キッチンDIYは100均で始めよう!
毎日使うキッチン小物は消耗品。 油汚れや経年劣化で黄ばんだり、汚くなった時にためらわずに処分できるのが100均商品のいいところです。 キッチンのDIYに挑戦してみたいけど、失敗したらどうしよう…と思ってためらっている初心者も、100均素材なら気軽に取り組めますね。 キッチンには清潔感・統一感が大切。 「可愛い!」「おしゃれ!」と見た目で飛びついてしまわないように、購入する時は以下の点を頭に入れながら選んでみて下さい。
100均素材を使ってDIYを成功させるポイントは?
まずは、100均素材を使ってキッチンDIYを成功させるポイントや商品を購入する際の注意点について、具体的にみていきましょう。
1.キッチンのテイストを統一する
キッチンをセンス良くまとめるためには、全体的なテイストを統一するのが基本です。 何のアイデアもなく「何となくおしゃれ」という小物をばらばらに並べたのでは、かえって散らかった印象になってしまいます。 木の色を基調にしたナチュラルなキッチンにする、ところどころにビビットな色を効かせたキュートなキッチンにする、あるいはモノトーンを基調にしたクールでスタイリッシュなキッチンにするなど、キッチン全体をとらえて大まかなテイストを決めましょう。 対面カウンターキッチンのお宅は、ダイニングやリビングのインテリアとのつながりも気にしてみて下さい。
ヘリンボーン柄のキッチンカウンターと、黄色い吊り戸棚や背面カウンターが元気で若々しい印象を与えるキッチンです。
2.規格やシリーズで揃える
同じ100均でも、それぞれのお店によって品揃えが違います。 同じ大きさ・ロゴなどの商品を揃えて統一感を出しましょう。 また、収納棚などは、家のキッチンにぴったりはまるサイズでなければ意味がありません。 商品のサイズはタグに表記されていることが多いので、購入前に採寸してしっかりチェックしましょう。 気に入ったシリーズの商品があったら、汚れたり破損したときのことを考えてスペアも一緒に購入しておくのも一つの手です。
3.色を使いすぎない
プラスチック製のものが多いキッチン用品は、カラフルな色があふれがちですが、あまりに沢山の色を使っているとまとまりがない印象になります。 カラフルな色の商品を用いる場合でも、ベースの色を決めて、それ以外の色は1~2色に抑えた方が統一感が出ておしゃれに見えます。 また、色数だけでなく、色のトーンを揃えることもポイント。 白や黒の小物はどのお店にもラインナップが豊富に揃っているので、集めやすいですよ。
4.価格にメリハリをつける
キッチン小物をすべて100均で揃えようとするのは無理があるもの。 キッチンDIYのアイデアの中で、ここぞというフォーカスポイントにしたい絵画や強度が必要な収納の材料などは、価格にこだわらず質の良いものを採用しましょう。 高価なものとリーズナブルなもののバランスをうまくとることが大切です。
5.「見せる収納」と「隠す収納」をバランス良く
キッチンのごちゃごちゃを隠すために、目に見えるものは最小限に抑えて、スライド収納などにすべてをおさめてしまう人もいますが、片付きすぎたキッチンも殺風景な印象を与えます。 カウンターの空きスペースを利用したラックや吊り下げ式の収納、棚板を使った飾り棚などを上手に使って、見た目も楽しいキッチンに挑戦してみましょう。 頻繁に使うものは、手元に近い場所に出しておいた方が作業効率も良くなります。
6.作業性と安全性に配慮
キッチンは一日に何度も火や水を使ったり、食材を扱う場所です。 見た目のよさも大切ですが、そのためにキッチンの作業性が悪くなってしまっては本末転倒! 例えば、蓋を回して開ける瓶詰めの調味料入れは、出し入れに時間がかかるので、頻繁に使わないハーブやカレー粉などのスパイス収納にとどめ、塩やコショウ、醤油などはワンアクションで取り出せる容器にするなどと使い分けては? また、火を使うコンロの近くに収納棚などを置く場合は、燃え移りや落下にも注意して下さい。
7.グリーンやフラワーを効果的に配置
植物のグリーンは、どんなテイストのキッチンにも似合い、ほかの色を邪魔することもありません。 インテリアの達人のお部屋では、グリーンをポイント的に用いるコーディネートがよく使われています。 空気の汚れやすいキッチンでは、本物にこだわらずフェイクグリーンでもOK。 水やりの頻度が少なくて済むハイドロカルチャーや観葉植物もおすすめです。 100均のガーデニングコーナーでは、鉢や水差しなどの商品が豊富に揃っています。 フェイクグリーンであればかなりのバリエーションがありますし、サボテンやエアプランツなどの植物が置いてあることもあります。
生花の色合いがキッチンインテリアの雰囲気にぴったり合っていて、素敵です。
8.インテリアのテーマを決めてみる
キッチンに置く小物やインテリアに「テーマ」を決めると、統一感が出ておしゃれになります。 例えば、「海」であれば、魚やヒトデ、貝、灯台など海にまつわるグッズを集めて飾ってみてはいかがでしょうか? 小物を飾るだけでなく、キッチンの小窓を船の中の丸窓のようにアレンジしてみたり、海をイメージできる白や青などで壁や天井をペイントしてみるのもおすすめ。 あるいは、お気に入りのキャラクターや好きな柄の入ったグッズをとことん集めてみるのもいいかもしれません。
9.一度で完成させようとしない
DIYは、どんなインテリアにしようか、そのためにはどんな素材を使おうかなどあれこれ考えるのも楽しみのひとつです。 最初から完成度の高いキッチンを求めずに、「少しずつ、こまめに」作り上げていくのがおすすめ。 思いついたアイデアにしっくりする素材が見つからなかったら、妥協して買ってしまわずに100均のお店巡りをするなどしてみて下さい。 苦労した箇所は、後からきっといい思い出になるはずです。
100均商品を置いてあるお店の特徴をつかもう!
近頃は、100均商品を取り上げたテレビ番組もあるぐらい、ますます注目されている100円ショップ。 色々な名前のお店がありますが、それぞれの違いはどんなところにあるのでしょうか? ここでは、キッチンDIYに使えそうな商品をたくさん揃えている100円ショップについて色々とまとめてみました。 あなたがよく利用しているのはどのお店?
ダイソー
「ダイソー」は、1977年創業。 広島県に本社のある100円ショップの最大手企業です。 国内に約3000店舗、海外にも1400店舗ほど展開しており(2015年3月現在)、外国人への知名度も抜群! ショッピングセンターの中にある超大型店舗に行ったことのある方も多いのではないでしょうか? ダイソーの特徴は、何といっても70000点という商品の品揃えの豊富さです。 ひとつの商品でも何種類もバリエーションがあり、好みに応じて選ぶことができます。 DIY関連では、工具類が充実していると男性からの評価も高くなっています。 最近では、100円商品の他に300円や500円の商品なども置いているダイソー。 他のお店をあれこれ探し回らなくても、欲しいものをすべて揃えることができるのがダイソーの一番の魅力かもしれません。
セリア
業界第2位の売り上げを誇る「セリア」は、岐阜県に本社を置く1985年創業の比較的新しいお店です。 明るい店内には100円とは思えないほどデザイン性のある商品が揃っており、特に女性から絶大な人気を集めています。 セリアはDIY関連商品に力を入れており、DIY愛好者にも御用達のブランド。 セリア公式サイト内の「手作り広場」というコーナーでは、セリアの商品を使ったDIY作品の作り方をダウンロードすることができます。 「セリアの100均商品を使って作る~」というようなタイトルの本も沢山出版されています。 キッチンまわりのハイセンスな商品を探すなら、まずはセリアを覗いてみるのが近道になりそうです。
キャンドゥ
売上国内第3位の「キャンドゥ」は、小型の店舗も多く、日用品などをちょこちょこ購入するのに便利なお店です。 キャンドゥには「Do!STARS」というオリジナルブランドがあり、シリーズで商品を揃えることができます。 また、意外に知られていないことですが、キャンドゥにはネット通販サイトがあり、6ケース36個以上などまとめて購入する必要がありますが、送料無料で手元に届きます。 セリアは300個以上、ダイソーは500個以上の大量注文の場合のみ配送の取り扱いがあるのに比べると、キャンドゥの通販は普段使いしやすいといえるのではないでしょうか? 大量に購入したいDIY素材が実店舗になかった場合は、消耗品と一緒にまとめて注文することもできますね。
ナチュラルキッチン
「ナチュラルキッチン」は、大阪の雑貨屋さんが2001年から展開しているショップで、お店に並んでいる大部分の商品は自社で企画・デザインしているものだそうです。 まだ店舗数は少ないですが、特にキッチン用品やおしゃれな雑貨の品揃えには「これがほんとに100円?」とびっくりさせられるほど。 交通費をかけてでもお店に足を運んでみる価値は大です!
100均DIYの達人のアイデアをご紹介!
お待たせしました! それでは、ここからは画像を見ながら、100均商品を使ったDIYキッチンのアイデアをご紹介していきます。 比較的作業が簡単なものを集めてみたので、ぜひアイデアを参考にしてみて下さい。
【100均キッチンDIY1】コンロまわりの壁をデコ
油汚れがつきやすいコンロまわりを壁紙シートでおしゃれにデコレーションするのは、キッチンDIYの定番! 100均にも、レンガ調やタイル調など様々な色や模様のシートが揃っています。 バラのタイルなどを張る方法もありますが、シートタイプのものなら張るのも剥がすのも簡単です。
遠くから見ると、白いタイルを張ってあるようにしか見えないですね。 コンロ横の壁面までつなげて張ってあるので、統一感があります。
上の画像のようにキッチンカウンターのシンク側の立ち上がり部分にちょこっとタイルシールを張るだけでも、キッチンがぱっと明るくなりますよ。 水はね防止にもなります。
【100均キッチンDIY2】冷蔵庫の側面の壁をデコ
ダイニングやリビングから意外に目につくのが冷蔵庫の側面部分。 お子さんの絵や写真などを張ってあるお宅も多いと思いますが、来客から見える部分だけでもセンス良くデコってみては? 画像は、側面を白でレトロ風にペイントし、マグネットやワイヤー飾りなどを飾った例です。 まるでカフェの入り口のようでおしゃれですね! 100均で買えるキッチンマグネットは品揃えも豊富なので、色々なお店を回ってお気に入りを探してみて下さい。
【100均キッチンDIY3】キッチンカウンター改装
おうちを新築する際、キッチンカウンターを大理石製にしたいけど予算の都合で諦めた…という人も多いのではないでしょうか? そんな方におすすめなのが100均の「大理石柄リメイクシート」です。 店舗では丸めて筒状にしたものが置いてあり、30×80㎝くらいの大きさがあるので1枚で広範囲に使えます。 コツは、スケッパーなどで空気が入らないようにしながら張っていくこと。 高級感のあるキッチンカウンターが手軽に作れますよ!
こちらは小さなキッチンですが、シンクとカウンター兼収納庫の開口部に板張り風のシートを張ってこじゃれた雰囲気を出しています。 飾り棚や壁掛けフックのアレンジも上手ですね!
【100均キッチンDIY4】壁面を「見せる収納」に
エプロンやキッチンペーパー、ゴミ袋など、必要だけど生活感が出やすいキッチングッズは、抑えた色みのものを選んだり、ワイヤーかごに収納しながら飾ることで、ギャラリーのようにしてしまいましょう。 定位置が決まっていれば、作業しやすい上に後片付けもフックに吊るすだけで楽々です。 キッチンペーパーホルダーのついた飾り棚は実用的で重宝しますね。
【100均キッチンDIY5】キッチン背面の壁に飾り棚
キッチンの後ろの壁が少し寂しい場合は、飾り棚をDIYで付けてみるのはいかが? 上の画像は、セリアのウォールラックを壁に取り付けただけの簡単DIY作品です。 100均の棚板とL字金具を別々に買ってきて作ることもできます。 失敗したら困るという方は、まずは目立たない部分の壁の小さな棚から試してみましょう。
軽いものをのせるだけの飾り棚なら、こんな作り方も。 壁に鋲でバンドをとめ、2つのバンドの間に薄い板をはさむだけの簡単アレンジ。 板の上のオブジェは、すべてキャンドゥのものだそうです。
【100均キッチンDIY6】カウンター下に本棚
対面式のカウンターキッチンのお宅の場合、ダイニング側や横の壁面を何かに活用できないか?と考えている方も多いと思います。 そんな時は、100均素材を使ったマガジンラックを置いてみてはいかがでしょうか? 上の画像は、すのこをひっくり返して本の幅に合わせてアイアンバーを取り付け、白く塗装したもの。 カウンターの壁に立てかけるだけなので、壁に穴を空けることもなく、飽きた時は別の場所に移動することもできます。 散らかりがちな子供の本や新聞などもすっきり収納できそうですね。
雑誌の表紙を見せながらの収納にもぴったりです。
【100均キッチンDIY7】すのこで野菜ストッカー
すのことウッドボックスを使った野菜の収納ボックスです。 下にキャスターを取り付ければ、ワゴンとしても使えそうです。
【100均キッチンDIY8】ミニまな板をレシピ立てに
100均のミニまな板と板材を切って組み合わせ、釘で固定し、ラッカーで塗装したアイデア作品です。 レシピ本だけでなく、スマホやタブレットも立てかけることができます。 レシピを見ながら料理を作りたい人にはうってつけのアイテムですね! 近くにコンセントがあれば、ついでにスマホの充電もできそうです。
【100均キッチンDIY9】キャンディーポットでインテリア
疲れた時や小腹が空いた時など、飴が欲しくなることってありますよね? そんな時のために常備しておきたい個包装の飴をおしゃれに保存するDIYのキャンディーポット。 作り方は、100均の植木鉢をひっくり返した上に蓋つきのガラス製容器を重ねるだけと簡単です。 画像は、取っ手風の金具を植木鉢に付けてアレンジしています。 キャンディーのほかにも、アイデア次第で色々な物を中に入れてインテリアにできそうですね。
【100均キッチンDIY10】ワイヤーネットで調味料ラック
DIY初心者にも簡単にできそうなアレンジ。 マグネット式のハンガーフックとワイヤーネット、ラックを組み合わせた調味料ラックです。 画像では冷蔵庫の横の壁面に取り付けていますが、マグネットをほかのフックに変えれば、シンク下の扉の裏などにも応用できそうですね。
こちらは、コンロ前のデッドスペースに突っ張り棒とワイヤーネット、ラックを使った調味料ラック。 古い造りのキッチンが気にならなくなるぐらい、おしゃれにアレンジしていますね。
【100均キッチンDIY11】黒板シートでカフェ風に
吊り戸棚に100均の黒板シートを張ってメニューなどを書き、カフェ風インテリアに! その日の食事のメニューやイラストなどを書いておくのも楽しそうです。
こちらのキッチンでは、カウンターの側面にも黒板シートを張って、お子さんのお絵描きスペースにしているようです。
【100均キッチンDIY12】米袋のダストボックス
紙製の米袋をDIYでダストボックスにリメイク! 表面をペイントした上にステンシルを張って、クールに仕上げています。 もとは米袋だったなんて想像もできません。 中に蓋なしのダストボックスを入れてもいいですし、ビニール袋を入れても外からは見えません。 幾つか用意して、分別用のゴミストッカーとして使うというアイデアも。 米袋は強度も十分なので、しばらくは使えそうですね。
上の画像は、リメイク米袋をぬいぐるみの収納ボックスとして使っている例です。 ミルクペイントを全体に塗って、文字を書くだけなので簡単! 右側の小さい袋は、セリアのペーパーバッグを使っています。
【100均キッチンDIY13】レンジフードをリメイク
レンジフードって、キッチンの中でも結構大きくて存在感があるもの。 そんなレンジフードをおしゃれにカバーリング! 白と黒のモノトーンでまとめていますが、小物が可愛いのでキュートな雰囲気です。 レンジフードもカフェの屋根のひさしのようで可愛いですね。
こちらは、レンジフードとコンロまわりを同じシートで覆っているので、レンジフードが悪目立ちしません。
まとめ
DIY初心者から、ちょっと慣れた人まで取り組めるDIYアイデアをあれこれ集めてみました。 真似してみたい!と思う作品や新しいアイデアの参考になる作品がいくつもあったのではないでしょうか? 近頃何かと話題のDIY。 まずは簡単に取り組めそうなものから、少しずつ好みのキッチンにリメイクしてみて下さい。 そのうちに、自分でも作りたいDIYのアイデアが浮かんでくるかもしれませんよ!
ナチュラルキッチン&は、通常の100円商品に加えて、高単価の雑貨も扱っている店舗です。