ユニフレーム ファイアグリル
焚き火台M|スノーピーク
モーラナイフ|ガーバーグ マルチマウント
ジー・サカイ| サビナイフ 5 ワイルドハンター
ユニフレーム|ファイアスタンドII 683064 シルバー
コロンビアナイフ シースナイフ 3Cr13
ピコグリルとは?
ピコグリルについて
ピコグリルとは、スイスSTC社が製作している軽量コンパクトな焚き火台です。 焚き火台としては独特な形状をしておりますが、耐久性が高いうえに燃焼効率も良いため、薪や炭を起こしやすかったりコンパクトなサイズに収めるための様々な工夫がされていて、機能美すら感じさせるものとなっております。
ピコグリルには2種類ある
コンパクトなピコグリル396と大容量で大人数にも対応できるピコグリル760の2種類があります。用途に応じて使い分けができるのは嬉しいですね。
ピコグリルの重量、サイズは?
軽量コンパクトを謳っているこの商品ですが、果たしてどれくらいの重量、サイズなのでしょうか?
ピコグリル396の重量
重量、約450g 重量内訳 ・フレーム 約200g ・シェル 約165g ・スピット 約40g×2 ・専用の袋 約50g 500gを切るその軽量さは気軽にカバンに詰めて持っていけるのでハイキングやツーリング、登山やサイクリングにも最適です。
ピコグリル396のサイズ
次に気になる、大きさですが (収納時) ・縦 約31cm ・横 約22cm ・厚さ 約1cm となっております。近い大きさのものとしてはA4サイズの紙用紙(21.0×29.7cm)より少々大きいくらいと思って大丈夫です。 1.3cmという薄さは、収納用具のデッドスペースにうまく滑り込ませれば邪魔にもなりませんし大きさに制限のあるバイクやロードバイクにピコグリル396は持ってこいだと思います。
ピコグリル760の重量
重量 約1320g 重量内訳 ・フレーム 約750g ・シェル 約170g ・スピット 約95g×2 ・専用の袋 約210g ピコグリル396の、ちょうど倍くらいの重量ですが大きさを見ればその理由もわかります。
ピコグリル760のサイズ
(収納時) ・縦 約45cm ・横 約30cm ・厚さ 約3cm となっております。大きさとしてはA3サイズの紙用紙(29.7×42.0)より少々大きいくらいと思って大丈夫です。 倍近い大きさにも関わらずここまで小さく収めたのはすごいことだと思います。これなら人数が増えても安心ですね
他の焚き火台とピコグリルの違いとは?
まず、代表格の焚き火台を知る
ピコグリルの魅力をさらに感じるために、ほかの焚き火台のことも網羅しておきましょう。 まず、代表的なのをいくつか紹介します。
ユニフレーム製 ファイアグリル
日本のキャンプ用品メーカーで有名なユニフレームのファイアグリルです。 このグリル、金属の足の部分に五徳代わりになる出っ張りがあるのでそれにBBQ用の網を載せるだけで焼肉はもちろんダッジオーブンや土鍋料理まで可能なものとなっております。 そして四隅に切り込みがあり、焚き火や炭を起こした際に起こってしまう変形を抑え、耐久性を上げる役割をしていたりと日本製ならではの配慮が有り、長く使える物となっております。専用の袋もオプションで有り、大きさの割にコンパクトに収まるので、ピコグリルほどコンパクトさを求めていない人には値段も安くお勧めです。
ユニフレーム ファイアグリル
ユニフレーム製 ファイアスタンドⅡ
先ほど紹介したファイアグリルのさらにコンパクトな焚き火台、ファイアスタンドⅡです。 この商品は見た目の通り脚と網しかないので料理等はできませんが、耐久性はありますのでチャコスタなどを乗せて炭を起こしたりすることはできますので「俺は焚き火がしたいんだ!」という人におすすめです。何より見た目のシンプルさが魅力的です。 収納時に筒状になりますので、そちらの方が都合が良い方にお勧めです。こちらの商品もソロキャンプが好きな人達の間では人気が有り、かぶりやすいので気になる人はお勧めしません。
ユニフレーム|ファイアスタンドII 683064 シルバー
スノーピーク 焚き火台M
焚き火台M|スノーピーク
こちらはキャンプ用品で有名なスノーピーク製の焚き火台Mです。 このままですと上記で紹介した焚き火台と似たような機能しか使えませんが、スノーピークはオプション品で様々なグッズを販売しており、網や炭用のベースプレートなどがあります。それらを組み合わせることにより道具として使える範囲が広がるというのも面白いのではないでしょうか。 収納時はこのままぺったんこになるように折りたたまるので省スペースに収まり、持ち運びにも困ることはないでしょう。 本体側面部には空気穴が開いており、より空気が取り込めるように工夫がされているため初心者でも簡単に火おこしができるようになっております。
ピコグリルの使い方
次はピコグリルを実際に使うイメージを想像してみましょう。 最初にピコグリルの使用方法について、わかりやすい動画がありましたのでご覧ください。 使用時の雰囲気や火の付き具合なども注目すると面白いです。
1 本体を組み立てる
普通の焚き火台よりもかなりシンプルな構造なので、文章で説明するよりも上記の動画で見ていただいた方がわかりやすいかと思います。組み立てる際は予め自宅等で仮組を行い、部品が足りていることを確認してからキャンプ場に向かいましょう。
2 薪を用意しましょう
あらかじめ本体の幅に合うように割っておくと燃やした際に出る灰が地面に落ちる事がなくなります。 その際に必要になるナイフを紹介します。 ナイフにもたくさんの種類が有りますが、基本的に薪割りに使用する際には折りたたみ式(フォールディングナイフ)ではなく、刃部とグリップが一体になっているタイプ(シースナイフ)を選びましょう。割る際に強い力がナイフ部とグリップ部のつなぎ目に掛かるので、耐久性が良くないと最悪ナイフが割れてしまいケガをしてしまうことになります。買う際には使用方法に注意して選びましょう。
2-1、おすすめナイフ:MORAKNIV GARBERG Multi-Mount
MORAKNIV(モーラナイフ)社のアウトドア用ナイフです。グリップ部まで刃が入っており、鉈のように打ち付けて使うことも可能です。グリップ部もラバータイプになっており加工中のケガもしにくくなっております。
モーラナイフ|ガーバーグ マルチマウント
2-2、おすすめナイフ:COLUMBIA KNIFE SA43
COLUMBIA KNIFE(コロンビアナイフ)社のNo.SA43です。刃部に黒さび加工してあり見た目がとても良いです。グリップも掴みやすいので、扱い安く初心者にお勧めです。 刃渡りが長めなので魚を捌く等の調理にも向いてます。一本で薪割りから調理までこなすので良きキャンプの相棒となるでしょう。
コロンビアナイフ シースナイフ 3Cr13
2-3、おすすめナイフ:G・SAKAI SABIKNIFE 5 ワイルドハンター
日本メーカーであるジー・サカイ社の有名なナイフ、ワイルドハンター。 商品名に錆ナイフと銘打ってある通り、H-1鋼という特殊な鋼材を使用しており非常にさびにくく耐久性の高い代物となっています。同社の1年にわたる耐久試験でも錆びないという驚異的なもので、海釣りでの調理にもとても向いてます。 切れ味も鋭く、薪はもちろん肉や魚などもきれいに捌くこともできるものとなっています。
ジー・サカイ| サビナイフ 5 ワイルドハンター
3 着火剤も用意する
次に着火剤を用意しましょう。いきなり薪に火をつけるのは至難の業ですので絶対に持って行ってください。 個人的にはジェル状の燃料が入ったパックのものがおすすめです。焚きつけ剤のタイプより管理が容易で気軽に携帯できるからです。 以下に主な着火剤の種類を紹介しますので自分に合ったものを持っていくようにしましょう。
3-1、着火剤:焚きつけ剤
着火剤と言われたら、このようなおが屑を固めたタイプのものを思い浮かべるのではないでしょうか? これでも着火はできるのですが消費量が多い割りにそこまで長持ちするわけでもないので、薪が少しでも湿っていると手こずることが多いです。使った後に半端に残ってしまった場合、そのままカバンに入れるのも躊躇われますのであまりお勧めはしません。メリットはどこでも売っているので、手に入りやすいことですね。
3-2、着火剤:ジェルタイプ
次にジェルタイプの燃料を紹介します。こちらの写真に写っているのはボトルに入っているタイプで、薪や炭に直接塗り込んで使用します。 持ち運びや管理もしやすく、ジェルも意外と長く燃焼し続けてくれるので容易に火が付くでしょう。唯一の欠点としては、一度燃焼させてしまうと継ぎ足しができないので、塗った量が少ないと途中で火が消えてしまうところでしょう。使用する際にこれでもかというほど塗れば何も問題はないのですが、最初は加減がわかりにくいかもしれません。
3-3、着火剤:ジェルタイプ(パック)
こちらは筆者がおすすめする、ジェルタイプのパック入り着火剤です。 薪や炭の下においてパックごと火をつければ、勝手に15分ほど燃焼してくれるので最早何も考えなくても大丈夫という代物です。100円ショップにも売っているので、パッと買ってカバンに入れて使うときにもサッと出せるのでとても便利です、便利すぎて説明することもありません。 一応注意点としては、パック状だから…と何も考えずに継ぎ足しをしてはいけないということです。ゆっくり置こうものなら一瞬で腕ごと炎上しますし、それを回避しようと投げつけようものなら地面に落下して炎上します(経験済み)。想像より一気に燃えるので本当に注意してください。
4 着火
最初に用意した薪を本体からはみ出さないようにセットし、着火剤を敷き、ライターやバーナーなどで下からあぶって火をつけます。ほかに燃えやすいものがないか、周囲をよく確認してから始めましょう。
あとは火が消えないように薪の位置を調整しながらユラユラと揺れる火を楽しみながら燃え上がるのを待ちましょう。この際に炭も入れておくと、後でBBQをする際に良い感じに使えます。一石二鳥です。
ピコグリルを使うことのメリット
さて、ここまででピコグリルで焚き火をするイメージは付きましたでしょうか? 次はピコグリルを使うメリット、デメリットを紹介します。
携帯性
ピコグリルの携帯性の良さは最初でも紹介しましたが396も760も本当に小さく薄いので必然と積載量が限られてしまう運び方、例えばバイクや自転車(ロードバイク)などでキャンプをする際にとても適していると言えるでしょう。
耐久性
実際に触るとわかりますが、薪や炭を乗せる部分の平板はかなり薄くできており耐久性は大丈夫か?という疑問が湧きます。 結論から言うと大丈夫です。ガンガン使っても焦げ跡が付いたり、多少の変形くらいで使えなくなるほどではございません。丈夫なステンレスを材料として使っているため耐久性は保証されておりますし、その気になればペグ打ちのハンマーなどで修正すれば何とかなります。
ピコグリルを使うことのデメリット
値段
後述で記していますが、値段が10000円を軽く超えます。それに見合うかどうかは本人次第です。 他に欲しい焚き火台があるときは、それと比較してみて買うかどうかを決めたほうが良いでしょう。
ピコグリルの値段と相場は?
ピコグリル396の方は 10000~14000円ほど ピコグリル760の方は 18000~20000円ほど 多くがこちらの料金で販売されていることが多いです。スイスからの輸入品なので、どうしてもバイヤーさんによって差が出てしまいます。オークションサイトなどで探すのも良いかと思います。
ピコグリル396と760、どちらのサイズを選ぶべきなの?
結論から言いますと、キャンプする人数が1人ならピコグリル396。2人以上ならピコグリル760が良いでしょう。ただし、2人以上でも移動手段がバイクなどの積載性に難があるときは396で良いでしょう。760もコンパクトといえど、396よりは多少かさばります。
腕に自信のある方は自作もあり?
おまけとしてピコグリルを目指して自作した方たちの動画を乗せます。 これくらいシンプルな構造だと、普段からDIYを嗜んでいる方たちには簡単に作れてしまうんですね。
最後に
ここまで見ていただき、ピコグリルの魅力が伝わったでしょうか? 世界には大小奇妙なものから堅実なものまで様々なキャンプ用品があります。その中でも焚き火台というのは個性を発揮しやすいガジェットの一つであり、ピコグリルもまた個性的な方に分類される代物です。 これを機に是非手に取っていただき、貴方のキャンプライフがより充実したものになれば幸いです。