キンメダイ/分類
キンメダイ系キンメダイ目キンメダイ科キンメダイ属
キンメダイはキンメダイ系キンメダイ目キンメダイ科キンメダイ属に分類されるお魚です。 魚の中では淡白な白身で脂が乗っていて、とても濃厚な味わいがあるお魚です。鍋もの、刺身、焼きなどのどんな調理法でも絶品です。市場での評価も高く、国産ものは高級魚として扱われており、高値で取引されます。 キンメダイは目が金色に見えます。これは目の奥にタペータムという反射層があり、光を集める特性があるのです。そして、少ない光を頼りに獲物を見つけ、捕獲しているのです。その他にも体が赤い為、「キンメダイ」と名付けられました。
キンメダイ/外国名
Splendid alfonsino
キンメダイは外国名で「Splendid alfonsino」と呼ばれます。深海に生息する深海魚として有名です。岩礁域の沖合の200〜800m辺りのところに生息しています。またキンメダイは約15年ほど生きる魚として、寿命も長いです。
キンメダイ/学名
Beryx splendens
キンメダイは学名で「Beryx splendens」と呼ばれています。約一億年前に出現した古代魚です。普段は深海に生息し、日本で漁獲され始めたのも明治時代からです。一般的に普及したのは戦後になってからと言われています。
キンメダイ/由来
キンメダイのその名前の由来は、体の色が赤く輝いていて、目が金色に光っている様から名付けられたようです。タイですが、マダイ、クロダイの種類の、スズキ目スズキ亜目タイ科の仲間ではないです。 キンメダイの水揚げ量が多い下田港では、脂が乗ったキンメダイが多く、一本釣りで取れたキンメダイを「地金目」や「トロ金目」などとの呼び名もあります。
キンメダイ/生息地域・分布
キンメダイは深海に生息するお魚です。主な分布範囲としては釧路沖以南の太平洋岸や新潟県以南の日本海の沖合200〜800mの岩礁行きに生息しています。また世界中の温帯や熱帯に生息しています。
キンメダイ/生態・生育環境
基本的に深海に生息している魚ではありますが、夜になると浮上してくるのも特徴です。小魚や小型の海老やイカを主食としています。目の中の網膜には反射層があり、深海での弱い光を有効に活用しています。 夜行性のキンメダイは、深海で群れをなして生息しています。海底から数十メートルのところにいますので、釣りを行う際はそのような事も意識して釣りをするとよいでしょう。
キンメダイ/特徴・形態
キンメダイの全長は大体40〜60cm程度です。店頭で立ち並ぶだけで、その鮮やかな赤色の体に目を奪われ、ひときわ大きな目が特徴の魚です。その大きな目は光を照らすと金色に見えるのも特徴です。 これは深海でも獲物を見つけられるようにと、目の中に反射層がある為です。また、キンメダイは水圧に対する変化にも強いです。深海から釣り上げられますが、水圧の変化により目が飛び出す魚もいますが、キンメダイに関しては言えばそのような事はありません。海面まで引き上げても元気です。
キンメダイ/釣り情報
キンメダイの釣りシーズンのベストは1月〜4月の冬〜春にかけてのシーズンと9月〜12月の秋〜冬にかけてのシーズンに分かれます。釣り方としては、キンメダイは深海に生息する魚ですので、水深数百メートルを狙う深海釣りです。 水深が浅い釣り場や深い釣り場によって、使うの竿やリール、仕掛け、重りなどが異なってきます。水深300m〜500mともなると、大型の電動リールが必要になってきます。 餌はサバやイカの切り身を使います。また、カタクチイワシもおすすめです。主に300m辺りの深海を狙うので、電動リールをしようするのが一般的です。海底から3m〜5m付近を目処にしてキープするのがコツです。取り上げる際は慎重に行ってください
キンメダイ/味・選び方
キンメダイはその姿形の派手さだけでなく、味もそれにひけをとる事のない高級魚とされています。市場では高値で取引されます。その味は身がしまっていて、淡白な白身で小骨も少ない為、年配の方にも喜ばれる魚です。 より美味しいキンメダイを見極める方法として、やはり目が綺麗なキンメダイや、色が鮮やかで綺麗な赤色をしているキンメダイを選択してください。目が綺麗とは大きさも関係あって、金色に輝き、透き通っているものがベストです。
キンメダイ/栄養・寄生虫
キンメダイは疲労回復に効果的な力を発揮するビタミンB1と豊富なタンパク質が含まれている他、ナイアシンやビタミンB6なども含まれています。その他にもDHAやEPAも豊富に含まれています。DHAは脳に大変良く、活性化を促し、EPAは血液をサラサラにしてくれる効果があります。キンメダイは栄養価の高いお魚といえます。
東京都健康安全研究センターの調査で、キンメダイにはアニサキスが寄生されていた例も確認されていた事がわかりました。アニサキスは魚介類の内臓にいる2〜3センチ程度の半透明の寄生虫です。調理者は調理する際には十分な注意が必要です。またアニサキスは加熱、冷凍には滅法弱い生物なので、よく加熱したり、冷凍で保存しするのも対処方法として良いです。
キンメダイ/料理・調理方法
キンメダイは食べ応えのある脂の乗った淡白な身がどんな調理方法でも相性が良い為、魚好きの方々にとってはなくてはならない魚です。こちらではキンメダイの料理法やキンメダイの捌き方までご紹介してまいります。まだ魚を触った事のない方や捌いた経験のない方にも為になる動画ばかりを集めましたので、ぜひご参考にしてみてください。
焼き魚
キンメダイは焼き魚にしても美味です。そのタンパクな肉質は食べると脂がジューシーでとろけるような食感です。頭やカマの部分は脂が特にたっぷりと乗っていて美味しく召し上がれます。その見た目もインパクトがあり、お祝いごとなどの時などには最適です。
炙り刺身
キンメダイのお刺身に一工夫したものが、こちらの炙りのお刺身です。皮目の部分をバーナーでさっと炙ったお刺身は、脂が浮いてきた皮目と身の部分を一緒に食すと、なんとも言えない幸せな気持ちになれます。お醤油でもいいですが、ポン酢との相性もいいです。ぜひお試しください。
キンメダイの炙り刺身の作り方
こちらの動画はキンメダイの炙り刺身の作り方を、鱗をとる手順から丁寧に解説しています。下準備が難しそうと考えている方もこちらの動画を見れば、簡単に捌けるようになれますので、ぜひご視聴ください。
お寿司
キンメダイはお寿司にしても、その味は格別です。酢飯との相性は抜群で、食べ応えのあるキンメダイの身はトロけるような味わいです。
キンメダイを捌く工程の動画
お寿司屋さんで実際にキンメダイを捌く手順を見せています。特に解説などはありませんが、プロの捌き方や骨抜きなどが視聴できますので、とても勉強になります。今後、ご家庭で捌く機会がありましたら、ぜひご参考にしてみてください。
姿造り
キンメダイは鮮度がよければ、お刺身が一番おすすめです。食感のこりこり感を味わいたい時は、鱗を取り、皮付きのままお刺身にするのがいいです。皮の部分に熱湯をかけて、キッチンペーパーで拭き取り、厚めに切れば完成です。
キンメダイの姿造りの作り方
こちらの動画はキンメダイの姿造りの作り方をご紹介しています。キンメダイの捌き方がわからない、今まで魚を捌いた事のない方でも、こちらの動画は丁寧に解説していますので、とても為になります。これを機会に一度チャレンジしてみてはいかがですか。
煮付け
濃い味付けで煮付けられたキンメダイは、とろけるような食感と味わいで魚好きの方々から愛されているお料理です。お酒との相性も抜群で、特に日本酒と相性が抜群です。ぜひ一緒に召し上がってみてください。
キンメダイの煮付けの作り方
キンメダイの煮付けの作り方をわかりやすく、かつ丁寧に教えているおすすめの動画です。ぜひこちらをご参考に自宅でも挑戦してみてください
兜煮
頭の部分を煮付けにした兜煮です。キンメダイの中でも絶品といわれる部分の兜は、脂が乗った身がたくさんあり、栄養価も豊富です。調理時は煮汁をかけながら煮るのがキンメダイの兜煮を作る上でコツとなる部分です。覚えておきましょう。
キンメダイの兜煮の作り方
キンメダイの兜煮の作り方をご紹介しているおすすめ動画です。難しそうな兜煮ですが、こちらの動画を見れば、簡単に作れるようになれます。ぜひご参考にしてみてください。
しゃぶしゃぶ
キンメダイのしゃぶしゃぶは魚本来の美味さをダイレクトに味わう事ができて、絶品のお料理です。つけダレはお好みでポン酢やゴマだれなどにも相性抜群です。その美味しさに感動する人は多いです。 さっとお湯にくぐらせ、半生状態になった頃合いをみて召し上がるのがポイントです。口の中ではとろけるような食感と味わいを楽しむ事が出来ます。他のお野菜と共に味わうのもよしです。
キンメダイのしゃぶしゃぶの作り方
キンメダイのしゃぶしゃぶの作り方を、キンメダイを捌く手順から丁寧に解説しながら教えてくれますので、初心者の方でも簡単にご家庭でしゃぶしゃぶを楽しむ事が出来ます。寒い時期などは鍋物が嬉しいですよね。ご家庭での鍋物を何にするか迷われている方はこちらの動画を視聴して、ぜひお家で試してみてください。ご家族の方も喜ばれますよ
キンメダイ/その他
キンメダイはお酒との相性も抜群にいいです。特に日本酒との相性は良く、脂が乗ってタンパクな味わいのキンメダイの旨味を殺さずに楽しめます。他にも味付けが濃い煮付け系にはビールなど、料理ごとにお酒も変えて一緒に召し上がるのもよいです。お家だけでなく、日本酒が美味しいキンメダイが食べられるお店を探して、ぜひ試してみてくさい。
キンメダイについてのまとめ
キンメダイはどんな調理法でも、その味を発揮する魚です。お家でキンメダイを捌く機会がありましたら、こちらの記事を参考にしてみてください。キンメダイの生態や釣り方を理解した上で、自分でも実際に釣ってみて、釣りたてを召し上がってみるのもいいです。きっとその味に驚く事間違いなしです。 少し他の魚よりはお値段は高いですが、そのお味はそれに値する価値のあるものです。ご自分の好きな調理法でお料理してみて、ご家族の方ならば、晩御飯などで振舞ってみるときっと喜ばれます。最初は捌き方などは難しいかもしれませんが、慣れてくると出来るようになりますので、ぜひチャレンジしてみてください。