エイ/分類
エイは板鰓亜綱に分類される、軟骨魚類のうちのエラが体の下面にある生物群の総称です。 その鰓が側面にある場合はサメとして区分され、現在エイの種類は約530種類確認されています。
エイ/外国名
エイの外国名はrayです。 単純にrayの意味には光線や放射線、わずかの、などの意味もあります。
エイ/学名
エイの学名はBatoideaといいます。
エイ/由来(漢字)
エイを漢字で書くと海鷂魚、鱝、鰩、鱏など漢字には書き方が多数あり、よく使われるのは海鷂魚という漢字です。 なぜこういう漢字を使うのかというと、最初エイはその尻尾部分の長さがもとで燕尾(エンビ、エビ)と呼ばれていましたが、それがエイという風に呼ばれるようになったというのです。 海鷂魚という名前の理由は諸説ありますが、鷂という漢字はタカの仲間の鳥の名前で、エイが水中を優雅に泳ぐのが、その鳥が翼を広げ優雅に飛ぶところが似ていて、それが起源かもしれませんね。
エイ/生息地域・分布
エイの生息分布は北は北海道南部から南は東南アジアまで、広い分布域を持ち、日本を含む東アジア地域位生息しています。 浅い海の泥や砂地を好み、特に幼魚では海水浴場の浅瀬や川の汽水域にも生息していることがあり、海水浴場に遊びに来た人や潮干狩りに来ている人は遭遇するかもしれません。 また河口の汽水域で釣りをしている時に釣れるなんてことも多々あります。
エイ/生態・生育環境
エイの生態や生育環境は浅い海の泥や砂の中に生息していることが多く、発見するのは容易です。普段は海底の砂や泥の中に潜り目と噴水孔や尻尾を砂の上に出しています。遊泳時には左右に広がる胸びれをうまく羽ばたくように動かし、まるで空を飛んでいるように海の中を優雅に泳きます。 食性は肉食性で、貝、カニなどの甲殻類、子魚などの魚類、など底生生物を食傾向にあり、アサリやハマグリなどの漁場ではエイによる食害の問題も深刻になっているところもあります。
繁殖の特徴
繁殖の特徴は、エイやサメを含む多くの軟骨魚類は卵胎生を取る傾向にあり、これはメスが後尾したあと産卵を体内で行い、稚魚を一定の期間体内で育て、大きくなると産卵する方法です。春から夏にかけて浅い海で産卵し、生まれた稚魚は体長が10cm程になります。 エイの天敵はサメ類が多く、特にシュモクザメが天敵と言えます。シュモクザメはエイの毒針も効かないようで、頭で体を押さえつけられ 殴打などで弱らせ食べられてしまうようです
エイ/特徴・形態
エイの特徴や形態はその広い胸ビレと、長い尻尾です。水族館でも見たことがあるかもしれませんが、エイは平たく扁平な形をしていてその左右の胸ビレを羽ばたくようにして海の中を泳ぎます。 また、長い尻尾があり、これには毒針がついている種類が多く、気をつけなければいけません。
海水浴場尾などの浅瀬にも生息
上記で述べたように海水浴場尾などの浅瀬にも生息しているので、間違って踏んづけてしまった場合など刺されることも多いようです。 針には返しがついていて刺さるとなかなか抜けません。また毒の効果で死に至ることもあるほど怖いものなので、大変注意が必要です。 テレビなどで巨大な英を見たことがあるかもしれませんが、エイは種類によっては2m以上にあるものもあり、大きさは様々です。
エイ/釣り情報
釣り場
エイの釣り情報 釣り場 5月から10月にかけて広い時期に釣れる。 ・兵庫県尼崎フェニックス ・千葉県富津港 ・愛知県名古屋港海釣り公園 ・大分県中津市 など、海へ面している堤防などが釣りやすそうです。 エイは夜間にエサを狙うので夜間の間の釣りで、エイを狙うのが良さそうです。
釣り方
エイは群が集まる河口の周辺で釣るのがおすすめで、エサとなる底生動物が溜まる淀みの部分や消波ブロックの周辺などを狙うのが狙い目です。 釣り方は仕掛けをポイントに投げ、置き竿であとは狙いがエサを食べるのを待つだけです。 エイはエサに食いついたあと急に泳ぎだすことがあるだため、糸をピンと張りすぎると切れることがあるので、少し緩めに張っておいた方が良いでしょう。
釣り仲間と一緒にいくことがおすすめ
また、1mを超えるような大物も釣れることがあるため、女性一人でのエイを釣り上げるのは難しいかもしれません。 釣り上げた後に網で魚を救ってくれるような仲間と釣りに行く方が安全にエイを釣れるかもしれません。
エイ/味・選び方
エイは食用としても大変重宝されておりおいしく料理ができますが、エイを調理する時に柔らかすぎるものは中の身があまりおいしくないことが多いので引き締まった裏側の赤色の鮮やかなものを食べる用意すると良いです。 また、味としてはエイ自体に鱗がないので調理がしやすく、骨は軟骨なので柔らかく、身はさっぱりとクセがなく食べやすいです。また、白身は口の中に入れると適度にほぐれ優しい口当たりです。鮮度がいいものは刺身としても食べることはできる。
エイ/栄養・寄生虫
エイの栄養エイは水分が多いのに対して資質は少なく コラーゲンの成分が非常に多いので、海外では高級食材として扱われることもあり、女性には大変嬉しい効果があります。 エイの体にたくさん含まれているコラーゲンには免疫力を向上させたり、血管の細胞を丈夫にするような効果があり、生活習慣病の予防に役立ちます。 また、カルシウムを吸収するのを促進させる効果や老化を防止するような働きもあるため健康にとても良い食材となっています。
エイの寄生虫
エイに限らず魚には多くの寄生虫がついている傾向にあり、特に多いのはアニサキスという寄生虫です。 この寄生虫は魚の体内の筋肉や内臓などに寄生していることが多く、寄生された魚を生で食べることによって人間にも感染します。 感染すると食中毒や腹痛などになることがあり注意が必要です。 エイは火を通しての調理がほとんどなのでそんなに心配しなくても大丈夫だとは思います。
エイ/料理・調理方法
エイの臭みのない白身はとても美味しいので漁獲されたものを市場で売って近くの料亭で食材として出ることも多いようです。 エイを含むサメの仲間は鮮度がすぐに落ちるので、釣り上げたら早めに刺身や湯引きなどの料理をするほか、煮つけや唐揚げ、味噌汁など、様々な料理に大変重宝します。
調理の時の特徴
調理の時の特徴 エイは上記でも述べたように尻尾に毒針を持っていて、釣り上げてすぐに尻尾を踏みつけるなどして固定し、ペンチなどで毒針を折ったり切ったりしてからクーラーボックスなどにいいれないと運ぶ途中や調理時にとても危険なのでそれは注意しましょう。
エイの煮つけ
エイのヒレを煮付けに用いることが多いが、エイのヒレはコラーゲンがたっぷり入っていてゼラチン質なので、とてもプリプリしています。白身は少し筋肉繊維があり、淡白な味なので食べていても飽きません。 また、煮つけを作る時の汁は少し時間がたつと脂分が固まりゼラチン状になります。これを捨てるのはもったいないので、またほかの料理に使うのもいいし、煮こごりとして食べるのもとてもおいしいのでおススメです。
エイのから揚げ
エイの唐揚げはエイのヒレをぶつ切りにしてそのまま油でカラッと揚げると簡単に作ることができます。エイの骨は軟骨なので唐揚げにすると簡単衣食べることができ、その身も淡白なので濃すぎることもありません。身はコラーゲンたっぷりで健康やお肌には最高の食材と言えます。
エイ/その他
このように、エイは一般的には狙って釣れるよりも、他の魚を狙っていたが、エイが連れてしまったという事例が多いようで、しかもエイは体も大きいことも多く、毒針があるので、釣竿の糸が切られてしまったり、ルアーごと持っていかれたり、釣り上げた後にも苦労したりと、結構厄介者の扱いを受けることが多いようです。 しかし、先ほどにも述べたように調理することでお肌にも健康にも良いコラーゲンがたっぷり入っていてとても美味なので、ぜひ釣り上げた際は毒針に気をつけて調理し食べると良いかもしれません。