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【アカツメクサ】知っておきたい4つの基本情報【植物図鑑】

道端や公園でよく見かけるアカツメクサ。その特徴や名前の由来、開花時期、原産地など基本情報を4つ踏まえた上で、園芸用としても用いられるアカツメクサの栽培についてや、意外にすごいアカツメクサの効能などについてもご紹介いたします。
2020年8月27日
printemps117
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薄紅色のボンボリがかわいいアカツメクサ

道端や公園でよく見るピンク色のボンボリのような花です。アカツメクサはごく一般的な草花ですが、実は気管支炎など炎症の緩和や育毛成分などの薬用ハーブとしての効能が期待されています。

基本情報その1.アカツメクサの名前の由来

科名

マメ科 属名 シャジクソウ属

学名

Trifolium pratense

アカツメクサの歴史

アカツメクサ(レッドクローバー)の歴史は、今から約5000年前の古代ローマ時代にまで遡り、この時代から薬用として咳止めなどの炎症を鎮める薬として用いられていたといわれています。日本では、シロツメクサと共に牧草として持ち込まれ現在野生化したのが今にいたっています。

基本情報その2.アカツメクサの花言葉や開花時期


花言葉:「陽気」「豊かな愛」「実直」「勤勉」

アカツメクサの花言葉としては、上記のような花言葉が付けられています。またアカツメクサの花色である濃いピンク色に対して「上品」という花言葉もつけられています。

花名の由来について

「アカツメクサ」の花名にもある「ツメクサ」。これは漢字にすると「詰草」と書くのですが、江戸時代に「ガラス器」を輸入する際に、ガラスの器が衝撃などで割れないように箱などの隙間に詰めて破損を防ぐ働きをしたことから、「ツメクサ」という名が付きました。白いので、「シロツメクサ」、アカツメクサは花色が赤いので「アカツメクサ」というように名づけられました。

英名と和名の由来について

和名ではシロツメクサと呼ばれているのは、英語では「クローバー(Clover)」。このシロツメクサと花の形が似ており、花色が赤っぽいので「アカツメクサ(和名)」、「レッドクローバー(Red Clover)」と呼ばれています。 また和名では別名「ムラサキツメクサ」とも呼ばれています。

開花時期について

アカツメクサの開花時期は、大体4月~8月頃となっています。

誕生花としてのアカツメクサ

アカツメクサが誕生花に指定されている日にちとして、4月18日・5月24日が挙げられています。アカツメクサは道端に生えている草花ですので、花をそのままお贈りすることはおすすめしませんが、プレゼントとともにステキな花言葉を添えるなどのアイデアもいいかもしれません。

基本情報その3.アカツメクサの特徴

30~70個の花の集合体

アカツメクサはよく見るとたくさんの花が集合してボンボリ状になっていることがわかりますが、1つの花には大体30~70程度の花が集まっているといわれています。

首飾りは作れる?


子どもの頃にシロツメクサを編んで首飾りを作ったという方もいらっしゃるかと思います。アカツメクサとシロツメクサは同じ属性ですが、茎などをよく見てみると、アカツメクサの花の下にはすぐ葉が出ていることがわかります。 写真で見ると、若干葉っぱが混じるようですが、きれいなピンク色の首飾りができることがわかります。

基本情報その4.アカツメクサの品種や原種

アカツメクサの原産地は?

アカツメクサの原産国はヨーロッパです。デンマークでは「国花」として指定されています。

レッドクローバーは園芸用として栽培できる?

レッドクローバーは、園芸用として栽培することができます。道端に生えている草花の1種でもありますが、インターネットの通販などでポット苗を購入して育てることができます。

耐寒性や耐暑性にも優れている

暑さや寒さにも非常に強く、繁殖力が強いのでお庭のグランドカバーとして用いることもできます。初夏からなつにかけては草丈30cm~50cmほどに伸びることもあります。栽培環境は特に選びませんが、日当たりがよく水はけのよい土地に越したことはありません。 肥料などは特に必要ありません。

キャベツの近くに植えるとよい!?

グラウンドカバーとして用いることで、益虫の住処を作り害虫を防ぐ働きをする植物でもあります。 またキャベツの近くに植えるとキャベツの根を食害する害虫を防ぐことができます。

アカツメクサは健康にいいの?


女性ホルモンと似たような働きをする

レッドクローバーは気管支炎などの炎症鎮める効能があるので、風邪予防や咳止めなどに用いるのもおすすめです。 女性ホルモンの1種であるエストロゲンとよく似た働きをします。 年齢が増すことによって、エストロゲンの分泌量が低下しますが、レッドクローバーをハーブティーやサプリなどで取り込むことによって、エストロゲンの不足を補うだけでなく、過剰分泌を抑えることもできます。

骨粗しょう症を防ぐ

レッドクローバーには、イソフラボンが含まれていますが、このイソフラボンには、骨粗しょう症を予防する働きがあります。イソフラボンには骨量を増やす働きがあるため、定期的に摂取することが望まれます。 またエストロゲン分泌を促すことで、骨の中にカルシウムを蓄えることができます。

コレステロールを下げる

レッドクローバーには、心筋梗塞や動脈硬化など生活習慣病の引き金となる「コレステロール」が体内で増えるのを予防する効果があります。 現代の食事で数値が高くなりがちなコレステロールですが、コレステロールは一定の数値で保てることが望ましいです。 レッドクローバーには女性ホルモンに似た成分も含まれていますが、エネルギーの代謝が悪くなりがちでコレステロールの増加につながりやすい更年期の女性にもおすすめしたいハーブの一種です。

レッドクローバーを摂取する際の注意点

レッドクローバーには女性ホルモンに似た成分が含まれていますが、妊娠中や授乳中に摂取する際は、医師の判断のもと摂取するようにしてください。

意外にすごい!アカツメクサ

道端で公園やよく見かける花ですが、園芸用として栽培できることや、意外にすごい効能があることがわかりますね。アカツメクサをハーブとして食用などにする際は、それ専用に売られているものを用いられることをおすすめします。