はじめに
スイートピーは17世紀末、地中海はイタリアのシシリー島(シチリア島)で発見されました。 原種のスイートピーの色は紫だけで、当時は花ではなく香りを楽しんでいたようです。19世紀にはイギリスやアメリカで品種改良が進み、多くの品種が誕生しました。
イギリスのエドワード7世の妻、アレクサンドラ王妃がこよなく愛した花で、式典や晩餐会でよく飾らせていたそうです。
そのおかげでスイートピーが世界的に有名になりました。日本にスイートピーがやってきたのは江戸末期の幕末のころ、栽培は大正時代に東京(多摩地区)で始まったと言われています。
スイートピーの特徴
スイートピーはつる性の植物で「巻きひげ」と呼ばれ、つるを支柱や他の植物にからませて上へ上へと成長します。花が咲いた後さやをつけ、豆(種)が実ります。
春の花ですが近年では品種改良により夏や冬に咲かせる花もあり、つるが無いものや高さが3メートルになるものもあります。蝶のような花の形とジャコウに似た強めの甘い良い香りがするのが特徴です。
スイートピーの花言葉
スイートピーの日本での全般的な花言葉は 「門出」「別離」「優しい思い出」「永遠の喜び」「私を忘れないで」そして「蝶のように飛躍する」です。
西洋では 「departture」= 門出 「good-Bye」 = 別れの言葉 「delicate pleasure」 = ほのかな喜び 「tender memory」 = 優しい思い出 「blissful pleasure」 = 至福の喜び となっていて、日本の花言葉とほとんど一緒なようです。
ここでは花言葉や意味を色別に紹介します。
花言葉：「門出」「別離」
スイートピーの「門出」「別離」は花びらが飛び立つ蝶のように見えることからと言われています。 「別離」という花言葉ですが、けしてネガティブな意味ではありません。
ちょうどスイートピーが出回る3月～4月は卒業、入学、や入社のシーズンです。社会人にとっては転勤など新天地へ行く人もいます。まさに旅立ちにぴったりの花言葉ですね。
花言葉：「優しい思い出」「私を忘れないで」
「優しい思い出」「私を忘れないで」は「門出」「別離」にも繫がる花言葉です。新しい世界へ旅立つ人へ贈るのに適しています。
花言葉：「永遠の喜び」「蝶のように飛躍する」
こちらも「門出」にちなんだ花言葉です。 人生の門出を祝福し「永遠の喜び」が訪れるように「蝶のように飛躍する」ことを願ってスイートピーを贈るのもいいですね。
ピンクのスイートピーの花言葉
ピンクのスイートピーの花言葉は「繊細」「優美」です。 見たままの印象で花言葉が付けられたそうですが「恋の愉しみ」という花言葉もあるそうです。 スイートピーの花びらが妖精が踊っている姿に見えることから、そのように言われことになったようです。
白いスイートピーの花言葉
白いスイートピーの花言葉は「ほのかな喜び」です。 「ほのか」は小さな、ささやかなという感じでしょうか。白いスイートピーはウェディングブーケにも使われる人気の花になっています。
黄色いスイートピーの花言葉
黄色いスイートピーの花言葉は「分別」「判断力」です。
他の色のスイートピーの花言葉
スイートピーには赤や紫や青、クリームやオレンジなど様々な色がありますが、実は花言葉が存在する色はピンクと白と黄色だけでそれ以外の花の色に花言葉はついていないのです。ピンク、白、黄色以外の花を贈るときは全般的な花言葉を参考にすると良いでしょう。
スイートピーの誕生花
スイートピー全般 1月14日、4月21日 白 2月15日、3月15日、6月5日 ピンク 12月19日、3月20日
開花時期
スイートピーは3月～4月に開花し最盛期を迎えます。
スイートピーの花言葉の贈り方
スイートピーが出回る3月～4月は出会いや別れの季節でもあります。 新しい門出を迎える人へ、また新しい事へ挑戦する人へ、スイートピーの花束を贈ってみてはいかがでしょうか。
こんな人におすすめ
スイートピーには「別離」という花言葉もあります。
ネガティブな意味ではありませんが「別離」という言葉だけ注目されないように、卒業や入学、入社など新しい生活を始める人へ「門出」「優しい思い出」の花言葉や意味を、また転勤や転職される人へは「蝶のように飛躍する」「永遠の喜び」の花言葉と意味をメッセージカードと一緒に贈ってみるといいかもしれませんね。
花と一緒に贈るおすすめグッズやアイテム
スイートピーの花束と一緒に贈り物をしていかがでしょうか。 卒業や入学、入社など友人や先輩、後輩に贈るならフォトフレームや実用的なステーショナリーなどいいですね。
転勤されるのが目上の人なら名刺入れやコインケースなど、目下の人には名入れの高級ボールペンを贈ると喜ばれますね。また、女性へは高級な日用品などがいいようです。困ったときは男女問わずハンカチはどんな人へも無難な贈り物ですね。
スイートピーの飾り方
スイートピーの甘い香りからヨーロッパでは寝室に 飾る花とされているそうです。特に白と紫のスイートピーは甘い香りがリラックス効果あるとのことで寝室に飾ると良い眠りにつけるのだそうです。ここではスイートピーに最適な風水や飾り方を紹介します。
風水情報
風水ではスイートピーは良縁を運ぶ花と言われ、出会いが欲しい人はピンクと白を組合わせて、人間関係を改善したいならオレンジ色を組合わせて飾ると良いそうです。特に水回りに飾ると恋愛運を呼び込んでくれるとのこと。トイレや洗面所に飾ると良いそうです。
スイートピーの基本情報
科名・属名
マメ科・レンリソウ属
和名・英名
和名 ： ジャコウエンドウ、カオリエンドウ、ジャコウレンリソウ 英名 ： Sweet pea(スイートピー)
原産地
地中海はイタリア・シシリー島(シチリア島)
花名由来
スイートピーは英語で「Sweet Pea」となります。 「SWeet」は甘い、「Pea」は豆という意味でスイートピーの甘くいい香りがすることからこの名前が付けられました。和名のジャコウエンドウ、ジャコウレンリソウはジャコウのような甘い香りがすることから、そのように呼ばれるようになりました。
スイートピーの豆知識
実は危険！？スイートピーの意外な真実
スイートピーはマメ科の植物なので花が咲いたあと、実(豆)を付けます。 じつはこの実(豆)には毒性があり食べると神経組織や血管の不調を引き起こします。
マメ科で和名にエンドウと言う名がついていますので、食べても大丈夫なように思えますが、絶対危険ですので食べることはしないでくださいね。お子さんがいる家庭は口に入らないように注意してください。
歌にもある赤いスイートピー
「赤いスートピー」という歌がありますが、この歌が出た1982年には「赤い」スイートピーは存在していなかったそうです。厳密に言うな「赤系」のスイートピーは1800年代からあったようですが、赤い(真紅の)スイートピーは21世紀初めまで存在していなかったとのこと。
長年の品種改良にて18年がかりで作られたそうです。 その「赤いスイートピー」はビビアンレッドと命名され、インターネットで販売もされています。
それにしても、どの花にもある赤い(真紅)色が最近までスイートピーに存在していなかったのは意外でした・・・。
スイートピーのまとめ
スイートピーは春の花で「門出」「別離」の花言葉があり、3月、4月の出会いと別れの時期に贈るのに向いている
・花言葉に「別離」とありネガティブな意味ではないが、贈るときはメッセージを添えると良い
・香りがいい花なので部屋に飾ると良い ・特に白と紫の香りにはリラックス効果があるので寝室に飾るのに向いている
・スイートピーはマメ科の植物で実(豆)ができるが毒性があるので絶対食してはならない
こういった様々な魅力があるスイートピーをぜひ一度飾ってみてはいかがでしょうか？