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ドラセナ・コンシンネとは
観葉植物としてよく利用されるドラセナは、多くの種類があります。中でも人気が高いのは、一般的に「ドラセナ・コンシンネ」といわれる品種です。
ドラセナ・コンシンネは存在感がありながらも、かっこいいスマートな姿をしているので圧迫感がありません。おしゃれなお部屋を印象づける重要なアイテムになってくれますよ。
手入れの時期や仕方が分かれば、育て方は簡単です。増やし方もあります。
基本情報
リュウゼツラン科のドラセナ属、または竜血樹(リュウケツジュ)属です。 背丈が2〜3mほどまで大きくなる常緑低木になります。
原産地と分布
熱帯のアジアやアフリカに分布するドラセナ。50種以上もの種類があり、樹形や葉っぱの形が違うことはもちろん、背丈も2m〜20mと様々です。
強い生命力を持っていて、樹齢が1,000年を超えるものも見つかっています。 ドラセナ・コンシンネの原産地は、モーリシャス島やマダカスカル島など熱帯アフリカになります。
ドラセナ・コンシンネの特徴
ドラセナ・コンシンネは樹形と葉っぱの特徴から、観葉植物の中でもおしゃれでカッコイイ部類に分けられます。 始めのうちは1本の幹で立つ単幹(たんかん)の状態ですが、成長にしたがって枝分かれしていきます。
幹はある程度なら自在に形作れるので、自分だけのオリジナリティある姿にできますよ。 枝を使った増やし方で、複数を育てるのもいいですね。
葉っぱについて
ドラセナ・コンシンネの葉っぱは、笹や剣みたいな細くて長い形をしています。シュシュッと枝の先から何枚も飛び出すように生えていて、樹形とのバランスが見事です。
葉っぱのフチが赤紫色というのも、良い色合いで嬉しい特徴の1つになります。葉っぱのベースの色は基本的に緑色ですが、園芸品種によっては異なるものもあります。
花について
成長したドラセナには花がつくこともあるんですよ。品種によって花の様子は様々ですが、共通してあまり見ることができないため価値が高いといわれています。
でも見つけたら、そのまま残して観賞用とはせず写真に撮る程度にして、根元からすぐに切り取りましょう。
花を切り取る理由
すごくもったいない気もしますが、花は株の養分を吸い取ってしまいます。株の元気がなくなると、観葉植物として主役の葉っぱもぐったりしてきます。
それに花から出る蜜によって、葉っぱにほこりや汚れがつきやすくなり、見た目が悪くなります。 切った花はドライフラワーにして大切にするのもいいですね。
名前の由来や花言葉
モーリシャス島原産のドラセナ中型種が日本にやってきたのは、大正時代です。その後、品種改良もされています。 ドラセナ・コンシンネという名前には由来があり、花言葉も持ってるんですよ。
名前の由来
ドラセナ・コンシンネの現在の学名は「Dracaena marginata(ドラセナ・マルギナータ)」です。そして前の学名が「Dracaena Concinna(ドラセナ・コンシンネ)」となります。
そう、前の学名が一般的な名前になってるんです。 「紅覆輪千年木(べにふくりんせんねんぼく)」という、ご利益がありそうでりっぱな和名もあります。
花言葉
ドラセナ・コンシンネの花言葉は『真実さ』です。じつは別名で「真実の木」と呼ばれているんですよ。そこからこの花言葉がつけられたんですね。
ドラセナの他の品種で有名なのが「幸福の木」です。全体的に良い別名や花言葉を持っている観葉植物です。 なのでプレゼントにもおすすめ!新築や開店のお祝いとしてよく利用されています。
風水によいと言われるドラセナ・コンシンネ
葉っぱが上方向へ生えている植物は、風水で「陽(よう)」の気を発しているとされています。それにドラセナ・コンシンネは葉っぱがシャープに突出(とっしゅつ)していることから、鋭い「陽」の気を持つそうです。
その力は、気のとどこおりを解消してくれたり、悪い気を払ってくれる効果があると聞きます。 東、東南、南、南西の場所に置くのがベストのようです。
ドラセナ・コンシンネの育て方
基本のポイント
原産地は熱帯なので、なるべく近い環境にしてあげることが良い育て方になります。 暖かさと明るさを好みますので日がよく入る窓辺がいいでしょう。 多少の日陰にたえることもできます。
でも日に当たらなければ徒長(とちょう)という、しまりがなくて変に細長く育つ状態になったり、葉が垂れることもあり、さらに元気がなくなってきてしまいます。
屋外にも出す
室内だけでは日光がたりないこともあります。そのため夏と、春や秋の暖かい時期には、屋外へ出すことも必要になる場合がでてきます。 1日に数時間ぐらい日が当たる半日陰か、明るさのある日陰がいいですよ。
急に屋外へ持っていくと、光になれていない葉っぱがたえきれずに焼けて変色してしまいます。まずは日陰において、少しずつ日光が多く当たる場所へ移動させていきましょう。
冬越し
寒さにたえられる気温はおおよそ5度ですが、10度以下が続く場所での育て方では枯れてしまうことがあります。冬の時期は気温に注意してください。 日光が必要とはいっても寒さで枯れてしまっては元も子もありません。
窓辺は冷えやすいので、日の届くちょっと離れた所へ置いて、気温が下がってきたら暖かい場所へ移動させます。1日のうちで暖かい時間帯だけ外の日を浴びさせるのもいいですね。
植え付け
ドラセナ・コンシンネの育て方として、寒さから逃げられる移動可能な鉢植えでないと、日本では冬越しが難しいです。でも沖縄など一部の暖かい地域であれば、地植えもOKになります。
この場合、強風にたえられないので支柱などでほごをしてあげてください。 それと地植えでの育て方だと背丈が高くなるため、剪定(せんてい)で調節しましょう。
水やり
5月〜9月は成育期にあたります。この時期は水をよく欲しがりますので、土がしっかりと乾いてから、鉢底に水が出てくるほどたくさん水をかけてください。
水が完全に流れきった後、根っこがくさることを防ぐために受け皿の水を捨てます。 他の時期はゆるやかな成長になりますので、水やりを少なくしていきます。特に冬の時期には、土が乾いて2日か3日ぐらいたってからでも大丈夫です。
1度にたくさん水やりする理由
1度にたっぷりと水を与える理由は、土の中の不要な老廃物(ろうはいぶつ)を流し出すことと、根っこ全体に水や新しい空気を運ぶ目的があります。
この水やりの仕方は病気の予防になって、元気な成長につながります。 少しずつこまめに水やりしてしまうと、この効果は得られません。
葉水も必要
室内での育て方だとエアコンなどの影響で乾燥しがちになってしまいます。冬は暖房でカラカラになりますよね。なので土への水やりに加えて、葉っぱにも水分を与えてあげましょう。
この手入れは簡単で、葉水(はみず)といいます。きり吹きで葉っぱの両面にシュシュと水をかけてあげるだけです。葉水は、葉っぱの乾燥を防ぐだけでなく、ハダニという害虫を予防することもできるんですよ。
適した肥料や与え方
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成育期の5月〜9月の時期は、肥料が必要です。2週間に1度の間隔で液体肥料を与えるか、2ヶ月に1度ぐらいで置き型の肥料をほどこしてください。
観葉植物用の肥料がいいですよ。 冬は成長がお休みの時期なので、肥料はいりません。 肥料のあげすぎには注意してくださいね。根っこが弱ってしまう原因になります。
剪定のコツ
ドラセナ・コンシンネは上に成長し、長年育てていると背丈が伸びすぎてしまいます。なので幹や枝を剪定や切り戻しをして、好みのサイズや形にしていきましょう。
剪定の時期は、4月〜5月です。元の状態に戻すぐらい大きく剪定しまっても、また枝は生えてきますので問題ないです。剪定用のハサミを使うと簡単にカットできますよ。
剪定して新しい枝を生やす
剪定する枝に決まりはありません。剪定した所の下から新しい芽が出て枝が生えてきます。なので芽が出て欲しい所を剪定してくのもいいですね。
剪定した後は、日当たりと風通しの良い場所に置いて手入れしていけば、芽が成長して新しい枝を楽しめますよ。
剪定に関する葉っぱの手入れ
剪定前の葉っぱがたくさんしげっている状態だと、日の当たらない部分がでてきて枯れてしまいます。この枯れた葉っぱは元に戻らないので、取り除いてください。
葉っぱの先だけが枯れているようなら、そこだけをカットする手入れにしましょう。
まず枯れた所を含めてヨコに切ります。次に見ばえをよくするため、葉っぱの先がとがるよう両はしをタテに切ってください。
植え替えや増やし方
植え替えのタイミングや方法
ドラセナ・コンシンネの成長とともに根っこも伸びていきます。そのままにしておくと、根詰まりといって鉢の中で根っこがパンパンになり、やがて枯れてしまいます。
これを解消するための手入れとして植え替えが必要になります。 土の上から根っこが分かる状態だったり、鉢底にある穴から根っこが出ていたら植え替えしましょう。
他にも土が水をあまり吸わなくなれば植え替え時です。
植え替えの準備
植え替えの時期は、成育期間中の5月〜6月です。おおよそ2年または3年の周期で植え替えしていきます。 これまで使っていたものよりも一回り大きな鉢を用意します。
土は観葉植物用の培養土(ばいようど)で大丈夫です。水はけが心配なら、バーミキュライトや赤玉土を加えてください。 根っこについている元の土は1/3ぐらい落とし、痛んでいる根っこを取り除いておきます。
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植え替え方法
鉢の穴へ鉢底ネットを置き、鉢底石をつめてください。鉢の高さに対して3割ほどの土を入れ、中心に株を置きます。位置を整えながらまわりを土で埋めていき、土を軽くおさえて固定させます。
鉢の上フチから土の表面まで3cmほどのスペースを作ってください。これは水やりの際に水をあふれださないようにして、土にしみこむまで水をためておくものです。 植え替えが終わったらふんだんに水やりします。
増やし方
ドラセナ・コンシンネは、挿し木(さしき)という増やし方があります。挿し木はとても簡単なので、気軽に試せる増やし方です。 この挿し木に適した時期は、やはり成育期間中の5月〜6月です。
剪定した枝を利用できますので、時期的にもちょうどいい増やし方ですね。挿し木だけでなく、水挿し(みずさし)や、茎伏せ(くきふせ)といった増やし方もあります。
挿し木での増やし方
この増やし方では、枝を先から10cmほどの長さになるようカットし、挿し木にしていきます。葉っぱを取り除きますが、枝先の方にある2〜3枚は残しておいてください。
挿し木用の培養土を入れた育苗(いくびょう)ポットへ水をかけておきます。挿し木にする枝のカットした面を土に挿したら、明るさのある日陰に置き、水切れしないように手入れしてください。
挿し木や水挿しの後
2〜3ヶ月ほどで、根っこと芽が出てきます。鉢へ植え替えましょう。これが挿し木での増やし方になります。土の代わりに水へ挿し木するのが、水挿しという増やし方です。
これも挿し木と同じように根っこと芽が出てきた後、土の入った鉢に植え替えます。土を使わない育て方のハイドロカルチャーも可能ですが、その育て方や注意点などを知っておく必要があります。
注意すべき3つのポイント
観葉植物は、ちゃんとした育て方できちんと手入れしているつもりでも、葉が垂れる、枯れてしまうということがあります。それには何かしらの理由があります。
注意すべきポイントをおさえて、葉が垂れることを防ぎ、枯れてしまうという悲しい結果にならないよう、正しい育て方と手入れをしていきましょう。
①水やりに気をつける
葉が垂れる、枯れる原因として、まず確認すべきことは水やりです。 水のやりすぎによって、観葉植物の葉が垂れる、根っこがくさって枯れるということが多くあります。
かといって水が足りなくなっても葉が垂れるし、枯れます。土をよく確認して、しっかりと乾いたら、1度にたっぷりと水を与えるのがポイントです。
②日光を当てる
日光をあまり浴びられない環境も、葉が垂れる原因になります。上項の「適した環境」で説明した内容を参考してください。 適度に日光を浴びさせることで、ドラセナ・コンシンネの葉が垂れる問題が解消されることもあります。
③乾燥させない
観葉植物は、基本的に室内で育てて手入れしますよね。 室内はエアコンの関係で乾燥しやすい環境のため、葉が垂れることにつながりやすいです。エアコンの風は当てないように注意してください。
ドラセナ・コンシンネは熱帯が原産地の観葉植物です。こまめに葉水をして乾燥を防ぎ、葉が垂れることを防止しましょう。
病害虫について
病害虫による被害も、葉が垂れることや枯れる原因になります。 ドラセナ・コンシンネは病害虫に強いのであまり心配はいりませんが、それでも被害を受けることがあります。
乾燥した環境ではハダニが出やすいです。葉水で予防することができますよ。カイガラムシが発生してしまったら、薬剤で駆除しましょう。ただ成虫には効かないので、ブラシなどでこすって退治します。
ドラセナ・コンシンネの品種
ドラセナ・コンシンネには園芸品種が複数あります。それらをまとめて、旧学名のコンシンネや、現在の学名のマルギナータと呼びます。 一般的なコンシンネは、緑色の葉っぱに赤紫色のフチが入っています。
これにクリーム色の班が入った「トリカラー」という品種や、より赤色が鮮やかな「トリカラー・レインボー」といった品種もあるんですよ。他にも有名な品種が出ていますので、探してみてくださいね。
まとめ
ドラセナ・コンシンネの育て方を一通りご紹介しました。かんけつにまとめた注意点もふまえて手入れしていけば、葉が垂れることなく元気に育てることができますよ。
植え替えには少し手間がかかりますが、育てることは難しくありません。 挿し木による増やし方で生まれた株をプレゼントするのもいいですね。観葉植物を育てたいなと思ったら、ぜひ検討してみてください。