冬はバス釣りに厳しい季節
寒い冬が近づくにつれ、段々と 人の動きも鈍くなっていきます。 ブラックバスはもそこは人と 同じ。 冬になると活性が落ち込んで 釣るのが難しいと言われる 時期に入ります。
しかし、そんな時期だからこそ ブラックバスが釣れたときの 喜びは他のシーズンの比では ありません。 今回は冬のブラックバス釣りに ついて解説します。
当たれば大きい冬のバス釣り
冬場のブラックバスは人間と同じで 元気がなく、あまり動き回りません。 基本的にディープ（深場）や、 ウィードエリアなど比較的 水温が安定している所で じっとしています。
変温動物であるがゆえに、秋に 多く食べて栄養を蓄え、寒い冬場には じっとして最低限の食事で春の 産卵時期に備えてじっと冬が 過ぎるのを待っているのです。
冬でも大型は動き回る
そんな冬でもじっとはしていられない ブラックバスも少なからず存在します。
それが大型のブラックバス。 大きな体を持つためにエネルギーを 体に蓄えているので冬でも比較的 動き回ることができ、さらにその 体を維持するために多くの餌を 必要とする為に、小型のバスよりも はるかに食い気をみせるのです。
冬場はポイントとコツさえ押さえれば こういったビックサイズのバスを 釣るチャンスでもあります。
冬のバス釣り攻略1：バスの生態
さて、冬場のブラックバスを釣るコツとして、 まずはブラックバスの生態について知っておく 必要があります。 ここでは軽く冬のブラックバスの生態について おさらいしておきましょう。
冬のブラックバスの生態
ブラックバスは1年を通して釣れる魚ですが 四季に合わせて活動パターンが大きく 変化します。 冬のブラックバスは気温の低下、 とそれに伴う餌の減少により 冬眠に近い状態になり、 あまり動かなくなります。
しかし、ブラックバスを含む魚類は 変温動物なので気温の低下と ともに代謝も下がり、それによる コンデションの悪化はありません。 必要であれば捕食の為に活動することも もちろんあります。
つまりそこにブラックバスを釣る チャンスがあるという事なのです。
冬のバス釣り攻略2：水温と活性
バス釣りにおいて水温はバスの 活性にかかわってくるので 非常に重要な要素です。 ですが、難しく考える事は あまりありません。 実はブラックバスの 水温のによる活性の変化は、 人間の気温による 活動の変化とほとんど 変わらないからです。
人とバスの気温の感じ方は似てる
つまり、ブラックバスも 人と同じく、水温が過度に 上昇すれば動きが鈍くなるし、 逆に、水温が過度に低くなっても 活性が下がります。 人間にとって過ごしやすい 気温の時期がバスにとっても 過ごしやすい時期。 バスの水温と活性の関係は 人間と同じ。と覚えておけば いいでしょう。
冬のバス釣り攻略3：時間帯
冬のバス釣りで見逃すことが 出来ないのが時間帯です。 先ほどの気温と活性の関係で 既にお気づきの方もいる かもしれませんが、やはり 冬バスを釣りたいなら 比較的水温が上がる時間帯、 つまり日中を攻めるのが ベストになります。
朝マヅメよりも夕マヅメ
「朝マヅメ」、「夕マヅメ」。 ブラックバスに限らず釣りを やったことのある方なら 少しは聞いたことのある フレーズだと思います。 どちらも朝と夕方の魚が食事を する時間帯を表した言葉ですが、 冬のバス釣りで重要なのは 夕マヅメの方。
なぜならば気温が落ち込む 夜からやっと水温が上がり 始める朝より、気温が 上がり切って水温も温まって いる夕方の方がバスの動きも 活発化し、朝より夕方の方が 食い気をみせるからです。
冬のバス釣り攻略4：ポイント
基本は深場
冬場のバス釣りで基本的に狙うべき ポイントはディープ（深場）です。 これは水深の深い所の方が 水温が安定して、冬場の動きが 鈍ったバスにとって居心地が いい為。 カケアガリの深い所や、ディープの ウィードエリアなどが狙い目の ポイントです。
排水溝等も狙い目
ディープエリア以外でのおすすめポイントは 排水溝付近や湧き水の近く。 特に河川などに多い生活排水が 流れ込む排水溝付近は、一般家庭等から 暖かい排水が流れ込むので付近の 水温が上がり、冬場とは思えないほど バスの活性が高くなります。
暖かい温排水が出ている排水溝は 湯気などが出ていてわかりやすいので 探す際も比較的見つけやすいです。
浅場（シャロー）は大物釣りのチャンス
先ほどの話と矛盾すると思われるかも しれませんが、冬で大物のバスを釣る際に 見逃がすことができないポイントが シャロー（浅場）です。 標準以下のサイズのブラックバスは 水温の変化に耐えるだけの体力が 無いので深場のポイントに潜っています。
ですが、大型のバスになってくると 体力があるので、水温の上昇と共に シャローに出てくるのです。 当然経験豊富な大型のバスなので 釣るのは難しいですが、大物を狙うなら 見逃すことの出来ないポイントです。
冬のバス釣り攻略5：おすすめルアー
ここからは冬のバス釣りで おすすめなルアーを 紹介していきます。 本的には先にも述べた通り 深場を狙える沈めるタイプの ルアーがおすすめです。
バイブレーション
バイブレーションは冬で使う ハードルアーではトップクラスに メジャーなものの一つ。 沈むタイプのルアーで 深場から浅場まで フレキシブルに攻めることが 出来ます。 ただ巻きから後程解説する リフト＆フォールを利用した リアクションバイトも狙える 使い勝手のいいルアーです。
メタルジグ
メタルジグも冬のバス釣りでは 見逃せないルアーの一つ。 キラキラと光って動く姿は バスのリアクションバイトを 誘います。 こちらもリフト＆フォールによる リアクションバイトが効果的な ルアーです。
スピナーベイト
スピナーベイトは冬場、ディープの ウィード（水藻）エリアに潜む バスを広範囲に狙うのに効果的な ルアーです。 大きめなサイズなものをチョイスして ボトムギリギリをゆっくりリトリーブして バスを探るのが基本的な使い方。
根がかりの心配の少ないルアーですので 根がかりを恐れず果敢にボトムエリアを 狙っていきましょう。
ラバージグ
スピナーベイトが広範囲を 探るルアーならラバージグは 逆にピンポイントを探るのに 効果的なルアーです。 こちらもメタルジグと同様 リフト＆フォールでバスの リアクションバイトを 狙うのが使い方のコツ。
特に根がかりのしにくい ルアーなのでボトムに 落としてからロッドを 跳ね上げるボトムバンプ アクションを活用すると 良いでしょう。
冬のバス釣り攻略6：ワームのおすすめリグ
ハードルアーに続きまして ワームを使う上でおすすめの リグもいくつか合わせて 紹介いたします。
テキサスリグ
テキサスリグとは画像の様に ワームを付けるフックの前に 中通し式（シンカーの中に 糸を通すタイプの物）の シンカーを取り付けるタイプの リグのこと。
基本的にボトムに沈めて ゆっくりとズル引きするように してワームを使うリグで、 活性の低いボトムにいる バスもワームに食いつき 安いです。 時折ズル引きの中でぴょんと ワームを跳ねさせてリアクション バイトを誘うのがコツです。
ダウンショットリグ
ダウンショットリグとは画像の様に ワームの下にシンカーを付ける タイプのリグの事。 目に見えているストラクチャーや 見えているバスなど狭い範囲を 狙うのに非常に効果的なリグで、 冬場のやる気のないバスを ワームでピンポイントに ネチネチ狙うのが使い方の コツです。
護岸際など急に深くなっている 足元にも冬場のバスは 付いていたりするので、 根気よくピンポイントを ダウンショットリグで探りを 入れてみるのも効果的な 冬バスの釣り方です。
冬のバス釣り攻略7：リアクションバイト
これまで度々話題に出してきましたが、 リアクションバイトとはいったい なんなのか？それについて最後に 解説していきたいと思います。
ブラックバスは基本的に外敵を 攻撃するとき、ベイトフィッシュ 等の餌を食べるときに口を使いますが 実はそれ以外にも口を使う習性を 持っているのです。 その習性を利用してバスをヒット させる釣り方がリアクションバイト と呼ばれます。
バスの反射を利用するリアクションバイト
では実際リアクションバイトとは いったいどんなバスの習性を利用した 釣り方なのかというと、バスの「反射」 を利用した釣り方になります。
バスは本能的に急に視界で動いたものや、 光ったものなどに思わず口を使って 反射的に食いついてしまう習性を 持っています。 この習性を利用してイレギュラーな 動きをさせてバスを食いつかせる 釣り方がリアクションバイト（反射食い） なのです。
季節に関係なく発揮されるリアクションバイト
なぜこのリアクションバイトが 冬のバス釣りのコツになるのかというと、 リアクションバイトは季節やバスの やる気に関係なくバスが思わず 反応してしまう、バスにとっては どうしようもない習性だからです。
冬のやる気のないバスだって関係なし。 ひとたび反応してしまえばもうバスは 食いつくしかないので、やる気のない 冬場のバスを攻略する釣り方として リアクションバイトを狙わない手は ありません。
リアクションバイトの誘い方
バイブレーションなどのハードルアーで リアクションバイトを狙うなら リフト＆フォールがおすすめです。 リフト＆フォールの釣り方は簡単。 ロッドを上下させ、ルアーを 上下に動かしてあげるだけ。
リアクションバイトを狙う時は 当然リフト（ロッドを上に上げたとき）に アタリが出るのでその時を特に注意するのが コツです。
リフト＆フォールの繰り返しもいいですが スローでただ巻きしている時にふいに リフト＆フォールのアクションを混ぜて アピールするのも効果的なので 試してみてください。
冬の寒さに負けずにバス釣りを楽しもう！
以上で冬のブラックバスの釣り方の コツについての解説を終わりたいと 思います。 寒い冬場はなかなか人間側も やる気が出にくく、家に こもりがちですがそんな冬場でも しっかりバスの習性と釣り方さえ 理解していればバスは釣れるのです。
冬だからと言って暖かい家に 籠っていないでバス釣りに 出かけて熱いバスとのファイトで 体を温めてみませんか？