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スミチオン乳剤の正しい使い方と注意点を解説!殺虫剤はこれで決まり!

初めてスミチオン乳剤を散布したいけど、使用方法がイマイチ…。スミチオン乳剤を散布する人が安心して散布できるような、使い方や注意点、多様に渡る殺虫剤としての効果などをご紹介します。初めてスミチオン乳剤を散布する方もこれでバッチリ。
更新: 2024年3月21日
うらた ゆうき
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この3つを守ればバッチリ!スミチオン乳剤の使い方

スミチオン乳剤の使い方は簡単

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スミチオン乳剤って農薬だし、なんだか野菜に上手に与えられる自信がないなぁ…と思っていませんか?確かに、スミチオン乳剤は、プロの農家さんも使用している「使用ルールがキッチリ決められている農薬」なので、扱うのに注意が必要な農薬です。

でも、逆に言えば、プロの農家さんが使用するほど効果がある、すごい殺虫剤寄りの農薬なのですよ。これからいくつかご紹介する使用ポイントを守れば、初心者でも安心して簡単にスミチオン乳剤を使うことができます。

①散布前の準備は必須!この2つを着用で安心散布

手袋・マスクを必ず着用しよう

手袋

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スミチオン乳剤は、人体への毒性も少なく、環境に優しい農薬だと言われています。人体への影響が少ない農薬なんですね。しかし農薬を吸いこんでしまい、体内に悪影響を及ぼす可能性もあり得ます。スミチオン乳剤を散布する時は、手袋とマスクを必ず着用しましょう。さらに、目を守るためにゴーグルも準備できれば完璧です。

マスク

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②散布する農薬を希釈(水で薄める)

スミチオン乳剤の希釈方法

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スミチオン乳剤に限らず、農薬は、水で薄めて散布することが原則となっています。容器のシールに希釈倍数が記入されていますので、この表記に合わせて希釈するようにしましょう。また、散布する作物によっても、希釈する倍数が異なってくるので注意してください。

スミチオン乳剤をホウレン草に散布する例で考えていきましょう。この場合、アブラムシやコナダニに効果的です。ホウレン草に散布する場合は、スミチオン乳剤を1000倍以上に希釈します。

ただ、この説明だとちょっと堅苦しいですよね。もう少し簡単に説明していきましょう。水を1ℓ用意して、その中にスミチオン乳剤の原液を1ml投入してよくかき混ぜます。必ず計量カップや試験管など、数値が測れるものを用意してください。

③スミチオン乳剤を散布しよう

希釈したスミチオン乳剤を散布!野菜もにっこり

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希釈が終わったら、いよいよスミチオン乳剤を散布します。広い面積にまく場合は、画像のような噴霧器があればベストです。散布時期は、ホウレン草の場合は、収穫予定日の21日前までにスミチオン乳剤を散布しましょう。

それ以降だと、ホウレン草に被害が生じる可能性があります。お手軽に噴霧器が使いたいという人は、100均やホームセンターなどで販売しているスプレー容器でも大丈夫です。

コツを抑えて効率的に散布


予防効果はない!発生後に散布しよう

残念ながら、スミチオン乳剤には予防効果はありません。あくまでも発生した害虫を叩くための殺虫剤です。使用回数も定められているので、予防のつもりで発生前に散布しないようにしてください。

害虫の再発生や増加を確認したら、またスミチオン乳剤を散布します。再発生が認められなければ、農薬散布が成功した証拠です。しっかり作物にかけてあげてくださいね。

害虫に直接かかるように散布する

スミチオン乳剤は、害虫の身体に付着しないと効果が薄くなってしまいます。散布中は、害虫に直接スミチオン乳剤がかかるように、意識しながら作物にかけてあげるようにしましょう。

【危険】それNG!スミチオン乳剤の使用注意点

注意点4選!絶対に守らないと危険な目に…。

農薬は、スミチオン乳剤以外にもさまざまあり、使用方法をきちんと守れば、病害虫を退治してくれる頼もしい存在です。しかし使用方法を間違えると、人体に悪影響を及ぼす可能性のある恐ろしい存在にもなり得るのです。

農薬で最悪亡くなってしまった事故も起きているようです。絶対に使用方法を誤らないようにしてくださいね。それでは、スミチオン乳剤は使用にあたって、どう注意すればいいのかまとめてご紹介します。

①適用作物以外に散布するのはダメ!

販売停止に追い込まれることも…作物を売るなら注意

Photo byStockSnap

スミチオン乳剤に限らず、農薬は、どの作物にも散布していいというものではありません。特に、自分でつくった野菜を直売所なんかに出品したいと考えている人は要注意です。直売所では、出品された野菜に農薬が残っていないか、不適切な農薬が使われていないか細かくチェックされます。

万が一、適用作物以外の作物に散布して出品してしまうと、即販売停止になってしまいます。 また、薬害も及ぼしてしまう可能性もあります。スミチオン乳剤を散布する場合、ラベルに記載している適用作物以外には、散布しないようにしてください。

②散布回数や散布時期に注意!

回数や時期を誤ると薬害を起こす可能性がある

Photo byAlexas_Fotos

スミチオン乳剤のラベルには、必ず散布回数と散布時期が記載されています。散布回数が少ない分には問題ないのですが、散布回数が規定より多くなってしまったらアウトです。過剰に散布してしまうと、作物が耐えきれずに薬害を起こしてしまう可能性があります。

一度薬害を起こしてしまうと、元の状態に戻すのは難しいです。散布回数は絶対厳守しましょう。 散布時期についても同様です。

スミチオン乳剤の効果が収穫後も残ってしまう可能性があります。残留農薬などの社会問題に繋がるので、上記と同じく、自家栽培の野菜の出品、販売を考えている人は要注意です。

③農薬を直接触らない。素手で触る危険性

農薬は素手で触ると超危険。その理由は?


スミチオン乳剤だけではなく、一般的に農薬は素手で触ってしまうと、その毒性によって人体に悪影響を及ぼします。素手で農薬を触ってしまえば皮膚障害、その手で目を触ってしまえば最悪失明なんてこともあり得ます。スミチオン乳剤を散布する時は、ゴーグル、手袋、マスクを必ず着用しましょう。夏場でも、長袖での散布をおすすめします。

使用後の噴霧器は絶対洗浄!その理由は?

農薬が混ざって効果が曖昧になる可能性

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農薬を散布した後は、噴霧器をしっかり洗いましょう。次回使用する時に、前回の農薬の成分が残っていると混ざってしまい、正しく農薬としての効果を発揮できなくなってしまいます。

スミチオン乳剤の効果

スミチオン乳剤の効果や雨が降った時の効果をご紹介

ここでは、スミチオン乳剤がどんな病害虫に効果的なのか、雨が降った時は効果が薄れてしまうのかどうかなどをご紹介します。スミチオン乳剤は、多くの病害虫に効果的です。

スミチオン乳剤はいろいろな害虫に効果的

スミチオン乳剤は人体への毒性は少ないですが、その毒性は害虫にはピンポイントで効果を発揮してくれます。スミチオン乳剤に効果のある病害虫をご紹介します。予想より多くの害虫に効果があることにビックリすること間違いなしです。

毛虫

家庭菜園で最もポピュラーな虫ではないでしょうか?ガの幼虫を指します。スミチオン乳剤は、毛虫に効果的な殺虫剤です。

ダニ類

ダニ(ハダニ・コナダニ)は、農作物の裏側に発生して被害を及ぼします。集団になると厄介ですので、早めにスミチオン乳剤を散布しましょう。

スリップス(アザミウマ)


ネギやミカンなど葉を荒らしまわって、多くの作物を悩ませるスリップス類。ミカンキイロアザミウマが有名ですよね。スリップスにも、スミチオン乳剤は有効です。

アブラムシ

どこからともなく飛んでやってくるアイツ、アブラムシ。作物を吸汁して被害を与えます。またアブラムシによって、アリが釣られてやってくる可能性もあります。早めにスミチオン乳剤を散布します。

カメムシ

作物の汁を吸って被害を与えます。葉の裏に多く見られます。捕殺もアリですが、数が多い時はスミチオン乳剤を散布すると楽に防除できますよ。

雨が降るとスミチオン乳剤の効果期間は短くなる?

スミチオン乳剤は降雨後の散布が効果的!

殺菌剤などは、雨が降る前の散布が原則と言われていますが、殺虫剤であるスミチオン乳剤は真逆。雨が降った後に散布するのが効果的であると言われています。 雨が降る前に散布すると、スミチオン乳剤の効果が薄くなってしまう可能性があります。天気予報をチェックして、晴天が続く日か、雨が上がった後に散布するようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?初心者の方でも、スミチオン乳剤を安心安全に散布する方法や注意点を書かせていただきました。とにかく、散布時期、散布回数、希釈倍数は絶対厳守です。

この3原則と注意点のみ留意しておけば、バッチリです。また、農薬の適用作物はいきなり変わることもあります。気になる方は、農薬の製造会社のHPも見てみてください。