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アサツキの育て方と栽培方法とは?収穫まで美味しく育てるコツをご紹介

アサツキは、料理の彩や薬味としても良く利用される植物です。日本料理だけでなく、様々な料理に利用されています。ネギに比べその色あいが薄いことから「浅葱(アサツキ)」と呼ばれています。 初心者にも簡単に栽培ができるで、手始めに栽培してみるのもいいでしょう。
2020年8月27日
kaorin007
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目次

アサツキとは

アサツキは、ユリ科の球根性多年草です。ハーブとしてよく知られる「チャイブ」の変種と言われています。食用とされるネギの種類で最も細いものが、このアサツキです。 アサツキの葉の部分は、薬味などとしてよく料理に利用されます。また、葉だけでなく球根の部分も食用として利用することが可能です。

アサツキの花

アサツキは、5月下旬~6月上旬に薄紫の可愛らしい花をつけます。ネギの白い花とは、また違った味わいを感じることができるでしょう。そんな優しい色合いのアサツキの花には、「柔軟性」という花言葉が付けられています。

アサツキの旬

今では通年出回っていますが、アサツキの旬は葉を生長させる春と秋です。夏や冬になると、アサツキは葉を枯らします。ただし、この状態は地下の球根が休眠状態になるだけです。冬は、停滞しながらもそのまま球根が成長を続けます。 アサツキは、一度植えれば2~3年育つのが特徴です。ベランダやお庭などで栽培しておけば、料理などのアクセントにとても重宝するでしょう。

コンパニオンプランツとしての効果

アサツキの栽培には、近くにある植物に良い影響を与えるコンパニオンプランツとしての役割があります。害虫を寄せ付けない効果が期待できるので、近隣の植物を病害虫から守る強い味方になってくれるでしょう。

アサツキの育て方・栽培方法について

アサツキの栽培は、あまり手間がかかりません。そのため、初心者にも気軽にチャレンジすることができます。料理好きの方には、趣味と実益を兼ねたガーデニングアイテムだといえるでしょう。 ネギとはまた一味違うアサツキのきりっとした味わいが、料理の彩だけでなくよりよい風味を高めてくれます。


植え付け

アサツキは、球根から植えるのが一般的です。8月下旬頃に種球と言われる球根が出回るので、それを使って植えつけます。球根を購入する際には、「カビが生えていないか」や「根の部分が欠けていないか」をしっかりとチェックしておきましょう。 プランターなどに植え付ける場合は、7分目ほどまで用土を入れ球根を差し込んでいきます。その上から球根の先端が少し出る程度の土をかぶせて出来上がりです。球根の芽が出ないよう、購入後は早めに植えつけることが大切です。球根の間隔は、5~10cm程度あけておくとよいでしょう。 地植えの場合は、植え付けの2週間前頃に1㎡あたりコップ1杯程度の苦土石灰を土に混ぜ合わせておきます。その後しばらく寝かせ1週間たった頃に肥料などを混ぜ込み土を作っておくことよいでしょう。後は球根の間隔を充分にとって植え付ければ、収穫を楽しみに待つだけです。

水やり

水やりは、土の表面が乾いた頃に充分補給してあげましょう。ただし、アサツキは乾燥だけでなく多湿にも弱いので状況を見ながら水分補給をおこなうことが大切です。

肥料

アサツキは、肥料を与えなくても充分に育ってくれます。ただし、発芽した後、丈が6cm位になれば鶏糞などの追肥をしておくと育ちが良くなるでしょう。肥料は、根元から少し離れたところに与えるのがポイントです。

置き場所

アサツキを植えるのに最適な場所は、やはり日当たりの良いところです。また、風通しが良いことも大切なポイントです。 生長に適した温度は20℃程度なので、あまり温度が低くならないよう場所の選定には気をつけておきましょう。

アサツキの収穫について


アサツキの収穫時期は、春と秋が適期です。葉の長さが、15~20cm程度に成長すれば収穫することができます。指で摘み取ることもできます。でも、株をきれいに残したいのであればはさみでの収穫がおすすめです。 株は、根元から3~5cm程度を残しておくと次の収穫をおこなうことができます。株も食用になりますが、次の収穫を楽しむためにも少し残しておくとよいでしょう。 9月頃に植え付けたアサツキは、3月頃には収穫できます。そのまま株を残しておくと、5月ぐらいまで収穫を楽しむことが可能です。

アサツキの球根について

種用として保存

アサツキは、6月~7月頃に葉の部分が枯れ落ち休眠状態に入ります。種用として分球するなら、夏場の花が咲き終わったこの時期が最適です。掘り起こした種球は、陰干しにして分球します。その分球したものを植えれば、新しいアサツキを増やすことができるでしょう。 特に分球を必要としないのであれば、そのまま放置して適度に肥料を加えてやれば2~3年程度持続的に収穫が可能です。冬の時期はあえて掘り出さず、そのままの状態にしておくと春先には芽が出てきます。

食用として利用

新潟や東北地方では、アサツキを枯れるまで放置しておきます。その後、育った球根を収穫し食用として利用する習慣があります。これらの地域でアサツキというとアサツキの球根部分を指すことが多いようです。茹でて和え物にするだけでなく、生のまま味噌などを付け酒の肴としても人気の食材です。

アサツキの保存方法

収穫したアサツキの鮮度を落とさないよう保存するには、キッチンペーパーや新聞紙を湿らせたうえでアサツキを包みビニール袋などに入れて冷蔵庫で保存するとよいでしょう。4~5日程度は、保存状態を保つことが可能です。野菜室などで保存する場合は、出来るだけ立てた状態で折り曲げたりせずに保存しておきましょう。こうすることで、アサツキへのストレスがかからず、長持ちさせることができます。 アサツキを刻んで保存する場合は、小口切りにし水気をきれいにふき取った密閉容器に乾燥したキッチンペーパーなどを敷いたうえで保存します。この時、密閉容器のフタをする前にラップをしてからフタをしておくと持ちが良くなります。

料理での活用法

葉の部分を活用


アサツキは、ネギと同様に薬味や彩に使われることが多い植物です。ネギよりも風味の良いアサツキは、日本料理にとても良く合います。その他には、スープやパスタの素材として風味づけや彩に使われることが多い素材です。 料理は、味だけでなく見た目の演出も大切。その見た目を彩りよく演出してくれるアサツキは、料理作りに欠かせないアイテムだといえるでしょう。

球根部分を活用

アサツキは、葉だけでなく球根の部分も食べることができます。東北などでは、ある程度の太さのある株を茹で酢味噌やゴマなどであえて食べる風習があります。茹でることでアサツキの辛みが抑えられ、程よい甘みを感じることができます。 その他にも韓国風のナムルや天ぷら、他の野菜や肉などと一緒に炒め物にしても美味しくいただけます。

身体にいい成分が豊富なアサツキ

アサツキには、ネギの香りの元ともいえるアリシンが含まれています。このアリシンは、アサツキを細かく刻むことで「硫化アリル」という成分に変化するのが特徴です。この硫化アリルは、身体や脳に必要不可欠な成分であるビタミンB1の吸収を促進する効果があるといわれています。ビタミンB1などのビタミン類を多く含有するアサツキを食べれば、疲労回復などの効果を高めてくれるでしょう。 その他にもパントテン酸や葉酸などを含んでいるのが特徴です。パントテン酸は、動脈硬化予防やストレス緩和に効果的だといわれています。また、葉酸は貧血予防などのサプリにも良く使われている成分です。

まとめ

アサツキは、ガーデニングの初心者でも簡単に栽培できるアイテムです。ガーデニングを楽しみながら料理の材料としても活用できるから一石二鳥です。 プランターや鉢植え、地植えなど好みの植え方で簡単に栽培できるから、手軽に始めることができます。そのうえ、身体によい成分が豊富に含まれている点もアサツキの魅力です。 初夏には薄紫の可愛い花が、お庭のアクセントになるといえるでしょう。コンパニオンプランツとして、近隣に咲く他の植物を病気や害虫から守ってくれるのもアサツキの特徴です。