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カポック(シェフレラ)の育て方!増やし方など長く育てるコツを解説!

人気の観葉植物・カポック(シェフレラ)の育て方を紹介します。 一度枯らしてしまった方や、初めて挑戦する方に向けて、カポックを長く育てるコツを載せました。 「すぐにしおれてしまう」「元気がない」などの問題は、正しい管理を知ることで対処が可能ですよ。
更新: 2021年12月29日
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カポック(シェフレラ)とはどのような観葉植物?

カポック(シェフレラ)は、ウコギ科シェフレラ属に分類される植物です。 「シェフレラ」といえば、一般にはウコギ科のシェフレラ属全体のことを指しています。 カポック(シェフレラ)は、成長すると3~7mほどの高さにまで伸びます。 葉は革質(革のように硬く、艶のある質感のこと)で、広げた指のように葉をつけます(掌状複葉)。 実は丸くて鮮やかな黄色をしています。 日陰を好み、寒いところでもよく育つ植物です。

カポック(シェフレラ)の原産地と分布地

カポック(シェフレラ)は、台湾・中国南部が原産です。 学名は「Schefflera arboricola」、英名は「Dwarf schefflera」とつけられています。

カポック(シェフレラ)の特徴・ほかの木にくっつく

カポック(シェフレラ)はほかの木にくっついて大きくなる「着生植物」です。 気根(土のうえに出ている根のこと)を伸ばして、ほかの植物や岩、石などに絡みつきます。 和名の「ヤドリフカノキ」は、「ふかのき」に宿り木(寄りかかって育つ)することから、つけられました。 また、学名の「arboricola」は、ラテン語で「樹のうえに生える」を意味します。 日本と海外は同じ点に着目して、カポック(シェフレラ)の名前をつけていますね。

カポック(シェフレラ)の種類

ウコギ科シェフレラ属は、約150種類が存在します。 よく間違えられるパンヤ科のカポックという種類は、科が違う、別の種類です。 シェフレラは、パンヤ科のカポックに葉の形やつき方が似ているため、「カポック」の名前で呼ばれることがあります。 一般に「カポック」と呼ぶ植物は、パンヤ科セイバ属の植物を指していますよ。

人気の品種 ホンコンカポック

ホンコンカポックは丸い葉が特徴です。葉に班(ふ)が入る種類(トリネッティ)や、班の色が白、黄色に色づく品種もあります。 艶のある葉だけでは物足りない方はぴったりです。

人気の品種 シェフレラ・コンパクタ

斜めに向かって枝を伸ばす品種です。「シェフレラ・アルボリコラ」を園芸用に改良してつくられました。 コンパクタの名前の通り、あまり大きくなりません。そのため、室内でも育てやすい種類です。 シェフレラ・コンパクタには、葉の形によって、さらに2つの種類に分けられます。

シェフレラ・アルボリコラ・コンパクタ"キング"

シェフレラ・アルボリコラ・コンパクタ"キング" 広がった葉の先が尖っています。そのため、光沢のある葉に波を打つ動きが加わって見えますよ。

シェフレラ・アルボリコラ・コンパクタ"クィーン"

ホンコンカポックに似て、葉の先が丸みを帯びています。 大きさはホンコンカポックよりも、ひと回り小さいサイズです。

人気の品種 シェフレラ・アンガスティフォリア

艶のある細い葉が特徴で、茎がまっすぐ伸びたものや、茎が太いものがあります。 また、曲がっていたり、ぐるぐると螺旋を描いていたりする品種もありますよ。 部屋に合わせた種類を選びたい方におすすめです。

観葉植物・カポック(シェフレラ)の育て方のコツ

人気のカポック(シェフレラ)には、たくさんの品種があります。育てる品種を決めたら、苗の購入と栽培です。 長く観賞するためにも、育て方のコツを学んでおきましょう。 水やりや剪定、植え替えなどを紹介します。

観葉植物・カポック(シェフレラ)の育て方のコツ① 置き場所


購入したカポック(シェフレラ)の株は、日陰を好みます。 ただ、日にあてる時間が少ないと葉がしおれたり、元気がなくなったりします。 置き場所は、1日に数時間だけ日があたる日陰を選びましょう。

冬越し

カポック(シェフレラ)は寒さに強い植物ですが、5℃を目安に、室内へ入れてあげましょう。 5℃以上を保つあたたかい地域では、ベランダや軒下など、霜にあたらない場所へ移してください。 また、鉢を地面に置いていると冷気が伝わってしまいます。 外で管理をする場合は、鉢を台の上に移しておきましょう。

観葉植物・カポック(シェフレラ)の育て方のコツ② 水やり

春~秋は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。 鉢の底から水が溢れるまで水を与えましょう。 土のなかに溜まる古いガスを押し出して、新鮮な空気に入れ換えるためですよ。 これで元気がなかった苗も、しっかりと葉を伸ばします。 葉には霧吹きで、水をかけてあげましょう。 チリやホコリなどの汚れが落ちます。また、害虫の発生も防げますよ。

冬の水やり

冬は生長を遅らせるため、たくさんの水を必要としません。 水を与えすぎると、元気がない株ができあがります。 水やりは土の表面が乾いてから、数日を空けて行いましょう。

観葉植物・カポック(シェフレラ)の育て方のコツ③ 肥料

肥料は春~秋の期間に施します。 ゆっくり養分が届く緩効性肥料(固形)を、2カ月に1回与えましょう。 肥料は株のまわりにまいてください(置き肥)。 液体肥料を使う場合は、2週間に1回、原液を1000倍に薄めたものを与えましょう。 水の代わりにまいてくださいね。

観葉植物・カポック(シェフレラ)の育て方のコツ④ 植え替え

春~秋の間に行います。植え替えの手順は次の通りです。 【植え替えの手順】 ①鉢から株を抜いて、根のまわりに固まる土を、3分の1ほど崩します。 ②白い根を残して、長い根や黒、茶色に変色した根を切り取ります。 ③移し替える鉢に軽石を敷き、株をひと回り大きな鉢へ移し替えます。根の間に土を詰めてください。細長い棒で押し入れると隙間が埋まります。 ④葉と枝を3分の1ほど、切り詰めましょう(失われる水分を減らすため)。 葉があまりついていない株や元気がない株は、枯れかった葉・古い葉を切り落とす程度に留めます。 ⑤植え替えたあとは、明るい日陰(1日数時間だけ日があたる場所)か、遮光カーテンの傍に置きましょう。

植え替えの目安は?

植え替えは、2年に1回を目安にしましょう。 これ以上株を大きくしたくない場合は、根を短く切って、同じサイズの鉢に植え替えましょう。 これでカポック(シェフレラ)の成長を抑えられますよ。

根が鉢の底から出ているとき

「根詰まり」を起こしています。鉢が小さく、根が伸びていくスペースが確保できていない状態です。 鉢の底を確かめましょう。 根が飛び出していたら、植え替えを行ってください。

水はけが悪いとき

水を与えたときに、うまく水が流れ出てくれないときも、植え替えが必要です。 根が詰まっていたり、土の塊が細かくなっていたりすると、水はけが悪くなります。 大きな鉢に移し替えて、新しい土に替えましょう。

観葉植物・カポック(シェフレラ)の育て方のコツ⑤ 植え替えに使う土

植え替えには観葉植物用の培養土を使いましょう。これには、成長に合わせた養分が含まれています。 自分で土を配合する場合は、このような割合で混ぜてください。 赤玉土(小粒):腐葉土:堆肥=6:3:1

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観葉植物・カポック(シェフレラ)の育て方のコツ⑥ 病気と害虫の対策

カポック(シェフレラ)がかかりやすい病気は、「炭そ病」です。 小さな黒い点から茶色の斑点に変わり、葉に穴を空ける病気です。 気温と湿度が高い環境で発生します。 対応策は、「風通しをよくする」「変色した葉・枝はすぐに取り除く」「症状が現れたときに、薬をまく」ことです。

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ハダニ・カイガラムシ


ハダニは葉の裏に潜んでいます。 葉が白く変色してきたら、ハダニの存在を疑いましょう。 対策は、「葉に水をかける」「薬をまく」の2つです。 ハダニは水を嫌います。水やりのときは、葉にも忘れずに水をかけてあげましょう。 カイガラムシは、硬い殻をもつ虫です。葉に白い粒のようなものが集まっていたら、カイガラムシが発生していますよ。 歯ブラシを使って、擦り落としてください。

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カポック(シェフレラ)の管理方法① 支柱を立てる

カポック(シェフレラ)は、うえに伸びて成長します。 しかし茎が柔らかいため、まっすぐ伸ばすためには、茎を支える必要があります。 茎が曲がらないように、支柱を立てておきましょう。 支柱と茎をひもで結ぶときは、緩く留めることがポイントです。 これで成長を妨げずに、茎をまっすぐ伸ばすことができます。 苗がまだ小さいときや、剪定した枝を挿し木に使うときに、支柱を立てておきましょう。

カポック(シェフレラ)の管理方法② 剪定

カポック(シェフレラ)は、成長が早い植物です。 葉が増えると、風通しが悪くなったり、光がうまく届かなかったりします。 土に近い葉と枯れかかった枝は、剪定をしておきましょう。 剪定をするときは、節(枝が分かれているところ)の手前で切りましょう。 これで、茎の付け根の部分から、新しい芽が出てきますよ。

カポック(シェフレラ)の管理方法③ 切り戻し

うえに伸びすぎた茎も大胆に切ってしまいましょう。 15cmほど長さを残して、切り戻してください。 切り戻しや剪定で切った枝は、挿し木に使えますよ。

カポック(シェフレラ)の増やし方 挿し木

挿し木は、切り戻しや剪定で切った枝を土に挿して、新しい苗をつくることです。 切り口から根が出て、苗に成長します。 種をまいて育てるよりも、苗の生長が早く、たくさんの数を育てることができます。 挿し木を行う時期は、5月~8月の間が適していますよ。

挿し木を行う手順

①切り戻し・剪定で切った枝を10cmほどの長さに切ります。このとき、節を1つか2つ残しておきます。  ②葉を2、3枚残して、ほかの葉を切り取ってください。 ③残した葉を3分の1ほど、切りましょう(葉から失われる水分を減らすためです)。 ④切り口は、斜めに切ってください(水分をたくさん吸えるように)。 ⑤切り口を、1時間~2時間ほど水に浸けます。 ⑥鉢の底に軽石を敷き、そのうえから赤玉土(小粒)を詰めます(土は、挿し木用の土でも構いません)。 ⑦枝を土に挿してください。 ⑧たっぷりと水を与えます。芽が出るまでは水を切らさないよう、注意をしましょう。 ⑨管理する場所には、日陰が適しています。種をまいてから3週間~4週間ほどで芽を出しますよ。

挿し木で増やすときの注意点

・一度使った土は雑菌が含まれているため、土や鉢は新しい物を使ってください。 ・土には肥料を混ぜないことです。根を出す前に枝が腐ってしまいます。 ・枝を切る道具(はさみ・カッター・かみそり)は、ライターなどで消毒をしましょう。これでウィルスに感染せずに済みます。

挿し木以外の増やし方① 水差し

カポック(シェフレラ)は、水差しでも増やせます。 水差しは、切った枝を水に浸して発根を促す方法です。 コップに水を入れて、切った枝を浸すだけで根が生えてきます。 管理も簡単です。 直接日があたらない場所に置き、根が生えるまで毎日水を取り換えるだけです。

水差しで注意するポイント

水差しは、根が生えてからの管理がポイントです。 水差して根を出したカポック(シェフレラ)は、水に慣れています。 土に植えてからも、しばらくの間はたっぷりと水を与えましょう。

挿し木以外の増やし方② 種から育てる

カポック(シェフレラ)は、大きく育った鉢植えの株や苗を購入して育てます。 とはいえ、条件を守れば、種からでも育てられますよ。 【手順】 ①種をまく時期は、春のあたたかい時期に行います。 ②水はけのよい土に種をまいて、室温を18℃~30℃に保ちます。 ③土が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。 ④冬の時期に室内で育てる場合には、水やりの回数を減らします。土が乾いてから、数日を空けて水を与えてください。 ⑤日のあたる場所に置くと、1週間~2週間で芽を出しますよ。

注意するポイント

成長した苗を外へ出すときは、少しずつ日の光に慣れさせましょう。 長い時間日にあてると「葉焼け」を起こしてしまいます。 班入りの種類は葉が弱いため、よく「葉焼け」を起すため、注意をしてくださいね。

元気がないときの対処方法


カポック(シェフレラ)に元気がないときは、置き場所を確かめてください。 しおれた元気がないカポック(シェフレラ)でも、葉を広げてくれますよ。

元気がないときの対処法① クーラーから離す

元気がなくなってしまう原因は、クーラーの風にあります。 風が直接あたってしまうと、水をしっかり与えても、すぐに乾燥してしまいます。 そのため葉には元気がなく、垂れ下がってしまいます。 ぴんと張った元気なカポック(シェフレラ)に戻したいときは、クーラーの吹き出し口から離れたところに置きましょう。

元気がないときの対処法② 日にあてる

カポック(シェフレラ)を、日にあてているでしょうか。 閉めきったカーテンの傍に、置いたままでは、うまく光合成ができません。 これでは、必要な養分がつくれないため、元気がない状態が続きます。 遮光カーテンの傍や、1日に数時間だけ日があたる半日陰に移しましょう。

枯れる前に試す対処法

カポック(シェフレラ)が枯れるのは、水やりと肥料の与え方が原因です。 元気がなく、枯れるのを待つ前に、管理の方法を変えてみましょう。 カポック(シェフレラ)が元気を取り戻してくれますよ。

枯れる前の対処法① 水やり

葉が枯れる仕組みは、根腐れによる水分の供給不足です。 土のなかの古いガスを外へ押し出せずにいると、根は酸素不足を起こして、腐ってしまいます。 根が腐ると、葉には十分な水分が届けられずに、葉が枯れてしまうのです。 そのため水やりは、鉢の底から水が溢れ出るまで行ってください。 新鮮な空気を土のなかへ運んであげましょう。

枯れる前の対処法② 受け皿

受け皿に溜まった水も、確かめてください。これも根腐れの原因です。 水が溜まっていたら、捨てましょう。これで、枯らしてしまう事態を避けられます。

枯れる前の対処法③ 枯れた葉を切り取る

水やりの方法を改めたら、枯れた葉を切り取りましょう。 葉から水分が逃げていきます。根が弱っている状態では、うまく水分が吸収できていません。 葉から出ていく水分を抑えるために、枯れた葉を切るのです。 こうすれば、カポック(シェフレラ)は枯れることなく、株を休ませることができます。 元気になれば、また葉をつけてくれるでしょう。

カポック(シェフレラ)を長く育てるコツ・花をつけたら摘み取る

葉を咲かせるには、多くの養分を必要とします。株が弱っているときに花をつけてしまうと、 枯れたり、しおれたりして、カポック(シェフレラ)を枯らす原因になりかねません。 カポック(シェフレラ)を長く観賞したいなら、花が咲く前に、摘み取ってしまいましょう。

まとめ

観葉植物・カポック(シェフレラ)の育て方、増やし方などを紹介しました。 カポック(シェフレラ)は品種によって、葉の形が違います。 丸みを帯びたかわいらしい形や、先の尖ったもの、班が入った種類などがそろっています。 部屋に緑を置いてみたい方は、いろいろな種類から選べるカポック(シェフレラ)を育ててみてはいかがでしょうか。 注意するポイントを抑えて管理をすれば、枯れる心配を避けられますよ。