあまり知られていないので、プレゼントする場合は毒性があることを伝えておきましょう。 ニオイバンマツリは開花期がとても長く、虫にもとても強いです。初めての庭木の栽培におすすめです。
香りも花の色の移り変わりも楽しむことができます。増やし方も簡単で肥料もあまり必要ありません。花がとても美しく、香りよく魅力的な花なので、気になっている方はぜひ一度育ててみてはいかがでしょうか?