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ドラセナの育て方!お部屋で育てる注意事項と枯れる原因もご紹介!

「幸福の木」という呼び名でも知られるドラセナ。特別な育て方は必要ありません。リビングを豪華に飾ってくれる大型の種類から、テーブルザイズの小型な種類まで揃います。あなたのお部屋に合ったドラセナがきっと見つかりますよ! 育て方をご紹介します!
2020年8月27日
三ツ矢ナオ
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ドラセナの育て方をご紹介!

注意事項・枯れる原因も知っておこう

昔から根強い人気を誇る、観葉植物のドラセナ。 種類が豊富で、株の形や葉の模様もさまざま。 育て方は決して難しくありません。 あなたもドラセナの育て方をマスターして、 お部屋に彩りを与えましょう! 注意事項や、枯れる原因もあわせてご紹介します!

ドラセナの基礎知識

メジャーな観葉植物

ドラセナは非常にメジャーな観葉植物です。 ひとくくりにドラセナといっても、種類が異なれば、外見も大きく異なるのが特徴。購入の際には、ぜひ自分の目で確かめてから買いたい植物です。

ドラセナは約60種類

種類豊富なドラセナの種類は、約60。 なかでも鉢物として流通しているのは、 以下のような品種たちです。 ・デレメンシス ・フラグランス ・サンデリアナ ・スルクロサ(ゴッドセフィアナ) ・コンシンナ ・レフレクサ

「幸福の木」

ドラセナは「幸福の木」とも呼ばれます。 お部屋に福を呼びたい時はもちろん、 贈り物としてもよく利用される植物なのです。

熱帯の植物

ドラセナの原産地は、暑い場所。 アジア、アフリカの熱帯地方です。

育て方1.置き場所

耐陰性に優れる

ドラセナは明るい場所で育てるのがベターですが、 耐陰性にも優れている植物。 かなり光の弱い場所にも置くことができます。 日当たりが良い場所はほかの植物に譲り、 ドラセナは暗めの場所で管理し、ときどき日光浴させる……という育て方をすることができます。

日照不足のサインは、こう見極める

耐陰性に優れるドラセナですが、 太陽の光が不足すると、本来の美しさが出なくなってしまうことも。 日照不足を起こしていないかどうか、 以下の項目で確認してみましょう! ・葉が黄色い ・徒長している

耐寒性は種類による

ドラセナは種類によって、どの程度の寒さまで耐えられるのかが異なります。 葉に斑(白い模様)が入っているものほど寒さには弱く、斑の入っていない(葉全体が緑色をしている)ものほど寒さに強い傾向があります。これをひとつの目安にしましょう。 斑入り品種であれば、10℃以上の室温をキープします。

外に出したい場合

外に出したい場合、 ・夏は日陰に置く ・冬は朝晩の冷え込みに当てない この2点に注意しましょう!

育て方2.水やり

春~秋は土の表面が乾いたら

春から秋は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。

冬は土が乾いてから1~3日後

冬の水やりは控えめにします。 土の表面が乾いたなと思ってから、1~3日待ってください。冬の水やりはなかなか加減が難しく、初心者さんは失敗しがちなポイント。特に、水のやりすぎで根を傷めてしまうケースが多く見受けられます。涼しくなってきたと思ったら「乾燥気味の管理」がコツです!

育て方3.肥料


液肥を週に2度

肥料を与えるとよく育ちます。 春に緩効性肥料を与え、秋までの間は2週間に1度、液肥を施すと良いでしょう。冬の肥料は特に必要ありません。

育て方4.植え替え

根詰まりを起こす前に「植え替え」を!

観葉植物は数年間育てていると、鉢の中で根がパンパンになります。これは「根詰まり」と呼ばれる現象。植物の健康のためにも、根詰まりを起こす前に植え替えてあげましょう。 植え替えの時期は、5~8月が適切です。

植え替えの方法①

鉢から根を抜きます。 土が鉢の形に沿って固まったまま、付いてきてしまう状態でOKです。なかなか抜けないようであれば、鉢を壊してしまうのもあり。素材がプラスチックであれば壊しやすく、比較的安価に再購入も可能。素焼きの鉢だと割るのは難しいので、鉢を横に寝かせ、スポンと抜き取りましょう。

植え替えの方法②

鉢から抜き取ったら、根の状態を確認します。鉢底まで根が回っていて、底の穴から根がはみ出していたような状態であれば、根がギチギチに詰まっていた証拠です。 また、株元の根が、穴つきのプラスチックの小さなカゴで囲まれている場合もあります。このカゴ状の鉢は、水耕栽培で株を増やすときによく使われる道具です。 このままだと根が太らず、育ちも悪くなってしまうので、まずは古い土を払い落とし、根をかき分けるようにしてプラスチックの器を露出させましょう。器の姿がみえてきたら、ハサミで切り取って根からはずします。このとき根を傷つけないようにしましょう。ゆっくり、慎重に行います。

植え替えの方法③

今までよりひとまわり大きく、余裕をもって植えられるサイズの鉢を新しく用意します。少し土を入れたら、中央に植え替えたい鉢を配置し、まわりに土を足すようにして植え付けましょう。 土を入れ終わったら、水をたっぷりと与えます。

植え替え後の注意点

植え替えが終わったら、数日は日陰で管理するようにしましょう。 新しい芽が伸びてきて、順調に育っているのが分ったら、日当たりのよい明るいところへ移します。いきなり直射日光下に出すのではなく、ガラス越しのやわらかな光から、徐々に慣らしていってください。

育て方5.コンパクトに仕立て直す

これ以上大きくしたくないとき

「どんどん育ってしまっても、スペース的に困ってしまう!」という時は、根を切り落としてコンパクトなサイズに仕立て直しましょう。 鉢から根を掘り返したら、根の全体の3分の1ほどをカットしてしまいます。このとき、根腐れして黒ずんでいる部分を優先的に取り除き、丈夫な根を残すようにしてください。

切り戻しをする

根だけ短くしても、幹はひょろひょろと長く伸びていて、なんだか不格好になりがちです。 そんな時は「切り戻し」をしましょう。切り戻しとは、枝の先っぽをカットすることで、脇芽をたくさん出させる作業のこと。貧相だったドラセナも、切り戻しで新しい芽を作れば、こんもりとしたバランスのよい株になります。

育て方6.増やし方

おすすめの増やし方は「挿し木」

ドラセナの増やし方で一般的なのは「挿し木」です。 「取り木」と呼ばれる増やし方や、「茎伏せ」と呼ばれる増やし方もあるのですが、初心者さんに一番とっつきやすく手軽なのは、この「挿し木」でしょう。 切り戻しで切り取った枝は、そのまま捨てず、挿し木に使ってみましょう。挿し木の適期は5~8月のあたたかい時期です。

挿し木とは? どんな増やし方?

挿し木とは、植物の枝を少しだけ切り取ってきて、その切り口から発根させる増やし方です。ほかの植物も、多くはこの「挿し木」で増やすことが可能です。

増やし方のコツ

ドラセナの挿し木をするなら、基本的な手順を押さえましょう。 ・挿し木に使う枝を用意する(数センチあれば大丈夫) ・用意した枝を土に挿す ・土がカラカラにならないよう、たっぷりと水やりをして、根が出るのを待つ どうですか?  意外とシンプルな増やし方ですよね。 このとき使う土は、「挿し木の土」として出回っているものや、「観葉植物の土」、「赤玉土」といったものが望ましいです。

見苦しくなった株は、挿し木で更新するのもあり

株が不格好になってしまったら、挿し木で新しい株につくり直すのもありです。 初心者さんにはちょっと難しく感じられるかもしれませんが、うまく根付けば、テーブルサイズの小さなドラセナとしてコンパクトに楽しむことができます。 増やし方はそう複雑ではありません。 いちど増やし方が身に付けば、他の植物にも応用できて便利! 余裕があれば、ぜひ挑戦してみてくださいね。

育て方7.剪定

ドラセナの剪定


折れた葉や、垂れ下がってしまった枝は切り取ります。 この不要な部分を切ってしまう作業を「剪定」といいます。葉は茶色く枯れてしまうと、もとには戻らないので、剪定で惜しまず切り取ってしまいましょう。

剪定のタイミングと時期

剪定は気付き次第こまめに行っても良いのですが、植え替え作業のとき一緒に行ってしまうと楽です。 植え替えの時期である5~8月は、新芽の出やすい時期でもあるので、剪定に向きます。たくさん枝を切り取りすぎてしまっても、また芽吹いてくれるので、株が弱りにくいのです。逆に、寒い冬の時期は、剪定に向きません。

育て方8.病害虫

ハダニ、カイガラムシ

ドラセナにつきやすい病害虫は、カイガラムシやハダニです。 見つけ次第駆除しましょう。

育て方9.特に注意したいポイント!

枯れやすい時期! 冬の管理に注意! 

ドラセナの管理で失敗しやすい時期は「冬」。 熱帯の植物なので、気候が温かなうちは良いのですが、寒くなってくるとやはり、ある程度の冬越しに備えた育て方が必要となります。

水やりはくれぐれも「控えめ」に

春~秋と同じ感覚で水やりをするのは、失敗のもと。 涼しい時期ほど「少なめの水やり」がポイントです! 温かいうちは、水分でドラセナが成長してくれるのですが、寒くなってくるとあまり大きくならなくなります。そこでたくさん水を与えてもあまり意味はなく、むしろ根を腐らせる原因になってしまうのです。

温度管理に注意

緑葉品種であれば、凍らせない程度で越冬できるのですが、 斑入りの品種は温度管理に注意! 寒さに当てないよう、涼しい時期でも10℃以上をキープします。 家の中でも暖房の効く、リビングに置いてあげると良いでしょう。 日光浴のために屋外に出し、そのまま放置するのは御法度。 冷え込みの厳しい朝晩には、きちんと室内に取り込んであげましょう。

育て方10.ドラセナが枯れる!?

原因が分らないときは

水やり、日光、温度管理……。思い当たる原因がないのに、なぜか枯れてしまう。そんな時は、これ以上枯れないようにするよりも、新しい芽を出させることを優先すれば、活路が見えてくるかもしれません。次のような方法を取ります。

剪定&日光浴で対処しよう

枯れかけたドラセナは、茶色く変色している葉、垂れ下がってしまった葉を思いきって剪定します。ほぼ全部を剪定してしまっても、日光に当てればまた芽吹くので大丈夫です。 剪定後は日当たりのよい場所に置き、新しい芽を出すエネルギーをたくさん蓄えさせてあげましょう。できるだけ日光が欲しいので、直射日光が理想です。冬のうちから明るい場所で日光に慣し、春になったら外に出しましょう。たっぷりと日光浴させてあげれば、また蘇ります!

飾る場所に合った種類選びを!

小型~大型までさまざまなドラセナ

ドラセナはテーブルに乗るくらいの小さな鉢から、シンボルツリーとしてどっしり育てたい数メートルのものまで出回ります。 大きさのバリエーション豊かな植物なので、自分の育てたいスペースに合った種類選びをしましょう。

「部屋の広さ」も意識

狭いお部屋であれば、テーブルサイズの小さな鉢が可愛いです。あまり背の高い植物を置くと、圧迫感が生まれてしまうので注意してください。 広々とした吹き抜けのリビングのような、天井の高さに余裕のあるお部屋であれば、ぜひ数メートル級のドラセナを置きたいところです。

ドラセナの種類

ドラセナ・コンシンナ

スマートな葉と、同じくスリムな幹をもつドラセナ・コンシンナ。 枝が曲がるようにして仕立てた姿が美しいです。 人気の定番種です。 ちなみに、「ドラセナ・コンシンナ」とは流通名であり、正式名称ではありません。昔の名前がそのまま使われ続けているだけで、現在の学名はドラセナ・マルギナータといいます。和名はベニフクリンセンネンボクです。

ドラセナ・スルクロサ


「ゴッドセフィアナ」とも呼ばれます。 これは旧名で、ドラセナ・コンシンナと同じように、昔の名前がそのまま使われ続けているパターンです。 これもドラセナなの? と思わせるような、細い枝をもつ風変わりな種類です。分枝し、葉には黄色や白の斑が入り、小さめの鉢で出回りやすいのが特徴です。自生地では90㎝ほどの大きさに茂ります。 和名はホシセンネンボクといい、その名の通り黄色い斑の入る「レモンライン」や、白い縦縞が印象的な「ワーネッキー」などの園芸種があります。斑入りの葉は、生け花によく利用されます。

ドラセナ・デレメンシス

太めの葉が噴水のように広がる種類です。 葉に黄色い線が入った「ライムストライプ」等で知られます。

ドラセナ・カンボジアーナ

比較的がっしりとした幹をもつ、ドラセナ・カンボジアーナ。 南国の趣がありつつ、アジアな雰囲気にも馴染むので和風のお部屋にも問題なく置けます。 成長するにつれて、葉が下に垂れてくるのが特徴。カンボジアーナの場合、葉が垂れているからといって元気がないわけではありません。

ドラセナのインテリア例

他の観葉植物と一緒に

他の観葉植物たちと一緒に窓辺へ集合させれば、家にいながら森林浴をしているような、癒やしの空間のできあがりです。 太陽の光に透ける緑が美しいですね。 植物たちも日光をたっぷり浴びられて、健康に育ちます。

定番のリビング

あたたかなリビングは、ドラセナの管理がしやすい場所。 冬でも暖房が効くので、株を弱らせにくいですよ。 大きめの鉢であれば、部屋の隅やテーブルの横、 小型であれば窓辺や机の上で楽しみます。

吹き抜けの空間に

天井が高い吹き抜けのようなスペースがあれば、 大株のドラセナを置いても圧迫感が出ません。 画像は他の観葉植物と一緒に置かれた、ドラセナ・コンシンナ。ソファの後ろで木陰作りのような役割を果たしています。窓が近いので、日当たりもバッチリですね。

和のお部屋にも

和のお部屋にも馴染むドラセナ。 普段は使わない畳の客間にひっそりと置いたり、 こんな趣ある照明と合わせたりしても素敵ですね。

ドラセナの育て方まとめ!

基本の管理はこの3つ

・土の表面が乾いたら水やり ・冬の時期は、水やりをしすぎると枯れる ・根詰まりする前に植え替える この3つのポイントを押さえましょう!

枯れないようにお世話しよう!

お部屋の主役にも、ちょこんとしたインテリアにもできるドラセナ。 冬の管理さえ上手にできれば、日光のあまり当たらないお部屋でも、比較的よく育つ植物です。 それでも枯れそうなときは、あたたかい時期に部屋の外へ出し、日光浴をさせてあげればOK! 増やし方を覚えれば、どんどんお部屋を緑にしていくことも可能です。上手に管理して、ドラセナを長く楽しみましょう!