カレンデュラってどんな花？
「カレンデュラ」は、私たちが春になると良く目にするなじみのある花です。 和名は「金盞花（キンセンカ）」といいますが、春になると花壇で良く見かけるかわいい花です。太陽に向かって花を咲かせるのが特徴です。 このカレンデュラはハーブの一種です。
カレンデュラの花言葉
ハーブの種類でもある「カレンデュラ」の花言葉をご存じですか？驚くほどネガティブな花言葉です。 「悲嘆」「悲しみ」「別れの悲しみ」「失望」の４つの花言葉を持つカレンデュラ。ギリシャ神話少年クリムノンの話がもととなりつけられたとされている花言葉です。 マイナス要素が強いため花言葉を持つカレンデュラは、「花」としてのプレゼントは不向きです。女性にプレゼントは絶対にあげてはいけない花言葉の持ち主です。 ところが、違う形でこのカレンデュラは人々にすばらしい効果をもたらし、重宝されてきた花なんです。
カレンデュラの花言葉の由来＜ギリシャ神話＞
少年クリムノンは、太陽神アポロンをてても崇拝し、日があるとき（アポロンの姿があるとき）はとても喜び、夜になるととても悲しんでいる少年でした。やがてアポロンは少年クリムノンを知り、毎日クリムノンを見るのが好きになりました。そんな毎日を嫉妬した雲の神が、アポロンを雲で覆い少年に悲しい思いをさせ死に追いやってしまいました。アポロンは、嘆き悲しんで亡くなったクリムノンをカレンデュラに変えたというお話から、ネガティブな花言葉になったそうです。
カレンデュラの名前の由来
学名のカレンデュラは、花が春分（昔は暦の初めだった頃）のころから咲き始めたことから、暦（カレンダー）にちなんでついた名前です。 また、金盞花という名前は、花を見るとわかりますが「金の盃に見える花」ということでつけられたそうです。 英名では、「ポットマリーゴールド」といい、ポットは食用という意味がありハーブの一種です。
原産
南ヨーロッパが原産国で、一年草のハーブです。秋に植え冬を迎えるまでに少しだけ成長し、春に花を咲かせる寒さに比較的強い花です。
カレンデュラの種類
数多くの種類がありますが、原種は１５種類だけとなります。（食用、民間薬として活用できるもの） ・中安 ・カレン ・レモンマドレーヌ ・フィエスタ・ギタナ ・ジュラ・レモン ・ジャンボ・ジュラ・オレンジ など 色、形、大きさもさまざまです。 また、観賞用もあり、いろんなカレンデュラが楽しめるようになりました。 カレンデュラは、一年草と多年草がありますが、ハーブとして使用できるものは一年草の原種だけです。
カレンデュラの成分と効果
カレンデュラ成分
＜カレンデュラ成分＞ カロテノイド→抗酸化作用 ステロール→コレステロールを下げる ルティン→眼精疲労回復 粘液質 多糖類 など 私たちに嬉しい効果をもたらす成分が詰まっている花です。
カレンデュラ効果
皮膚や粘膜を傷めた時に修復を促す成分が含まれているため、肌のトラブル「切り傷」「擦り傷」「やけど」「ニキビ」などに効果をもたらします。 トリテルペロイノという成分もあり、免疫力を高めてくれる作用があるため風邪予防や風邪の症状を和らげてくれる風邪薬としても効果があります。
カレンデュラオイルの作り方
カレンデュラの成分や効能がわかったところで、早速カレンデュラオイルを作ってみましょう。このカレンデュラオイルからクリームがつくれます。
カレンデュラオイルの作り方①：用意する物
用意するもの ・保存瓶 ・カレンデュラの花 ・植物油（スイートアーモンド油orオリーブ油orヒマワリ油） 保存瓶の大きさは自由です。
カレンデュラオイル作り方②：手順
１．保存瓶いっぱいにカレンデュラの花を入れます。 ２．準備した植物油でカレンデュラの花を完全に覆い、ふたをして陽の当たる窓際に２～３週間置いておきます。 ３．ガーゼをひいたこしきに２をあけ、しっかりこします。この時ガーゼに中の花も出ししぼります。 ４．保存瓶に、新しいカレンデュラの花と３を入れふたをして陽の当たる窓際に２～３週間置きます。 ５．手順３をおこない花を奇麗に取り除けば完成です。
保存瓶は煮沸消毒をし、きれいにしておいてください。
カレンデュラオイルの使い方
カレンデュラの使い方 １
カレンデュラは、ハーブの一種で昔から薬として利用されてきました。カロチンが多く含まれているので、皮膚の再生を促したりする効果があります。クリームにして切り傷や擦り傷などの炎症などに使います。
カレンデュラクリームを作り方
＜用意するもの＞ ・蜜ろう ７ｇ ・カレンデュラオイル ４４ml ・保存容器 ＜作り方＞ ・蜜ろうとカレンデュラオイルを入れ湯せんにかけ、完全に溶かします。 作り方の熱がとれ容器に入れる前に、ラベンダーなどの精油を数滴いれてかき混ぜておくと、使うときにラベンダーの香りがします。効果もさらに倍増します。 ・荒熱がとれるまでかき混ぜる。 ・荒熱がとれたら保存容器にいれ、固まるまで放置する。
こんな感じの容器に入れておくと使いやすいです。
カレンデュラオイルの使い方
リップクリームとして使ってもOK。ハンドクリームとして使ってもOKです。 赤ちゃんのおむつかぶれにも効果があります。たくさんつけてはいけませんが、手のひらに少量つけかぶれている部分をマッサージするように塗ってあげてください。
カレンデュラの使い方
カレンデュラの使い方①：ハーブティー
女性には様々な体の悩みがあると思いますが、中でも生理不順、更年期障害なども軽減してくれる作用があります。ハーブティーで改善へと導いてくれる効果があります。
カレンデュラティーの作り方
＜用意するもの＞ ・カレンデュラの花（ドライの場合：ティースプーン山盛り１杯 フレッシュの場合：１０～１５ｇ） ・熱湯 １５０～１８０ml ＜作り方＞ ・温めたポットにカレンデュラの花を入れ、熱湯を注ぐ ・１０分ほどおき、茶こしでこしながらカップに注ぐ １０分おくのがポイントです。十分にエキスを出差ないと効果は得られません。
カレンデュラの使い方②：バスサシェ
まだまだあります。 みなさんも、夏に海水浴に出かけ日焼けしてヒリヒリ痛くなったことあると思います。お風呂に入るとしみる、服が当たっただけで激痛が走るほど。 カレンデュラは、日焼けの炎症を抑える効果もあります。
バスサシェの作り方
＜用意するもの＞ ・布袋 ・カレンデュラの花 ・ラベンダー ・ローズの花 ＜作り方＞ 布袋に花を入れて、湯船に入れます。
袋に入れるだけで簡単にできます。
カレンデュラの育て方
ハーブとして使用する原種のカレンデュラの育て方を教えます。自分で育てたカレンデュラオイルは、安心して使えます。それに、カレンデュラの育て方は難しくありません。誰でも育てることが可能です。
カレンデュラの育て方１ 土
カレンデュラは、水はけがよく水もちがいい用土を好みます。 ＜自分で土を作る場合＞ 小粒赤玉７：腐葉土３の割合で混ぜる 市販の培用土で十分対応できます。 地植えの場合は、酸性土を嫌うので石灰をまき石灰質の土をつくるといいです。
カレンデュラの育て方２－１ 植え付け時期
カレンデュラの植え付け時期は、秋です。 ポット苗をプランターに植える時期は、９月～１０月に植えると春に開花します。 寒い地域では、冬ではなく春になったら植えてあげる方がいいでしょう。 ＜プランターへ植える場合＞ ６０㎝のプランターに、４株程度がちょうどいいです。あまりたくさん植えると、通気性が悪く枯れてしまいます。
カレンデュラの育て方２－２ 種まき
種から育てる場合は、秋に蒔いておきます。カレンデュラは、発芽率がいいのですが秋まきにするとさらに良く発芽します。 プランターに直まきする場合は、筋蒔きをして間引きながら育てることもできます。
カレンデュラの育て方３ 置く場所
カレンデュラは、太陽に向かって咲く花です。日当たりのよい場所に置くと、花をたくさんつけます。 また、寒さに強い花ですが、あまりにも冷たい風に当たると葉先が枯れてしまいます。冷たい風が吹く時期は、室内の陽の当たる場所においてあげてください。
カレンデュラの育て方４－１ 日常管理
＜水やり＞ 土の表面が乾いていたら、たっぷりの水をあげげましょう。 ＜肥料＞ 薄めた液体肥料を１０日に１回あげるといいです。
カレンデュラの育て方４－２ 日常管理
＜手入れ＞ 花が枯れると種がつきます。種がつき始めてしまうと栄養分が種の方に集中してしまいます。 花がかれたら早めに摘み取りましょう。 種をとる場合はしばらくそのままにしておき、色が落ちたころ採種しましょう。
カレンデュラの育て方５ 病気
カレンデュラは、うどんこ病にかかりやすい植物です。 うどんこ病は、白い斑点が茎や葉につくカビのようなものが現れます。通気性が悪かったり、日照不足が原因でかかります。 水やりのときに上からかけるのではなく、土に直接かけるようにしたり、根元部分の余分な葉を取り除き、通気性を良くするなど注意してください。
カレンデュラの育て方６ 害虫
カレンデュラには、よとう虫が発生します。 よとう虫は、夜暗くなると活動する虫で茎や葉を食べてしまう厄介な虫です。 夜にチェックをし、早めに補殺してください。小さいよとう虫なら殺虫剤「オルトラン」が有効ですが、大きなよとう虫には効果がありません。 とにかく早めの対処が必要です。
カレンデュラの花をドライにする方法
カレンデュラティーはフレッシュ（生）でも十分楽しめますが、カレンデュラオイルはドライ（乾燥）のものがおススメです。カレンデュラをドライにする方法を知っていれば、いつでもカレンデュラオイルが作れます。
ドライ方法１
＜収穫時期＞ 花がしっかり咲いていて、晴れている日の午前１０時前が収穫するのが一番ベストです。 咲き始めや咲き終わりでは、カレンデュラが持つ力が足りず、カレンデュラオイルにしてもハーブティーにしても 本来の力が発揮されません。
ドライ方法２
中にカレンデュラの花を入れて乾燥させます。 ない場合は、竹ざるなどに入れて乾燥させてもOKです。
用意するものはたったの２つです。 ＜用意するもの＞ ・キッチンペーパー ・干物ネットまたは、バーベキュー用の網（細かいめのもの） あとは太陽の光があればOKです。
ドライ方法３
手順１ 花を摘み取ります。 手順２ 摘んだ花を水洗いし、キッチンペーパーで水分を良くとっておきます。 手順３ 干物用ネットに、花が重ならないように並べ、風通しがよく日の当たる場所に吊るしておく。（１５時過ぎには室内にとりこんでください） 手順４ 花を触った時に、花びらがとれるくらいまで乾燥させる。花びらがとれたら煮沸消毒した保存瓶に、シリカゲルなどと一緒に保存しておく
カレンデュラオイル注意事項
カレンデュラは、皮膚のトラブルにとても効果を発揮する成分がたくさんあることをお話しましたが、成分が体に合わずアレルギー症状が出てしまう方もいます。アレルギーはカレンデュラだけの原因で引き起こされるわけではなく、使用時の体調などによって症状が出てしまう場合もあります。 一度にたくさんカレンデュラハーブティーを飲んだり、頻繁にオイルを使ったクリームを塗ったりしてはいけません。 初めて飲んだり、塗ったりするときは、テストをして様子を見てからの使用をおススメします。 赤ちゃんや妊婦さんなど特に気をつける必要があります。
ハーブについて
カレンデュラもハーブの一種で、おもに薬として使われてきた花です。 ハーブは、昔から生息し私たちの生活に欠かせないものになっています。料理に使ったり、薬として使ったりしています。花、葉、茎、根すべて使えるハーブから葉のみ使用するハーブ、食べてはいけない毒性の強いハーブと種類もたくさんあります。
ハーブの種類
ハーブは本当にたくさんの種類があります。 ・ミント ・バジル ・セージ ・ラベンダー ・カモミール ・イタリアンパセリ
日本のハーブだってあります。 ・シソ ・ワサビ ・サンショウ ・アサツキ ・ミョウガ などなど、本当にたくさんのハーブが身近にあります。
ハーブの用途
料理
香りを添えるものが主で、料理の隠し味に使われることが多いです。例えば、ソーセージは「セージ」「タイム」「ローズマリー」などが入っていたり、ピクルスには「ディル」など香りの強いものがつかわれます。 肉の臭みを消す効果があるからです。
薬
ひと手間加えるだけで、化粧水や塗り薬、湿布薬、入浴剤やリラックス効果をもたらす薬になります。昔からハーブは、保水性の高いもの、抗菌作用のあるものなど民間薬として活用されています。ハーブの薬は万能薬として重宝されています。
ハーブ別効能
ラベンダー：リラックス効果、鎮静作用、消臭効果 カモミール：抗炎症作用、消化促進作用、体を温める効果 ミント：殺菌作用、冷却作用、強壮作用 セージ：利尿作用、消化促進、殺菌作用 ライム：止血効果、解熱効果、食欲増進 など、ハーブによって違うため、症状に合わせてブレンドして使うものです。
まとめ
ハーブがもつ力は、私たちにたくさんのいい効果をもたらしてくれるものです。ただ、カレンデュラの花言葉だけを見てしまうと何となく避けてしまいます。女性は特に花言葉を気にしてしまいます。ですが、花言葉のもつネガティブを吹き消してしまうような、そんなすごい力のある花です。カレンデュラの特徴や効能、育て方、作り方や使い方を知ると、ネガティブな花言葉なんか気にならなくなります。 お肌のトラブルを抱えてる人におすすめのオイルです。
１４１mlサイズで、きちんとふたができるものがおすすめです。