検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

ウグイスカグラの基本情報まとめ【植物図鑑】

春にかわいらしいピンクの花をつけるウグイスカグラ。この花には、「未来を見つめる」という素敵な花言葉があります。比較的育てやすく耐寒性にも優れるのが特徴です。そんなウグイスカグラの育て方に関するポイントや花の特徴など様々な情報をご紹介しています。
2020年8月27日
kaorin007
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

目次

ウグイスカグラとは

科名

スイカズラ科 ウグイスカグラは、世界に17属500種あるといわれるスイカズラ科の1種です。

学名

Lonicera gracilipes 学名の「Lonicera」は、スイカズラ属を表します。「gracilipes」は、「細長い脚の」という意味です。ちなみに「Lonicera」は、16世紀の植物採集家「Lonitzer」の名前に由来するラテン語だといわれています。

花名由来

ウグイスカグラの花名は、鶯がこの木の枝から枝へ舞い飛ぶ姿がまるで神楽を待っているように見えることから名付けられたといわれています。また、鶯が鳴くころに開花を迎えることからこの名がついたという説もあります。 ウグイスカグラは、ウグイスカズラとも言われます。しかし、ツル性の植物ではないので蔓(カズラ)ではなく「ウグイスカグラ」が正しいといえるでしょう。

ウグイスカグラの花言葉・開花時期

花言葉:未来を見つめる

ウグイスカグラの花言葉は、 ・未来を見つめる ・明日への希望

由来

ウグイスカグラの花言葉は、とても前向きです。「未来を見つめる」という意味は、ウグイスカグラの花が少し見下しているような姿が私たちの未来を見つめているように見えるところからきているのでしょう。 「明日への希望」は、寒さを乗り越え春先に咲く花が、人々に希望を与えてくれたのかもしれません。

開花時期

ウグイスカグラの開花時期は、4月~5月の過ごしやすい季節です。ちょうど鶯が鳴き始めるころに咲くといわれています。花色は、可愛らしいピンク色をしており春にふさわしい花を咲かせてくれます。


ウグイスカグラの育て方・栽培方法

難易度

ウグイスカグラは、育てやすい植物の1つです。ビギナーでない限り、チャレンジしてみるのもいいでしょう。自然の趣を大切にする植物なので、庭木や盆栽などに良く使われます。

時期

ウグイスカグラの植え付け時期は、11月下旬~3月頃までです。花は、温かいところでは3月頃から咲き始め5月頃まで楽しめます。花の咲き終わる6月頃には、組のような赤い実をつけるのが特徴です。剪定や肥料は、寒い時期の2月頃におこなうとよいでしょう。

植え付け

ウグイスカグラは、比較的根をつけやすいので葉が落ちる頃ならいつでも植え付けできます。植え付けは、出来るだけ浅めに植えるのがポイントです。ウグイスカグラの根は、浅い部分に根を張る性質があるので浅めに植え付け支柱などを添えて本体を支えてやりましょう。

種まき

美味しい実をつけるウグイスカグラは、種から増やすことができます。果実から採取した種子をきれいに水洗いした後、乾燥させずにそのまま蒔くとよいでしょう。種を乾燥させてしまうと発芽力が落ちるので、その点に気をつけて採取後すぐに蒔くのがおすすめです。

水やり

庭木などにすることが多いウグイスカグラは、地植えがほとんどです。地植えの場合の水やりは、あまり気にする必要がありません。粘土質や痩せている土地などは避け、水はけのよい場所で育てます。水やりはあまり頻繁に与えず、少し乾燥気味に育てるのがポイントです。鉢植えやプランターなら土が乾いたころに水を与えるだけで大丈夫です。

肥料

ウグイスカグラは、丈夫に育つので肥料に気をつける心配はいりません。どうしても気になるようであれば、2月頃に根元の辺りに油かすや堆肥を少しだけ与えておくと実の付きがよくなるでしょう。ウグイスカグラは、耐寒性にも優れているため肥料を与えることはほとんど必要ないといえます。

剪定

剪定時期は、葉を落とす2月頃が適期です。次々と枝を出すウグイスカグラは、次第に密生してきます。そのため、3~4年ほど過ぎた枝は老化が進んでしまいます。老化が進むと芽を出す力が弱まるので、そのような枝は、一旦根元から切ってしまいましょう。これにより古い枝から新しい枝へと入れ替わり、花を充分に楽しむことが可能です。 自然の状態を楽しむウグイスカグラには、枝ぶりを整える剪定は必要ありません。花芽が秋口につくため、秋以降の剪定は前述の剪定以外おこなわないようにしましょう。


増やし方

ウグイスカグラの増やし方は、種まきと挿し木、株分けの3種類です。その中でも最も簡単な方法が、株分けです。株分けは、分けた株に土をかぶせておくだけで簡単に発芽します。手間をかけずに手軽に増せるのが、ウグイスカグラの魅力です。

場所

ウグイスカグラを育てる場所に最適なのは、やはり日当たりのよい場所です。日陰でも育つことは育ちますが、枝ぶりが少しだらしなくバランスの悪いものになりがちです。日当たりのよい場所では、花付きもよく実もたくさんなるからおすすめです。 土質は選びませんが、水はけのよい乾燥気味の土地を好むのがウグイスカグラの特徴です。耐寒性に優れているので、霜などで枯れるような心配はいりません。

挿し木

挿し木で増やす場合は、前年伸びた枝を15cmぐらい切り取り乾燥させないよう注意しながら鉢などで育てます。育てた挿し木は、翌年の2月~3月頃に植え替えてやりましょう。そうすることで、3年~4年後に綺麗な花を楽しむことが可能です。

寄せ植え

ウグイスカグラを寄せ植えに使う場合は、周囲の植物と込み合わないよう気をつけておきましょう。込み合って風通しが悪くなれば、他の植物に害虫が発生しその影響を受けてしまいます。そうなる前に害虫忌避剤などを散布しておくことが必要です。

植え替え

鉢植えの場合は、根が大きくなって来た時に植え替えしましょう。株をそのままにするなら大きめの鉢に植え替える必要があります。植え替え時期に株分けをして増やすことも可能です。

その他の育て方ポイント

ウグイスカグラは、比較的乾燥した場所を好むのが特徴です。また、ウグイスカグラの根は地上に近い部分で広がる性質があり、根に直射日光が当たりやすくなります。あまり直射日光が当たり過ぎると、過度の乾燥を起こすことになりかねません。それを防ぐためには、株元にわらなどを施し適度に保湿することが大切です。

ウグイスカグラの特徴

ウグイスカグラは、株元からたくさんの枝を出して茂るのが特徴です。丈は1m~3m近くにも育ちます。山野で育つ姿そのままの趣を楽しむ目的で植えられることが多く、庭木や盆栽などに向く植物です。 4月~5月に咲く花は、薄ピンクで5つに裂けた花びらがまるでラッパのようなイメージです。6月頃に甘くて赤い実を付けます。

ウグイスカグラの品種・原種


原産地

ウグイスカグラの原産地は、日本です。ウグイスカグラの仲間には、枝葉に毛があり花や果実に腺毛のあるヤマウグイスカグラなどがあります。

分布域

ウグイスカグラは、日本全国に分布しています。各地の山野などに自生していることの多い植物です。

ウグイスカグラのその他おすすめ情報

間違うと大変なヒョウタンボク

ウグイスカグラに良く似た実をつけるヒョウタンボクは、果実に毒を盛っています。山野などで間違って食べることの無いよう注意しておきましょう。見分け方は、ヒョウタンボクの実がヒョウタンのように2つつながった形なのに対し、ウグイスカグラは楕円形の実がなっています。

ウグイスカグラの食べ方

ウグイスカグラは、6月頃に甘みのある果実を付けます。もちろんそのまま食べることもできるので、グミ感覚で生食するのもおすすめです。保存食として利用するなら、果実でジャムを作っておくとよいでしょう。パンやクッキーなどに付けて食べれば、また一味違った美味しさを実感できます。

まとめ

ガーデニングが少しずつ楽しくなってきたという方でも簡単に栽培できるのが、ウグイスカズラです。自然の姿を楽しむのがこのウグイスカグラの特徴だから、枝を整える必要もなく剪定も枝の更新のためにおこなうだけで済みます。 土質をあまり気にせず暑さ寒さにもある程度の耐性があるので、育てやすいといえるでしょう。春には可愛らしいピンクの花をつけ、果実を食べることもできるので楽しみが2倍になります。