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ししとう栽培を始めよう!プランターでできる甘みのある唐辛子の育て方!

「自宅のベランダで、プランター栽培に挑戦したい。けど、野菜の栽培は難しくて不安」という方に、栽培しやすい難易度低めのししとうの栽培をおすすめします。プランター菜園初心者でも甘みのあるおいしいししとうが栽培できる方法を教えます。読んでししとう栽培を始めましょう!
2020年8月27日
rina3935
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ししとう栽培を始める前に!

唐辛子の種類

唐辛子の原産国は、中南米で辛味の強いものからほんのり辛いものがあり、大きさや形、色など様々です。 日本の唐辛子は、鷹の爪は、辛味があり鮮やかな赤い色をしているので、味のアクセントとして調味料や料理の彩りに取り入れられています。 また、唐辛子には赤以外にも緑いろの唐辛子、黄色の唐辛子とカラフルです。緑色の唐辛子は、青唐辛子と呼ばれ、万願寺、伏見甘唐辛子、ししとうなどがあります。ピーマンやパプリカも青トウガラシに種類に入ります。赤唐辛子にに比べると辛味が弱いものや全く辛味のない食べやすいものが多いです。

辛味の強い唐辛子は「辛み種」で、ハバネロやプリッキーヌ、ハラぺーニュなどが有名です。

辛みが弱い唐辛子は「甘み種」で、ししとうや万願寺、ピーマン、パプリカなどがあります。

ししとうはどんな野菜?

ししとうは、肉薄、小型、辛みなし。というのが特徴です。中南米が原産国のため、暑さに強いのですが、寒いのは苦手な野菜です。日本の冬にししとうを栽培するには、あたたかい地域のハウスで栽培しなければいけないほど、寒さが苦手です。 ししとうは、ビタミンCを多く引くんでいる野菜で、夏バテに効果があります。また、βカロチン、カロテンなども含まれていて、美肌効果、老化防止効果がある野菜とも言われています。

ししとう料理

辛みのないししとうは、風味を楽しむことができる野菜なので、「シンプルに焼いて醤油をたらし食べるのが一番おいしい食べ方だ!」という方もたくさんいると思いますが、ししとう料理はたくさんあります。焼いてよし、煮てよし、炒めてよし、揚げてよしとなんでも合います。てんぷら、煮びたし、ししとうパスタとどんな料理で食べてもおいしいです!

ししとうとなすの煮びたし

天ぷら

ししとうとベーコンの和風パスタ

プランター栽培の基礎知識

ししとう栽培をプランターで栽培するために、プランターにどんな種類がありししとう栽培に適したプランターは何か見てみましょう。

プランターの種類

プランターは、大きさや形、素材もいろいろあります。長方形のプランターや丸型のプランター、陶器鉢、吊るすタイプ、スリムタイプなどホームセンターや園芸店に行って購入する際、迷ってしまうほどたくさんあります。

プランター種類 長方形タイプ

長方形タイプのプランターは、いろんなおうちの玄関などよく見かけるタイプです。家庭菜園でも一番選ばれているプランターです。長さや深さも幅広く用意されているので、根採など土の中で育つ野菜の栽培にも対応できます。また、軽量で長持ちする丈夫という理由もあり人気です。


プランター種類 丸型タイプ

丸型タイプのプランターは、寄せ植えなどで良く見かける種類ですが、家庭菜園にもよく使われます安定感があまりないので背丈が伸びないもの、例えばハーブ(ミント、ローズマリーなど)の背丈が伸びないものを育てる場合はおススメです。野菜栽培でも、背丈があまり伸びないものなら大丈夫です。

プランター種類 吊りタイプ

お部屋のインテリヤとしても活躍する、吊り方タイプのプランターですが、横に這う植物に最適です。家庭菜園では、イチゴなどを栽培するのにちょうど良さそうです。ただ、あまり家庭菜園向きではありません。

プランター栽培メリット、デメリット

プランター栽培のメリットとデメリットは、これから始める方にとってとても重要です。 プランター栽培メリット 1.空きスペースに置け、場所をとらない。 2.軽量で移動できるので、日照不足になる心配がない。 3.肥料やりが少ない量でエコ。 4.手入れが簡単。 5.土の入れ替えが簡単にできるので、連作障害が出ない。 プランター栽培のデメリット 1.収穫できる作物の量が少ない 2.プランターの限られた中の土は、肥料や水を長時間蓄えておけない。(特に真夏) 3.狭いプランターで栽培すると、根がつまり成長が止まってしまう。 これらのメリット、デメリットを理解したうえで、プランター栽培に挑戦しましょう。

ししとう栽培に適したプランターの選び方

栽培本数に応じて大きさも変わってきますが、ししとうの場合背丈が伸び、根は浅く張るため少し深めで安定感のあるプランターを選びましょう。また、丈夫で長持ちするプランターを選びましょう。 おすすめプランター 1位 長方形タイプ(60㎝以上で深型) 1鉢で2本植えることが可能 2位 丸型タイプ(深型) 1鉢に1本植える 3位 長方形タイプ(大型) 1鉢に3本植えることが可能 ※陶器の鉢や木のプランターは、おしゃれですが、水はけが悪かったり、腐って壊れてしまう恐れがあるので要注意!

スペースが確保できるのであれば、60型以上のプランターを使用するのがおすすめです。小さいプランターでししとう栽培をする場合は、1本植えるのがいいです。

安定感があるため、倒れる心配がありません。 スペースもとらないためおすすめです。

1つのプランターで、3本くらいの苗を育てることができます。 スペースが確保でき、ししとうをたくさん栽培したい方におすすめです。

ししとう栽培をスタート!

ししとうの栽培を始める前に、プランターに入れる土づくりです。 1.ししとうを植える1週間前に土を用意しておきます。(バケツなどに入れてつくります)  赤玉6:腐葉土3:バーミキュライト1:石灰を10ℓあたり10ℊと化成肥料を10ℓあたり30ℊをよく混ぜておきます。  初めての場合は、市販の倍用土を利用するのが簡単な方法です。

中粒の赤玉は通気性、保水性に優れているのでししとう栽培にいいものです。

家庭菜園を始めたばかりの初心者の方には、市販の培養土がおススメです。難しく手間な配合がく、1週間前に作っておく必要がありません。

ししとう栽培に適した時期

ししとうは、原産地が暖かい中南米なので、暑さに強いですが寒さには弱いため5月の気温が高くなってきたころに植えるのが定植しやすく、失敗を回避できます。 植える時期 寒冷地では5月中旬以降 暖地では4月下旬から5月中旬 生育適温:25℃~30℃  とにかく高温を好みます。

種からししとうを栽培する方法

種からのスタートは、本当に難しいです。発芽するものと発芽しないものがあったりして、一苦労します。 「種から育てる」というのは、野菜作りの楽しみ方のひとつです。

種まき、育苗方法

発芽させることはとても難しいことですが、できないわけではありません。いきなりプランターに育てる分だけの種をまいても発芽はしません。失敗せずに発芽、育苗できる方法があります。 種まき時期:2月中旬~3月中旬 手順 1.育苗用ポット(9㎝)に種まき用の土を入れ、真ん中に2~3粒の種をまきます。 2.種まき用の土を覆い軽く手で押さえ、水をたっぷりあげます。※水やりは、低い位置から静かに掛けてください。 3.種をまいてから1週間程度で発芽します。発芽後10㎝伸びたら、間引いて1本にしてください。 4.本葉が10枚程度つくと白い花をつけ始めます。一番花(小さな白い花)が咲くまで育苗します。

20㎝位になると白い花がつきます。花がつき始めたら定植のサインです。

種まき、育苗方法 注意点

・種をまいてから定植時期になるまでは、乾燥させないようにこまめに水やりをしてください。 ・2週間たっても発芽しない場合は、種がだめになっている可能性があります。 ・発芽温度15℃~25℃です。寒いのは絶対にダメですが、暑すぎるのも発芽しない原因になります。


ししとう栽培に失敗しない苗を選ぶ方法

ホームセンターや園芸店で苗を購入する場合、たくさんある苗の中から選んでくるのは大変です。もちろんどんな苗を選んでも、栽培するのに問題はありません。でも、中にはとても弱く、定植しても根が張らず枯れてしまうものや、病気にかかり収穫できない苗もあります。ししとう栽培に失敗しないための苗の選び方はとても重要です。

失敗しない苗の選び方

・茎が太く、大きく、まっすぐ生長しているもの ・本葉が10枚付いていて、緑がはっきりしているもの(艶がある) ・茎や葉に傷がないこと(病気になりやすい) ・根がポットから出ていないこと(こちらも病気になりやすい) ・ポットの土が乾いていないもの(上から水をかけるため、葉が大きいかったり、たくさん付いていると土まで水が行き届いていないこともあります) ・一番最初の花が、策寸前のもの(花がついていない苗しかない場合は、購入してすぐ植えるのではなく、そのまま花がつくまでポットで育苗をすれば大丈夫です)

右側の苗は、茎も太く葉も10枚以上あり、葉の色つやもいい状態です。花は付いていないので、購入後は少し育苗し花がつくまで定植は避けましょう。

ししとうの苗の定植方法 1

花がついたことを確認したら、早速プランターに植えましょう。 手順1.ポットの土に良く水をかけておきます。乾いた状態はNGです。 手順2.プランターの底にネットをひき、上に鉢底石を敷き詰めます。 手順3.プランターに購入した土、または自分でつくった土をいれます。このとき、プランターの縁まで入れないでください。 手順4.植える場所にポットより少し大きめに穴を掘ります。 手順5.ポットから苗をはずし、土ごと植えます。 手順6.根が隠れる程度土を入れ、手で軽く押さえます。 手順7.プランターの下から水が出てくるまで、たっぷりと水を上げます。 手順8.苗の隣に支柱を立てる。

定植時の注意点

定植時に気をつけることです。 ・お天気が良く、比較的気温が高い日の午前中におこないましょう。 ・水をかけるときは、低い位置から静かに満遍なくかけてください。(覆った土がはがれ、根が出てしまいます) ・ししとう栽培で、絶対にしておかなければいけないのが支柱立てです。必ず支柱を立てるのを忘れないようにしてください。

ししとう栽培の管理方法 1

ししとう栽培の管理方法1-1 支柱の立て方

ししとう苗は茎が弱く、風の影響や葉や実の重みなどで支えがないとすぐに折れてしまいます。収穫する前に折れてしまうのを防ぐために、早めに支柱を立てる必要があります。定植時に支柱を立て置くことをおススメします。 支柱の立て方には、2種類あります。 一つは、垂直立て。もう一つは合掌式です。 プランター栽培では、垂直に支柱を立てる方法がいいでしょう。 苗の横に支柱を立て、麻ひもでとめていきます。(生長するごとに苗と支柱を止めてください)

出典: http://www.truetools.jp/html/garden/vegetable/eggplant.html

茎を痛めないように、苗と支柱を麻ひもでとめます。

ししとう栽培の管理方法1-2 麻ひもの縛り方

苗が折れてしまうのを防ぐために支柱をたてますが、注意することがあります。 茎を支柱につけて固定してしまうのはいけません。 支柱につける部分が傷ついてしまうと、底から痛み生長しなくなってしまいます。支柱と茎を正しい方法できちんと結びましょう。

支柱立て注意点

・麻ひもで縛る際、茎や葉を痛めないように気をつけましょう。 ・麻ひもで縛る際、与える振動が大きいと花がとれてしまいます。揺らさないように気をつけましょう。

正しい麻ひもの結び方

支柱と茎をハチの字で結びます。 この時少し余裕を持たせた状態で結びます。

間違った麻ひもの結び方

ぴったり支柱とつけてしまうと、麻ひもを縛った個所が傷んでしまいます。そのままにしておくと、折れたり傷から病気が発生してしまいます。

ししとう栽培の管理方法1-3 追肥

野菜の栽培に欠かせないのが追肥です。追肥とは、プランターに蓄えられていた栄養分がなくなってしまうことを防ぐために、肥料を足し加えることです。肥料がきれると苗の生長が止まり、ししとうができず収穫できなくなったりしてしまいます。ししとうを一手に大きさにしたり、収穫期間を少しでも長くするには肥料を与えることを忘れてはいけません。とはいえ、過剰な肥料のやりすぎもいけません。肥料を上げるタイミングや量はとても重要です。 肥料のあげるタイミング 1回目 ししとうができ始めたころ、株元へ肥料を入れる 2回目以降 20日に1回、プランターの土全体に肥料を入れる 追肥用肥料 1回目 油粕を一つまみ 2回目以降 油粕大さじ1と化成肥料大さじ1

ししとう栽培の管理方法 2


花がつき始めたころにしなければいけないことがあります。 脇芽をかくことです。脇芽をきちんとかいておかないと、枝を増やすことに栄養が周り、実の部分に回らなくなってしまいます。脇芽をかくのは、ししとうを実らせる上で重要なことですので、必ずおこなってください。

一番果は、一番最初に花がついたところです。一番果より下の脇芽(赤い部分)をかきます。 間違っても主枝をかいてしまわまないように気をつけましょう。

ししとう栽培の管理方法 3

白いカビが葉に発生し、放置しておくと移ってしまい全滅してしまいます。

ししとうが生長し、収穫できるようになってくると病気や害虫が発生してきます。 病気では、うどんこ病や疫病、モザイク病(葉に茶色のまだら模様の病班がでる)などがあります。 水はけが悪くなっていたり、害虫の発生でかかってしまいます。 通気をよくし、水やりの仕方に注意するなどして、病気を未然に防ぎましょう。

葉に黄色の斑点が発生し、チリジリした葉になったりします。

ししとう栽培の管理方法 4

害虫は、ししとうを食いつくすだけでなく、病気をひきおこすウイルスを振りまいていきます。 害虫を発見した場合、ただちに駆除してください。 ししとうにつきやすい害虫 ・アブラムシ ・よとう虫 ・カメムシ ・ハダニ  など

ししとうの収穫

ししとうが7㎝程の大きさになったら、収穫時期です。 白い花が咲いてから2週間後位に収穫できるようになります。また、一度ししとうがなり出すと、次から次へと収穫できるようになります。株を疲れさせないように、大きさを見て収穫をおこないましょう。 収穫する際の注意点 ・一番果は必ず収穫してください。 ・手でちぎるように収穫するのではなく、きれいなハサミを使い下手を長くして切り収穫をしてください。 手でちぎったり、汚れたハサミで収穫をおこなうと、菌が入り込み病気にかかってしまいます。 また、なるべく長い期間収穫を望むなら、ししとうを大きくしすぎないように注意し、収穫をしましょう。

ししとう栽培で気を付けること 1

水不足が原因で辛いししとうができてしまうことがあります。 水やり:夏場は朝、夕の2回 それ以外の時期は朝に1回 夏場の暑い時期は、乾燥を防ぐために藁などをひいてあげることをおすすめします。

ししとう栽培で気を付けること 2

同じ土でのししとう栽培は連作障害を避けるために、プランターの土は入れ替えてください。 同じ土を使っていると養分がなくなり、ししとうが育たなくなってしまいます。また、病気の原因にもなります。 必ず土を入れ替え、常に新しい土で栽培をしてください。

ししとう栽培を始めよう!プランターでできる甘みのある唐辛子の育て方! まとめ

畑のような広いスペースがなくても、ベランダでおいしいししとうが栽培できます。 土、水、光、肥料、手入れなど、条件がきちんと揃いきちんと管理さえすると、1本の苗で30個以上のししとうが収穫できるので、育てるのが楽しくなります。難易度低めのししとう栽培からはじめて、いろんな野菜栽培にチャレンジしてみてください。