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オリヅルランの育て方!今の育て方は大丈夫?そんな悩みや疑問まとめ!

オリヅルランは、購入できる機会の多い観葉植物。詳しくないまま買ってしまい、「今の育て方で大丈夫?」と不安になってしまうのはありがちなパターンです。でも、心配ご無用! オリヅルランの管理はとても簡単なんです。育て方を知って、悩みや疑問を解決しましょう!
2020年8月27日
三ツ矢ナオ
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オリヅルランの育て方!悩みや疑問も一気に解決

オリヅルランの育て方って、なんとなくモヤモヤ……

とてもポピュラーな観葉植物、オリヅルラン。 ホームセンターや花屋さんなど、観葉植物コーナーを設けてあるお店であれば、ほぼ必ずと言っていいほど取り扱われています。 購入できる機会が多いので、育てていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。「これ、オリヅルランっていうの?」だなんて、名前も知らずに管理している方もいるかもしれません。

オリヅルランの正しい育て方は?

育て方、植物の名前さえ知らなくても、なんとなく栽培できてしまう……それがオリヅルランです。 でも、せっかくなら、正しい管理方法を知りたくありませんか?  なんとなくモヤモヤしていた「これでいいのかな?」から脱出して、今日からスッキリした気持ちでオリヅルランを栽培しましょう!  基本の育て方はもちろん、 増やし方や、オリヅルランに向いたおすすめの飾り方までご紹介します!

オリヅルランはどんな植物?

丈夫なアフリカの植物

オリヅルランはユリ科。 南アフリカ原産の常緑多年草です。 1年じゅう葉を落とさず、 極端な寒さに当てない限り、冬が来ても枯れません。 なので、1度買えば長く楽しむことができます。

どんなときに枯れる?

オリヅルランはとても丈夫な観葉植物。 ですが、トラブルに遭うと、枯れることもないわけではありません。 考えられるおもな理由は、以下の通り。 ・根詰まり ・日当たりが悪い ・寒すぎる場所で放置した ・水分が足りなかった オリヅルランを管理するなら、 ぜひこのポイントに気をつけましょう。

伸びて垂れ下がるのは「ランナー」

これ何? ヒュルヒュル伸びて垂れ下がる茎

オリヅルランを育てていると、 だんだんこんな茎が伸びてきます。 すでにオリヅルランを育てている方は、「これ何?」「不格好になってしまったけど、どう処理すればいいか分からない」なんてお悩みかもしれません。 この茎は「ランナー」といいます。 オリヅルランを管理していれば、おのずと発生してくるものです。 ただ、品種によってはランナーを出さないものもあります。

ランナーがあれば、オリヅルランを増やせる

ランナーの先には、「子株」と呼ばれる葉っぱのかたまりが発生します。 この子株を親株から切り離し、新しい土に植え付けてあげれば、 それがまた大きく成長し、どんどんオリヅルランを増やせるんです!

子株は捨てずに、オリヅルランを増やしてみよう

見た目が悪くなるから子株を捨てる……というのもありですが、 せっかく増えた命は大切にして、新しい株へと大きく育ててみませんか? 「でも、増やし方って難しいんでしょ?」とお思いになるかもしれませんが……まったくそんなことはありません! オリヅルランは日頃の管理も簡単なら、増やし方も簡単な観葉植物。ぜひ、オリヅルランの子株で、観葉植物の増殖デビューしちゃいましょう!

オリヅルランの種類

シャムオリヅルラン

アフリカ中部のガボンというところが原産地です。 シャムオリヅルランはランナーを出さず、 小型で、葉が密生します。 どんどん伸びてくるランナーを管理するのが面倒! という人には、ぜひおすすめしたい種類。 ただ、やや耐寒性に欠けるという欠点があります。 ふつうのオリヅルランであれば、5℃までの寒さに耐えるとされていますが、シャムオリヅルランは冬を越すのに10℃ほど必要です。冷え込む冬の朝晩には注意が必要。

ヒロハオリヅルラン

やや大型で、ランナーをあまり出さないのがヒロハオリヅルラン。 床に直接どっしり置いても、見映えのする種類です。

斑の入らないオリヅルラン

オリヅルランは通常、葉に「斑」と呼ばれる白い線状の模様が入ります。 この斑が入らない種類のオリヅルランもあるんです。 好みに応じて買い分けましょう。

オリヅルランの花


実は花が咲く

あまり知られていないかもしれませんが…… オリヅルランは花を咲かせることがあります。 開花の時期は春。 白い小さな花を、ランナーの先につけます。

あくまで葉を観賞するのがおすすめ

オリヅルランは花を咲かせるとはいえ、 あくまで葉を観賞するのに向いた植物です。

オリヅルランの育て方・増やし方は?

上手に管理しよう!

オリヅルランがどんな植物なのか、だんだん特徴がつかめてきましたか? では、いよいよオリヅルランの育て方を見ていきましょう! 誰でも簡単にできる、増やし方もご紹介しています!

育て方1.日当たり

置き場所はどこ?

日当たりの良い場所を好みます。 明るい窓辺に置くと良いでしょう。 でも、オリヅルランは比較的日当たりの強弱に順応する植物。 ちょっと暗めのトイレや玄関でも、意外にしっかりと育ちます。

特に日光を当てるべき季節

春~夏はオリヅルランが成長する季節。 この期間にたくさん日を浴びさせることで、大きく成長します。 4月頃からは屋外に出し、9月の終わりには屋内に取り込むのがおすすめです。 もちろん、1年中屋内の日当たりの良い場所に置いておいても良いのですが、 寒さの心配がない季節は、できるだけ外で日光浴させてあげると元気に育ちます。

日当たりが悪すぎると、株が弱る

少ない日光でも育つのがオリヅルランですが、 やはり太陽の光をたっぷり浴びさせた株と比べると、あまり大きく成長せず、軟弱に育つ傾向があります。 普段は薄暗い環境で管理している場合、 定期的に日光浴をさせてあげることが大事です。

葉焼けに注意

夏の強い光に当てすぎると、葉焼けすることも。 中でも斑入りの品種、軟弱に育った株は、葉焼けしやすい傾向にあります。 暗所から屋外に出したいときは、いきなり外に出すのではなく、徐々に慣らすことが大事です。 最初は室内の窓辺のような明るいところに移し、それから直射日光下に出しましょう。

育て方2.水やり

季節ごとの水やり

季節によって、水の量を調整しましょう。 春から夏にかけての暖かい時期は、生育が旺盛なので、水も多めに与えます。 鉢の土が乾いたら水やりをしましょう。 寒い季節は、水やりを控えます。 オリヅルランの根は太く、多肉質なので、乾燥に強いのです。 土の表面が乾いてから数日後に水を与えれば大丈夫。

葉の色つやが悪くなる原因

乾燥が続くと、葉の色つやが悪くなります。 ですが、普段から水やりを充分に行っているのであれば、 原因は乾燥というより根詰まりにある可能性が高いです。 特に、数年間育てている株であれば、植え替えを行ってあげる必要があります。 オリヅルランは根が太いので、根も詰まりやすいのです。

育て方3.植え替え

植え替えはとても大事

オリヅルランにとって、 植え替え作業はとても重要。 生育が早いので、できれば毎年植え替えをしましょう。 放置していると鉢の中で根がパンパンになり、生育を妨げます。

植え替えの時期


植え替えは春に行います。 「これからオリヅルランが成長していく」というタイミングで植え替えてあげれば、新しい土に根が定着しやすく、「植え替え後に枯れる……」なんてトラブルも防げます。 水はけのよい土を用意し、 ひとまわり大きな鉢に植え替えましょう。

植え替えの手順

①ひとまわり大きな鉢と、鉢底石、水はけのよい土を用意します。土は「観葉植物の土」と書かれた商品をそのまま使ってしまってOKです。 ②鉢の一番底に、鉢底石を敷きます。鉢の底が見えなくなるくらいまで入れましょう。 ③古い鉢植えから、オリヅルランをスポッと抜き取ります。固まった土がぜんぶ根と一緒にくっついてきてしまう状態で大丈夫です。黒ずんで腐った根は取り除きましょう。 ④新しい鉢に土を半分くらい入れ、高さを調節しながら、オリヅルランを植え付けます。

育て方4.植え替えでの増やし方

株分け

オリヅルランの増やし方のひとつに、株分けがあります。 これは大きく育った株をコンパクトに仕立て直したいとき、 ぜひおすすめしたい方法です。

株分けのメリット

オリヅルランは頻繁に植え替えが必要。 この植え替えと同時に行えるのが、株分けの強みです。 ランナーをあまり出さない品種のオリヅルランを増やすなら、 株分けがおすすめ。

株分けの方法

①オリヅルランを鉢から抜き取ります。 ②ハサミを使い、根を2~3株になるように切り分けていきます。 ③切り分けた株を、それぞれ新しい土に植え付けます。

育て方5.ランナーを使った増やし方

挿し芽

ランナーの先に子株がたくさんできたら、 親株と切り離し、新しい株に植え付けましょう。 この増やし方は「挿し芽」と呼ばれます。

挿し芽のメリット

挿し芽で増やせば、 もともとの親株が枯れるリスクを減らすことができます。 同時に、だらしなく垂れ下がってしまった子株の見た目を整えることもでき、一石二鳥です。 たくさん増やした子株は、鉢植えや水耕栽培、ハイドロカルチャーなど、さまざまな飾り方で楽しめます。 さらに、挿し芽は株分けよりもお手軽。 いちいち根ごと掘り返す必要もなく、初心者さんでも挑戦しやすい増やし方です。

挿し芽の方法

①まず、ランナー(親株から伸びて子株を垂れ下げている、茎状の部分です)をハサミで切り取ります。このとき切り取る場所は、根元(つけ根)からです。 ②ランナーと子株を切り離します。 ③切り離した子株の状態をチェックします。根が3センチくらい伸びているなら、そのまま新しい土と鉢へ植え替えましょう。このとき使うのは、水はけのよい土です。根の伸びが充分でないなら、すぐに植え付けはせず、ぜひ次の項目をチェックしてください。

子株の根が充分伸びていないとき

子株の根が短い場合、まずは根をしっかりと伸ばしてあげて、 それから土へと植え付けたほうが良いでしょう。 おすすめの方法をご紹介します。

子株の根を伸ばす手順

①市販の水苔で根をくるみます。 ②さらにその根元をビニールでくるみ、てるてる坊主のように輪ゴムで口を縛りましょう。ビニールには、竹串のような先の尖ったもので穴を開けてください。 ③終わったら、小さなジャム瓶や使っていない湯飲みに入れます。あとは水やりをしつつ、根を成長させます。根が伸びてきたら、土に植え替えてあげましょう。

育て方6.オリヅルランの冬越し

冬は弱りやすい

オリヅルランは5℃以下の寒さになってくると、元気なまま冬越しするのが難しくなります。 外で育てている場合、 屋内に取り込むのをお忘れなく! 屋内で育てている場合、 夜間に冷え込みやすい場所を避けましょう。


植え替え、株分けも避ける

オリヅルランを管理していくなら、 必須になってくる植え替え作業。同時進行で株分けも行えます。 でも、作業をするなら、 冬の間は避け、温かくなってからが無難です。

枯れる!? 原因は?

葉先が枯れるとき

オリヅルランは丈夫な観葉植物ですが、 それでも枯れることがあります。 特に、葉先のみが枯れるというのが、とても多いパターン。 そんな時は、冬の夜間の置き場所に注意しましょう。 窓辺は日中、太陽光を浴びられて良いのですが、朝晩に寒くなりすぎる位置です。寒さが原因で葉先が枯れることも。 夜の間だけ窓辺から遠ざけてみましょう。 意外と見落としがちなポイントです。

病害虫で枯れる

オリヅルランの新芽に発生しやすいのは、 アブラムシやカイガラムシという害虫です。 見つけ次第、早めに駆除しましょう。

オリヅルランの飾り方

飾り方① 人気は「吊り鉢」!

オリヅルランの飾り方で人気なのが、「吊り鉢」。 ランナーのよく出る種類を地べたに置いていると、ランナーからできた子株が地に着いてしまい、見苦しい印象になりがちです。 なので、オリヅルランはお部屋や庭の中でも、できるだけ「宙に吊る」「高さのある場所に置く」といった配置を取るようにすると良いでしょう。 天井から吊り下げれば、まるでお花屋さんのようなおしゃれなインテリアが完成します。それが難しければ、ワイヤーの台を利用して高さを持たせてあげると、飾るのも手入れも簡単です。

飾り方② 机の上のワンポイントに

小型でランナーも出さないシャムオリヅルランなら、 ちょっとした小さなスペースを彩るのに適しています。 テーブルやデスクのワンポイントにおすすめです。

飾り方③ 風水を気にしてみる

観葉植物は風水にも利用されます。 少ない日光でも育つオリヅルランは、風水人気の高い観葉植物のひとつ。 暗めの玄関に置いて、「気」を引き寄せるのによく使われるようです。

飾り方④ オリヅルランの水耕栽培

オリヅルランは水耕栽培も容易。 水耕栽培とは、土を使わず、水で植物を栽培する方法のことです。 液体肥料を定期的に与える必要のある植物もありますが、オリヅルランの場合、とくに肥料を与えなくても育ちます。(ただし、春~秋には与えたほうが、育ちが良くなります。必須ではありません) 水耕栽培をしたことの無い方でも、週に1~2回の水替えさえ忘れなければ大丈夫。簡単には枯れることもありません。 ランナーを切り取ったり、株分けしたりしたときにできた子株は、ぜひ水耕栽培に利用してみませんか? 透明感もあり、容器にこだわればさらにおしゃれに飾れますよ!

飾り方④ ハイドロカルチャー

ハイドロボールという専用土を使った飾り方が、ハイドロカルチャー。 虫が湧きにくく、清潔で、インテリアとしてもおしゃれ。 透明な容器を使えば、水の量も管理しやすいです。

オリヅルランをきれいに管理しよう!

飾り方も豊富で、増やし方も簡単

いかがでしたか? 観葉植物を育て始めた最初のうちは、水やりから日当たりまで、「これでいいのかな?」と疑問がつきまとうもの。うまく管理できないこともあると思います。 でも、オリヅルランは育て方の基礎さえ覚えてしまえば、完全に枯れることの少ない植物です。 飾り方のバリエーションも多く、増やし方も簡単。 疑問を解消しつつ、自信を持って栽培しましょう!