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神社などでよく見かけるクスノキの基本情報まとめ【植物図鑑】

神社などで荘厳な姿を誇るクスノキ。そんなクスノキは、見ているだけで厳かな気分にさせてくれます。最近では、クスノキのような巨樹巡りで癒やし効果をえている人が多いようです。 昔はクスノキの香りの良さから、白檀の代用として仏像づくりにも使われました。
2020年8月27日
kaorin007

目次

クスノキとは

クスノキとは、日本でも温暖な気候のところに自生することが多いクスノキ科の常緑高木です。かなり大きく成長するため、神社などではご神木として崇められています。新緑の頃には、見ごとな緑色の輝きを見せてくれます。

科名


クスノキ科

学名

Cinnamomum camphora(シナモマム・カムフォラ)

花名由来

クスノキという名前の由来は、いろいろあります。一般的には、クスノキが防虫剤などに使われる樟脳(ショウノウ)の原料になることから、「薬の木(クスリノキ)」が語源といわれています。 その他の由来としては、「奇し木(クスシキ)」が転じたという説です。「奇し(クスシ)」には、霊妙という意味があります。薬効ある木という意味合いで使われたようです。 学名のCinnamomum camphoraの「camphora」は、「樟脳(しょうのう)」というアラビア語からきています。


クスノキ/花言葉・開花時期

花言葉

クスノキの花言葉は、「芳香」です。クスノキからほのかに香る樟脳の香りが、花言葉をそのまま表現しています。

開花時期


クスノキの開花時期は、5月~6月になります。クスノキの花は、雌雄同株の両性花です。葉のわきから花が咲き、主軸の周りに複数分岐して咲くのが特徴です。 花の色は、薄黄色で可愛らしい花を咲かせます。

クスノキの育て方・栽培方法

難易度

クスノキを育てるのは、さすがに初心者には難しいといえます。クスノキを育てるのは、それなりの知識を持った中級レベルの方に向いているでしょう。

時期

新芽を出す時期は、4月頃です。5月~6月頃に可愛らしい花をつけ、実をつけるのは11月~12月頃です。 クスノキは、常緑樹なので一年中緑を頼みむことができます。ただし、クスノキは、新芽をつける4月に葉の色が変わります。その時に葉が一斉に落ちるため、まるで紅葉シーズンのように感じられるのが特徴です。

植え付け

クスノキの植え付けに最適な時期は、5月~9月です。植え付き時には、しっかりと固定できるよう支柱を添えておくとよいでしょう。 クスノキは、特に土質を選ばないのが特徴です。極端なやせ地や乾燥地でなければ、育てることができます。土質よりは、日当たりや乾燥に注意することが大切です。水はけがよく日の当たる場所が、クスノキに適しています。

水やり

クスノキへの水やりは、植え付け時におこなうだけで大丈夫です。後は自然の雨の恵みで充分に育ってくれます。

肥料

見た感じ普通に成長しているようなら、肥料をやる必要はありません。植え付けた土地がやせ地の場合は、固形肥料や堆肥を与えてやるとよいでしょう。

剪定

クスノキの剪定は、花や実を楽しむということがないの特に決まっているわけではありません。一般的なベストシーズンとしては、春先だといえます。春先は、新芽が出る前なので木にとっては最適です。ただ、すぐ芽が伸びてしまうのが厄介といえます。 夏場に剪定をおこなう時は、枝先程度の剪定に抑えておきましょう。あまり刈込んでしまうと、場所によっては枯れてしまうことがあります。 初秋の剪定もおすすめのシーズンです。あまり刈込まずに控えめにしておけば、秋に剪定するのもいいでしょう。 冬の剪定は、あまり意味がありません。クスノキは、春先に葉を落とすので冬場にあえて剪定する必要はないでしょう。

増やし方

クスノキを増やす方法は、種まきです。種は、熟した果実から採取しよく洗っておきます。九州や四国などの比較的温暖な地域では、そのまま種を蒔いても大丈夫です。ただし、寒冷地帯では霜などの影響を受けるので冬場は凍らない場所に保管し、春になってから蒔くのが一般的です。種を保管する際、種を乾燥させないように注意しましょう。種を乾燥させてしまうと、クスノキの発芽力が低下してしまいます。

場所

クスノキは、寒さに弱いので温暖な地域での栽培がおすすめです。寒冷地に不向きなのは、冬の乾いた風がクスノキを傷めるからです。特に、根が充分にはっていない小ぶりの木は、寒さの被害を受けやすいので気をつける必要があります。 クスノキの育てる場所としては、日当たりが良く風当たりが強くないところを選びましょう。

クスノキの特徴

クスノキは、常緑の高木でかなり大きくなるのが特徴です。クスノキの中には、幹の太さが10mを超えるものもあります。生長も早く、木の寿命も長いことから一般家庭ではあまり見かけないといえます。主に、神社やお寺などで見かけられます。公園や大型マンションでは、木陰を作る目的で植えられることもあります。クスノキは、日本の巨木ランキング上位に君臨するほどの生長力が特徴です。 常緑樹のわりに葉の色が鮮やかな緑色をしています。葉の寿命は1年で新芽の出る初夏には、ほとんどの葉が落ちてしまうのも特徴です。 幹の部分は、最初の頃緑色をしていますが徐々に褐色になっていきます。幹を傷つけると、樟脳の香りが際立ちます。葉をちぎっても、樟脳の香りがかなり強くするのが特徴です。

クスノキの品種・原種

原産地

クスノキは、台湾、中国などの東アジアから東南アジアにかけてが原産地です。クスノキは、これらの国から日本に持ち込まれた外来種といえます。

分布域

クスノキの分布地域は、原産国の中国・台湾・ベトナムなどが中心です。日本においては、比較的温暖な本州の太平洋側に生育しています。特に、九州や四国に多く生息しているのが特徴です。九州では、内陸部にまで分布が広がっています。

クスノキのその他おすすめ情報

入浴剤として利用

出典: https://item.rakuten.co.jp/bathlier/bathsalt-1194-240707/

防虫剤効果のある樟脳(ショウノウ)の原料としても知られるクスノキは、入浴剤にすると疲労回復にも効果があるといわれています。 作り方は簡単で小枝を束ねて浴槽に入れてもいいですし、葉を集めて布袋などに入れ浴槽に浮かべることも可能です。 クスノキ風呂の効能・効果としては、腰痛や関節痛・神経痛の緩和や肩こりの解消などに良いとされています。ニキビやふきでものなどを予防・回復してくれる効果も期待できます。

アロマテラピーでも利用

アロマテラピーで使用されている精油の「ホワイトカンファー」は、クスノキから作られています。爽快感のある刺激的な香りで、心身への様々な効果が期待できます。 クスノキは、鎮静作用と高揚作用の両方に影響を与えます。興奮した心を落ち着かせるだけでなく、沈んだ気分を高揚させる効果も期待できます。精神面のバランスをうまくとってくれるといえるでしょう。 身体にとっても血行促進や抗炎症作用が期待できるので、筋肉痛にも効果があるといわれています。また、咳や気管支炎などの改善にも効果があるようです。

防虫剤として利用

防虫剤の効果がある樟脳の原材料といえるクスノキには、それ自体にも防虫効果があります。虫だけが嫌う香りだから、香りの強い防虫剤に比べ使いやすいといえるでしょう。クスノキの木片を削って、タンスの引き出しの隅に入れるだけでも防虫効果が期待できます。ナフタリンのきつい臭いが気になるという方には、クスノキの手作り防虫剤がおすすめです。

まとめ

ガーデニング初心者にクスノキを育てるのは、なかなかハードルが高いといえます。そのうえ、生長が早くかなり大きくなるクスノキは、一般家庭での栽培にあまり向いていません。広いお庭に植える際にも、相当大きく育つことを考えて植えることが大切です。 クスノキの香りは、人の心を穏やかにする効果と沈んだ気持ちを元気づけてくれる効果の両面を持ち合わせています。心身ともにリフレッシュしたい時は、神社などにある巨木のクスノキに癒されるのもいいものです。 新緑に彩られた鮮やかなクスノキの姿を楽しむのもよし、まるで紅葉を思わせるような新芽を出す頃のクスノキを楽しむのもまた一興だといえるでしょう。