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メルルーサの生態や基本情報まとめ【魚図鑑】

くせがなくて大変食べやすい魚である白身魚のメルルーサ。ヨーロッパなどの国々で大変多く流通しています。あまり名前は知られていませんが、実は日本でも様々な商品に使われています。今回は、メルルーサの効能や使われている商品、調理方法などについて解説していきます。
更新: 2021年1月19日
くらさとごう
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メルルーサの分類

メルルーサの分類は「タラ目メルルーサ科」です。タラ目ということで、日本では昔そのままタラとして販売されていました。味もタラと似ていましたが、法律で魚は正式名称で売るべきであると決められてから、「メルルーサ」という正式名称が使われています。

メルルーサの外国名

英語では"Hake"と呼ばれます。一方スペイン語では、成魚は"Merluza"、稚魚は”Pescadilla”と成長段階によって名前が異なっています。

メルルーサの学名

メルルーサの学名は、"Merlucciidae"と言います。

メルルーサの由来

メルルーサはスペイン語のようです。スペイン料理にも多く使われています。

メルルーサの生息地域・分布

出典: http://www.freemap.jp/item/oceania/newzealand.html

メルルーサは、ニュージーランドの南部からチリ南部沖に生息しています。その他、アフリカの南西部や、南アフリカの沿岸、アルゼンチンの海岸沿いなどでも収穫することができます。 水深300mから1kmほどのところで生息しており、深海魚に分類されます。そのため、漁獲方法は底引き網というものを使われます。

メルルーサの特徴・形態


メルルーサはかなり大きな魚で、中には全長1メートルとなるものもあります。細長い形をしており、細かいうろこがついているのが特徴です。また、背びれが2つついているのも他の魚と異なります。深海魚によくある鋭い歯を持っており、他の魚を食べます。

また、色は灰色で、深海に住んでいます。よくスズキに似ていると言われますが、スズキよりも大きい魚です。

メルルーサは、メルルーサ科に属している13種類の魚を総称したものです。ヨーロッパでは、メルルーサはトロール漁で大変多くとれるため、値段も安価で人気の魚となっております。

メルルーサの釣り情報

メルルーサは深海に潜んでいるため、釣りをするためには沖合の方にでる必要があります。冬に旬を迎えるため、太平洋沖へ冬に釣りに出かけるのが良いでしょう。

メルルーサの味・選び方

メルルーサは白身魚の典型的な味をしており、淡白でホクホクしています。骨も少ないためとても食べやすく、日本でもチリやアルゼンチンから輸入しています。

メルルーサの選び方としては、弾力があって透明感があるものが新鮮です。逆に古くなっているものは、色がくすんでいたり、汁が出ていたりするので注意しましょう。

メルルーサの栄養・寄生虫

アトピーに優しい

メルルーサの淡白で良質なタンパク質は、アトピーの症状を改善するのにとても良い成分なのです。このタンパク質は、他にも記憶力を向上させたり、コレステロールを低下させたりと様々な効果があります。

離乳食に良い

メルルーサは柔らかく、癖もないので離乳食にも適しています。おかゆなどに混ぜて与えるとバランスもとれて良いでしょう。また、脳細胞を活性化させる作用もあるので、子どもの頃から食べさせていると頭がよくなるかもしれませんね。

アレルギーの人にも安心

メルルーサはアレルギー成分が入っていないため、アレルギー体質の方も安心して食べることができます。

ガンを予防する


メルルーサはガンの予防効果があります。これは、メルルーサが血流をよくし、高血圧を防ぐ働きがあるためです。そのため高齢者の方なども安心して食べることができます。

メルルーサの料理・調理方法

白身フライ

白身フライとしてよく食されるメルルーサ。名前はあまり馴染みがありませんが、実は日本のお弁当に入っている白身フライはだいたいメルルーサです。あの程よくさっぱりした白身はこのメルルーサだと思うと少し親しみが湧きますよね。

タラなどの魚は日本で人気ですが、少し値段が高いため、大量生産するお弁当には不向きなようです。

メルルーサは大量にとれ、安く輸入できるため、コンビニのお弁当などに入れるのにも適してます。 さて、実は馴染みのあるメルルーサの白身フライですが、自宅で美味しく作ることもできます。 まずは鱗を取りましょう。

メルルーサは硬くて細かい鱗がついているので、包丁の背などを使ってしっかりと鱗を取ることが大切です。 鱗がとれたら白身フライを三枚おろしにします。

もしこれが難しい場合は、市販で捌かれているものもあるため、それを利用することもできます。おろせたら塩胡椒をふって少し置いておきましょう。余分な水分が抜けてフライがよりパリッと揚げることができます。

魚を置いている間に、卵1個と薄力粉50g、牛乳50ccを混ぜ、バッター液を作っておきます。

魚を10分ほど置いたら、先ほど作ったバッター液に魚をつけ、パン粉をまぶします。

あとは180度の油できつね色になるまで焼き上げたら完成です。 簡単にできる上に美味しいため、メルルーサを食べる場合はぜひ試してみてください。

ガルシア風メルルーサ

スペインの代表料理がこの「ガルシア風メルルーサ」です。 まずはジャガイモを茹でます。ジャガイモを5分ほど茹でたらメルルーサも同じ鍋に入れて茹でましょう。

次に、オリーブオイルでにんにくを焦げる寸前まで炒めましょう。にんにくをオリーブオイルで揚げることで匂いがよくなり、香ばしさも加わります。 にんにくが炒まったらパプリカパウダーを大さじ2杯、お酢を大さじ1杯加えます。

これでソースが出来上がりました。 あとは、メルルーサとジャガイモをお湯からあげて、ソースをかければ出来上がりです。

メルルーサが使われている意外な商品

フィレオフィッシュ

先ほど、メルルーサにはお弁当に入っている白身フライによく使われているとご紹介しましたが、他にも色々な商品にメルルーサは使われています。 例えば有名なハンバーガー店で売られている魚のハンバーグ。

あれもメルルーサが使われています。あのジューシーな白身フライが実はメルルーサなんて意外ですよね。

ちくわ

ちくわには魚のすり身から作られてますが、そのすり身によく使われているのがメルルーサです。メルルーサの白身はくせがないので、他の食材と合わせやすく、また、ちくわの白さを出すのにも便利です。

メルルーサの品種


ケープヘイク

ケープヘイクは、アフリカ周辺に生息するメルルーサの一種で、メルルーサの中でも代表的なものです。日本でも輸入がされており、スーパーでもよく出回ってます。

この魚はエラと筋肉を使って音を出すのが特徴です。そうすることで、仲間とのコミュニケーションを取っていると言われています。

デコラ

チリやアルゼンチンでとれるメルルーサがこのデコラです。日本から遠いところですが、需要が高いため冷凍食品として輸入されます。尾が長いのが特徴的です。春に産卵期を迎えます。 古いデコラは、黄色味を帯びてくるので、新鮮のデコラを選ぶためには、全体の透明感を観察してみましょう。

ニュージーランドヘイク

その名の通り、ニュージーランドで生息しているメルルーサとなっております。夏に産卵期を迎え、日本に輸入されるメルルーサとしては、もっとも代表的なものです。

他のメルルーサに比べ、旨味は少ないですが、身が柔らかく、癖がない味なので、白身フライとして食べるのにもっともおすすめです。

かつてはメルルーサの仲間だったホキ

メルルーサの親戚のような魚として、ホキがあります。かつてはメルルーサ科の一つとして扱われていましたが、乱獲によって数が激減し、市場にも出回らなくなりました。そのためメルルーサの仲間からは外され、現在はホキ科としてメルルーサとは別の魚として分類されています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では、 ・メイルーサはタラの仲間で、13種類ほどあり、日本でも多く輸入されている。 ・メイルーサは南アメリカの西沿岸やアフリカ南部に生息している。

・メイルーサはアトピーやアレルギーに効果的である。 ・メイルーサはフライなどにして食べると美味しい。 ことなどについて紹介しました。

日本ではあまり知名度がないですが、実は結構身近なところにあるメイルーサ。クセもなくとても食べやすいので、ぜひ試してみてください。 最後までお読みいただきありがとうございました。