検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

ウイングスーツ特集!まるでムササビ?世界中を魅了する空飛ぶスポーツとは

鳥のように自由に空を飛んでみたい、そう思っている人は少なくないでしょう。空を楽しむスポーツはいくつかありますが、ウイングスーツを着れば羽を持った鳥のように自由に空を舞うことができます。そんな空飛ぶスポーツのウイングスーツの魅力を見てみましょう。
2020年8月27日
naomican
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

ウイングスーツとは

ウイングスーツとは、ムササビのような外見でムササビスーツとも呼ばれています。手と足の間に布を張った滑空用特殊ジャンプスーツです。1990年代に、フランス人スカイダイバーのパトリック・デ・ガヤルドンによって考案されました。

スカイダイビングとの違いは?

スカイダイビングは上空から飛び降りる感覚で、ウイングスーツは飛び降りるというより上空から鳥のように飛びながら降りてくるというイメージでしょうか。 方向や飛び方を自由に操ることができるので、長距離を移動できます。 ウイングスーツは人を鳥人間にしてくれるスーツです。

ウイングスーツ・フライング

どうやって飛ぶの?

スカイダイビングのように飛行機やヘリコプターで上空から滑空します。 ムササビ型のスーツで空気抵抗を利用し、自分の思い通りの方向に飛んで行くことができます。 滑空速度は新幹線並みの速さになり、世界一危険なスポーツとも言われています。 人間の力だけで鳥のように空を飛び回ることができるウイングスーツは、数分の空の世界を楽しむ魅力に夢中になる人も多いそうです。

ウイングスーツ・フライングの記録は?

日本で唯一のプロウィングスーツ・パイロットである伊藤慎一氏は、総距離28.707km、これを水平直線距離にした26.9km、そして最高飛行速度時速363kmという三つのギネス記録を持っています。

伊藤慎一オフィシャルサイト
プロウイングスーツ・パイロット伊藤慎一氏のオフィシャルサイト

世界記録保持者が日本人ということに驚きました。 時速363kmで空を飛ぶというのはどんな感じなのでしょうか。 多くの経験と訓練をした上での結果だとは思いますが、まるで人間ロケットのような感じです。

ウイングスーツ・ジャンプ

ウイングスーツのベースジャンプ


ウイングスーツというスポーツは、飛行機からの滑空だけではありません。 高い崖や山頂などからジャンプする、ウイングスーツ・ジャンプという方法もあります。 過去にはエベレストからの大ジャンプもありました。

普通のベースジャンプとの違い

地上にある高層ビルや断崖などから、パラシュートを使って降下するベースジャンプはエクストリームスポーツの一種です。飛行機から飛び降りるスカイダイビングよりはるかに危険なスポーツと言われています。 それよりも危険なものがウイングスーツを使用してのベースジャンプです。 飛び降りた後に自分で自由に飛びながら移動できるというところが、スカイダイビングでのジャンプと一番違う点です。 ウイングスーツの場合、移動するスピードがパラシュートに比べてかなり速いため危険も大きいです。 ですが、そのスリル満点な部分が魅力の一つになっているようです。

ビルの間を自由自在に飛んでいますが、ここまでになるには何百回以上の経験をこなしていることとはいえ、怖いもの知らずとしか思えません。 まるでSF映画のワンシーンを観ているようです。 一つだけ違うのは、これはCGではないということです。

危険なウイングスーツ・ジャンプ

崖や山頂からのジャンプは、当然狭い場所での滑空になります。岩に囲まれた中を新幹線並みのスピードで飛び回る危険なジャンプです。 また、高層ビルの間を滑空することもあります。 自由自在に飛び回るウイングスーツですが、岩やビルの間を縫って高速で移動するため、豊富な経験と高度なテクニックが必要になります。

映画でも活躍のウイングスーツ

映画『X-ミッション』では、CGなしのウイングスーツでの峡谷滑空シーンがあまりにも有名でしょう。 カーブが多く狭い峡谷を、4人のウイングスーツ・パイロットたちが時速230km以上のスピードで同時に飛び回っています。 ウイングスーツは一人の飛行でも危険ですが、X-ミッションの滑走シーンは4人でフォーメーションを組んでいます。それぞれの手足や頭につけられているカメラと、地上でのカメラで撮影された映像でのシーンは圧巻で、とても人間がそのまま演じているとは思えません。 パイロットの体につけられたカメラだけを見ているとスピード感がそれほど伝わってこないかもしれませんが、地上のカメラがとらえた映像からは、恐ろしいくらいのスピード感を味わうことができます。 狭い場所で4人同時にものすごいスピードで飛んでいく滑走シーンは人間ワザとは思えません。

ウイングスーツでの事故

自由に空を飛び、最高速度が新幹線を超えるウイングスーツですが、その速さゆえ、事故も多発しているようです。

常に危険と隣り合わせ

テレビでも放送されていますが、狭い岩と岩の間を200km以上のスピードで通り抜ける、そんなスリルを味わいながらのスポーツですが、常に死の危険と隣り合わせともいえるでしょう。 私もこのテレビ放送を観ましたが、ものすごいスピードで狭い岩の穴をめがけて遠くから飛んできます。 どんどん岩に近づいて行き、あっという間に岩の穴に吸い込まれていきました。 目測を誤ったり、操作が甘かったりしたら当然岩に叩きつれられていたことでしょう。 それも時速200km以上のスピードで。 彼らは何のために命をかけてそのような挑戦をするのでしょうか。 ウイングスーツを身にまとった人にしかわからないことかもしれません。


ウイングスーツによる死亡事故

高速で滑空するウイングスーツでの事故は多く、山や岩などへの激突などで年間20人あまりが命を落としています。 特にベースジャンプとしての事故は多く、2003年10月5日、オーストラリア人ジャンパーのドウェイン・ウェストンさんは、アメリカのコロラド州キャノンシティ近くのロイヤル・ゴージ・ブリッジでのジャンプで、橋スレスレを飛行する挑戦を行っていましたが、目測を謝り橋の手すりに激突しました。その時のスピードは時速160kmだったと言われています。 他にもたくさんの事故でウイングスーツ・パイロットが命を落としています。

着地方法

体全体を翼のように広げ、時速200km以上のスピードで空を滑空するウイングスーツ、着地はどうやってやるのでしょうか。

どうやって着地するの?

スカイダイビングとは違いスピードを体験するスポーツではありますが、着地は当然パラシュートを使用します。 中には湖などに直接着水することもあるようですが、基本的には低空でパラシュートを開き着地するのが一般的です。

こんな着地もあります

これは果たして着地と言っていいのでしょうか。 高速飛行の着地が空の上の飛んでいる飛行機の中。 スタート地点は4,000mを超える山頂。 そこから二人はジャンプします。 飛行機と並んで飛行している二人が、少しずつ飛行機に近づいていき、そして一人ずつ飛行機の中に入って高速飛行を終えます。 ウイングスーツで飛びながら飛行機に乗り込む二人ですが、これこそ命がけの挑戦と言えるでしょう。 無謀ともいえるこの挑戦ですが、動いている飛行機に飛びながら乗り込む瞬間は何度見てもドキドキします。

ウイングスーツに必要な資格

ウイングスーツを使用して大空を飛び回るには、どのような資格が必要なのでしょうか。

ウイングスーツを使用するのに必要な資格は?

ムササビのように空を滑空してみたいからといって、いきなりウイングスーツを着て空を飛ぶことはできません。 多くの経験と知識が必要になります。 ウイングスーツを使用するためには、スカイダイビングのライセンスを持ち、スカイダイビングの経験が500回以上、または200回以上のスカイダイビングの経験とインストラクターの経験が必要になります。 ウイングスーツ・フライングは、自分の意思で空を猛スピードで滑空するスポーツです。スカイダイビングのようにインストラクターと二人で上空から落ちてくればいいというものではありません。 当然スカイダイビング何百回という経験と知識が必要になります。 スカイダイビング以上の知識が必要になるため、ダイビング経験回数以外にも、ウイングスーツのインストラクターによる指導とトレーニングを受ける必要があります。

ウイングスーツを体験するには

一度体験してみたいウイングスーツ、どこで体験できるのでしょうか。


ウイングスーツを体験するには

残念ながら、ウイングスーツでのフライングやジャンプをいきなり体験することはできません。スカイダイビング何百回の経験豊富なスカイダイバーだけしかウイングスーツを着る資格がないからです。 そんな経験豊富なウイングスーツのパイロットでさえ、今までたくさんの人が命を落としてきた危険なスポーツです。一度でいいから空を飛んでみたいという願望だけで体験することは不可能です。 ウイングスーツの体験は、スカイダイビングで経験を増やし、ウイングスーツのインストラクターの指導を受けてからということになります。 かなりの時間がかかりますが、それがクリアできれば鳥人間になれるかもしれません。

ウイングスーツの価格

見た目もかっこいいウイングスーツ、価格が気になります。

ウイングスーツの価格は?

1999年に世界初のウイングスーツが登場しました。 最初に販売したのはフィンランドのBIRDMAN社ですが、現在では世界で4社が製作・販売しています。 スーツのデザインや性能で価格は違いますが、約20万円から販売されています。

スカイスポーツとしての魅力も高いウイングスーツ

ムササビのようなスーツで大空を自由に飛び回ることができるウイングスーツですが、一度経験すると夢中になると言われています。 豊富なスカイダイビング経験など必要な資格はありますが、外を飛べる魅力満載のスカイスポーツです。 自由に空を飛ぶことは、もしかしたら永遠のテーマなのかもしれません。ジェットエンジンを使っての空飛ぶスーツやジェットボードなど、人が空を飛ぶために考えられたものはいくつか存在していますが、人の身で飛ぶことのきできるウイングスーツは非常に魅力的なスポーツです。

まとめ

空飛ぶ車でも言えるように、人は将来の移動は空に求めているようです。 ウイングスーツは高い場所からの滑空のため、飛行機や高い場所が必要になりますが、もしかしたらスポーツの枠を超え、ウイングスーツで移動する時代がくるかもしれませんね。空を見上げたら、鮮やかな色のウイングスーツが飛び交う風景を想像すると楽しくなります。 余談ではありますが、ウイングスーツのことを調べていくうちに知った映画X-ミッションをレンタルしました。カッコいいです。一度でいいから体験してみたいと思ってしまいました。スカイダイビングから始めないといけませんが、一度の人生、一回くらい鳥人間になってもいいかなとも思います!