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メヒカリの生態や基本情報まとめ【魚図鑑】

近年人気になってきて炒るメヒカリ。そのホクホクでジューシーな白身が大変美味しい魚ですが、まだまだ知らない人も多いのではないでしょうか。この記事では、メヒカリの生息地、特徴、味、選び方、さらには調理方法などについて解説します。
2020年8月27日
くらさとごう
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メヒカリの分類

メヒカリは「ヒメ目アオメエソ科アオメエソ属」というのに分類されます。

メヒカリの外国名

メヒカリの外国名は”Bigeyed greeneye”と言うようです。

メヒカリの学名

メヒカリの学名は”Chlorophthalmus albatrossis”です。

メヒカリの由来

メヒカリは、その名の通り、目が青く光っていることからつけられた名前です。

メヒカリの生息地・分布

メヒカリは、いくつかの種類があり、それぞれ獲れる場所が異なります。 「トモヒカリ」や「アオメエソ」と呼ばれるものは、神奈川県に面している相模湾、九州付近一帯に生息しています。旬は夏の7月から8月と、12月から1月と年に2度ほどあります。 「マルアオメエソ」というメヒカリは、比較的北の方で獲れ、青森県や、千葉県の銚子で取ることができます。旬は11月から3月と冬に獲れるようです。 どれも水深250メートルから600メートルまでとかなり深海に生息していますが、骨は細めとなっております。

メヒカリの特徴・形態


メヒカリの特徴はその名の通り目が光っていることです。目が透き通っていると鮮度がいい証なので、購入の際にはぜひ注目してみてください。 大きさはキスくらいで、さほど大きくありません。 とても柔らかい白身魚で、脂もしっかりとのっています。

メヒカリの釣り情報

福岡県

福島県のいわき市では、「いわき市の魚」として親しまれています。昔は獲れても邪魔な魚とされていましたが、今ではそのホクホクな感触が人気となり、大衆受けのいい魚として販売されるようになりました。

宮崎県

宮崎県でもメヒカリは良く取れるようです。宮崎産のメヒカリは大型で新鮮なため、お刺身として食べられるのが一般的なようです。身が柔らかいのによく引き締まっててとても美味しいと評判になっています。 そのほか、煮干しや佃煮、干し魚などの加工品が販売されています。メヒカリは骨まで柔らかいため、そのまま丸ごと食べることができ、子どもたちにも人気となっています。

愛知県

愛知県では、「トロボッチ」という名称で親しまれており、郷土料理にもなっております。「トロボッチ」という名前はトロール漁から来た名前のようです。ここではメヒカリは干し魚としてよく利用されています。

メヒカリの味・選び方

メヒカリは、触った時に硬いものが新鮮です。また、目が透明であるか、斑紋と呼べれる体の模様がはっきりしているかどうかも鮮度の基準となります。目が白く濁っていたり、斑紋が薄いものは鮮度が良くないので注意しましょう。 メヒカリの味は淡白な白身でありつつ旨味がたっぷりあります。脂が乗っており、ジューシーなのが特徴で、特に揚げ物などに適しているようです。骨は細く、食べることもできます。


メヒカリの栄養・寄生虫

カルシウムが豊富

メヒカリはカルシウムが豊富に含まれています。骨をしっかりと作り、歯を丈夫にするので、特に子供に食べさせると良いでしょう。

寄生虫

メヒカリに限らず、気をつけなくてはいけない寄生虫をいくつかご紹介します。 まずは、「アニサキス」という寄生虫です。これは魚につく寄生虫の中でもっとも気をつけなくてはならない寄生虫なのですが、白い糸のような見た目をしていて大きさは2cmほどなため、注意しないと見えません。特にメヒカリのような白身魚についてると見えにくくなります。火を通して食べる際には問題ないのですが、お刺身にして食べる際は注意が必要です。刺身などについたアニサキスを食べてしまうと、胃の粘膜に寄生してしまい、吐き気や腹痛、嘔吐などの症状が出てしまいます。 このアニサキスに寄生されてしまう症例は日本でも大変多く、年間2000件ほど発生しているようです。その際の対処法としては、医療施設で対処してもらうのが最善です。しばらくすれば胃の中で消化され、回復はしますが、稀に小腸に入り込んでしまうことがあります。その際はピンセットを使って取り除かなくてはなりません。手遅れになる前に病院で見てもらうのが良いでしょう。 他の寄生虫としては、テンタクラリアという寄生虫もいます。米粒大くらいの大きさで、見た目はウジ虫に似ている寄生虫です。カツオなどによくついている寄生虫ですが、これは見た目の気持ち悪さを除けば人間には無害となっているので問題はないでしょう。ただし、やはりお刺身をさばく際に見つけて取り除くようにしましょう。

良質なタンパク質

メヒカリは良質なタンパク質が含まれてます。メヒカリを食べると、コレステロールをしっかりと抑えることができます。

メヒカリの料理・調理方法

メヒカリの唐揚げ


メヒカリは唐揚げにすると、外はジューシーで中はふわふわとなり、大変美味しく食べられます。また、揚げ物にすると中の骨も食べることができるため、メヒカリを丸ごと一匹楽しめるのも嬉しいポイントです。 まずはメヒカリの鱗を丁寧にとります。包丁の背を使うととりやすいようです。 綺麗に鱗がとれたら今度は内臓を取り除きます。内臓を取り除く際には、腹ビレ付近に切れ込みを入れるとスムーズに取り出しやすいです。 塩とコショウをふりかけたあと、薄力粉をまぶし、180度の油で色がつくまで揚げます。 パリッと焼きあがったら油とり紙の上に置いて、油を吸収させましょう。

メヒカリの南蛮漬け

上で作ったメヒカリの唐揚げを用いて南蛮漬けを作ります。 まずは醤油:みりん:お酢:酒=3:3:4:1で混ぜ、それをレンジで2分ほど温めます。そこにピーマンや玉ねぎ、人参を千切りにしたものを漬け、一晩おきます。 できたソースは揚げたメヒカリにかけて食べましょう。揚げ物とさっぱりしたソースがとても良く合います。

メヒカリの干物

メヒカリの素の味を楽しむのであれば干物がおすすめです。 まずはメヒカリを開くところから始めます。メヒカリの背中から少しずつ切れ込みを入れていきます。包丁が腹骨に当たるまで開いたら、腹骨を綺麗に取り除きます。 次に水150g、塩15g、お酒50ccを混ぜ、昆布をつけます。できれば一晩つけておきましょう。 つけ汁ができたら、そこに開いたメヒカリを1時間漬けます。メヒカリを1時間漬けたらそのあとは網などの上に乗せて天日干ししましょう。天日干しの際のポイントは、直射日光を避けて、風通しの良いところに置くことです。片面1時間半ほど置くとちょうどいい具合に乾くのでおすすめです。

メヒカリの佃煮

メヒカリは佃煮として食べると、いつもと一風変わった味で食べることができ、大変美味しいです。 まずは、メヒカリを10分ほどフライパンで炒ります。この時フライパンの底にくっつかないようにこまめに動かしながら炒るようにしてください。炒り終わったあとは一度お皿に盛り直しましょう。 次に醤油:砂糖:みりん=2:2:1の割合で混ぜてください。濃くしたい場合はみりんを少なめにするといいです。フライパンで混ぜ合わせた調味料を火にかけ、煮立ってきたら魚とお酒を入れます。 十分調味料がメヒカリに絡まったら最後にゴマをパラパラとかけて完成です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では、 ・メヒカリは、目がキラキラと光っているためこのような名前がついた ・メヒカリは海の深いところに生息する魚である。 ・メヒカリは、ふっくらとした白身魚で、刺身や揚げ物、南蛮漬けなどの方法で食べると美味しい ・メヒカリは、カルシウムやタンパク質などが豊富に含まれている ことなどについて解説しました。まだまだ知名度の低いメヒカリですが、実は美味しくいただける魚なので、ぜひ食べてみてください。 最後までお読みいただきありがとうございました。