スダジイの特徴と育て方【植物図鑑】

スダジイの特徴と育て方【植物図鑑】

スダジイという木をを知っていますか?普段から公園や学校、神社などで何気なく見かけている木かもしれません。どんぐりの実がなる木がスダジイです。日本で多数自生しているスダジイの特徴と育て方について、くわしくご紹介いたします。

記事の目次

  1. 1.スダジイとは
  2. 2.スダジイの育て方・栽培方法
  3. 3.スダジイの特徴
  4. 4.スダジイの品種・原種
  5. 5.ブナ科の植物
  6. 6.スダジイの実
  7. 7.スダジイを市区町村の木に指定しているところ
  8. 8.まとめ

スダジイとは

科名

ブナ科シイ属(常緑高木)

学名

Castanopsis cuspidate var.sieboldii

花名由来

「シイ」とは、シイ属の樹木の総称です。 「シイ」は古い呼び名で語源ははっきりしていません。 一説には、シイの実が落下して木の下にあることから、「シ(下)」と「イ(実)」と呼ばれるようになったと考えられています。 また、「スダジイ」の名前の由来は、実が「シタダミ」という巻貝に似ていることから、シタダミシイ→スダジイとなった説と、スダジイは椎茸の原木として使われる木で、椎茸の原木をスダギと呼ぶことが由来となった説も考えられています。

別名

イタジイ・ナガジイ・シイ

開花時期

開花時期は5月~6月です。 その年の春に出た枝の葉のつけ根の部分に、雄花と雌花が咲きます。 雄花は枝の下部に、淡い黄色で細長く伸びます。 雌花は枝の上部に穂のような状態でつきます。 花が咲くと独特の臭気があります。 雄花は咲いた後に落ちてしまいますが、雌花は実を結んだまま冬を越して、翌年の秋には実が熟します。 熟した実は殻が3つにさけて、中から先端がとがった濃い褐色の実がでてきます。 この実が、どんぐりと呼ばれています。

スダジイの育て方・栽培方法

難易度

スダジイは、自然に自生している植物なので、育て方は特別むずかしくありません。 土質には、それほどこだわらなくても育ちます。

時期

・植え付け時期:春か秋 ・剪定:5~6月か10月

植え付け

スダジイは、適度に湿った場所を好みますが、それほど土質を選びません。 植え付けには、春か秋が適しています。 根が大きく張ることを考慮して、植える穴は大きめに堀ってよく根を広げて植え付けをしましょう。

種まき

スダジイの種は、どんぐりです。 秋に採ったどんぐりを、すぐにまきましょう。 どんぐりを乾燥させると発芽率が下がってしまうので、すぐに蒔けないような場合には、湿った砂とともに貯蔵して春に種まきをしましょう。

水やり

発芽するまでは、土を乾燥させないように水やりをしましょう。 発芽した後は、乾燥しすぎている場合に水やりを行います。

肥料

スダジイは肥料を与えなくても育ちます。 肥料を与える場合は、年に1回冬の季節にしましょう。 株のまわりに溝を掘って、同量の化学肥料と油かすを混ぜたものを与えます。

剪定

スダジイの剪定を行う場合には、刈り込みと枝抜きをします。 剪定を行う時期は、6月~7月か10月がおすすめです。 6~7月は春に出た枝が固まる時期です。 10月には枝の生長が止まる時期のため、どちらの時期も剪定に適しています。 刈り込みは、生長とともに大きく広がっていく樹の形を、一定のサイズに整えるために行います。 植えている場所に合わせたサイズに、刈り込みをしましょう。 枝抜きは、樹の内部の込み合った枝や枯れ枝を切り落として、日当たりと風通しをよくするために行います。 枝抜きをする場合は、つけ根から切り落としましょう。 幹から出てくる胴吹き枝は、早めに切り落とすことをおすすめします。

増やし方

スダジイは、種(どんぐり)をまいて増やします。 乾燥していたり、虫に食べられてしまったりしているどんぐりは発芽しません。 どんぐりを水に浸けてみて、沈むものを蒔きましょう。

場所

スダジイの栽培に適した場所は、温暖な地域です。寒冷地での植栽はおすすめできません。 半日陰や日当たりの良い場所が適しています。

病害虫

スダジイの病害虫は、テッポウムシ、ウドンコ病、紋羽病などが見られる場合があります。 春と夏を目安に、薬剤を散布することで予防をしましょう。 ・テッポウムシ テッポウムシとはカミキリ虫の幼虫で、樹に穴をあけます。 ・ウドンコ病 ウドンコ病とは、若い葉の表面にうどん粉をまぶしたように白いカビが生える病気のことです。 葉の表面が白いカビで覆われてしまうと、光合成が阻害されたり、葉の養分を吸収されてしまって生育不良になったりします。ひどい場合には、枯死することもあります。 ・紋羽病 紋羽病とは、根に発病して樹を弱らせる病気です。 菌が根を覆って、養分や水分の吸収を妨げるため、枯死する可能性があります。

スダジイの特徴

スダジイは、成長すると15~20mの高さになります。 幹の直径は1~1.5mほどになります。 四方に太い枝を伸ばしながら、たまご型の樹冠を形成します。 スダジイの樹皮は、黒褐色で縦方向に深く割れ目が入ることが多いです。 老木になると、波打つような深いシワやコブができることもあります。

スダジイの品種・原種

原産地

スダジイの原産地は日本です。

分布域

本州(福島県~佐渡以南)・四国・九州・沖縄

ブナ科の植物

出典: https://pixabay.com/ja/%E3%83%89%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AA-%E7%A8%AE%E5%AD%90-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%AF-%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3-%E5%8F%8E%E7%A9%AB-%E7%A7%8B-%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%9F-%E5%B8%BD%E5%AD%90-1013486/

シイ属

シイ属には、スダジイの他にツブラジイという種類があります。 スダジイの実は、殻が3つにさけて実は三角すいのような形をしています。 ツブラジイは、小さくて丸い実です。

マテバシイ属

マテバシイ属には、マテバシイとシリブカガシという種類があります。 マテバシイの実は、うすい茶色で砲弾のような形をしています。 シリブカガシの実は、濃い茶色で丸みを帯びた形をしています。 へその部分が少しへこんでいます。

コナラ属

コナラ属には、ウバメガシ、アカガシ、ツクバネガシ、シラカシ、イチイガシ、クヌギ、カシワ、コナラ、アカナラなどの種類があります。 コナラ属のどんぐりは、殻がうろこ状になっていて茶色の実です。 コナラの実は細長い形をしていて、ウバメガシの実は丸みを帯びた形をしています。

クリ属

栗の実が採れる栗の木も、ブナ科の木です。

ブナ属

ブナ属には、ブナ、イヌブナの種類があります。

スダジイの実

スダジイの実は、生のまま食べることができます。 炒ったり、パンやクッキーなどに混ぜ込んだりして食べる場合もあります。 スダジイの実は、ビタミンCなどの栄養も含まれていて、昔は貴重な食料として食べられていました。 どんぐりの実はいろいろな種類がありますが、食用に向いているのはスダジイの実です。 ほかのどんぐりは、アクが強かったり苦みがあったりするため、食用には向きません。

栄養

スダジイの実には、ビタミンCや食物繊維などの栄養が含まれています。 ・ビタミンC ・マンガン ・マグネシウム ビタミンCには、疲労回復効果が期待できます。 ビタミンCは、ストレス抵抗性を高めたり、血流の悪化を防止したりする効果があると考えらえています。 マンガンには、糖質や脂質の代謝を高めて、タンパク質やDNAを作り出すサポートをする働きがあると考えられています。 マグネシウムはミネラルのひとつで、身体の機能の調節に重要な働きをしています。

実の食べ方

スダジイの実は、どんぐりと呼ばれています。 どんぐりには、でんぷんが豊富に含まれていて、生で食べたり炒って食べたりできます。 食感は、もちっとしていてやさしい甘みがあります。

スダジイを市区町村の木に指定しているところ

・東京都目黒区 ・東京都中野区 ・神奈川県横浜市 ・神奈川県伊勢原市 ・埼玉県三郷市 ・茨城県石岡市 ・和歌山県有田市

まとめ

スダジイについて、おわかりいただけたでしょうか。 日本の天然林は、ブナ科シイ属の木が多く生えていて、公園や街路樹などにもよく植えられています。 20m以上の高木になることもあり、日本各地で大きな樹を見ることができます。 スダジイの実(どんぐり)は生のまま食べたり、炒ったりして食べられることができますし、ビタミンCや食物繊維など、体も喜ぶとてもすばらしい栄養価があります。 子供のころとはまた違った感覚で、公園にどんぐり拾いに出掛けてもいいですね。 たくさんどんぐりを拾って、どんぐりスイーツや料理を楽しんでみてはいかがでしょうか?

なかゆの
ライター

なかゆの


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