ガウラとは
科名
科名はアカバナ科です。
学名
学名はGaura lindheimeriです。
花名由来
花名の由来は、花姿とギリシャ語の堂々とした、華麗なという意味のガウロスにちなんでいます。 また細長い花と茎の外観から蝶が舞っているように見えることから白蝶草、花の形と色合いから山桃草と呼ばれることがあります。 英名でBee blossomと呼ばれることもあり、こちらも姿が蜂に似ていることからつけられました。
ガウラ/品種・原種
原産地
北アメリカのルイジアナやテキサスが原産です。
分布域
北アメリカ~メキシコに分布しており、その種類は約20種です。
ガウラ/花言葉・開花時期
花言葉
ガウラの花言葉は「清楚、負けず嫌い、行きずりの恋、我慢できない」が主に知られています。 他には「舞姫、神秘、可憐な少女、繊細な心を傷つけたくない」などがあります。
由来
花の名前の由来とも少し共通していて、ガウラの立派さ、生育が旺盛で花を非常に多くつけるところから負けず嫌い、我慢できないという花言葉が由来されています。 また花姿と色の可愛らしさから清楚、蝶のように可憐に舞う様子から行きずりの恋が由来されています。
開花時期
開花時期がとても長いことで人気です。 時期は初夏~晩秋の5月~10月で真夏でも花が咲きます。
ガウラ/特徴
見て楽しめる優秀な多年草である
花が穂状に咲き、細長い白い蝶の様な花が咲き乱れます。 花一つ一つの寿命は3日程なのですが、咲いて枯れてを繰り返すので花が絶えることはありません。花は下から咲いていきます。 品種改良も旺盛に行われ、色や草丈の低いもの等様々な種類を楽しむことができます。
草丈が高いものが多い
ガウラは草丈が1mを越すものが多い植物です。 背が高い分花が咲いた時は圧巻ですが、花は穂状に咲くため株が倒れやすく、姿も乱れやすいです。 その代わり背が高い為思い切って剪定や切り戻し作業を行っても問題ありません。
ガウラ/育て方・栽培方法
難易度
生育が旺盛で手間がほとんどかからず初心者でも育てやすい植物です。 剪定や切り戻しの作業がありますがガウラは背が高く頑健なので切りすぎても丈夫に育っていくので難しく考えなくても大丈夫です。
時期
各手法の適期として種まきは10月、苗の植え付けは3月です。 ガウラは猛暑と厳寒を除けばいつでも栽培できる程強い植物なので適期以外でも成長します。 厳寒期の12月後半~2月程までは半休眠期になります
植え付け
水はけがよく、根がはるまでは湿り気のあるよく肥えた土壌を好みます。 根さえしっかりはればやせ地が適していますので市販の元肥入りの土で植え付けた後は放っておいて大丈夫です。 適期は3月です。
種まき
適期は10月です。 こぼれ種で増えるほど発芽率が良いので、発芽するまで土を湿らせていれば大丈夫です。 すでにガルアを栽培していてる方は、こぼれ種で広がりすぎないように注意してください。
水やり
庭植えなら根本が直射日光で乾燥しない限り水を与えなくても大丈夫です。 鉢植えで管理している場合は土の表面が乾いてきたら水を与えてください。 夏の間は土の状態を見て朝と夕方に水やりをするといいです。
肥料
庭植えでは肥料は必要ありません。 鉢植えの場合は少量の肥料が必要で、多く与えると花が咲かなくなります。 株の状態を見て、春~初夏は2~3週間に一度液肥を、秋に緩効性肥料を与えてください。株の状態が良ければ各季節必要ありません。
摘芯
摘心を行うことで枝が増え、花が咲く量が増えます。 程よい背丈に成長したら、手で芽を摘み取ってください。 背丈は伸びず、ボリュームが出ます。 この時ハサミでなく手で行ってください。ハサミで行うと植物を傷つけやすくなります。
剪定
ガウラは切り戻しも行いますが、その前に剪定をはさみます。 ガウラは生育旺盛なため株が密集し風通しが悪くなります。そうなってくると困るのが梅雨です。 雨のによる高湿度の維持により病気や害虫の被害を受けてしまいます。 これらを避けるために梅雨前に全体が2/3位の草丈になるように選定します。
切り戻し
ガルアはしっかり育ってくれる反面、茂ることで生じる蒸れに弱い植物です。 7月に全体の1/3程刈り込んで切り戻しして風通しを良くしてください。 葉が痛まずにすみます。 12月になった来たら地上部が枯れてくるので、切り戻しをし根本に日光を当てるようにしてください。
休眠期
ガウラは宿根草です。12月に地上部が枯れ、1~2月はロゼット状で半休眠しています。 なので枯れたからと言って鉢からすべて捨てるのは控えてください。
増やし方
一度植えて花が咲けばこぼれ種で勢い良く増えていきます。 適度に刈り取らないと雑草化してしまいます。 株分けは植え替えの時に行うといいです。 挿し木もできます。
場所
水はけがよく日当たりのいい場所で管理してください。 半日陰でも育ちますが、日照時間が長い程花つきが良くなります。 管理する場所を決めたら支柱を用意するといいです。 草丈が高くなってきたらガウラを支えてあげてください。
挿し木
挿し木も可能です。 適期は5月です。 発根促進剤を用いて、鉢に直接するのではなく、小型のポットにまず植えると成功率が上がります。
寄せ植え
通常の品種だとガウラが茂って邪魔になりやすいので、草丈が低い品種を選ぶといいです。根が横に広がらず他の花を邪魔しません。 ガウラは秋まで咲いてくれるので夏に花が咲かなくなる植物と寄せ植えしても豪華に彩ってくれます。 群生させると見栄えがぐっと上がります。
植え替え
生育が強いため鉢植えでは1~2年、庭植えは3~4年単位で植え替えを行ってください。 庭植えの場合は植替えと株分けを兼ねさせます。 適期は3~4月と10~11月です。
ガウラ/その他おすすめ情報
なにより強く簡単に育てられる。
耐寒、耐暑が大変強い植物で、なんとマイナス30℃まで耐えることができます。 そしてその育て易さも魅力的です。 成長過程で土が痩せていくのに対し、ガルア自体も根がしっかり張れば痩せた土地を好みます。
成長サイクルが良い
こぼれ種でよく増えるので生育サイクルがしっかり循環します。 循環することでエネルギッシュな花を毎年楽しむことができます。
注意する病気
灰色カビ病と言って、やはりカビと言うだけあって湿度が高かったり日当たりが悪いことで発生します。 剪定が上手くいかず、症状が見られた葉っぱは切り取ってあげてください。
注意する虫
植物の殆どがこのアブラムシを嫌がります。ガウラも例外ではありません。 まずアブラムシが発生する原因は、肥料のあげすぎや風通しの悪さそして株の弱りです。手入れは日常的に行ってください。
対策法
対策として、殺虫剤での駆除やセロハンテープで貼り付けて捕殺、牛乳や木酢液を用いてスプレーがあります。 一番良いのは環境作りからはじめてください。アブラムシの敵であるテントウムシを呼び込み、アリを駆除することも重要です。 またタンジーを近くに植えることも効果があります。 夏に咲くハーブで虫除けの効果は絶大です。 匂いもミントのようにきつくありませんし、花は小ぶりで丸い真っ黄色の花を咲かせよりガウラが目立ちます。
矮性品種を手に入れる場合は
矮性品種とは本来の大きさより小さいもので成熟を迎える植物のことを言います。 日本で流通してる品種はほぼ草丈が1mを超えるもので、庭植え向きのものが多いのです。 鉢植えで育てる場合は矮性のものがおすすめですが、流通量が少ないため山野草専門店やネットショッピング買われることをおすすめします。
まとめ
手間がかからず、お手入れもざっくりで大丈夫なガウラ。 しっかりとお庭を色付かせてくれますので是非見かけたら手にとって見てください。 しかし広がり過ぎにはご注意を。