はじめに
今回の【花言葉辞典】では、「孤独」を意味するお花を3種類ご紹介します。 花言葉は、花の種類によって異なることはもちろん、色によっては全く反対の意味を持つものもあります。
また、今回の「孤独」の花言葉を持つお花は、はっきりとしたキーワードと一緒に「かなしみ」や「絶望」など悲しみの言葉を持つことが多いようです。 お花を育てること楽しみながら、そこにある物語を知ることで、もっとお花と仲良くなりましょう。
エリカ:「孤独」の花言葉1/3
【特徴】 エリカは半耐寒性の常緑低木です。 赤・ピンク・黄色・白など色も豊富にあります。 エリカは花色で花言葉を分けるほかに、形別でも違うようです。 ここでは、エリカ属のジャノメエリカについてご紹介します。
エリカの花言葉
花言葉:「孤独」
ジャノメエリカの花言葉は「孤独」です。 他には、「裏切り」や「さびしさ」の意味ももちます。
「孤独」の花言葉由来
エリカの花言葉「孤独」は、風の強く吹く荒野に自生する姿からつけられたといわれています。
エリカの誕生花
エリカの誕生花は、2月15日と11月25日のようです。(ジャノメエリカの場合)
開花時期
ジャノメエリカの開花時期は、11月~4月とされています。
エリカの花言葉の贈り方
こんな人におすすめ
「孤独」という悲しい意味をもつお花ですが、ベル形のお花がかわいらしいジャノメエリカの品種はクリスマスに近い冬の時期の贈り物にいかがでしょうか。
寒くなる季節には孤独やさみしさを感じやすくなりますが、エリカの鉢物と一緒に「愛」を意味するミニバラの鉢物をセットで贈ることで、あたたかさをプラスできるのではないでしょうか。
花言葉にとらわれず、その花姿のかわいらしさは冬の贈り物におすすめです。 クリスマスツリーのようによう小さなオーナメントをつけてラッピングすることもできます。
プレゼントの贈り方
エリカの鉢物のみを単品でプレゼントにする場合、ラッピングの色に気を付けてみましょう。 さみしさを意味するものをあたたかく包むよう、赤やオレンジなどの暖色系のラッピングや鉢カバー(プランターケース)を付けて贈るのはいかがでしょうか。 目には見えない花言葉の意味も、色味できっと緩和されるでしょう。
エリカの基本情報
科名・属名
エリカは、ツツジ科のエリカ属です。
和名・英名
英名は、Ericaです。 別名は、“ヒース”といわれています。
原産地
エリカの原産地は、南アフリカ・ヨーロッパといわれています。
花名由来
別名の“ヒース(heath)”は、本来はイギリス北部・アイルランドなどにおける荒地のことを意味しているそうです。
出回り時期
エリカをお店で購入できる時期は、主に10月頃~2月頃でしょう。 ※詳しくは、最寄りのお花屋さんやホームセンターでお問い合わせください。
マリーゴールド:「孤独」の花言葉2/3
【特徴】 マリーゴールドは、半耐寒性の春まき一年草です。 オレンジ色や黄色の丸い姿がかわいらしいお花で、春から夏のガーデニングにとっても重宝します。 花色は、オレンジ・黄色・白があります。
マリーゴールドの花言葉
花言葉:「絶望」「悲しみ」
マリーゴールド(黄色)の花言葉は、「絶望」と「悲しみ」です。
「絶望」の花言葉由来
マリーゴールドは、「聖母マリア様がもつ黄金の花」という意味をもつそうです。 キリスト教では、黄色は裏切り者を象徴する色だといわれています。 歴史上の物語から、裏切りの悲しさや絶望の気持ちが、マリーゴールドの花言葉に反映されていったのかもしれません。
マリーゴールドの誕生花
マリーゴールドの誕生花は、7月18日のようです。
開花時期
マリーゴールドの開花時期は、4月~10月とされています。
マリーゴールドの花言葉の贈り方
こんな人におすすめ
悲しい意味をもつお花ではありますが、ガーデニングファンにとっても人気のあるマリーゴールド。 特有の臭気があることから、害虫のネグサレ線虫の防除に役立ちます。 野菜畑に植えられることもあるようです。
ガーデニング好きの方への手土産に、いくつか苗物をセットにして贈るのはいかがでしょうか。 花言葉にとらわれず、その花姿を楽しむことをおすすめしましょう。
プレゼントの贈り方
単色のみでなく、オレンジ・黄色・白と3色セットで贈るのはいかがでしょうか。 品種によって花びらの形が違うため、組み合わせを工夫しても良いでしょう。 また、長方形型のプランターに10ケほどまとめて寄せ植えると、とても豪華にみえます。
4~5月の早い時期に購入すれば、秋ごろまで長く楽しめるでしょう。 花の満開の苗ではなく、つぼみの多いものを選んで購入することがおすすめです。
マリーゴールドの基本情報
科名・属名
マリーゴールドは、キク科です。
和名・英名
英名は、Tagetesです。 別名は、“クジャクソウ”・“センジュギク”とされています。
原産地
マリーゴールドの原産地は、メキシコとされています。
花名由来
聖母マリア様の祭日に咲いていたため、「マリア様の黄金の花」と呼ばれているそうです。 マリア様→マリー→黄金→ゴールドと名前がつけられたのでしょう。 英名は、エトルリアの神ターゲスの名前からつけられたようです。
※エトルリアとは、紀元前1世紀ころにイタリア半島中部にあった都市国家のことだそうです。
出回り時期
マリーゴールドをお店で購入できる時期は、4月~9月頃でしょう。 まれに、道の駅や小さな八百屋さん、雑貨屋さんでも販売していることがあるようです。 ※詳しくは最寄りのお花屋さんやホームセンターでお問い合わせください。
ムスカリ:「孤独」の花言葉3/3
【特徴】 ムスカリは、耐寒性秋植え球根です。 ピンク・黄色・ブルーなどの花色があります。 今回はブルーの花色の花言葉をご紹介します。
ムスカリの花言葉
花言葉:「失望」「絶望」
ムスカリの花言葉は「失望」と「絶望」です。
「失望」の花言葉由来
ムスカリの中でも、特に青や水色の花が「失望」「絶望」の花言葉をもつようです。 このネガティブな意味は、ヨーロッパで昔から青の色が「かなしみの象徴」とされていたからのようです。
ムスカリの誕生花
ムスカリの誕生花は、2月26日とされています。
開花時期
ムスカリの開花時期は、3月~6月とされています。
ムスカリの花言葉の贈り方
こんな人におすすめ
ムスカリは、水栽培でなじみのあるヒアシンスと近い仲間の品種です。 秋に球根を植えると、春に花を咲かせる性質から、お庭の地植えや寄せ植え好きの方に人気があります。 花言葉にとらわれず、ガーデニング好きの方への贈り物として選んでみてはいかがでしょうか。
プレゼントの贈り方
ムスカリは、チューリップとの組み合わせが定番のようです。 (同じ秋植え~春咲きの性質から) 苗物で売られているものをそのままラッピングするのも良いですが、いくつかの種類の球根をセットにして秋ごろにプレゼントするのも良いでしょう。
ムスカリの基本情報
科名・属名
ムスカリは、ヒアシンス科(ユリ科)のムスカリ属です。
和名・英名
英名は、Muscariです。 別名は、“グレープ”・“ヒアシンス”とされています。 これは、花の姿がブドウの実のように見えることから呼ばれているそうです。
原産地
ムスカリの原産地は、ヨーロッパ・地中海沿岸地域・西南アジアとされています。
花名由来
ムスカリの花名の由来は、ギリシャ語のムスク(moschos)からきているそうです。 また、ムスクとは、生薬の一種のじゃ香のことだそうです。
出回り時期
ムスカリの販売時期は、4月頃~6月頃でしょう。 お店にもよりますが、あまり数多く出回らないことが多いようです。 ガーデニング好きの方には人気のお花なので、お探しの方は、見つけたら迷わず購入することをおすすめします。 ※詳しくは最寄りのお花屋さんやホームセンターでお問い合わせください。
まとめ
いかがでしたか。 花言葉はとても奥深いものですね。 悲しい意味の花言葉をもつお花も、その花姿はとても美しいものが多くあります。 自宅用で購入する時やプレゼントに贈る際には、その花言葉の意味だけにとらわれず、まずはお花そのものを楽しみましょう。
そして、花言葉の意味を包み込むようにあたたかな気持ちを添えることで、贈る相手の方にもきっと気持ちは伝わります。 ラッピングの色や、花の組み合わせひとつで印象もかなりかなり変わるものです。
このサイトを参考にしたり、お花屋さんの店員さんとお話しながら、より良いものを選んでみてくださいね。 花言葉を知ることで、これからももっとお花との暮らしを楽しんでいきましょう。