エゴノキの育て方と基本情報まとめ【植物図鑑】

エゴノキの育て方と基本情報まとめ【植物図鑑】

自然の姿が美しい花木として、日本で昔から愛されてきたエゴノキ。いろんなお庭や公園でよく見かけます。白い花もかわいくて、最近ではシンボルツリーとしても人気があるんですよ。寒さと暑さに強くて丈夫、それに手間もあまりかからないエゴノキの育て方を解説していきます。

記事の目次

  1. 1.エゴノキとは
  2. 2.エゴノキの花言葉・開花時期
  3. 3.エゴノキの育て方・栽培方法
  4. 4.エゴノキの特徴
  5. 5.エゴノキの品種・原種
  6. 6.エゴノキの実に注意
  7. 7.まとめ

エゴノキとは

エゴノキは、万葉集(まんようしゅう)にも収録されるなど昔から愛されてきた花木です。落葉性の小高木で、樹高は7m〜15mほどまで大きくなります。 自然のそぼくな味わいと、せんさいな枝や小さな葉っぱ、清らかな印象の白い花が広く好まれていて、鑑賞目的で庭によく植えられています。一家のイメージとなるシンボルツリーとしての利用も増えてきています。

科名

科名・属名:エゴノキ科・エゴノキ属

学名

『Styrax japonica』 「Styrax」は、エゴノキ属を指します。 「japonica」は「日本の〜」という意味で、江戸時代にシーボルトが学名をつけました。

花名由来

エゴノキの果実を口に含むと、エグ味(えぐい味)がすることから、エグい木と呼ばれて、エゴノキに変化してきました。 漢字では「斉墩果」と書きますが、もともとはオリーブの漢名(中国で使われる名前)です。間違ってつけられたんですね。 他にも「チシャノキ」「チサノキ」「ロクロギ」と呼ばれます。 英名は「Japanese snowbell」になります。

エゴノキの花言葉・開花時期

エゴノキは、2.5cmほどの小さな白い花をいっぱい咲かせます。花色がピンクの品種もあります。素敵な甘い香りもする花です。下を向いた鈴のような形で、葉っぱの間から見ることができますよ。下から見上げると、上から降ってきそうなロマンチックさがあります。

花言葉:壮大

『壮大(そうだい)』『清楚(せいそ)』

由来

花がもっとも咲く時期には、木の枝が花で満ちあふれます。その見た目が「壮大」で、花言葉になりました。 「清楚」は花のことを表した花言葉です。白く小さな花ひとつひとつは下を向いていて、ひかえめな印象があることからつけられました。

開花時期

5月〜6月が開花時期にあたります。エゴノキならではの美しさをもったお花を楽しめますよ。 下を向いている花ですが、花期が終わるとそのまま下へ落ちます。いさぎよいですね。その後、実がつき始めます。

エゴノキの育て方・栽培方法

難易度

初心者でも鉢植えで育てられますが、大きくなるので地植えに向いています。なので、それなりのスペースの確保や、成長にあった場所を探すことが必要になります。 エゴノキの選び方としては、根っこの大きさに対して枝の太さのつり合いがとれているか、葉っぱの色が変色していないかなどがポイントになります。あとは木の高さや見た目で気に入ったものを選びましょう。

時期

管理にあった時期をおさえておくと、上手に育てることができますよ。 気候の違いなどで地域によって変わってきますが、目安として参考にしてください。 ■種まき:10月〜11月 ■植え付け:3月〜4月、10月〜11月 ■植え替え:3月〜4月 ■肥料:2月〜3月、6月〜7月 ■剪定:2~3月、11月~12月

植え付け

水はけが良くて湿度を保てる土がいいです。鉢植えなら売られている培養土(ばいようど)か、赤玉土小粒7割、腐葉土(ふようど)3割を混ぜた土を使います。地植えなら庭土に腐葉土と、たい肥をあわせておきます。 鉢植えするなら、苗に対して一回り以上大きな鉢を使います。地植えは、根っこ全体に対して二回りほど大きな穴に植え付けます。支柱も立ててあげてくださいね。

種まき

10月頃になると、茶色く熟した果実から種を取ることができます。すでに落下した果実の種は、乾燥している場合があって芽がでないかもしれません。なので、まだ木についているものから採取しましょう。 洗って種だけにして間を置かずにまいていきます。赤玉土小粒にピートモスをあわせた用土へ種をまき、水切れしないように水を与えて育ててください。

水やり

エゴノキは水を好みますので、水やりは重要な管理になります。 鉢植えには、土の表面が乾いたらふんだんに水を与えてください。春から秋はよく成長している時期なので、こまめに確認して水切れしないようにします。 地植えは、根付いたら水やりしなくても大丈夫です。でも夏に関しては、雨がずっと降らなかったりして乾燥していたら水をあげてください。

肥料

肥料はあまり欲しがりませんが、葉色や成長具合など様子をみて与えていきます。 花が咲き終わった6月頃と、冬の2月〜3月頃に、ゆっくりと効き目がでてくる緩効性化成肥料(かんこうせいかせいひりょう)か、油かすをあげてください。この肥料は樹木用のものを使いましょう。

剪定

エゴノキは自然の姿を楽しむものです。なので剪定(せんてい)の手入れはひかえめにします。からみあっていたり混み合っている枝、枯れた枝などがあれば、整える程度に切りましょう。この時、自然の姿をキープするために、根元からカットするのがポイントです。

増やし方

エゴノキは、先に説明した種まきと、挿し木(さしき)、接ぎ木(つぎき)で増やすことができます。

場所

日なたと、1日に数時間は日の当たる半日陰で育ちます。西日の当たる場所は、葉っぱが焼けてしまったり、乾燥しやすいので避けてくださいね。 暑さ寒さには強いですが、夏場の乾燥には弱いです。水はけがよくて湿度を保つ土質の場所を選んであげましょう。腐葉土を加えれば、乾燥を防げますよ。

挿し木

枝を10cm程度にして斜めの切り口にします。下の方の葉っぱは取って、1時間ほど水につけてください。挿し木用の土か、赤玉土小粒に挿して水を切らさないように管理していきます。明るい日陰で育てるのがいいです。

植え替え

鉢植えなら、2年〜3年に1回、植え替えしましょう。 痛んでいる根っこは取って、一回り以上大きな鉢へ植え替えます。

接ぎ木

増やす予定の株の枝を10cmほどにしたものを「穂木(ほぎ)」といいます。それとは別に、種から成長させた株へ三角形の切り込みをいれ、その切り口と穂木の切り口を合わせてテープで固定します。まわりにビニールを被せて、乾かないようにします。芽ででてきたら、ビニールをとりましょう。穂木が枯れた場合は残念ながら失敗です。

病気

カビが原因の病気にかかることがあります。 「うどんこ病」は、葉っぱに白い粉をかけたようになって、見た目が悪くなり、葉っぱが早く落ちてしまいます。 「さび病」「褐斑病(かっぱんびょう)」は葉っぱに班点のようなものができてきます。 いずれも見つけたら、症状のでている部分は取ってしまって、殺菌剤などで対策をとりましょう。

害虫

アブラムシやカイガラムシ、カミキリムシなどの害虫が発生することもあります。見つけたら殺虫剤で駆除していきます。 それと、枝の先に緑白色の花にみえるものができる場合もあります。これは「虫こぶ」といって、アブラムシが中にたくさんいます。ただちに除去しましょう。

エゴノキの特徴

エゴノキの特徴は、すでに説明した自然の姿と花にあります。秋の季節には黄色く紅葉しますよ。他にも木の皮にあたる樹皮は赤褐色(あかかっしょく)をしていて、なめらかでキレイです。 株元から何本かの幹(みき)が生えてくる株立ちみたいな姿になりやすいことも人気の一つです。

エゴノキの品種・原種

庭木やシンボルツリーによくつかわれる園芸品種に「ピンクチャイム」があります。花色がピンクでかわいいんです。樹高は3m〜5m程度で、一般のエゴノキよりもコンパクトだから育てやすいですよ。大きなサイズだとスペース的に困る場合は特におすすめです。

原産地

日本、朝鮮半島、中国、フィリピン

分布域

原産地に分布しています。日本は全国で見られます。

エゴノキの実に注意

エゴノキの果実の皮に含まれる「エゴサポニン」という物質は毒です。食べてしまうと、ノドや胃が炎症を起こしてしまいます。昔は漁として、この果実の汁を集めて川に入れ、魚をマヒさせてとっていたというほど。 こんな毒性のある果実が好物の鳥もいます。「ヤマガラ」といって、皮は上手にとって中身をたべます。かわいい小鳥なんですよ。

まとめ

鑑賞用の庭木やシンボルツリーとして人気のあるエゴノキ。せっかく植えるならサマになる木を選びたいですよね。自然の姿が美しいので、どのお庭やエントランスにもあわせやすいです。花もかわいいから開花期の5月〜6月は特に楽しめますよ。 場所さえ確保できれば育て方は難しくありません。大きめの木ですがぜひ挑戦してみてくださいね!

gauyorim
ライター

gauyorim

簡単に始められるDIYでも素敵な仕上がりを目指すなら、基本的な方法やさまざまなアイデアを知る必要があります。そういった情報はこだわるほど重要になるものです。ベテランでもためになる記事を、初心者の方にもわかりやすく執筆しています。今後のDIYに活かしていただけたら嬉しいです!

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