シバザクラとは
まずはシバザクラの基本情報を紹介していきます。
科名
シバザクラの科名は、ハナシノブ科フロックス属です。 ハナシノブ科別名、ハナツメクサで、花詰草・花爪草と書きます。
学名
シバザクラの学名は、「Phlox subulata」です。 英名は「モスフロックス」で、これは苔のような形をしたフロックスという意味があります。 こんもりとして密に花を咲かせる姿は、たしかにコケのような形にも見えますね。
花名由来
まず、シバザクラの属名の学名、フロックスというのは、 ギリシア語で、火炎(phlogos)からきています。 フロックス属の花の色が、燃えるような色味をしているので、フロックスの語源となりました。 また、よく聞き馴染みのある和名の「シバザクラ(シバザクラ)」は、桜の時期に小さな桜のような花を咲かせます。 ほふく性なので、常緑の芝生のような特性を持っているため「芝のような桜」から、次第にシバザクラと呼ばれるようになりました。
シバザクラの花言葉・開花時期
可愛いシバザクラには、どんな花言葉が付けられているのでしょうか? 庭も可愛くなって、花言葉も縁起の良いものだと、ついつい自宅の庭に植えたくなってきますね。 シバザクラにも色別の花言葉は存在しますが、ここでは一般的なシバザクラの花言葉を紹介します。
花言葉:「合意」「一致」
シバザクラの代表的な花言葉は、「合意」・「一致」・「一筋」 などがあります。 そのほかにも、「忍耐」・「耐える力」などの耐え足り我慢の花言葉や、 「燃える恋」・「きらめく愛」・「華やかな姿」などの恋愛でうまく幸せになっているときの言葉や、 「温和」・「協調」という、家庭内の温和な表現の花言葉、 そのほかにも、シバザクラの花言葉には「臆病な心」・「希望」というものもありました。
由来
シバザクラには、たくさんの品種や種類があるので花言葉が多いものです。 その中でも、一般的に使われている花言葉の「合意」・「一致」の由来は、 シバザクラが密集して一気に咲き誇る姿からつけられたようです。 花が一斉に咲くのは、他の植物では珍しいことですが シバザクラの場合はどの花も一斉に花を咲かせますよね。 一方の「臆病な心」という花言葉も、花の咲き方からきています。 一斉に咲かせる花がとても小さく、花が群れて咲くすがたから付けられました。
開花時期
シバザクラの開花時期は、3月から5月です。 秋に、たまにまれで花を咲かせることがありますが一斉には咲きません。 ちらほらと咲くような形で、まばらに咲くことがります。
シバザクラの育て方・栽培方法
家庭の庭でも育ててみたいですよね。 そんなシバザクラは、家庭の庭にも相性がぴったりで育てやすいといわれています。 ここからは、シバザクラの育て方を紹介していきますね。
難易度
シバザクラの難易度は、中級レベルです。 育てること事態にはとても簡単なのですが、 芝生のお手入れのようなメンテナンス作業が大変という方が多くいます。 お手入れをさぼってしまうと、枯れる原因になってしまったり花がきれいに咲きません。 メンテナンスをしっかりできれば、生育旺盛なので安心して家庭でも育てられますよ。
時期
シバザクラの植え付け期間は、3から5月の春ごろか 9から10月の秋ごろが植え付けの適期です。 春の霜が降りるような地域では、少し遅めに植え付けます。 育っていない根に、霜が当たってしまうと株が傷んでしまう原因になります。 また、夏の暑さに耐えられるように根を張らせたいので あまり熱くなってから植え付けるのもよくありません。 また、シバザクラはあまり水を与えすぎると根が張りません。 梅雨の時期には植え付けはしないようにしましょう。 また、秋口の植え付けでも台風や前線の影響を受けやすいので注意しましょう。 秋に植え付ける場合には、霜よけを行ってください。 寒い冬を乗りこえた株は、強くなり来年はより生育旺盛に展開していきます。
植え付け
鉢植えの場合は、 まず苗よりも2回り大きい鉢を準備しましょう。鉢底石、土を入れておきます。 ポットから苗を取り出すときは、根を手で軽くほぐします。 そうすることにより、根が広がり定着しやすくなります。 根が定着するように、水を与えましょう。 地植えの場合は、移動しにくいので日当たり、水はけ、風通しのよい場所に植え付けましょうb。 カーペット状にするためには、株同士の間隔を20から30cm程度あけて植えるとよいでしょう。 生育旺盛な季節が来たら、ほふく性なので広がって一面が芝生状になります。 もし広がりすぎないで頬しい場所があったら、しっかりとしきりしておくことが重要です。
種まき
シバザクラの種は、園芸用として流通していません。 もし種まきをしたい場合は、シバザクラの花から取りましょう。 基本的には、シバザクラは苗として園芸店で販売されています。
水やり
シバザクラは、土が乾いているときに水を求めて根を下に伸ばしていきます。 そのため、水のあげすぎには注意してください。 シバザクラを植え付けてから、根がはるまでは土が乾き始めてからたっぷりと水を与えます。 根がはってきたら、地植えは水やりはしません。 夏の暑いときには、あまりにも乾きすぎていたらあげる程度にしましょう。 また、シバザクラは蒸れると葉や根が傷んでしまいます。 根腐れが原因で枯れてしまうこともあるので、夏場の水やりは朝・夕方の涼しい時間帯がおすすめです。
肥料
シバザクラは基本的にあまり肥料を必要としませんが、 肥料は植え付けるときに、ゆっくり効く緩効性肥料を土表面にまくとよいでしょう。 また、蕾が付き始める2から3月に、液体肥料を週に一度の感覚で水やりとして与えます。 窒素成分の多い肥料は花付きが悪くなり、鶏糞は花を弱らせてしまうので、避けるようにしましょう。
剪定
花がら摘みをマメに行います。 花が終わった梅雨の時期になると、乱雑に伸びた枝葉で株が蒸れてしまいます。 群れを防ぐために伸びすぎた茎を切るなどの弱剪定か、 半分ほどの長さに切り戻す強剪定を行います。 そうすることによって、株同士の風通しがよくなり1ヶ月ほどたてば新たに芽が伸びてきます。
場所
シバザクラは、よく日光の当たる、水はけのよい土を好みます。 過湿を嫌うので、土づくりは赤玉土6:腐葉土2:川砂2などで作るとよいでしょう。
挿し木
シバザクラは、挿し木で増やすことができます。 シバザクラの挿し木は、4から6月、または9月に行うとよいでしょう。 剪定の際に切ったほをつかっつても行うことができます。 まずは、元気のよい茎を5~10cmほどに切ります。 茎の下を数センチほどの葉を取り除きます。 切り口に、ルートーンなどの発根促進剤を塗ります。 育苗ポットに新しい土を入れ、さします。 日陰に置き、徐々に日光に当てていきます。 2・3週間ほどよく水を与えて、発根し苗が大きくなったら植え付けられます。
株分け
シバザクラは、株分けをして増やすことっも出来ます。 かなり成功率は高い増やし方です。 6月・9から10月頃の花がおわっうた時期に、植え替えと同じタイミングで行うことができます。 根を切らないように株を掘り上げます。 たいていは、一株に2から3芽ほどに分けていきます。 根が傷んでしまった場合は、少し地上部の葉を落として植え付けます。
寄せ植え
シバザクラは、景観として見事な情景を作る植物です。 そのため、大きいコンテナの寄せ植えや、花壇の寄せ植えには向きます。 ただ、ほふく性があるので他の植物が育たない場合もあるので、 30cmほど離して植え付けましょう。 この場合、空いている空間にはピッグを指したり ウエルカムボードを飾っておくと可愛い寄せ植えになります。
植え替え
シバザクラは、とても生育が旺盛なため、どんどん広がっていきます。 そのため、鉢植えでは1年に1回はひとまわり大きな鉢に植え替えが必要です。 地植えをしたシバザクラの場合は。、数年たつと株が老化してしまいます。 「木質化」と言って、株元の茎が太く木のように変化してきます。 そうすると花つきが悪くなってしまうので、株の更新は適時必要になってきます。 植え替えのタイミングで、新しい苗を作っておくと安心です。
目土
シバザクラには、目土(めつち)といって芝生と同じ作業が必要です。 シバザクラは、次第に根が地上に出てきてしまうことがあります。 出ている根は、傷んでしまったり枯れてしまったり見栄えも悪いので その根を上から土を新たにかぶせることが必要なんです。 目土位置をすることによって、根を乾燥から防いで発根します。
雑草取り
シバザクラの手入れに重要なのが、雑草取りです。 シバザクラは、群れるのをとてもきらいます。 シバザクラの背丈は小さく、小さな雑草でも埋もれてしまうと濡れて病気になりやすくなります。 また、雑草が株に覆いかぶさると、葉に日光が当たらなくなり 生育が悪くなってしまいます。 シバザクラの見栄えも悪くなってしまうので、見つけ次第定期的に抜き取っていきましょう。
シバザクラの特徴
4から5月頃にサクラに似た形の小さな花をいくつも咲かせます。 花の色は、 ・ブルー ・スカイブルー ・桃色 ・ピング ・ベビーピンク ・赤 ・薄紫 ・パープル ・ホワイト ・オフホワイト ・複色など があります。 葉は1センチの披針形です。 葉は固く、よく枝分かれします。 ほふく性の植物で、地面を覆い尽くすようにこんもりと成長します。 耐寒性・耐暑性もあり、乾燥にも強いことから、家庭の庭でも育てやすいのが特徴です。 常緑のため、芝生としても使われています。
シバザクラの品種・原種
原産地
シバザクラは、北アメリカの東部が原産国です。
分布域
日本全土で栽培可能です。 関東より寒い地域は、シバザクラは冬は黄色になり落葉することがあります。 暖かい地域では、常緑の芝生状になります。
シバザクラのその他おすすめ情報
モンブラン
白色のシバザクラです。 葉色が黄緑で、白い透き通る花が可愛い品種ですね。 同じ白色の品種にリトルドットというシバザクラもあります。 家庭でも育てやすい白色のシバザクラです。
オーキントンブルーアイ
ほんのりと紫がかったブルーのシバザクラです。 育てるのには難しく、二年目からのほうが見事に開花します。
スカーレットフレーム
赤色のシバザクラです。 この品種は特に人気が高く、遠くから見ても目を引く品種です。 花つきは少なく、冬は葉も一部紅葉します。
多摩の流れ
ホワイト×ピンクの縞が入った女の子らしいシバザクラの品種です。 比較的強い品種なので、耐寒性も耐暑性もあります。 家庭の庭でも育てやすく、女性に圧倒的な人気があります。
シバザクラの名所
シバザクラは、たくさん植えて景観を楽しむことのできる修景植物です。 好みの色をたくさん植えて、庭を彩るのもよし グラデーションにするのもいいですよね。 そんなシバザクラの名所をご紹介します。
東藻琴芝桜公園
園内が一斉にシバザクラが開花すると、一見の価値がありますよ。 ぜひお近くの人はいってみてくださいね。 所在地: 〒099-3232・北海道網走郡大空町東藻琴末広393 時間・ 8時00分~17時00分 電話: 0152-66-3111
牛久大仏
大仏様の足元が、見事なシバザクラに覆いつくされていますね。 所在地: 〒300-1288 茨城県牛久市久野町2083 建設: 1993年 電話: 029-889-2931
東藻琴芝桜公園
まるでファンだじーの世界のようなシバザクラ公園です。 所在地: 〒099-3232 北海道網走郡大空町東藻琴末広393 時間: 本日営業 · 8時00分~17時00分 電話: 0152-66-3111
まとめ
シバザクラ公園などで、一斉に開花したシバザクラに思いをはせてみませんか? 家庭でもとっても育てやすいシバザクラは、生育旺盛なのですぐにお庭にできますね。 あなただけのシバザクラデザインで、素敵なお庭を自慢しちゃいましょう。