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アサヒガニ特集!食べても美味しいアサヒガニの生態や基本情報まとめ

今回は日本国内では珍しいとされているアサヒガニについてご紹介していきます。なかなか滅多に口にする事の出来ないアサヒガニですが、食べるとさっぱりとした白身で味噌にもコクがあり、お酒が進みます。こちらをご参考にして機会があれば召し上がってみてください。
2020年8月27日
hanashin
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アサヒガニ/分類

アサヒガニ上科アサヒガニ科アサヒガニ属

アサヒガニはアサヒガニ上科アサヒガニ科アサヒガニ属に属するカニです。平たく大きな甲羅を持つのが特徴で、スパナの形をした、大きなハサミを持っています。

アサヒガニ/外国名

Spanner crab

アサヒガニは外国名では「Spanner crab」(スパナークラブ)と言います。両方のハサミ脚がボルトやナットなどを締める工具のスパナに似ている事からそのような名がつけられました。他にも地方名では、鹿児島県種子島ではカブトガニとも呼ばれていたり、ヨロイガニとも呼ばれる事があります。 アサヒガニは海外ではハワイ、インド洋周辺に多く生息しているカニです。 日本の関東にはオーストラリアからの輸入ものが多いです。市場では高値で売られています。

アサヒガニ/学名

Ranina ranina

アサヒガニは学名では「Ranina ranina」と言います。アサヒガニは関東へは輸入で来るものが多く、その相場は1キロあたり1500円前後のものが多いようです。日本で漁獲されたアサヒガニよりは少し安価な値段になっています。 日本で取れたアサヒガニはその大きさなどによって価格帯にばらつきありますが、海外から輸入されたアサヒガニより安価になることは滅多にありません。日本の市場では高値で取引されるカニです。

アサヒガニ/由来(漢字)

旭蟹


アサヒガニは漢字では「旭蟹」と書きます。その由来として、茹でてないのに元々赤い体と丸い甲羅を持ち、その外観が朝日のような外観からその名が付けられました。 アサヒガニ科のカニは「FrogCrab」という名で総称されている事でも知られています。これはアサヒガニの体型が前屈みでカエルに似ていることからそのような愛称になりました。

アサヒガニ/生息地域・分布

アサヒガニは海水生のカニで、日本国内では、種子島周辺で漁獲が多いカニです。水深20m〜50mの砂泥の海底に住んでいるカニです。

アサヒガニ/生態・生育環境

アサヒガニは相模湾から九州にかけて、沖縄や八丈島に生息しています。アフリカ東岸や、ハワイやニュージーランド、オーストラリアにまでの亜熱帯海域に多く生息しているカニです。 アサヒガニは20 m 〜50 m の砂地に生息していて、前屈みになり立て歩きする珍しいカニとしても知られています。

アサヒガニ/特徴・形態

アサヒガニの特徴として、表面は平で、小棘に覆われています。大きいハサミを持ち、足の部分も平らになっていて、砂に潜るのに適しているようになっています。大きいもので10cm以上あります。 他のカニとは違い、お腹を完全に折りたたむ事が出来ないカニです。 また、アサヒガニの特徴として、他のカニは横歩きに移動するカニがほとんどですが、アサヒガニは前後に移動する珍しいカニでもあります。

アサヒガニ/漁獲情報

アサヒガニの漁場として多く漁獲されるのが種子島です。漁の方法はカゴ漁や刺し網漁で漁獲されています。 日本国内のアサヒガニの漁獲される時期は、11月を目処に解禁されます。アサヒガニが旬を迎える時期は、寒い時期の11月から12月の間と言われ、冬の時期ほど美味しいと言われています。 日本産のアサヒガニ以外のものであれば、冬の時期を待たなくても販売されているようです。

アサヒガニ/味・選び方

アサヒガニ味は白身でとても淡白な味わいを持っています。各国で食用とされるカニで、養殖に取り組んではいますがまだ成功に至っていないカニです。ズワイガニやタラバガニなどよりもさっぱりしている味も特徴です。 甲羅部分は少し硬めで、身が詰まっています。とても肉厚な身で、甘みがあります。一晩置くと柔らかくなり、冷凍すると甘みが増す事も特徴です。味噌は少なめのカニですが、美味しいと評判です。 種子島の居酒屋などでよく出されているアサヒガニですが、お値段は一杯だいたい2000〜3000円程です。お酒なら焼酎や日本酒などのお酒に相性が良いです。


アサヒガニ/栄養・寄生虫

アサヒガニは高タンパク低カロリーな食材で、タウリンなども含まれており、人間の体に必要な栄養素が多量に含まれています。アサヒガニは肉量が多いのが特徴で、とても淡白な味です。

アサヒガニ/調理方法

アサヒガニの基本的な調理法は茹でる事ですが、お味噌汁や、焼きガニも美味です。アサヒガニに詰まっている身は茹でて甲羅を割ると膨れ出してくるほど詰まっています。とても食べ応えがあるので甘くて美味です。 味噌も他のカニと比べ少量ですが、とても深い味わいがあります。是非機会がありましたら召し上がってみてください。

アサヒガニの茹でがに

アサヒガニの茹でがには一般的な食べ方です。アサヒガニは茹でるととても身が詰まっていて溢れ出すほどありますので、食べ応え十分です。 味噌などと一緒に召し上がっても美味しいです。濃厚で深い味わいがあります。甲羅に残った味噌と焼酎を混ぜて飲むのもおすすめの召し上がり方です。

茹で方のポイント

茹で方のポイントとして、アサヒガニはもともと体が赤い為、茹でても色が変化しない為、調理する時は茹で時間に気をつけておく必要があります。 塩を入れたたっぷりめの水に、ひたひたになるまでアサヒガニを投入して、沸騰して約20分前後茹でるのが目安です。 アサヒガニは大きな体を持つことから、比較的長い茹で時間が必要であり、あまりに茹ですぎると味が落ちるため気をつけた方が良いでしょう。

屋台で提供されているアサヒガニ

台湾の屋台などでは、アサヒガニが提供している店が多く、こちらの動画はアサヒガニを調理した工程を見れる動画となっています。アサヒガニを捌いているところから見れます。為になりますので是非ご視聴ください。

アサヒガニ/料理

アサヒガニのトマトソーススパゲティ


こちらはトマトソースを使ったアサヒガニのスパゲティです。アサヒガニとトマトソースの相性はとてもよく、パスタ料理との相性も抜群に良いです。 材料さえあればお家でも簡単に作ることができますので、興味ある方は是非試してみてください。

アサヒガニの味噌汁

アサヒガニは味噌汁にしても美味しいです。一般家庭では滅多に食べる機会もありませんが、とても豪華なお味噌汁です。作り方も簡単ですので試してもらいたい一品です。機会がありましたら召し上がってみてください。

アサヒガニを使ったパエリア

アサヒガニはパエリアとの相性も良いです。お米と一緒に炊くと、アサヒガニの香りがよく引き立っています。その他のイタリアンの料理とも非常に良い相性の食材です。 洋風の味付けとの相性がよく、オリーブオイルや白ワインを使用した味付けに相性が良いカニです。

アサヒガニ/その他

甲殻類は主に、エビからヤドカリ、そしてカニへと変化を遂げます。アサヒガニに関して言えば、ヤドカリとカニの中間にあるカニで、とても珍しいカニなので、鹿児島県や沖縄では観光資源の一つともなっているカニです。 日本国内で取れるアサヒガニに比べて輸入もののアサヒガニは値が抑えられ、国内産と比べ、市場に並ぶことが多いです。 アサヒガニの旬は国内産では冬と言われていますが、海外産のものは特に旬の時期はありません。その食べ方は一番シンプルな茹でガニがおすすめです。カニの味を一番深く感じることが出来ます。

アサヒガニについてのまとめ

アサヒガニは日本国内ではあまり漁獲されることのない珍しい蟹の種類です。それだけに市場では輸入ものが多く出荷され、国内産は高値で取引されるカニです。身は白身で、他の国と比べてさっぱりとした味を持っていて甘くて深い味わいです。 珍しいカニですので召し上がったこともない方も多いですが、種子島周辺の居酒屋などでは茹で蟹が多く提供されています。もしも、種子島などのアサヒガニが流通している場所に行く機会がありましたら、是非その味を自分で確かめてみてください。きっとその味に驚かれるでしょう。