スイセン 八重咲混合 5球入
水仙(スイセン)とは
水仙はヒガンバナ科スイセン属の植物で原産地はスペイン、地中沿岸、北アフリカなどです。 日本でも自生していることや庭植えの定番として親しみ深い水仙は、小さなお花が可愛らしく、香りが良くて切り花としても人気があります。
球根植物である水仙の開花期は12月から4月頃で、種類によって見頃が異なります。 水仙は耐寒性がありそれほど手がかからないため、初心者の方でも育てやすいお花です。
また、水仙の花言葉は「自己愛」「神秘」で、その由来はギリシャ神話のエピソードとされています。これから水仙の基本情報をお伝えしていきますので、まずは水仙の花の知識を深めていきましょう。 水仙を植えて育ててみたいという方は、植え付けの手順や管理方法についてご紹介していきますので参考にしてください。
水仙の基本情報
水仙は球根植物で多年草であるため、毎年お花を楽しむことができます。 春の季節に花が咲く球根の中では開花が早く、植え付ける環境が合えば年々立派になっていくのも球根で育つ植物の良いところです。
水仙の葉に注意
水仙の草丈は20~50㎝に育ちます。 また、水仙の葉は一見ニラに似ていますが、毒性を持つため間違えて食べてしまわないように注意が必要です。
水耕栽培が可能!
球根で育つ水仙は水耕栽培で育てることができます。 クリアなグラスに入れるなど、インテリアとして楽しむことができるのは嬉しいですよね。
水仙を育ててみよう
水仙は地植えでも鉢植えでも育てることができ、どちらにおいても日当たりの良い場所を好みます。
水仙は水はけのよい場所を好みますので、雨が降った後に水がはけにくい場所は避けましょう。
水仙の球根を手に入れよう
スイセン 八重咲混合 5球入
水仙の植え付けについて
水仙の植え付けに適した時期は10月から11月です。 地温が低くなる前に植えつけるようにしましょう。 ただし、二ホンスイセンは他の種類よりも2ヶ月早い8月に植えつけるようにします。
球根はふっくらと丸みを帯びた電球型のものを選ぶのがポイントです。 やせている球根を選ぶと開花率が低いことが多いので避けるようにしましょう。
<鉢植えの場合> 根を深く張るためにも深鉢を用意します。 間隔は5~6㎝ほどあけ、深さは4~5㎝の穴に植えつけます。程よい感覚を保って植えることができれば、開花した時にバランスが良くきれいです。
<地植えの場合> 球根の大きさにより10~20㎝ほど間隔をあけて、球根が2つ入るくらいの深さ6~10㎝ほどの穴に植えつけます。
水やりについて
庭植えの場合は基本的に水やりは不要で、鉢植えの場合は土の表面が乾いた時に鉢底から流れ出るようにたっぷりと水をあたえます。 夏場は休眠していますので水は控えめにしましょう。
主なお手入れ
1.花がら摘み 花が咲き終えた後、花茎の付け根から切り取ります。葉は完全に枯れてしまうまでそのままにしておきます。 二ホンスイセンは結実しませんが、その他の種類は「種子果」をつけますので早めの花がら摘みを心掛けましょう。
2.分球 球根を掘り上げて、くっついているものを割って分ける作業です。 見頃を終えた5月から6月に行いましょう。
3.植え替え 水仙は3年間ほどは植えっぱなしでも良い球根ですが、3年を経過した頃に植え替えをしましょう。 手順としては葉を掘り起こして秋まで保管して植えなおします。
水仙の楽しみ方
早春の季節に欠かせない水仙のお花。 庭植えとしての楽しみ方はもちろん、切り花としても楽しむことができます。
庭植えの水仙をカットして花瓶に活けても良いですし、花屋さんでも購入することができます。 花が小さな水仙は他のお花に隠れてしまうので、ごちゃごちゃとお花の種類を混ぜずにシンプルに仕上げるのがポイントです。
和風にも洋風にも自然になじむのが水仙の良いところです。
お正月花の定番の花材
お正月に飾る松竹梅を始めとする花材との相性が良い水仙を入れることで千両やおもとの赤い実とのコントラストが美しく、全体のバランスが良くなります。 季節感が出て、水仙の上品さがひときわ引き立っていますよね。
水仙の種類について
水仙はおよそ35種類の原種があり、品種の改良により2万を超える品種があります。 種類は非常に多く、花形や花色で13のグループに分類され、代表的なものは「日本水仙」「ラッパズイセン」「口紅スイセン」「八重咲きスイセン」などがあります。
日本水仙 二ホンズイセン
地中海沿岸が原産の二ホンズイセンは、水仙と言えば思い浮かべる姿そのもの。 日本では本州から南の暖かい沿岸近くで野生化し、群生する光景が見られます。
ラッパズイセン
ラッパズイセンは地中海沿岸原産で、花色は黄色、3月から4月が見頃となります。 なんといってもラッパのように突き出た花冠が特徴で、水仙の種類の中でも知名度が高いです。
八重咲種もあります
幾重にも重なる花びらが美しい八重咲の種類もあります。 ちょっと変わった品種を選んでみるのも良いですね。
水仙の花色
水仙の色は白や黄色を思い浮かべますが、ピンクやオレンジもあります。
種類が豊富な水仙は、品種によってどこか洋風な雰囲気を楽しむことができるのも良さのひとつです。 花壇に数種類植えておくと素敵で、華やかになります。
水仙の花言葉
水仙の花言葉は「自己愛」「神秘」です。 水仙の花言葉はギリシャ神話から由来されていると考えられるため、まずはエピソードをご紹介します。
ギリシャ神話の話の中でナルキッソスという美少年は周囲の女性を虜にし、好意を寄せられていることを鼻にかけていました。また、自ら誰かを愛そうとせず、高慢な態度をとっていることを怒った復讐の女神ネメシスが自分しか愛せない呪いをかられ、ナルキッソスは水面に映った自分の身を愛することとなりました。 次第に自分の置かれた環境に憔悴したナルキッソスは息絶え、その姿が水辺でうつむきながら咲く水仙の花に変わったというエピソードがあるのです。
水仙の花言葉「自己愛」
水仙の花言葉である『自己愛』は、ナルキッソスが「自分しか愛すことができなくなった」というエピソードがもとになっています。 自分しか愛せないのは寂しいという考え方もありますが、人を愛すためには、まずは自分を愛することが大切ですよね。 どこか自信がなく愛情を欲している相手に贈るのも良いですし、もっと自分を労わりたい時には水仙を取り入れてみてください。
水仙の花言葉「神秘」
「神秘」という花言葉は白い水仙の花言葉で、上品で清楚な雰囲気の水仙の姿にぴったりです。 寒い季節に花を咲かせる水仙は人の心を温かくさせ、どこか神秘的なものを感じるのかもしれませんね。
水仙の花言葉はナルキッソスのやや悲しいエピソードが由来になっていることもあり、華やかな意味は含まれていない印象ですが、自分以外を愛することの大切さや自らがもつ神秘的な美しさを感じることができる内容となっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。冬から春にかけて見頃を迎える水仙は、耐寒性があり基本的には放っておいても毎年花を咲かせてくれるお花です。 長い茎の先にうつむきながら花を咲かせる、上品でどこかはかなげな姿が魅力です。
また、水仙の花言葉である「自己愛」は、ギリシャ神話のエピソードが由来されるとお伝えしましたが、人を愛すためにまずは自分を愛すと捉えるようにすると良く、もうひとつの花言葉である「神秘」は、白い水仙においての花言葉で、美しさを象徴していると考えられます。
球根をギフトとして贈っても良いですし、自分で育てて切り花として渡しても喜ばれるはず。 花言葉の意味を理解し、大切な方と水仙のお花を楽しみましょう。