人気のゼダムはどんな植物?
ぷにょぷにょした葉がかわいくてユーモラスなゼダムは、サボテンと同じ多肉植物です。多肉植物は、大きく分けると10グループに分けられ、ゼダムはマンネングサ属ベンケイソウ科に属します。世界中に約400種生息していて、日本に自生している種類もあります。 乾燥地帯や岩場に生息していたことから、地震で水分や栄養を葉に貯めることができます。これがぷよぷよの原因です。 育て方が簡単なことから、「初めて植物を育てる人」におすすめの植物です。 増やし方や寄せ植えも気軽に楽しめる直物です。
ゼダムの種類
ゼダムは、水分をたっぷりと含んだぷよぷよした手触りの葉に、魅力を感じる人は多いですね。 成長しながらそれぞれが、個性をみせてくれるのもゼダムを育てる楽しみです。 秋になると紅葉をする種類、つるを伸ばして庭のグランドカバーになる種類など、スタイルもさまざまです。 人気の種類をご紹介します。
ゼダムはカラフル
パレットを広げても、こんにキュートな色はない!と、思えるほどのバリエーションです。 初めから赤や紫のゼダム、成長とともにだんだんと色を変えていくゼダム、季節で色を変えるゼダム。 色彩を楽しめるのもゼダムの魅力です。 カラフルな2種を紹介します。
種類1:リトルビューティー
名称:リトルビューティー 秋に向けて紅葉をするように色ずいてきれいになります。育て方が容易で冬も元気に育ちますが、大きくなりすぎに注意しましょう。増やし方は簡単です。長くなった部分を切って、挿し木で増やす方法が一般的です。
種類2:オーロラ(虹の玉)
名称:オーロラ(虹の玉) 秋から冬にかけて、小さな丸い葉が一気に紅葉します。主にオレンジや赤紫になる種類が多く、どれも華やかで人気です。
ゼダムの高低差も楽しめる種類
種類によって、成長過程のスタイルは様々です。茎をのばして枝を広げていく種類や、低い位置で束を作るように育つ種類などがあります。 それぞれの特性を知れば、他の花と花壇に植えたときの彩や、寄せ植えをする際にも役立ちますね。 特徴的な2種をご紹介します。
種類1:ロッティー
名称:ロッティー ロゼッタ状と言われる茎がほとんど退化して、背丈は低い位置で成長、繁殖します。ぷくぷくした葉がバラの花のようで人気の種類です。増やし方は葉挿しが一般的です。
種類2:ルペストレ アンジェリーナ
名称:ルペストレ アンジェリーナ 黄緑色の明るい色合いの葉を上へと伸ばします。夏には黄色の花をたくさん咲かせます。葉が見えない程、花でいっぱいになる種類です。
ゼダムの茎が広がる種類
小さな植物のイメージがあるゼダムですが、一株で大きく羽を広げたように成長する種類や長くすだれのようにぶら下がる種類もあります。 成長も早く、アレンジが楽しめるので改良された品種も多数、販売されています。 代表的な2種をご紹介します。
種類1:ミセバヤ
種類:ミセバヤ 葉や花のバリエーションが多く、大きく育ちます。冬は落葉しますが、春になると根元に新しい芽がでてきます。増やし方は、この芽を株分けするか、挿し木で増やすことができます。
種類2:玉つづり
種類:玉つづり はじめはゆっくりですが、伸び始めるとすぐにすだれのように成長します。葉挿し、挿し木で簡単に増やすことができます。ハンギングにも向いている種類です。
初心者にも育てやすいゼダムの種類
植物は生き物ですね。 「育ててみたいけど育て方がわからない」「育て方が難しいのでは?」と、考えてしまいますね。 まずは、育て方が簡単な種類から育ててみましょう。 園芸店でよく見かける2種をご紹介します。
種類1:メキシコ万年草
種類:メキシコ万年草 一年を通して楽しめる常緑種です。育ちやすくて、株分けして増やすこともできます。日照時間の確保が必要なゼダムですが、この種類はそれほど植える場所を選びません。半日程度日陰になるところでもよく育ちます。グランドカバーにもハンギングにも向いています。
種類2:虹の玉
種類:虹の玉 一年を通じて楽しめます。暑さ寒さに強く、日本の気候に合うゼダムです。丈夫なので枯れてしまむことはめったにありません。大株に成長するので、ゼダムをいろいろ育ててみたい人は、まずこの種類で増やし方や寄せ植えの仕方を覚えるのもいいですね。。夏には、とても小さな黄色い花が咲きます。
ゼダムの育て方
植物を育てるときには、水と日差しが必要と考えますね。多肉植物のゼダムは乾燥地帯に生息している植物なので、水は最小限で大丈夫ですが、日照時間は長く必要です。 高温で多湿な環境は、向いていません。 ゼダムは、春と秋に成長します。この季節に植物が体力を失くさないように気をつけて育てましょう。特に、梅雨時には要注意です。 さて、どのような点に注意して育てるとよいのでしょうか。
水のやりすぎに注意
他の植物と違って多肉植物のゼダムは、乾燥した地域に生息している植物なので、自然と葉に水分をため込むことができる特性を持っています。水は、根から老廃物を流して捨てるために必要ですが、ゼダムは葉に貯めた水がその働きをするので、水やりは月に1回~2回程度で大丈夫です。 土が乾いたら水やりをする程度で大丈夫ですが、土に水をかけることで、新しい酸素が地中に取り込まれます。これは、ゼダムにとって大切なので、水やりがほとんど必要ないとはいえ、すっかり忘れていては枯れてしまいます。 そのため毎日チェックすることが必要ですね。 庭に植えてあるぜダムは、梅雨時などに雨水がたまりにくい場所を選んで植えましょう。丈夫な種類でも、根が水に浸かっていると、根腐れしてしまいます。水はけのよいところを選びましょう。
日差しが必要
ゼダムは乾燥地帯の植物なので、成長するには他の植物以上に日の光を必要とします。庭などに地植えする場合は、なるべく日照時間が長いところを選びましょう。湿度に弱いため、ずっと日陰などの環境では、アブラムシのような害虫が繁殖することがあります。 日差しがあまり届かないところに植える場合は、せめて風通しの良いところを選びましょう。湿度が取り除かれるだけで、かなり良い環境になります。 種類によっては、日陰でも大丈夫なものもあります。また、日本で自生しているゼダムには日照時間にこだわらない種類もありますので、園芸店で探してみましょう。
ゼダムの寄せ植えを楽しもう
色も形もかわいいゼダムは寄せ植えに最適な植物です。水やりと日照時間に気をつければ、ほとんどの種類が組み合わせ可能で、好きな物から選んでアレンジできます。 少し伸びてきたら、切ってそれをまた挿し木にできます。数種類、好きなゼダムを選んで楽しみましょう。
カラフルなセダムを集めて寄せ植えハンギング
水やりの心配がないゼダムは、どんな器でも寄せ植えができます。 鉢底に穴が開いている鉢が最も適しています。そこに鉢底石を引いて水はけを良くして植えると根腐れが防げます。また、よく見られる大きめのコーヒーカップや缶など底に穴の無いものに植える場合には、底の部分にネットを引いて、根がたまった水に浸かってしまわないようにします。 ゼダムは丈夫で、特に一緒に植えてはいけない種類などはありません。色や形で選んで寄せ植えを楽しめます。 難しく思える寄せ植えのハンギングスタイルも、簡単にできます。根を良く張ることと、水やりが時々でよいので、土が流れてしまうことがありません。 せダムは、ハンギングに初めてチャレンジする人におすすめの植物です。
小さな鉢でコンパクトに
園芸店で売っている、水はけのいい軽石を器にしてミニ寄せ植えのアレンジです。 小さな容器にアレンジするときは、落ちた葉や伸びて選定した茎を葉挿しや挿し木にして、小さく育てたものを合わせてもいいですね。 植え替えや葉挿し、挿し木の季節は春か秋が適しています。この季節に数種を増やして寄せ植えにすると、ミニサイズのかわいらしいものができますね。
ゼダムは室内でも育てられる
生活の中に緑があると豊かな感じがしますね。でも、身近で植物を育てるときに心配なのは水やりですね。 忘れて枯らしてしまったり、水がこぼれてしまったりと、室内ではいろいろと気になることがあります。 水やりの間隔が長いゼダムは、室内での栽培に適した植物です。 月に1回~2回の水やりのときには、水をかけた後に鉢の下の受け皿に水が流れ出したタイミングで止めましょう。それ以上だと、根腐れしてしまいます。 また、日差しのある明るい窓辺に置きましょう。ゼダムは丈夫な植物ですが、種類によっては毎日のように置く場所を変えると、つぼみが落ちてしまったり、きれいに紅葉しない種類もあります。 また、室内では小さめの器や鉢を利用することが多いので、すぐに根が張って呼吸困難になったり、居場所失くした根が、土の表面に伸びてくることがあります。そのようなときは、大きめの鉢に移すか、株分けしましょう。
ゼダムの増やし方
手がかからないのに、毎日表情を変える植物がゼダムです。せっかくなら増やし方も知って、もっと身近な植物にしましょう。 育て方が簡単なゼダムは、増やし方も難しくはありません。 主には、「葉挿し」「挿し木」で増やします。注意する点は、他の植物と違って多肉植物は自ら水分や栄養をたくわえているので、乾燥させながら葉挿しや挿し木をすることです。誰でもできるゼダムの増やし方を紹介します。
葉挿しで増やす
葉挿しで行う増やし方です。下の動画を参考にしていただけると失敗せずに行えると思いますよ。
挿し木で増やす
先ほどとは違った挿し木で行う増やし方です。こちらも動画を参考にしていただけると失敗せずに行えると思います。
ゼダムの購入
ゼダムを買いに園芸店に行ってみましょう
最近多肉植物は、ブームと言っていいほどの人気です。園芸店でも多肉植物の売り場を広げて、いろいろな種類を扱っています。その中でも、育てやすいゼダムの種類は多く、値段も幅広く揃っています。 一般的には200円~1000円ぐらいですが、珍しい種類だとかなりの価格のものもあります。 多肉植物は、同じ属や科であっても、葉に入るわずかな模様や紅葉の時期の違いで、いろいろな名前が付けられています。風鈴や紅乙女など、かわいい名前もあります。是非、園芸店で自分好みのゼダムを見つけてくださいね。
ゼダムの花言葉
「静寂」「落ち着き」「枯れない愛」「待つ愛」
ゼダムの花言葉は「静寂」「落ち着き」「枯れない愛」「待つ愛」 学名でそのままゼダムが通称になっていますが、元々はラテン語のSedereが語源で「座る」という意味です。 乾燥地帯や岩場の条件の悪いところで、静かに育っているからか、このような花言葉になったのかもしれませんね。 いつも庭の片隅や部屋で、枯れることなく待っていてくれるゼダムには、ぴったりの花言葉ですね。
まとめ
多肉植物のゼダムの育て方や増やし方をご紹介しましたが、いかがでしたか? ゼダムは、ゼダムという植物を知らない人が見ると「造花かな?」と、思うほどかわいい植物です。 自然が生んだとは思えないような、ぷくぷくした葉やスタイルは、癒しの空気を感じさせてくれます。 疲れたときに、ぷよぷよのほっぺのような葉を見ていると、柔らかい気分になります。 是非、ゼダムをお庭の彩やお部屋のインテリアに加えてみてくださいね。